1000-03-01から1ヶ月間の記事一覧

第4章 道具としてのギター 

自分は、ことギターについては、語るのも話を聞くのも好きだ。自分のみならず、ギタリストはみんなそうなのではと思う。ギタリスト同士が隣に座れば、かならずお互いが持っているギターの話になる。 ということで、でも第7章を「ギター探しの旅」として綴ろ…

番外コラム-3 NCZカレー

クラスタのフリーコンサートの楽しさの1つは、クラシック、ボサノバ、ロック、ポップス等々、いろんな方の演奏を味わえることにある。クロスオーバーな楽しさを味わえるのだ。 こういうことを企画できるクラスタのマスターの遊び心は、ときどきクラスタの料…

スペース 間を意識して 

自分のお袋は習字の先生をやっている。習字における美しさはいろいろある。字の形ももちろん大事だが、そのほかにも勢い、スピード感といったものまで表現され、それらが総合的に表されると情感まで伝わってくる。奥が深くて面白い世界だ。 さて、その習字で…

弾きすぎ・・・

クラスタのフリーコンサートで演奏したとき、自分で「ダメな演奏だった」と感じるのは、主に「間がとれてない演奏」をしてしまったときだ。(文字通り間抜けな演奏) 自分は、そもそも技術的に他の方とくらべて、技術的に上手いといったことは皆無なので、「…

3-7  スペース 間

3章の最後に「スペース 間」について綴ろうと思う。 ちょっと「趣味のスタイル」ということでいえば、関係がない題目とも思えるが、自分は「スペース、間のとり方、考え方」というのは、その演奏者のスタイルを理解する上で、非常に重きを置いているポイン…

メロディー弾き

一番シンプルなアレンジというのは、ベース音にメロディーだけ、ということになろうか。ここから更に、ベース音までとってしまうと、単音のメロディーのみ弾き、つまり、単旋律をつまびくというものになる。自分はこの単旋律を爪弾くことを、あえて、意識し…

簡単に弾けるアレンジで  

less is moreで記載したような経験から、「譜面を追うのではなく、そのとき弾きたいと思うように弾いてしまいたい」という思いが、時々でてくるようになった。そんなときは、とっても簡単なアレンジの曲を感情を込めまくって弾くようにしている。「川の流れ…

less is more

演歌のソロ譜面(TAB譜)も、ときどき楽しんでいる。その自分が購入して持っている本のある一冊の中に「千曲川」という曲がある。昔、五木ひろしが歌って大ヒットした曲だ。 この譜面は、恐ろしくシンプルだ。3拍子で伸ばす音ばかり。はっきりいって簡単です…

アレンジャーの好き嫌い

色々なソロギター譜がでているが、自分はアレンジャーの好き嫌いがはっきりしている。自分なりにその理由を考えてみると、単純に、「アレンジの難しさがちょうどよい」ということだけではない。もちろん、”適度な難易度”は1つの条件なのだが、それ以外にも…

出版物の増加 

この本で、何度かすでに書いてきているが、このところソロギターの楽譜(TAB譜含)、とくに有名曲のソロアレンジ集の出版は本当に増えた。まず、そのことについて、自分の高校生の頃からの経験を本節で綴ろうと思う。なにしろ、自分が高校生の頃と比べると、…

3-6  編曲・アレンジ

作曲、オープンチューニングといった主に自分で曲を作って表現することについて書いてきた。 今度は、有名曲、流行歌などの編曲やアレンジについて思っていることを書こうと思う。 まず、市販のアレンジについて思っていること、そしてその後、簡単だが、自…

今オープンチューニングを主で使わない理由 

今度は逆に現在はノーマルチューニングを主に使っていて、オープンチューニングはあまり使わなくなった理由を書こう。2つある。 まず1つめ。 大学生のころ、30曲くらいオープンチューニングで曲を作ったと書いた。でも、殆どの曲は現在残っていない。自分が…

オープンチューニングのよさその2  「簡単な指使い」 

あるときのギターマガジンの記事にアランホールスワーズ特有のギターコードが載っていた。アランホールスワーズが常人はずれの手の大きさだということがよくわかるものだった。もちろん手が小さい、かつ、小指が極端に短い自分に押さえられるわけがない。 そ…

オープンチューニングのよさ その1「オリジナルである」 

自分はオープンチューニングはいい!と思っているが、その理由の一つ目。 「ノーマルチューニングでは出せない面白い響きが作り出せること」 このことは、「オリジナルの曲が作り出せる可能性がある」ということだ。 ギターというのは、特に自分のようにクラ…

オープンチューニング使用歴 

オープンチューニングについては、先に記載のとおり、自分の最初の作曲からオープンチューニングだった。前述のとおり、大学時代の夏休み中に、自転車で日本海側を旅して走ったときの気持ちをギターソロ曲にしたのが最初だ。 最初の曲なのにオープンチューニ…

3-5  オープンチューニング

前節でも綴ったが、自分はオープンチューニングに凝った時期があった。しかし、今はほとんどレギュラーチューニングだ。では、オープンチューニングはもう止めてしまったのか、というと、そんなつもりはなく、気持ちが向けば、いつでも再開していいかなと思…

作曲方法その3

「体調は万全、寝不足でもない。しかしながら・・・なぜか調子が悪い。気分的にいやなことばかり思い出す。そのことで、落ち込みがちだ。のりが悪い・・・・それでいてその理由がわからない」 こんな状況では、寝たほうがましだ、と思う。それが普通だろう。…

作曲方法その2

ある曲をすごくいいと思ったとき、「なぜそう思うのか、そのいいところは、どこのどの部分のどんな演奏なのか」これをミクロに追いかけていく。1点に絞り込んだ後、それをギターで表現することにチャレンジする。その自分がいいと感じているおいしい部分を…

自分の創作活動手法 自分の作曲方法その1

自分が一番普通にやっている作曲のやり方は、まず、「なんかとってもハッピーな感じ」だとか、「悲しい思い」をいうのを感じているとき、その雰囲気を表すようなバッキングなりコードなりをとにかく弾いていく。ぴったりの感じのバッキングを探しているとい…

作曲するときの特殊ケース

なぜか、ギターの演奏が楽しめないときがある。こういったケース、よくあるのは、耳の調子がよくなく、チューニングが甘いという状況。でも今はチューナーを買って、こういった状況を機械の力を借りて避けるようにしている。従い、今はこれが原因ということ…

作曲法 

作曲法として面白いというか、参考になったのは、山下達郎氏。H17年11月のギターマガジンでの特集インタビューが面白かった。山下達郎氏のインタビューからの言葉。 「編曲70%。編曲にこだわらなければ今の私は無かった。」 「リズムトラックのみを作ってお…

好きな作曲家

音楽を聴くことも趣味なので、好きな作曲家もいくつかあげておこう。 バッハとかモーツアルト、ベートーベンとかも好きなのだが、そういった歴史上の巨匠はおいておいて、リアルタイムに自分が接したギターミュージックや作曲家の方であげてみよう。 まず、…

他の方の作曲した曲を聴く 

「作曲をする」ということは自分のオリジナルを作るということ以外にもいい事がある。他の方のオリジナル曲を聴くのが楽しみになるのだ。自分で作っていると、他の作曲している方に、親近感を感じるし、どのようにできた曲なのだろうかとか、いろいろなこと…

初作曲

初めてギターソロ曲を作ったのは、大学2年生の夏休みの終わり。夏休み中に、自転車で福岡から日本海側をずっと旅して走った。そのときの気持ちをギターソロ曲にした。「R108」というのが曲名。これは国道108号線という意味で、「潮風ライン」という走ってい…

3-4  作曲

自分は一年に数曲、曲を作る。作るといっても、自分は曲を楽譜にしないので自分頭の中で覚えているだけのものだ。(注1参照)従い、本当はもっと作っているのだが、多くは忘れていってしまう。だから、残っているのが年数曲、しかも、それらも更に年単位で時…

Take it easy but take it!  

ジョンマクラフリン、パコデルシア、ディメオラのスーパーギタートリオや若くして天才的に上手な村治佳織なんかの演奏を聴くと、絶対に自分では到達できないであろうレベルだなと思う。 高校生のころ、山下和仁の「展覧会の絵」を聴いた時、こんな人が世にい…

達人が練習すると…  

さて、以上ずいぶん練習について、否定的な感じに書いてきてしまった気がする。しかし、練習はやはり裏切らない。大事だ。 先述のパットメセニーの 「ツアー中はあえて練習しないようにしている」 という記事を目にしたのは、まだ自分が大学生のころではと思…

新鮮さ・練習の功罪  

もう一つ”練習”という言葉があまり好きでないのは、練習が新鮮さをなくす結果に繋がるケースがあるためだ。2章4節で書いたパットメセニーの言葉にある。繰り返しなるが、もう一度記載しよう。 ///////////////////////////////////////////////// 「ツアー…

テクニック主義

この流れと同じと思うが、技術のみ、アスリートみたいな音楽がある。それらは、ものすごいテクニカルな鍛錬の上になりたっていることがわかる。でも、自分には「冷たい」と感じてしまう音楽が少なくない。(もちろん、すごくかっこいいと思うものもあるが) …

つまらない練習と頭でっかちな演奏  

でも、自分は「練習」という言葉に対して、あんまりいいイメージを持っていない。2つの理由がある。 1つは、自分は音楽というものは勉強として取組むというよりは、感性で取組みたいと思っている。誤解されないように書いておくのだが、自分は勉強、特に自…