作曲法 

作曲法として面白いというか、参考になったのは、山下達郎氏。H17年11月のギターマガジンでの特集インタビューが面白かった。山下達郎氏のインタビューからの言葉。
「編曲70%。編曲にこだわらなければ今の私は無かった。」 
「リズムトラックのみを作っておいて、メロディーは”メロディーの日”を決めてその日に書く。そんな作り方でずいぶん曲を作った。」 

自分が、曲を作るとき、まず必要なのは、頭の中に浮かぶ情景というか雰囲気というか、そんなものだ。メロディーのみが単旋律で立ち上がるのは、その雰囲気があってそのあとだ。完全に単旋律である鼻歌であってもまず、「鼻歌が歌いたくなってしまう気分(背景となる雰囲気)」がまずあって、その上でメロディーがでてくる。やはり、情景・雰囲気・気分といったものが先にある。
山下達郎インタビューの「編曲」「リズムトラック」が自分勝手な解釈かもしれないが、この情景・雰囲気・気分と同じようなものだなと感じた。 
山下達郎氏のCDを聴くと、なんといっても、そのオケの作りこみのすごさに驚嘆する。特にシングルCDではバックオケのみのバージョンが入っていたりするが、本当にすごい。あんなオケがあったら、普通の音楽的感性をもっている人なら、それをバックに流してもらうだけで、ごく自然に自分なりのメロディーを口ずさんでしまうだろう・・・ 更に、こういったことを言葉にできる(理屈としてきちんと理解している)山下達郎氏はやはり達人だ。自分の作曲でも参考にしていきたい。