1000-07-01から1ヶ月間の記事一覧

第8章  夢

「音楽で飯をくえないかなあ」 音楽をやっていると、そう思うことがある。音楽にのめりこんだことがある人なら、誰でも一度は思ったことがあるのではなかろうか。音楽のみならず、スポーツとか美術とかでも同じと思う。 でも、ミュージシャン、プロ野球選手…

こういう場所を大事にしたい

美術館というのは、生活面でいえば特に無くても困らない。でも「無くてはならないもの」だ。そう思っている。考えてみれば、「野球やサッカーのスポーツ」だって、子供の育成や健康のため、ということを除けば無くても生活できる。いやもっと極端にいえば「…

美術館の楽しさ

美術館ってなにが楽しいのだろう。今どこの家にもテレビがあるし、またDVD(ビデオとかも含めて)とかで映像を楽しむことは、本当に小さいコストでできるようになった。 それなら、美術館なんか、なくてもいいかな・・・なんてことも思ってしまう。 でも、実…

番外コラム-7 美術館

去年(2007年)から新たな趣味として、休日で家人の用事も入らず自由に動けるときに、美術館を楽しんでいる。東京、横浜は美術館が多い。で、いってみるとなんというか「普段と違うスピードで流れる時間」みたいな感じの過ごし方ができて気に入ってしまったの…

ギター探しの旅  

人との出会いは大事だ。 同じように、本、絵、音楽との出会いも大事。本は、ものすごい数が出版されているが、そのなかから選んだ本だ。「運命があったのだ」として、ある意味神聖と思って感謝する。 そして、もちろんギターもだ。 本などは、価格が手が届く…

憧れのオーダーメイド

オーダーメイド・・・憧れである。しかし、 「オーダーメイドは、一生しないかもしれない」 と、実は真剣に思ってもいる。と、いきなり後ろ向き名意見というか、題目からの逆意見だが、本音だ。じゃあ、 「ギターをオーダーメイドをしてみたいと、先に何回か…

ギター屋さん

ということで、まあ、そのときいいと思ったギターがそのときの理想のギターなのだ、と割り切ってもうちょっと現実的な話をしていこう。 現実に購入するということであれば、どんなギター屋さんで買うか? ということが重要だ。当たり前のことだが、いいギタ…

究極の一本って・・・

まず探すほうを考えてみる。 どう探すか?ということを考えると「自分はどんなギターが好きなのか?」「究極の1本ってあるの?」という問いがまず頭に浮かぶ。まさにその問いを立ててのムック本が、2006年だったか、リット-ミュージック社からでていた。「こ…

7-5  ギター探しの旅

さて前項では、大量生産品、手工品それぞれのいいところを書いた。で、問題はいずれの場合にせよ「どうやって手に入れるか?」だ。 2つの方法があると思う。当たり前のことだが、ひとつは探すこと、もうひとつはオーダーして作ってもらうことだ。探すか、作…

手工品:美しい道具

現状、手工品のギターは持っていないから、憧れの気持ちとして綴ろう。 自分は、本当にいい道具というのは、その持ち主の生活全般に影響を及ぼすものと思っている。質のいい万年筆は、よし使おう、文章を書こう、という気にさせてくれる。いい運動靴があると…

安物の魅力

そんなことから、自分は安いギターも好きなのだ。 金持ちであれば「こだわりの特注品」ばかりに囲まれるのも悪くないが、今の自分はまったくもってそんな状況でないし、普段ばりばり使うというものについては、安ければ安いほどいい、というのも本音だ。ギタ…

7-4  大量生産品と手工品

前節で書いたとおり、自分はギターの試奏が大好きであり、時々御茶ノ水をはじめとする楽器店に出没していろいろなギターを弾かせていただいたりするのだが、手工品のスチール弦で数十万円以上、時には100万以上のものを弾かせて頂いたこともある。そして「確…

風景や本と出会うように

人との出会いというのは、大事にすべきものだ。 同じように、ある場所、つまり風景との出会いも大切にしたい。また、ものとの出会い、特に本とかが強く感じるが、これも大事にしたい。そして、ギターともだ。 ギターは「出会うもの」だ。一本一本それぞれが…

何が気に入らないのか

「手に入れるなら、いい音いい弾き心地のものがいい」 ということを書いてきたが、当たり前だ。 でも、こと試奏において自分が楽しむのは、実はそれだけではないのだ。音がよくないギター・・・というか・・・「いい音なのだが、微妙に好みと違っている音」…

抱えた瞬間離したくない

「抱き心地ってあるんだ!」とかいうと、実に不純な物言いの感じがするが、(特に自分のような中年が言うと・・・)ギターでは、本当にそういうものはある。 自分は、20代から30代半ばまでは、「軽いギター」が憧れだった。もっていたのがモーリスの「丈夫な…

インスパイアされる音

まず当たり前だが、試奏は「音の違いを感じること」が目的だ。何が楽しいのかといって音が楽しいのだ。 60年代、70年代のレコードにて、「アコースティックギターの名盤」というものを聴くと、マーチンのあの「チャリーンという音」というか、「鈴なりの音」…

7-3  試奏の楽しみ

20代、30代のころは、1ヶ月4回の週末のうち2回くらいは楽器屋にいって試奏をしていたと思う。そのころは本気で「本当に気に入ったのがあれば購入しよう」という気持ちもあった。だからこそ本当に真剣に試奏していた気がする。 しかし現在は、これまでつづっ…

生ギターとの使い分け

ヤマハのサイレントギターで本当に満足しているのだが、やはり生ギターは生ギターでほしい。 生ギターというのは、「音を自分で創り上げていく」という感覚がある。例えばコンサートにいったら、その演奏家が作り上げた音を聴きたいと思うので、演奏家が作り…

サイレントギターのウィークポイント

と、題目で書いてみたが、それほど大きなウィークポイントというものは感じていない。なにしろ毎日思い切り弾ける事の方が、今の自分にはなにより重要だ。だからあえていえば・・・ということでの話だ。 サイレントギターの現在自分にとってのウィークポイン…

ヤマハのサイレントギター

サイレントギターというと、ヤマハの「サイレントギター」シリーズとアリアの「シンソニード」シリーズが2大シリーズといっていいと思うが、自分が使っているのはヤマハのナイロン弦のもの。このナイロン弦機種には、ネックサイズが2種類あって、通常のク…

7-2  サイレントギター

2001年に仕事の関係で長崎から横浜に引っ越してきた。勤めている会社の社宅から社宅への引越しだったのだが、ギター演奏環境についての問題点は変わらなかった。平日はだいたい仕事の帰りが夜遅くなるので、思い切り音を出せないのだ。防音はそれなりになさ…

SAG880の音

自分はギターの音色として、低音部がボワッと音像がぼやける感じになるのが好きでない。すっきりした感じの音が好きだ。その点このギターはボディーのくびれがドレッドノートと比べてきつくなっていて、ボディーサイズとしてもちょっと小さめの感じでそのぼ…

スタッフォードSAG880

その後、30歳台前半で買ったギターがスタッフォードSAG880という機種だ。 当時長崎に住んでいたのだが、近所にアマチュアの演奏家に演奏させてくれる喫茶店兼食堂兼旅館という場所をみつけて、そこで年に数回だが演奏をさせてもらうようになった。そこでの演…

W20の評価

ドレッドノートタイプのギターだが、どうみてもピックによるジャカジャカストローク向けだ。(アリスとかまさしくそのものだったし)フィンガーピッキングでは鳴らすのは至難の業だ。つめというか、指が痛い。両手とも。左手でのバレーでの押さえは特に大変…

2万円のモーリスギター

正月、親からのお年玉と貯めた小遣いの合計は1万円くらいだった。水戸の駅前に川又本屋という、4階建ての本屋がいまでもあるが、その当時は楽器も売っていて、確か2階のワンフロアが楽器とレコードの売り場になっていた(3階だったかも)。ここにギターを買…

フォークギター

中学生のとき、 「MHKラジオ基礎英語を聞け」 と親がラジカセを買ってくれた。うれしかった。で、ラジオ基礎英語はもちろん聴くのだが、そのほかの時間も結構ラジオを聴くようになり、ラジオの音楽番組を聴いて好きな曲を見つけるのが趣味となった。日曜日の…

粗大ゴミのナイロン弦ギター

小学校6年生か、中学1年生のとき、親父が粗大ゴミで拾ってきていたナイロン弦のギターを使い始めたのが自分にとって最初のギターだ。 おそろしくぼろいギターで(まあ、粗大ゴミなのだから当たり前)ネックは今流行りの薄いネックと正反対で、正しくかまぼこ…

7-1  私のギター

自分の両親はギターを弾かない。また家でギターミュージックが流れていたということもない。しかし、なぜかぼろいギターが1本家にはあった。