達人が練習すると…  

さて、以上ずいぶん練習について、否定的な感じに書いてきてしまった気がする。しかし、練習はやはり裏切らない。大事だ。
先述のパットメセニーの
「ツアー中はあえて練習しないようにしている」
という記事を目にしたのは、まだ自分が大学生のころではと思うが、実はその後、
「現在はステージ前に必ず練習しているんだ」
という記事を目にもした。(パットメセニーの「スティル ライフ」とか、「ウィ リブ ヒア」くらいの記事だったと思う。)
「達人が練習しちゃうとこうなっちゃうんだ・・・」
ということを具現していると断言したいくらい、とんでもなくうまい。というか、うまいを通り越して「ギターでしゃべっている」みたいな感じだ。速さとか単純なものではなくて表現としてすごい。「神がかり的なうまさ」と表現してもいいかなと思うのだが、プロのギタリストでも同感の方がいて、ジャズギタリストの矢堀孝一氏が、
「布川俊樹氏いわく、”弦楽器奏者としてはパガニーニ以来の奇跡”と評していた」
と絶賛していたのを読んだことがある。
やはり練習は裏切らない。