まず当たり前だが、試奏は「音の違いを感じること」が目的だ。何が楽しいのかといって音が楽しいのだ。
60年代、70年代のレコードにて、「アコースティックギターの名盤」というものを聴くと、マーチンのあの「チャリーンという音」というか、「鈴なりの音」とか言うのが聴ける。自分はこれは録音技術によるもので、生ギターからそのものがでているなんて信じていなかった。しかし・・・鳴るのだあの音が、自分が弾いても! もうこれは、うれしいとかではなくて、「ショック」といった方がぴったりだ。いい音がするギターは、実在する。
そういうすごい音のギターとめぐり合うこと、がやはり試奏の一番の目的だ。・・・もちろん、買えれば一番いいのだが・・・