オープンチューニングのよさ その1「オリジナルである」 

自分はオープンチューニングはいい!と思っているが、その理由の一つ目。
「ノーマルチューニングでは出せない面白い響きが作り出せること」 
このことは、「オリジナルの曲が作り出せる可能性がある」ということだ。
ギターというのは、特に自分のようにクラシックではなく、「フォークギター」からスタートしたものは、どうしてもコードフォームに縛られがちだ。そうすると、
「どっかで聴いたことがある」
「あの曲と似てしまった」
ということになる。それが自分のオリジナル曲を作るときの大きな壁として感じられた。
だからだろうが、ギターソロの作曲をする方からは、次のような方法論を聞いたことがある。
(1)ピアノで、もしくは完全に頭の中で曲を作ってから、それをギターに置き換える
(2)まずCのキーで曲は一回作る。チューニングを変えて曲を作り上げていく
これらは同じことをいっているのだと思う。つまり、同じ曲想になってしまうこと、手垢まみれの指使い、音使いからなんとか離れたいと思っているのだ。 
有名曲のアレンジという面でも、独自のオープンチューニングにてアレンジした場合は「オリジナルアレンジ」といえるくらい響きがちがうものができることがある。まずもって、指使いからちがうわけで、違う楽器といってもいいかもしれない。だから、裏返して言えば、オープンチューニングで曲を作るときは、当然楽譜などない(初見ができるという意味で)。自分ひとりで試行錯誤していかねばならない。