#127クラスタフリーコンサート

今日は、自分のニューギターの初登板!!
ということで、張り切ってクラスタへ。
ヤマハサイレントギターの鉄弦。
ナイロン弦のサイレントギターが修理に
出さなくてはならない状況になったしまったため、
せっかくの機会だからと思いあたらしく購入したもの。
(ちなみに、新古品で安売りしてたのを購入)


で、今日のクラスタだが、鉄弦が多かった。
自分が鉄弦のサイレントギター買ったのも、なにかの縁かな、
と思いつつ楽しい時間を頂いた。
さっそく感想を。


mizunoさん(初) 三重県(S) tune the rainbow時を刻む唄、you
三重県の津からいらっしゃったとのこと。
「大学に来てからギターを・・・」
とのMCがあったので、大学生の方と思う。
しっかりした演奏、かつ、秀逸なアレンジだった。
カントリーグリップというのだろうか、親指を
ネックの上側から握りこんで6弦を抑えるフォーム。
かなり手が大きくて、そのフォームで、
メロディをしっかり歌わせていた。
最後のyouという曲は、
「大学の先輩に教わった最初の曲」
とのこと。
こんな難しい曲からスタートするとは、
近頃の若い方は、ほんと、みなさん上手なのだな。
感心してしまう。


気になったのは、ちょっと音量が小さかったことだが、
人前での演奏をしていけば、すぐによくなると思う。
遠くからでなかなか出てこられる機会がないかも
しれないが、今後も聞いてみたいなと思った。



ishigakiさん 立川市(S) 首飾りのワルツ、春の来た日、遠い思い出
前回に引き続きの演奏。
今回は、演奏前にちょっとお話ができたのだが、
好きなのはパットメセニーとのこと。
かなり独特なコード感の作曲をなさるので、
メセニーのそういう部分を研究されているのだろうか。
ギターは、前回の予想通りラルビーとのこと。
ヘッドの立派なイーグルの顔がかっこいい。
さて、演奏の方だが、前回より今回の方が自分は好き。
特に、春の来た日、遠い思い出、は、
独特のコード感のみならず、きれいなメロディ
がついていて、聴きやすかった。
遠い思い出、はエフェクト処理をして弾く、とのことだったが、
まったくそんなの必要なしと思う。十分きれい。
なんか、録音媒体でもあれば、じっくり聴きこんでみたい
と思ってしまった。
オリジナルで暗譜なさっているので、
きちんとした構成があると思うのだが、
パッと聴いただけでは、そこまで理解できない。
じっくり聞きこむと、作曲のアイディアなんかまで、
聴こえるかも、と思うもの。(まったく聴こえないかもとも思うが)
しかしきれい。また聴きたい。


アンプラグドsuzukiさん 小平市(S) 禁じられた遊び
スモークオンザウォーター、エナジーフロウ、荒城の月
前回より、緊張が少なくなっていたようだが、
反面その慣れゆえか、
「曲への入り込み方」
がもう一つに聴こえた。
というのは、ちょっとしたミスがあった際、
「それに引っ張られている感じ」
が感じられてしてしまって、音楽の流れがもう一つに思えた故。
(前回の方が勢いがあった)


でも・・・・
あのステージの上は、そういう場所なのだよな・・・・
自分もよくある状況だったりするので
わかる気がする。


ウクレレtakenamiさん 福生市(U) Close to you、そよぎの舞、
Kiss from the rose
「人前で弾くとなかなかうまくいかない」
「今日の演奏は、実力の10%」
とのMC。
「じゃ、100%になったら、どんなすごい演奏なの」
と観客の方から、最もの突っ込み。
演奏の方は、本当にそういうコメントを
したくなってしまうもので、よく歌っていて
楽しい演奏だった。
演奏の右手は、アルペジオや指弾きもあるのだが、
7割がたストローク
そうでありながら、強弱やテンポの調整で、
よく歌っていた。
歌心があるのだろうな。


mochizukiさん(初) 三鷹市(S) Donal Og(Learig)、Cumulas(Alexde Gruss)
この方も若い方。大学生と思う。
マーチンのエントリーモデルのギターのサウンドホールに
シングルコイルのピックアップを装着し、
実にきれいなラインの音をだしていた。
MCで、「アイルランド音楽が好きなんです」
とおっしゃっていたが、
1曲目はまさしくそのものずばり。
ダニーボーイとかに通じる
哀愁と温かさがある曲と演奏でとてもよかった。
そして2曲目は、デグラッシのCumulas。
実は自分の大好きな曲。
たしか、サザンエクスポージャーというアルバムだったっけ、
昔かなり聞き込んだ曲。
非常に繊細なタッチが必要と思うのだが、
実にしっかり演奏されていた。
自宅での練習でも、ピックアップシステムをつないで、
音作りからした上での練習をしているのではと思う。
デグラッシの曲は、自分としては
「演奏者を選ぶ曲」
と思っている。
どんどんレパートリーを広げていってほしい。



yamakawaプロ 中野区(N) スマイル(チャプリン)、
スペイン(チックコリア)、粉雪(オリジナル)
今日はスマイルが秀逸。
映画の一シーンが浮かんでくるような演奏だった。
親近感を覚えてしまったのがスペイン。
単音のところで、右手が回り切っておらず、
スピードが落ちてしまう状況。
速弾きが苦手な自分と同じ。
少しスピードを落として弾けばいいのだろうけど、
スペインって、そうさせていただけない曲なのだよな・・・。


耳コピ名人ishimizuさん 武蔵野市(N) ラパロマエストレリータ、素顔のまま
で、鐘の響き
クラシックの名曲の中に、一曲
ポップスの「素顔のままで」
がはいった曲目だったが、自分は、やっぱり
このポップスに耳が行ってしまう。
いつも思うのだが、「歌っている」演奏。
で、お話して感心したのだが、歌詞がある曲は、
その歌詞を完全に覚えないと曲のアレンジが完成しないとのこと。
すべて、曲を歌いながら弾いているということだ。
すごい。
「英語の曲もそうするのですか」
と質問したところ、
「そうですよ」
とのこと。
すごい。
このことが、歌心のあるアレンジ、演奏に繋がっているのだろうな。
聴いていてホッとできる演奏でした。


自分 横浜市(サイレントS)
今日の自分は、ニューギターでうれしい一方、
ギターに慣れていない状況。
そこで、新しいことにはチャレンジせず、
「すべてキーはAm」
「即興で、知っているメロディーを弾き倒す」
というコンセプトで演奏。
そうしたところ、
「宴会モード全開」になってしまった。
(歌声を頂いたお客様に感謝いたします)
曲目は以下。


恋の季節ピンキーとキラーズ
真っ赤な太陽(美空ひばり
マジンガーZ
仮面ライダー
あしたのジョー
傘がない(井上陽水
落陽(吉田たくろう)
旅の宿(同上)
太陽にほえろ
雨の物語(イルカ)
ビリージーン(マイケルジャクソン)
ゲゲゲの鬼太郎(イントロのみ)
巨人の星
サントリーウイスキーのテーマ


13曲。ほぼ1分1曲。
曲目を改めてみてみて、
「しまった・・・演歌が入っていない」
とか思ってしまった。
舟唄、与作、津軽海峡・・・等々。


ただそう思う一方で、
ステージで、思い出しながら弾く、
のは、やっぱりちょっときついなと実感。
次やるなら、
曲目だけ、ざーっと書いた紙とかを
おいておいて、好きに選んで弾く、とかのほうが
いいかもしれない。
って、こういうスタイルは、あんまりやるもんでないな・・・
まあ、たのしかったから、よし。



イータンooyamaプロ 世田谷区(N) オジェコモバ、ソレア、タンゴ、アルハンブラ
の想い出
前回、何があったかわからないが、
ちょっと動揺した演奏になっていたが、
今日は落ち着いた演奏。
落ち着いていると、やっぱりうまい。
指がしっかり走っていて、それでいて
肩の力が抜けている感じ。
音がきちんとフレーズとして伝わってくる。
また、今回最後にアルハンブラをやったのだが、
フラメンコ流の4連トレモロと、クラシックの3連トレモロ
混在させての演奏。
このトレモロの粒のそろい方がすばらしかった。
いい演奏でした。



ヒューマンネイチャーkanaiさん 川崎市(N) ヒューマンネイチャー、ジアンサー
イズイエス銀河鉄道999、オングリーンドルフィンストリート
右手の親指の爪をわってしまって、
アロンアルファで補修しての演奏。
それがあってか、1曲目のヒューマンネイチャーは、
ちょっと軽めになってしまっていた感じ。
いつものkanaiさんのリズミックな感じに
なっていない。
今日はやはり、右手が厳しいのかな、と思っていたのだが、
2曲目のジムホール、999と、どんどん良くなっていき、
最後のグリーン・・は最高の演奏だった。
特に最後のグリーンDSは、テーマの演奏、
展開部、そしてアドリブと、いずれも秀逸。
録音しておいて聴きかえしたくなるような演奏だった。


コレクターkimuraさん 川越市(S) (ギターに関するうんちく(マーチン新
作))、アドリブ
「今回もニューギターということには驚かなかったが、
  マーチンのニューギターということには驚いた」
と、わけのわからないものいいをしたが、
コレクターkimuraさんが、フリーコンサートに
新しいギターを持ってくる、ということは、
よく毎回、と驚くものの、さすが、という感じで
それ自体には、驚かない。
しかし、オールドではなくて、ニューギターを、
しかもどこそこの製作家のというのではなく、マーチンの、
というところで驚いた。
kimuraさん自身も、ご自身でそう思ったとのこと。
で、そのギターだが、相変わらずいいギターだった。
鳴りがいいのだが、加えて、まだ鳴りきっていなくて、
これからどんどんよくなりそう。
本体のもった感じははすごく軽い。
ネックは三角かつ幅広で、もろ自分としては好み。
で、バックがコアなのだが、
驚いたことに、まったうコアというイメージの音ではない。
「上質のマーチン」のあの音。


演奏の方は、いつも同様、気持ちよさそうなアドリブ。
ちょっとアイリッシュの感じがしたのか、
アイルランドの音楽が好き、とっていたmochizukiさんから、
「楽譜はないのですか」
との質問を受けていた。
もちろんアドリブなのでないのだが、
それだけ、充実した演奏であったということだろう。
いい演奏でした。


田中M 国分寺市(N) 風笛、イパネマの娘
いつもの曲だが、今日は気合が入っていて
すばらしい演奏だった。ラインからの音も秀逸。
演奏前は、そろそろ新しい曲でも・・・
と思ったりしたのだが、マスターのこの演奏を聴くと、
マスターは、これで十分なのかも・・とも思ってしまう。



masakiさん 東村山市(N) 月光、ラグリマ、アデリータ、マズルカショーロ、禁じ
られた遊び
masakiさんの演奏は、クラシックより、
ボサノバやポップスの演奏が好きなのだが、
今日の演奏については、
「クラシックのスタンダード」
を本当にきれいに弾ききっていて感動してしまった。
なんかワンランク技術が向上してしまった感じ。
みんなが知っている曲程、難しいと思うが、
それでこれだけ聴かせてしまうのだからすごい。
「ギターを2本にして、その結果、もとのギターのよいところが
 わかった。その結果演奏がよくなった」
とのこと。
なるほど、それがわかる演奏で、
「弾きながら音の良さをかみしめる」
っといった感じの演奏だった。
いいもん聴かせていただきました。


以上、今回もよかった。
演奏者の方々に感謝。


<去年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20120317

<目に入ったニュース>

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