■20201219(土)#220クラスタフリーコンサート

今日は少し遅れて18:40くらいにクラスタ入り。

通常なら、新宿からの中央線では座れないのだが、

今日は座れた。

やはり、新型コロナの影響があるのであろう。

ということで今日は10名。22時まで。

いつもどおり楽しい時間を頂いたが、

早く15名のスタイルに戻れることを祈念してしまう。

では、今回のレポートを。

 NOTE>演奏者、演奏曲はクラスタHPからです。マスターいつもありがとうございます。(N:ナイロン弦、S:スチール弦、U:ウクレレ

・優勝箭田さん 国分寺市(N) 南のソナチネポンセ)、クリスマスの歌(佐藤弘和)、聖母の御子

今回も前回に続き、箭田さんがトップバッター。

1曲目から、すばらしい演奏。

だったのだが、自分の方の状態が悪く、1曲目は、うまく音楽に

集中できなかった。

というのは、今日は直前まで、ちょっと仕事関係のメール処理

をしており、そこからの切替の途中であったもの。

1曲目の曲想は、「弾き切る!」という厳しさを

もった曲であったので、それで、どうも、頭が仕事モードを思い出すような

状況になってしまった。

正直なところ、ちょっと疲れ気味で、もう少し癒し系がいいなあ、

というような感じであったもの。

で、2曲目、3曲目がまさしく

そういう曲想であって、ここから楽しめた。よかった。

堪能してしまった。

佐藤弘和さんの編曲だが、ギターの響きが本当に美しい。

こういう風にギターを響かせることができたら・・・

と毎回思わずにいられない。

 

ゴジラ佐々木さん 国立市(N) 鳥の唄、ああベトレヘム、賛美歌メドレー(佐藤弘和)

今回は、クリスマスということで、教会音楽とのこと。

すなわち賛美歌。(と思いました。)

1曲目は、相当古い旋律とのことで、10世紀よりも前かもしれない、とのこと。

ということで、頭のなかで、合唱団による、声楽を

イメージしながら聴いた。

なるほど、「音の余韻が重なるような感じ」が、聴きどころに思える。

教会のような音の残響が長いところでの演奏であれば、

更に面白いだろう。

 

次の曲は、奥様の声楽の伴奏で弾いている曲とのこと。

こちらも、同じような聴き方が合う感じ。

しかし、奥様と合わせて音楽を楽しんでいるというのは

うらやましく思う。

最後の賛美歌メロディーも佐藤さん編曲でよかった。

以上、今年は、ゴジラだったり新世界だったり、

大暴れ系であった佐々木さんだが、今回はしっとり系。

こちらもさすがの演奏でした。

 

・青ワイン山川義幸さん 中野区(U) スターダスト、A列車で行こうトワイライトゾーン、ダニーボーイ

いつものウクレレの演奏だが、今回もよかった。

最初のスターダストから、「ウクレレが歌っている」。

美しいコードの曲で、ウクレレというと、トレモロ系の

コードソロを思い浮かべそうだが、そうではなくて、

メロディーを大事にした、ギターソロのようなアレンジ。

山川さんのウクレレの、ギター並みというか、それ以上のサスティーンを

もったウクレレならではの演奏だと思う。

2曲目、3曲目もそういうさすがの演奏だったが、

自分は、3曲目のダニーボーイがよかった。

きれいなハーモニクス音をちりばめた、すばらしいアレンジ。

完成度が高い。

楽譜があったら、自分もウクレレ弾いてみたいと思ってしまった。

すばらしい、アレンジ、演奏でした。

 

レフティ山下さん 八王子市(S) ティルウィーミートアゲイン、テンダリーイズコーリング、エレノアプランケット、サリーガーデン

とてもノーマルで、きれいな演奏。

3曲目までは、今年9月の選曲と同じ(順番も)。

そのときは、ピッキングが弱いかな、との感想を持ったが、

今回はそのときより、音の出方はでている感じ。

弦のテンションを落としたとのことで、そのためかと思う。

ただ、もっと極端にダイナミクスをつけてもいいかな、と思った。

山下さんの演奏は、自分はこのところ、そういう、

「おとなしいかな」という感想を持ってしまっている。

一方、そういう感想ゆえに、3曲目の郷愁を感じさせるような

曲想にはすごくいい。

以上、山下さんの演奏というより、自分の好みの部分が

大きいのかもしれない。

 

・メリル豊嶋さん 小金井市(S) キングコングゴーズトゥタラハッシー、きよしこの夜、黄昏(ショートバージョン)、イズントシーラブリー

1曲目は、ブルースコバーンのブルース曲。

ブルースコバーンと聞いて、「おお!」となる人は、

アコギでのソロギターなどが、まったく流行っていない

2000年以前にギターソロをやっていて、そういうレコードを

探し回っていた方に違いないと思う。

「弾きたかったが弾けなかった曲だが、

 ギターを変えてから、少し弾けるようになった」

とのこと。

なるほど。豊嶋さんの右手をみていると、

すごく力が抜けてきたな、と思う。

以前は、力が入って震えるような感じが見受けられたが、

現在それはまったくなし。

「自分にあったギター」というのは、威力がある。

ということで、他の曲も、以前よりずっとスムーズになってきている。

ブルースコバーンの曲は、仕上げていくそうなので、

これからが楽しみだ。

 

・ダンシャーリー市來さん 調布市(N) Rainbow Eyes(Rainbow)、The Meeting(Anderson Bruford Wakeman Howe)

1曲目、2曲目ともご自身が弾き語りをして楽しい曲、とのこと。

演奏はまさにそういう感じ。

メロディーを歌わせることに注力したアレンジ。

簡単なローコードを中心としたアレンジだが、

市来さんがその曲を歌うのが好き、ということが

伝わってくる演奏だった。

 

なお、ニックネームが「ダンシャーリー」に変わっている。

これは、MCにて、「断捨離は、偽断捨離にかわるかもしれない」、

との発言があり、では、断捨離はどうする、との問いに、

「ダンシャーリーがいいかな」

と市来さんからのリクエスト。

なるほど、自分はこの成り行きは「既定路線」と理解しているが、

その上で、大変楽しみな展開だ。

ということで、市来さんについては、

次のアレンジに加えて、ダンシャーリーの動向も楽しみ。

 

・新宿志原さん 新宿区(S) Two of us、Help、Taxman、Day tripper(全曲ビートルズ

ピックでのロック系のソロを完全にご自身のスタイルにされた感じ。

どんどん完成度が上がっている。

かつ、そうでありながら、その中でアレンジの幅が

広がってきた。

Two of usとHelpは再現度を追ったアレンジ。

特に、ヘルプはご本人もMCでおっしゃっていたが、

細かなアレンジまで再現されていてすごい。

一方Taxmanは、ロック的なパワーコードと、開放弦とメロディー音を

いっしょに弾くという勢いで押す感じ。

これもまたかっこいい。

最後のデイドリッパーは前回も聴いてすごいな

と思った曲だが、何度聞いてもすごい。

ぜひ、このスタイルで突き進んで頂きたい。

 

・y1kirihara 横浜市(N) 木綿のハンカチーフブルーライトヨコハマまた逢う日までサザエさん(全曲筒美京平作曲)

曲を弾いていて、すごい曲ばかりだな、と思う。

覚えやすくキャッチー、演奏していてもすごく楽しい。

ただ、その曲に合ったリズムだったり歌わせ方が

できるかどうかで、すごく楽しくなったり、

全く思うようにいかないとおもったり、という曲だった。

ただ、自分としては、自宅で弾いているときのように

弾けず、どうしても力んでしまう。

この点は、結局1年間、治らなかった。

できるだけ3曲新しい曲を弾き続けてきたが、

少し手を出し過ぎのところもあると思う。

今回もおまけで「サザエさん」を弾いたが、これは

ほとんど1日しか弾いていない。こういう曲は

楽譜をみながら、であり、やっぱりスムーズには弾けない。

 

以上なので、来年は、自分が苦手としている

「暗譜」に挑戦しようかなと思う。

その場合、3曲はおそらく無理で、1曲できるかどうか。

自分はそれくらい暗譜は苦手。

ただ、力が入ってしまう原因の1つは、それがあるのでは、

と思うもの。

まあ、やってみてしっくりこなければ、改めればいいし、

気楽に取り組んでみよう。

 

・アンプラグド鈴木さん 小平市(S) (ギターに関するうんちく)、エリーゼのために(ベートーベン)

ギターの音がよかった。

きっと今回聞いているみなさん(常連さんだが)は、

なんで、このギターもっと弾いてあげないのだ、と

思ったのではなかろうか。

ギターのバックが削り出しアーチになっているという

とてもめずらしいギター。

音は、その影響だろうか、ちょっとアーチトップ的な

感じがあって、すごくしまりがある。

特に低音。

小ぶりなギターにしては、低音がでる、と木村さんは

おっしゃっていたが、自分としては、音量もさることながら、

その低音が

「ボワンといった感じの輪郭が乏しくなる感じ」

がまったくなく、すっきりした音像に聞こえてすごくよかった。

 

鈴木さんは、ギターの音の良しあしとか評価が

全くできない、とおっしゃっていたが、

評価は別にして、音の違いを聴くのは

できると思う。

もし、できるなら、ご自身でいくつかのギターを

演奏して、それを録音して聴いてみるとよいと思う。

普通に、ギターの違いで、こんなに違うのだ、と

わかると思う。(のだけれど・・・)

もちろん、どっちがいいか、は好みの問題だが、

それはそれとして、違いは聞こえると思う。

 

・コレクター木村さん 狭山市(S) (鈴木さんのギターに関するうんちく)、カムトゥマイウィンドウ(ピーターフィンガー)、クリスマスメドレー

ずっと弾いているかムトゥ・・・は、着実によくなっている。

難しい曲で、音をきれいにそろえるだけで大変だが、

そのきれいになっている音が、増えていて、

もう一息の感じ。

曲の演奏中でもそういう感じで、曲の最初の方より

後ろの方がずっとよい演奏。

ウォームアップが必要な曲、といっていたが、

そういう面もあるのだと思う。

で、2曲目はお得意のアドリブ的な演奏だが、

難しい曲のチャレンジを続けているせいと

思うが、技術面が上がっている。

コンサートが終わった後、鐘の音を演奏されていたが、

こちらでは、もっと明確にそのことを感じた。

これまでやっていた曲は、もっとうまく弾けるのでは・・・

木村さんのそういう演奏も期待を持ってしまった。

■フリーコンサート終了後

鈴木さんのギターを弾かせて頂いた。

しばらく寝かせてあったとのことであるが、

鈴木さんのところでも書いたが、もったいない。

もっと弾いてあげるべきギターと思う。

楽しいギターだし。

 

今回は、22時まで、ということで

ちょっと後ろ髪惹かれる感じだが、21時50分くらいで失礼した。

以上今回も楽しかった。

次回もよろしくお願いします。