プロの条件  

マチュアの人がライブで押尾氏とかをコピーしてしまうのだから、プロの方も大変と思う。CD作るのだって、アマチュアであっても、資金力がなくても、作ろうと思えば作れる時代だ。演奏技術も追いついてきて、CDも安くできるようになった。では、なにを持ってプロとしてやっていくか。プロと呼ばれる人のタイプをあげていってみよう。

1つめは完全な天才。
これは例外的で普通の人が目指せるところではないと思う。要するにフィンガーピッキングの世界でいえば、「マイケルヘッジスになる」ということだ。
マイケルヘッジスは最初の2枚しかアルバムを作らなかったとしても、自他共に「マイケルヘッジスはプロだ」ということに抵抗を感じないと思う。本当に一握りの天才なのだ。

2つめは、先述のように”圧倒的な技術力”を持つこと。
村治佳織や木村大は間違いなく食っていけるだろう。ジャズの世界では「ライブで人を楽しませることができる人」がプロだ。聴いている人に「もう一度みたい。ライブに行きたい」という気持ちを起こせるのであれば、プロといっていいだろう。

3つ目は曲なり、演奏なりを大量に出力し続けることだ。
まず持って、量をだす。出しつづければ、1曲くらいみんなの耳に留まる曲ができることもあろう。そうしたら、それまで以上に更に曲をだすのだ。そしてそれを発表し続ければ、プロになれると思う。そしてこれは相当難しいとも思う。
 
自分は、職業的にプロというのは、この3つ目のタイプと思う。
サザンオールスターズユーミンのすごいのは、質ももちろんだが、それより量がすごいと自分は思う。
フィンガーピッキングアコースティックギター界では、中川イサト氏がすごい。その出力量たるや、他の人から突出している。1970年代のインストアルバム「1310」が世に出せたこと自体、奇跡かも、と思っているが、それだけでなく、その後、コンスタントに出力し続けていることを高くリスペクトしたい。発表できる曲を量産することは技術的にも質的にも前に進んでいることに他ならない。