■2022-03-19(土)#235クラスタフリーコンサート

今回は、16:45開店、17:00演奏スタート。

開店から演奏スタートまでの時間が短いのと、

少し早いスタートなので、大丈夫かな、と思っていたが、

やはり、最初は12人の予定のところ

5人(もう一人演奏しない方をいれて6人)という

状況でのスタートとなった。

(10人を超えたのが大体1時間後)

ちなみに後から来た人の遅れの原因は、雨の影響、仕事の影響、

そして渋滞の影響等々いろいろ。お疲れ様です。

最終的には予定通り12人の演奏となった。

よかった。

 

それでは、以下今回のレポートです。

演奏者名、曲目については、クラスタホームページから

頂いております。田中マスター、ありがとうございます。

(N:ナイロン弦、S:スチール弦、U:ウクレレ、M:マンドリン

・太田垣さん(初) 葛西(N) コクリコ坂より「さよならの夏」、ハウルの動く城より「人生のメリーゴーランド」

若い女性の方。まずはMCからの情報。

 ・学生の時に、スペインにギターで留学した。

 ・しかしその後、普通に就職してギターを弾かなくなった。

 ・クラスタは10年ぶりくらい、

 ・そして、人前で弾くのは5年ぶりくらい。

とのこと。

思わず、どんな演奏されるのかな、と

興味津々状況で聴かせて頂いた。

曲はジブリの有名曲。

美しいメロディーをクリアな音色で

ナチュラルな演奏。

自分からすると、結構難易度が高いアレンジとなっているが、

まったく難しさを感じさせず、気持ちいい演奏だった。

「がちがちに緊張した」

とのことであったが、演奏からは

全くそういう感じなし。

MCでおっしゃっていたとおり、

若い時に一定レベルまで達しているのだろうな、

と思う。楽しめました。

なお、帰り際、マスターから、

「次回はクラシック曲を聴きたい」

とのリクエストもあり、来月も出演されるとのこと。

ちなみに、自分はその時に、

「今回のようなポップな曲がいいな」

とつぶやいたら、

「それじゃどちらも準備しますね」

みたいなことを言って頂いた。

楽しみにしております。

(けど、ご無理なさらず、弾きたい曲を弾いてください。)

 

・ダンシャーリー市來さん 調布(U) Hawai'i(ハーブオータ)、天使のセレナーデ(同)、Pua Mana(ハワイアン)、Pearly Shalls(同)

今回も、カマカのウクレレでの演奏。

先月より、かなり上達している。

元々ギターがお上手だったので、

「慣れてしまえば一気に上達」なのだと思う。

演奏として、具体的にうまくなったなと思うのは、

右手親指の動き。

殆ど、その1本で演奏するのだが、フィンガーピックを

つけて音色をクリアにした上で、自由自在といった感じ。

ストローク的に弾くところ、アルベジオで弾くところ、

細かいメロディーを弾くところ、様々な

パートを、実にバランスよく弾かれている。

1か月前の演奏からは、想像できない進歩と思う。

「インターネットで、ハーブオータさんの演奏を見て」

とのことであったが、表現の仕方みたいなところまで、

コピーなさっているのかな、と思う。

自分としては、最初の2曲がよかった。

そのうち、市来さんお得意の、

「オリジナルアレンジ」

にも取り組まれることも期待しております。

 

・グールド賀谷さん 国分寺(N) 風笛、タンゴアンスカイ、ワンノートサンバ、見上げてごらん夜の星を上を向いて歩こう

先月から、ものすごく進歩している。びっくりした。

先月も、初心者は絶対取りあげないような

曲ばかりであったが、状況としては、

「たどたどしく曲をたどっている」

というものだった。

しかし今月は、曲として聴ける演奏になっている。

ピアノの達人とのことで、

「音楽する耳を持っている」のだろうなと思う。

うまくなるスピードが尋常でない。

それがよく分かったのが、(自分としては、だが)

今回の演奏ではワンノートサンバ。

コードとリズムの面白さを持った曲だが、

「その表現をだそう」としていることが

よくわかる。

また、坂本九の2曲も歌心がでていてよかった。

「音楽的な意識を持って弾く」

ということが上達の大きな力になるのだと思う。。

来月も出演予定とのこと。楽しみにしております。

(フリーコンサート終了後に、さらっと1曲ピアノ演奏を披露なさっていたが、

  確かに、尋常でないうまさだった)

(なお、演奏の方はピアノだけでなく、

 すごい種類の楽器を演奏されるとのこと)

 

・メリル豊嶋さん 小金井(S) クリスマスローズ、また明日、プラスティックラブ

3曲とも、すごくよかった。

まず、メリルギターの音が最高。

そして、豊嶋さんの演奏も、

ここしばらくのクラスタフリーコンサートで一番よかった。

特に右手。

豊嶋さんの演奏、自分はすごく好きなのだが、

(特に選曲はツボにはまるのが多い)

少し気になるのが、右手のピッキングの弱さみたいなところ。

「ギターの弦の硬さに負けている」

みたいに感じるところがあったのだが、

今日の演奏はそれがなかった。

音の強弱がしっかりなされていて、

かっこよかった。

また、右手を弦にあてて「ちゃっ」という

パーカッシブな音をだしているのだが、

これもマイク取りでちょうどいい感じだった。

「演奏を録画している」とのことで、

それが演奏改善に繋がっているのかな、と思うが、

そういったことで右手のタッチとかまでもかわるのだろうか・・・。

みたいなことを考えてしまった。

ほんと、いい演奏でした。

 

・自分 日立(N) ハルカ(YOASOBI)、もう少しだけ(同)、六番町ラグ(中川イサト

最初の2曲は、相変わらず練習中で、

自宅ではもう少しまともに弾けているのだが、

やはり、ここ(人前)で弾くと難しい。

で、現在取り組んでいるのが、

「右手の技術向上」(自分の気に入るタッチとすること)

なのだが、音色としては「爪の音をできるだけ出したくない」

と思っていて、自宅ではそういう風に弾いていたはずなのに、

ここで弾くとそうでない音がでてしまう。

技術的な面で、なにかNGな面があると思うのだが・・・・

ただ、「速いフレーズも弾けるように」

として、なるべく同じ指の連打にならず、

2本、ないし3本の指で交互に、ということを

ことも取り組んでいるのだが、これは少しずつ、

成果はでていると思う。

六番町ラグは、以前からずっと弾いている曲だが、

こういう曲で、1音1音が以前よりはっきり

演奏できるようになったな、とは思うもの。

また、来月だな。

 

・HG箭田さん 国分寺(N) 祈りの組曲(佐藤弘和)、青空の向こうに(同)、花は咲く

相変わらずすばらしかった。

自分は、「箭田さんの弾く佐藤弘和さんの演奏」のファンなので、

今回の演奏は曲目的にも大満足。

その後の「花は咲く」もアレンジが秀逸だった。

すべての曲で、特にメロディーの歌わせ方が最高。

自分としては、こういうタッチで弾けたらなあ、

と毎回毎回思ってしまう。

なので、箭田さんの演奏をここで聴くのは、

自分としては、勉強にもなっている。

今回、特に「こういう風に弾けたらなあ」と思ったのは、

高いフレット音での音の伸ばすところ。

自分は、ピーキーな感じになってしまい、また音が

伸びにくい。

箭田さんの演奏は、そのような音も

本当に美しい音で、サスティーンもしっかりある。

もちろん、「ギター自体がいい」というのはあると思うが、

それだけでなく、タッチ(技術)がある、ということだと思う。

すばらしい演奏でした。

 

ラグタイム北村さん 藤沢(S) エンターテイナー、クレオパ、ジャグタイム

今回は、ギブソンJ-185、1956年製のギター。

1956年製だが、

「持っているギターの中で2番目に新しいギター」

とのこと。・・・ちょっと異常かな。

さて、演奏の方がいつものとおりご機嫌だった。

特に興味を持って聴いたのが、2番目のクレオパ。

スコットジョプリンの曲のアレンジだが、

大変練られたアレンジで、かっこいい。

ピアノのラグタイムのアレンジだが、

ラグタイムのダンスミュージックとしてのノリが再現されている。

(大変表現しにくいのだが、ラグタイムピアノの左手と

 右手の絡みからのノリみたいなところ)

北村さんの演奏は、この点がしっかり出ていて、

いつもいいなあ、と思ってしまう。

ラグタイムが本当にお好きなのだと思う。

曲としては、ご自身のオリジナル曲である3曲目が

最高だった。Cコードからのシンプルな曲だが、

おいしいフレーズがてんこ盛り。

それを実に楽しそうに演奏。最高でした。

 

・カタリーナ結衣ちゃん 清瀬(S) チューリップ、エチュード、愛のロマンス、星に願いを、海の見える街

真っ黒なヤマハの鉄弦ギター。

キラキラのバインディングが入っている。

本日のお召し物は、アイボリー系の色の

ニーハイミニスカに黒のタイツで、

見た目として、ギターを構えた姿がかっこいい。

なぜクラシックの曲目なのに、鉄弦なのだろうか、

と思ってしまうが、ひょっとしたら、

「このギターがかっこよかったから」

なのかもしれないな、と思ってしまった。

(実際は、わかりませんが・・・)

演奏の方は、前回の初のときよりずっとよくなっていた。

愛のロマンスは、超定番曲だが、

スパニッシュ系の前奏、間奏部が

入っていて、これがかっこよかった。

アレンジはどのようにされているのだろう。

なお、学校でクラシックギター部に入っていらっしゃるが、

活動が停滞していてつぶれそうとのこと。

「みなさん是非入ってください」

とのMCがあった。

もちろん無理だが、ギターとかであれば、そういう

「部活は学校外部の方もOK」

みたいな、ことがあったとしたら、楽しいかもなあ、

と思ってしまった。

是非、部活の方も頑張ってください。

演奏も、面白いアレンジ、また期待しております。

 

レフティ山下さん 八王子(S) テルウィーミートアゲイン、ジーザスイズテンダリーコーリング、セントパトリックカテドラル

来店は、北村さんが演奏しているときくらいだろうか、

ずいぶん遅れてきた。

そのお店に入ってくるときの山下さんの表情を

みて、ちょっと心配になった。

明らかに疲れている。

「なんか疲れているようだが、大丈夫」

と声をかけたが、

「本当につかれているんですよ」

とのこと。

MCでおっしゃっていたのが、

「午前中で終了するはずの仕事が16時までかかった」

とのこと。それで、

「本当に疲れてしまっている」

とのこと。

それゆえ、演奏については、

「いままでにない気分」

「「疲れすぎていて、緊張を全く感じない」

とのこと。

たしかに、淡々と弾いている。

なるほど。「緊張しない演奏をするための1つの方法」

かもしれない。

演奏の方は、いずれもこれまでも聴かせて

頂いている曲だが、本当に、

「肩の力が抜けた感じ」の演奏でよかった。

でも、自分は、敢えて疲れての演奏、は

やっぱり遠慮かな。大変そうだし。

なお、今回はネックのところが蝶つがいに

なっている、「折り畳み式ギター」

左きき用はめずらしいとのことで、山下さん曰く、

「日本にこれ1本と思う」とのこと。

そういうギターだが音はよかった。

左きき用でなければ、コンサート終了後に、

「是非とも弾かせてください」とお願いするところだが

さすがに左きき用では無理だ。

なんにしろ、お疲れ様です。ゆっくりお休みください。

 

・新宿志原さん 新宿(S) レボリューション(ビートルズ)、トゥーオブアス(同)、ゲットバック(同)、アイソーハースタンディングゼア(同)

鉄弦ピック弾きソロ。相変わらずのノリノリの演奏だ。

最初の曲は、

「さっとアレンジしてみた曲」とのこと。

一方、後半2曲は以前から弾いている曲で、

相応にアレンジがされていて熟成されている感じ。

これらを続けて聴いてみると、

志原さんのピック弾きでのアレンジにおいては、

骨格の部分はコードとそのポジションで

そこから、メロディーやベースのところを、

アレンジとして作られて行っているのだろうな、と感じた。

但し、志原さんの場合、それらが、ピック1本なのに、

同時に聞こえるのがすごい。

さらにドラムまで聞こえるところもある。

というか、ピック弾きでのおいしいところは、

このドラム的なカッティングやボディーヒットの

音が効果的に入れられるところがおいしいところ

かなと思う。

あいかわらずかっこいい演奏でした。

 

ちなみに、この「ドラム的な音」は

サイレントギターでの弱点と思っている。

表板がないので、ここに関わる音は出せない。

サイレントギターをメインとして長年やってきた

自分として、まったくやれていなかったところだが、

取り組んでみたいとの気持ちをこの頃

もっている。

しかし、どうしたらいいか、のイメージも持てない状況。。

まず、とにかく無理やりにでもやってみることかな。

 

・アンプラグド鈴木さん 小平(S) 白い冬、神田川、荒城の月、ウルトラQのテーマ

ひさしぶりの鈴木さんの演奏を聴いたが、

とてもしっかりした演奏になっている。

2曲目の神田川は、前奏部があったが、

演奏を開始した時点で、

「あ、このスピードだと、速すぎて、

  通常パートにはいったところで弾けない」

と思ったのだが、通常パートに入ったところで、

相応のスピードに落とされて、うまく弾いていた。

こういうところを含めて、

弾けるように落ち着いて弾いている、という感じ。

以前は、

「弾けないけど弾きたいという気持ちがあるので

  とにかく弾く」

みたいな感じだったので、そこからすると変わったと思う。

フォークソング酒場での演奏が、いい方向に

なっているかな、と思う。

懐かしのフォーク曲のギターソロ、今後も期待しています。

 

・コレクター木村さん 狭山(S/M) ファネスカ(ピーターフィンガー)/(マンドリンに関するうんちく)、クリスマス

ずっと弾かれているファネスカだが、御本人がいうように、

「すこしずつ進歩」している。

これまで、「曲に弾かされている」という感じがあったが、

いよいよ、「曲を弾いている」に感じになってきた。

しかし、こっからも引き続き難しいと思う。

今回の演奏、最初からすごい集中力で、

「すごくいい」演奏で出だし部がスタートした。

「すごくいい」というのは、

「ここは、こういう風に弾く」

という意志をもっているのを感じる演奏であったもの。

ただ、それが、曲の部分部分の「居付き」になって

しまうと、その前後がうまくいかなくなってしまうのが、

音楽の難しいところ。

こういう感覚を自分も持ったのだが、

では、どうしたらいいか、というと

そこの答えを自分は持っていない。

木村さんが、ここから、この曲を

どのように完成させていくか、

また、次回の演奏が楽しみだ。

 

フリーコンサート終了後

木村さんの1912年製マンドリンギブソンF2も

気になったのだが、こちらは、他の方が

触っていたのと、以前に触らせて頂いたこともあったので、

(触っても、弾けないが)

今日は、豊嶋さんにお願いして、豊嶋さんの

メリルを弾かせて頂いた。

以前にも弾かせていただき、感想も書いたことが

あったかもしれないが、

・630㎜の弦長(なので、弦が柔らかく感じる。ナイロン弦みたい。)

・三角のネック形状(グリップの押さえやすさに関わるが、自分はこのネックが好き)

等々、基本的なスペックで自分が好きなのだが、

本日弾いてみて、やっぱりこれはいい。

すごくコントローラブルに感じて、

ずっと弾いていたい気分になる。

ありがとうございます。

 

以上、楽しかった。また来月よろしくお願いします。

 

<過去の今日>

2020-03-20 ■20200319(木)自分ワールド

https://y1kirihara.hatenablog.com/entry/2020/03/20/123000

2018-03-19 波佐見ロードレースに向けて

https://y1kirihara.hatenablog.com/entry/20180319

「土日は走らず過ごしたが・・・・」
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20170319
「休日の会議」
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20160319
「パソコンが遅い」
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20150319
「月間走行距離はかなり減」
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20140319
「今日という作品」
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20130319

 

<過去の3月のフリーコンサート>

2020-03-22 ■20200321(土)#211クラスタフリーコンサート

https://y1kirihara.hatenablog.com/entry/2020/03/22/180620

2014-03-16 #139クラスタフリーコンサート

https://y1kirihara.hatenablog.com/entry/20140316

2013-03-17 #127クラスタフリーコンサート

https://y1kirihara.hatenablog.com/entry/20130317

2009-03-15 #79クラスタフリーコンサート

https://y1kirihara.hatenablog.com/entry/20090315

2008-03-16 #67クラスタフリーコンサート

https://y1kirihara.hatenablog.com/entry/20080316

2007-03-18 #55クラスタフリーコンサート

https://y1kirihara.hatenablog.com/entry/20070318

2006-03-19 クラスタフリーコンサート

https://y1kirihara.hatenablog.com/entry/20060319