前衛音楽・インプロビゼーション:「この良さをわかってほしい」 

前衛音楽は、前述の民族音楽などより、さらに聴いて楽しむのは難しい。(音楽を難しい簡単で語りたくないが)クラシックの現代音楽とかは、大変な技巧を持って弾かれるものの、聴いている方としては、ただの指の体操にしか聞こえないということもある。ただ演奏している人は、なんらかその曲に良さを感じている。だからこそ人前で演奏しているのだ。こういった演奏を聴いて、その曲に入り込めなかったとき思う。「どんな気持ちで弾いているのだろう。」と。相当勇気がいると思うのだ。誰にも理解されないかもしれない曲なのだから。(それが自覚できないのは、天才か、よほどセンスが欠落しているかだろう)でも、わかる気もする。「禁じられた遊び」は確かに美しい。でも飽きてしまったら、聞き飽きていない音楽を弾きたいという欲求がでてくる。それで違う曲を弾くのだが、そういった違うもの、違うもの、ということを続けてたどり着いてしまったのが、前衛なのだと思う。
そもそも芸術というのが「新しいもの」を追っているのだからということで、なんかすごくカオスな感じがするな、とか、気色悪い音使いだなとかでも、反応してしまう心を素直に感じればいい、と思っている。