何が気に入らないのか

「手に入れるなら、いい音いい弾き心地のものがいい」
ということを書いてきたが、当たり前だ。
でも、こと試奏において自分が楽しむのは、実はそれだけではないのだ。音がよくないギター・・・というか・・・「いい音なのだが、微妙に好みと違っている音」、「言いか悪いか、というのが言いにくい感じ」といった、「何かが違う」というものを弾くのも好きなのだ。
気に入ったギターというのは、もちろん、長い時間弾いてしまう。(全く時間の感覚がなくなる)しかし、自分は「ちょっと気に入らないギター」も上記の理由で結構長く弾いてしまうのだ。
そうすると、店員さんから、
「気に入りましたか!」
と聞かれてしまったりする。
「まあまあですね」
などと答えたりするのだが、実は「なにか、ちょっと微妙に」とか、「弾いていたら好きな音になるかな・・・」といったことを考えていることもある。
正直に顔に出てしまっていると思うので、わかる人(わかる店員さん)には、わかると思うのだが・・・
ということで、いい音のギターをひたすら探して、というだけでなく、ギターの特徴を掴むということでの試奏をするのも好きなのだ。