『〜ソロギターってスタイル自体は、
正直いびつだという風にも思ってて。
純粋に音楽を考えた場合、ギター1本でやる
必然性が本当にあるのかなって。
絶対アンサンブルの方が広がりが出るし、
自由度も増すんですね。〜』
アコースティックギターマガジンを
買ってきた。
この文は、
フィンガースタイルギタリストを
ピックアップで紹介をしている
The Fingerstylist(ザ・フィンガースタイリスト)
という記事における南澤大介さんの、
インタビューからの抜粋だ。
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南澤さんは、あの有名曲の
アレンジ集の傑作、
「ソロギターのしらべ」の筆者。
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ここで、
『絶対アンサンブルの方が広がりが出るし、
自由度も増す』
という考え方が、自分にとって、
共感と反感が同時にでるところなのだ。
それを記しておこうと思う。
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南澤さんのいっている
自由度というのは、アンサンブルにすると、
『音楽を音楽として表現する幅
が広がるので、表現できる自由度が増す』
ということだろう。
南澤さんのアレンジは、すごく
緻密で、主旋律に、副旋律、もしくは、
特徴的なベースパートなど
「その曲の肝」が、
絶妙にアレンジされている。。
更に、その耳の確かさ、シーケンサをつかった
作曲を主としていることからであろう、
音の消音の仕方を完全のコントロール下に
おいている。
(今回のインタビューにもでてた。)
でも、だからであろう、
この南澤さんのアレンジを弾くと、
「バッキングとメロディー、
別に一人で弾かなくても、いいじゃん!」
という思いが時々わいてくる。
本人もインタビュー内で、
ソロギターを「大道芸人的」と記載しているが、
そういった気持ちがよくわかるのだ。
南澤さんは、
『音楽を、音楽として、
すなわち、作曲者(アレンジャー含む)として、みている。
ギター演奏家としてみてるわけではありませんよ』
ということだろう。
同じ意見、理解が自分にもある。
でも、自分の中には、全く違う意見も
同居している。
・アンサンブルより、ソロの方が、自由なのでは?
アレンジとしての表現の幅は減るけど、
テンポの揺らし方、リズムの乗り方
は自由だ。アドリブも・・・
・日本の三味線、インド音楽の主旋律、
中近東の旋律音楽など、
西洋音楽の和声リズム解釈からではない
音楽のよさっているのもある。
アーティキュレーションや、
乗りを生み出すリズムの作り方などに重きを置かれる。
といったものは、
ソロのほうが表現できるような気がするのだ。
自分音楽を聴く時、
聴いているのは、
音楽(その曲自体)と演奏技術とあわせ、
その背景から立ち上がってくるもの・・・・
なんていったらいいのかわからないが、
スタイルのようなものも聴いている。
(というか、聞こえる)
この点は、ソロで、生演奏が
もっとも、聞こえやすいと
自分は感じている・・・。
で、そういったものが聞こえてくる音楽が
好きなのだ。
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PS
うーん・・・今日の記載は、
観念的なことなので、
書きたいことがうまく書けているか不安。
時間たってから、修正するかもしれません。
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