#67クラスタフリーコンサート

今回も楽しかった。早速感想を。
(以下、曲目は、クラスタHPより。N:ナイロン弦、S:スチール弦)


kawamuraさん 青梅(N) BWV1007プレリュード、鉄道員、ラグリマ、月光、カヴァティー
1曲目は前回のリベンジ。
前回は明らかに飲みすぎ状況での演奏で・・・
(それでも自分は悪くない出来だと思うが)
とのことから。
今回はしっかり弾かれていた。
特に自分が面白く感じたのは、
鉄道員からの3曲。
鉄道員は、suganumaさんの演奏を
思い出したのだが、
suganumaさんが、テンポを落として重厚な
感じなのに対し、ちょっとテンポが速めで
軽めの感じ。
物悲しいメロディーを軽く・・というのも
なかなかいいもんだ。
ラグリマと月光は相当弾きこんでいる感じだった。
ちなみに演奏後そのことをご本人に、
たずねてみると、
「そのとおり」
とのことであったのだが、
鉄道員は、4日前から練習したのみ」
とのことであった。
・・・すばらしい。



satouさん 千葉市(N) タラント、コロンビアーナ
フラメンコギターで前回に引き続き。
低音のプリングオフとハンマオンでの繰り返し
がフラメンコの緊張感をかもし出す。
とてもクリアな感じだが、
自分としては、もっとガシガシ弾いても
いいかな、と思う。
特に2曲目はとても明るく、おそらく
舞踏曲じゃないか、と思うのだが、
そういう曲では、もっともっと明るい方が
いいのにな、と思う。
演奏はしっかりしたものでした。


matsumotoさん 練馬(N) フリアフロリダ、アメリアの遺言
毎回書いているが、今回も書く。
「とつとつと」した演奏。
音量が小さいのだが、
それでいて体全体で弾いている。
かつ、
1拍子というか、1音1音を丁寧に弾いている感じなのだ。
2曲目途中のハーモニクスソロとかもきれいに
きまっているので、自分としては、マイク
使ってもらったほうが聴きやすい。


yoshinoさん 八王子(N) モクレンの涙
初心者の方だが3回連続。
どんどんお上手になっている。
チャレンジ精神がすばらしい。
で、ご本人として、
ご自身の趣味として今後もやっていきたい
ということになったのだろう、
来月から、きちんとクラシックの先生に
ついて習い始めるとのこと。
自分ひとりでがんばってきて、
これはやれる、と確信してからの師事。
きっとうまくいくと思う。
どんどんうまくなっていくのだろうな・・・



sekiguchiさん 武蔵村山(N) リュートの為の六つの小品(セゴビア編)、ガボット、プレリュード(ポンセ
今回も堪能しました。


なぜ、クラシックの曲がこれほど
しみいるのか!


呼吸感というか、音色がすばらしいというか・・・
とにかく弾き始まったところから
「空気が変わる」
という感じ。・・・・言葉にできません。


こういう風に弾きたい、毎回そう思わせていただいています。



matsudaさん 所沢(N) みつばち、インスピレーション、サパテアード
1曲目はちょっと調子が悪そう。
音が荒れた感じがした。
”荒れた”という感じは、
1音の出し方、音の切り方がもうひとつ
丁寧でなく、小さな雑音や粒の不ぞろいを
感じてしまうのだ。
(・・・ひょっとして、前のsekiguchiさんを
  聞いてしまった影響?)
2曲目、3曲目ではだいぶ落ち着いた演奏で
安心して聴けた。


”音が荒れ”については、
自分もウィークポイントとして自覚している。
直すのは、自分の演奏を録音して聴くのがいい、
とアドバイスももらったことを思い出した。


noguchiさん 王子(N) S.L.WEISS 組曲へ調
前回に引き続き真っ赤なお召し物。
で、これまた前回同様、
正確さを追っているといった感じの演奏。
丹精さみたいなのを追求されているように
聴こえた。


kanaiさん 川崎(N) ヒューマン、ネイチャー、這いつくばって
以前、別のところでご一緒したことがあるが、
相変わらずお上手。
1曲目のよく練られたアレンジ、
そして2曲目のオリジナルの独特なコード感。
楽しく聴けた。
特に2曲目が自分は気に入った。
面白いコードで、現代曲+ボサノバ、という感じ。
前回に引き続きフィンガーピッキングデー
本選出場とのこと。ぜひがんばってください。


aikawaさん 国分寺(N) リュート組曲第2番より前奏曲、緑の季節
「右手のつめを破損して練習不足」、
とのことだったが、全くそんなことを感じなかった。
前回18世紀ギターで弾いた曲を
今回は普通のギターで。
前回の可愛い音のギターもいいが、
今回の普通のギターの音もこれまた最高!


2曲目の緑の季節前に
上のセーターをおもむろにお脱ぎになったのだが、
よく見ると額に汗の大きな粒がいくつも見える。
ものすごく気合入れて弾いているのだ。
その気合がそのまま注入されたような2曲目で
これも最高でした。
また聴きたい。


次自分 横浜(サイレントN) 傘がない、落陽、22才の別れ、今はもう誰も、
心の旅、旅の宿、結婚しようよ、青春のかげ、かかし
これは、あとで・・・。


takahashiさん 所沢(N) 悲しみのサンバ、もしも彼女がたずねたら、ポデミーコ、スタンドバイミー
最初のサンバトリスチ、最高でした。
切れるような鋭いリズムで、
「完璧」という言葉が合いそうな、
・・・アイススケートショートプログラムみたいな
緊張感、でも、表現はすばらしい・・・みたいな
感じでした。
あとは、最後のスタンドバイミーがグッド。
takahashiさんはリズムが正確かつ、きれいなので、
こういう曲は実に楽しく聴こえる。
いいです。


iwatdateさん 高円寺(N) 禁じられた遊び、アリアと変奏、11月のある日
「昨日までバリ島でゆっくりしていて、頭の中空っぽ」
とのこと。
確かに顔は結構日に焼けてらした。
聞けば、バリ島は33℃!!!とのこと。
さもありなん・・・・
で、演奏の方がだが、
頭の空っぽさは、とてもいい方向にいっているようで
とてもまっすぐな気持ちのいい演奏だった。
自分が「頭が空っぽ」という状況だったら、
何をどんな風に弾くだろうか・・・


aoyamaさん 小平(S) 君が代、韓国国家、中国国家、酒とバラの日々、エンターテイナー
面白い。国家3つの聴き比べ。
やはり、やっぱり、いや、ぜったい、
日本の君が代がいい!!
メジャー感、マイナー感のない独特な
曲想は、ギターという和音楽器に対し、
いろいろなアレンジをイメージさせるようだ。
aoyamaさんの、いろいろ考えたんだろうな〜、という
アレンジ。自分は好きです。
特に途中、ナウシカレクイエムを思わせるような
アドリブ部があったりして・・・よかった。


それと酒バラ、aoyamaさんのこのところの
ジャズの練習がとてもよくでていたように思う。
すごくスムーズで、歌心のあるメロディがあふれてきて
よかった。


kimuraさん 町田(10弦N) カバティーナ、タンゴアンスカイ、アルハンブラの思い出
前の2曲が新しく取り組んでいる曲。
アルハンブラは昔からトレモロをものにしたくて
取り組んでいる曲とのこと。
自分は、kimuraさんのそういう演奏が好きだ。
「正確さ」を追っているだろうkimuraさんが、
その正確さを得ようとしている、まさにその演奏。
きっとそのうち完成形がきけると思う。
楽しみにしたい。
・・・
このようなチャレンジングな演奏は、
今回はいらしゃらなかったがasaoさんが
いつも感じさせてくれる。
同じようなものを聴いた気がした。


kaymayaさん 小平(N) タラントス、シギリージャ、アレグリア
さすがの演奏。
「曲にどっぷり入り込んでいく」
という感じ。
kamayaさんの演奏については、また明日、
2日間あわせたところで書こうと思う。


さて、最後に自分の演奏だが、
今回のテーマは「フォーク」
ということで井上陽水吉田拓郎かぐや姫
アリス、チューリップ、さだまさし
といったところをがーっと弾いた。
裏テーマは
「歌本を見た瞬間に弾いていく感じでやってみよう」
というもの。


やってみての感想だが、
「楽しくはあるが、充実感はもうひとつ」


やはり、何曲かに絞って、
「磨き上げてステージで弾く」
方が、気分がいい。


当たり前のことだが、それを再認識した。
ちょろっと弾くのは楽しいけど
メインディッシュにしてはよくない、
そう理解した。


まあ、
一度やってみたかったことなので、
それはそれでよかった。
来月は
春とか桜とか、当たり前のテーマで
曲を絞って練習して望むという
基本に立ち返ろうと思う。


以上、楽しい時間、ありがとうございます。



<昨年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20070316
<ギター趣味人>
http://guitar-shumijin.g.hatena.ne.jp/y1kirihara/20080427

<目に入ったニュース>
今日は時間なし。パスです。

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