初作曲

初めてギターソロ曲を作ったのは、大学2年生の夏休みの終わり。夏休み中に、自転車で福岡から日本海側をずっと旅して走った。そのときの気持ちをギターソロ曲にした。「R108」というのが曲名。これは国道108号線という意味で、「潮風ライン」という走っていてとっても気持ちのよい国道を走った思い出を曲にしたものだ。
最初の作曲であったが、オープンチューニングで、しかも、誰も使っていないようなチューニングだった。
このころ、大学時代だが、30曲くらい作っただろうか・・・でも今残っている(つまり覚えている)そのころ作った曲は、わずか3曲だ。
楽譜や録音で残していないことが、ちょっともったいないなという気がするが、それほどは気にしてはいない。覚えていない曲は、所詮それだけのものだったのだ。
それに反省もある。この忘れてしまった曲たちは、オープンチューニングの響きだけで作っていて、歌心が乏しかった。よく、
「なんかの曲のバッキングみたいな曲だね」
と言われたのを覚えている。・・・そのせりふの「云わんとしている物足りなさ」がわかるのだ。このオープンチューニングについては、次節にてじっくり綴ろうと思う。

ということで話を作曲に戻すが、そんな時を経て、いまでも残っている曲には、思い入れがあるし、自分自身をその中に感じることができる。また更に、その曲を演奏して、その当時の自分だけでなく、今の自分を表現することもできるとも思っている。 だから、曲が残っていることを神様に感謝している。