1000-05-01から1ヶ月間の記事一覧

第6章  個人的音楽考

ここまで、シンプルにいうと「音楽すること、特にソロギターの楽しさを伝えたい」ということを綴ってきた。特にライブでの演奏の楽しみを中心に綴ってきたが、この章ではそういったことからちょっと離れて、「自分が個人的に音楽についていろいろ考えている…

番外コラム-5 「すてきだな」と思うとき

昔、自分が大学生の頃の話。 自分はそのころ、まったくラグビーをつまらなく思っていた。 「人がボールに向かってぐじゃぐじゃに突進していく様をみて、なにが面白いんだろう・・・」 くらいにしかみてなかった。 あるとき大学の寮で、高校でラグビーをやっ…

ギターは打楽器だ

ほんと、そう思う。 うまく「叩き音」を使っている方の演奏を聴くと、その心地よいリズムに、体が動き出しそうになる。 このごろ圧倒的に感動してしまったのは、トミーエマニュエルの演奏。 一曲叩きまくりだけの曲があって、DVDとかにも入っているのだが、…

5-8  叩き系、タッピング系

この節は第5章の最後におまけとして、このところよく演奏を聴くようになった、叩き系、タッピング系の方達について、その演奏を聴いて思ったことを綴ろう。叩き系、タッピング系の方の演奏を聴く機会がこのところ増えた。故マイケルヘッジスからの流れで、…

オリジナル 

オリジナル曲が演奏されるとき、自分は襟を正す。オリジナル曲は、その人の分身だ。大作か小品かということはあっても、その人となりがもっとも表現されるのがオリジナルだ。そして、その人がCDとか出すような方でなければ、その曲は、この一回しか聴けない…

ギターインストのコピー:「自分のあこがれ」 

演奏する方としては、よくある選曲だ。何事も学ぶことは真似からだ。自分が好きなギタリストや作曲家の曲をコピーして、それを自分なりに人前で弾く。しかし、このごろは弾く方のレベルも相当上がっていると思う。中川イサト氏のコピーなんかが、その楽曲の…

前衛音楽・インプロビゼーション:「この良さをわかってほしい」 

前衛音楽は、前述の民族音楽などより、さらに聴いて楽しむのは難しい。(音楽を難しい簡単で語りたくないが)クラシックの現代音楽とかは、大変な技巧を持って弾かれるものの、聴いている方としては、ただの指の体操にしか聞こえないということもある。ただ…

ボサノバ、演歌、フラメンコ、民族音楽:「好きなんです、これが」 

ボサノバ、演歌、その他の民族音楽を弾く人もいる。そういった人は、その音楽が本当に好きなのだ。そしてその楽しさをストレートに表現しようとしている。こういった人の演奏を聴くのは、難しいときがある。独特の癖みたいなものが壁として感じるときがある…

ジャズスタンダード:「私の歌心」 

ジャズを演奏する方も少なくない。そしてジャズこそ生演奏がいい。ジャズというのは、やはりアドリブだ。たどたどしくても、その曲をその瞬間に自分が歌いたいように歌い上げることが美しい。その歌い上げようとする熱さから、メロディーは自然と変形され、…

懐メロ:「どうぞいっしょに」 

懐メロはそのメロディーに「時代」というものを背負っていて、聴く人それぞれにその時代の自分を思い出させてくれる。そして、自然と演奏にあわせてメロディーを頭の中で歌っている。だから懐メロの演奏は楽しい。上手な(というか、気合の入った)懐メロの…

伝統音楽追求型:「いいものはいい!」

「禁じられた遊び」、「ラグリマ」、「アルファンブラ宮殿の想い出」、「11月のある日」といった人気曲は、ほぼ毎回に近い頻度で演奏される。 クラスタは演奏者のレベルが高いのだろうか、クラシックでは「大聖堂」とか「魔笛」なんかも人気が高い。 ボサノ…

聴きどころ・・・ 

さて、上記のような気持ちで弾かれるであろう演奏。弾き方が十人十色のように、聴き方もいろいろだ。あんまり音楽のジャンル分けは好きでないのだが、ちょっとジャンル別の選曲による、演奏者の意図を考えてみよう。///////////////////////////////////// ■…

演奏者の気持ち

見ず知らずの方の前で、15分間ギター演奏をする。観客はお互いにギターを弾いて奏者になる方と、ただ聴きにきている人がいる。 「あなたはなにを、どんな曲目を演奏しますか?」 なにを弾いてもいい。決まっているのは15分間ということだけ。1曲しか弾かなく…

5-7  懐メロと前衛音楽とオリジナル

クラスタのフリーコンサートでは、いろんなタイプの演奏がなされる。だから聴いていてとても面白いのだが、時々、弾く方はどのように選曲しているのだろうかと考える。

応援していきたい。

自分は、プロになろうとしている人を応援していきたい。 フリーコンサートで出会った方に、プロを目指している人も何人かいたが、みんな頑張っている。 長身でハーフのDさん。 クラスタのフリーコンサートで初出演のとき、カウンターで自分のとなりの席にす…

プロの条件  

アマチュアの人がライブで押尾氏とかをコピーしてしまうのだから、プロの方も大変と思う。CD作るのだって、アマチュアであっても、資金力がなくても、作ろうと思えば作れる時代だ。演奏技術も追いついてきて、CDも安くできるようになった。では、なにを持っ…

プロは大変だろうと思う 

こういった方々の演奏を聴いていると、「プロになれる人とになれない人の差とはなんだろう・・」などと考えてしまう。まずひとつは、当然”技術が圧倒的”ということが必要だろう。村治佳織氏や木村大氏の技術までいってしまえば、誰が聴いてもりっぱなプロだ…

5-6  プロをめざす方達

クラスタでは、ほとんど毎夜いろんなライブがなされている。楽器の割合でいくと、ギター関係が7割、ピアノが2割、その他1割といった具合だろうか。その他の1割はギターかピアノを含むというケースが多い。 演奏者の方は、プロの方、セミプロの方が7割から8割…

わかりやすさの違いは? 

そんななか、フラメンコギターを弾くKさんの演奏が大変聴きやすく、素直に楽しめている。技術的には、他にも上手な方がいるのだが、なにか1音1音クリアに聴こえると感じがした。 なにが違うのだろう・・・・ 1音1音がクリアに聴こえるのだから、Kさんの演…

5-5  フラメンコギターを聴いて

クラスタのフリーコンサートでは、様々なスタイルのギター演奏を聴けるが、フラメンコもそのひとつだ。 そしてフラメンコを演奏する方は、ギターが上手な方ばかりだ。フレーズのスピード、ラスケアード奏法など、フラメンコ音楽というのは、ほんとにギターと…

初心者の音のよさとは・・・

いくつか考えたことを書いていってみよう。(1)一生懸命さ 米国の野球ファンが、日本人が高校野球に熱を上げていることをみて 「日本ではどうして、プロ野球に負けないくらい高校野球が人気あるのですか? プロ野球の方が技術的にすごいじゃないですか?」 と…

5-4  初心者の音

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5-3  プロの演奏アマチュアの演奏・・立ち上がってくるもの

クラスタのフリーコンサートはうまい人からまだ初心者の人まで、実に様々な方がでているというのは、これまで何回か紹介したとおりだ。そのなかで過去自分が感動したのは、けしてプロ級(もしくはプロ)の方の演奏ばかりではない。自分はプロ以外のアマチュ…

聴き方の変化

クラスタでのフリーコンサートでアマチュアの方の演奏を1ヶ月に1回だが、1年以上聞きつづけていると、確かに聴き方は変わった。プロの演奏にしろアマチュアの演奏にしろライブはやはりライブなのだ。これだけCDが多く出回っており、更にインターネットやケー…

クラスタのフリーコンサート 

以上の話を聞いた後、自分じゃとてもできないなと思った。演劇のチケットは、大人の演劇だと少なくとも7000円くらいはする。子供のものでも、ちゃんとした舞台でみるには3500円くらいはする。月に5回というのは相当な出費だ。(ゴルフ毎週いくのに比べればま…

“眼力”を持つために

Aさん :「わかりますよ」 自分 :「どこでわかるんですか?」 Aさん :「演技をしていないときの目線とか、手の先の表現とか・・ですね」 自分 :「そんなとこ・・・違いわかるんですか!?」 Aさん :「わかりますよ。それと体が実際より、すごく大きく…

5-2  ライブに行こう! 目利きの楽しみ 

自分の子供は今中学生だが、小学生の頃から演劇、ミュージカルが好きで、オーディションに応募してミュージカル舞台にでたりしている。そのミュージカルの本番を見に行ったときの話。 家内が、「ミュージカルの子供たちを見続けて、自分のホームページで応援…

5-1  ライブの時代

なにかの雑誌でジャズギタリストの布川俊樹氏の記事を読んで、全く同感と思ったことがある。それは、一言で言うと、 「いままでプロミュージシャンというのはCDを作れる人だったが、これからは、ライブでお客様を楽しませることができる人となるだろう」 と…