■20201121(土)#219クラスタフリーコンサート

先月は雨だったが、今日は秋晴れ。先月より暖かい気がする。

ただ、3連休の初日なので、道路は間違いなく混む、と思い電車にて。

(しかし電車もそれなりに混んでいた。)

今日も生クラシックギターでの演奏。

それにしても、コロナがまた増えてきて、出演者数どうだろうか、

と思っていたが11名の方でのコンサートとなった。

で、いつもにもまして素晴らしい演奏が聴けた。

以下感想です。

NOTE>演奏者、演奏曲はクラスタHPからです。マスターいつもありがとうございます。

(N:ナイロン弦、S:スチール弦、U:ウクレレ

・優勝箭田さん 国分寺市(N) シャコンヌニ短調(バッハ)

今回は、箭田さんがトップバッター。

「一番最初に真打」の状況。

演奏終わってすぐ、「ビール」と注文されていたので、

暑かったし、そういうご気分であったのだと思う。

演奏の方は、もちろん、すばらしかった。

演奏が始まると、すぐに演奏に引き込まれた。

今回はバッハ1曲15分。重厚な感じが続く曲。

速いフレーズが随所にあるのだが、

これらの音の粒がはっきりしていて、演奏どうこうでなく

音楽として響いてくる。すばらしい。いい演奏でした。

 

・新宿 志原さん 新宿区(S) アイフィールファイン、シーラブズユー、デイトリッパーゲットバック

志原さんは、ビールが飲みたくて、ではなく、19時の演奏開始の直後に来店され、

2番目が空いていたので、マスターの要望で2番へ。

来店され、席へ着く前に演奏へ、というなかなか難しい状況。

しかし、演奏の方はいつも以上に洗練されていて、

「真打2連続」の演奏だった。

今回も「ギブソンハミングバードピック弾きでのソロ」だが、

今回は、一段とアレンジがねられていた。

MCでも説明していたが、

「やるたびアレンジが変わるのを、少しまとめてみた」、とのこと。

ようするに、おいしくじっくりアレンジしてみた、ということと思う。

ビートルズの曲だったが、「この曲は、このフレーズ」

というところがしっかり入っている。それをピックのストローク

なかから浮かびあがらせる技術がすばらしい、というか、かっこいい。

聴いている方も何人か、曲を口ずさんでいる方がいたが、

思わずそうなってしまう演奏。

よかったです。

 

・青ワイン山川義幸さん 中野区(U) いつか王子様が、スカボローフェア、スターダスト、ラヴィンユー、A列車で行こう、グリーンスリーブス

山川さんの演奏もすばらしかった。テナーウクレレの演奏。

1曲目は、市販の曲集のアレンジに一部手を入れたもので、

2曲目以降はオリジナルアレンジとのこと。

どの曲もすばらしかったが、自分としては、初めて聴いた

ラビィンユーがよかった。

この曲がもっている、かわいらしさを持ったカッコよさが

ウクレレの音色にとてもマッチ。

ただ、それは山川さんのウクレレが、ウクレレらしからぬ

音の伸びのよさ、を持っていて、それゆえかもしれない。

車で好きな場所をドライブしながら聴いたりすると、

最高に気持ちよさそうな感じ。

以上、他の曲も、それぞれ表情があってよかった。

次回もたのしみにしております。

 

・山本さん 足立区(N) ガボットショーロ(ビラロボス)、リュート組曲4番プレリュード(バッハ)、ひまわり(マンシーン)

フリーコンサートは2回目とのこと。

買ったばかりのギター、とのことだが、イタリアのアンドレアタッキという

製作家の方のもので、「知る人ぞ知る」ギター(製作家)とのこと。

確かに音はよかった。

演奏もそういうギターを購入される方なのだな、と納得の

しっかりした演奏だった。

自分がいいな、と思ったのは、3曲目のひまわり。

「ギターの製作家と同じイタリアの曲ということで」

とのことだったが、スライド等をうまく使っての

メロディーと、この曲独特のコードが聴いていて気持ちよかった。

いろいろ演奏曲をお持ちだと思うので、また

聴けることを楽しみにしております。

 

・メリル豊嶋さん 小金井市(S) ミッドナイトレイン、(チューニング変更)、ダニーボーイ

これまでここで聴いた豊嶋さんの演奏としては、自分では一番よかった。

今月も、先月購入されたメリルギターでの演奏であったが、今月はノーマイク。

これが大正解。

じっくり聴かせるスローな曲の選曲であったが、音1つ1つが

表情をもっている。

かなり弱く弾いた音も、輪郭がしっかり聞こえて、

まったくマイクの必要なし。

そのような音の響きがある故と思うが、

演奏も力みがまったくなく、「歌っている」演奏。

よかったです。

 

・断捨離市來さん 調布市(N) ムードフォーアデイ、カプリッチョ日本昔ばなし

1曲目は、イエスのムードフォーアデイ。

弾きなれているのがよくわかる。

で、自分としては、2曲目がよかった。

これは9月のフリーコンサートで披露された曲(アレンジ)。

9月の1回目のときは、そのアレンジに感嘆したが、今日は

弾き始めてすぐ、あ、あれかな、と理解できたので、そのときより、

じっくり演奏の方を聴けた。

あらためて聴くと、最初に弾かれるまんが日本昔話のアレンジが

けっこう練られていて、演奏も美しくなされているな、と感心した。

ただ、曲が似ているものをつなぎ合わせているので、

今回については、「いつの間にか違う曲」という感じが面白かった。

9月の1回目のときは、演奏しながらご自身が「フフフ」と笑いを

入れるので、曲が変わったことがわかったが、今回はそれはなし。

で、いつのまにか、次々と曲がかわっていくのが面白いと

改めて感じた。市来さんの演奏は毎回楽しいです。

 

・アンプラグド鈴木さん 小平市(S) エリーゼのために、別れの曲

今回2曲は新しい曲へのチャレンジ。

懸命にやっているのがすごくいい。

ちょっと失礼で申し訳ないが、

自分は、演奏を聴きながら、つい微笑んでしまった。

ただ、微笑んでしまうのは、自分も弾けなくて、

「あれ・・」とか言いながら弾いているので、

同じだなあ、との思いからなので、お許しいただきたい。

しかし、このようにチャレンジしていくことが

楽しみだよな、と思う。

次回、曲のできが向上していること、曲目が増えていること、

期待しております。

 

・自分 横浜市(N) なみだ恋、おんな港町、舟唄(オール八代亜紀

今回は八代亜紀を3曲。まあ、演奏はぼちぼち。

今回の場合は、うまい下手ではなくて、音楽にどっぷり

入り込んでの演奏としたい、とそれだけ思っての演奏。

そして、今日みたいな演奏は、

「ここはこう弾かなくては」とか、頭を使うとよくないのだ、

ということをまた思ってしまった。

「考えて弾くのではなく、感じて弾く」

でないとうまくいかない。

と、ここまで書いて、以前も同じようなことを書いた気がする・・・。

どうせ、いろいろ考えてしまうのであれば、

考えつくして、考えることをなくしておく、

というのもいいのかもしれない。

また、来月にむけて取り組んでいこう。

 

レフティ山下さん 八王子市(リゾネーターS) ウィスリンホンキートンクスライド、ギターラグ、サリーガーデン

今回はドブロギターの演奏。よかった。

1,2曲目はボトルネックの演奏。

オルタネイトベースに、ボトルネックの独特の音色がのっかるもの。

オープンチューニングでのシンプルなメロディーだが、

あの独特の音色は説得力十分だ。

ご自身も、その音色に引き込まれてしまって、

それで演奏が乱れることがある、とMCでおっしゃっていたが、

そうかもしれないな、と思う。それくらい魅惑的な音色。

3曲目は、通常の指弾きで弾かれたが、これもメロディーが

しっかり立っていてよかった。

いい演奏でした。

 

ゴジラ佐々木さん 国立市(N) ハイウェイスター(ディープパープル)、スパニッシュフライ、JUMP!(バンヘイレン)

クラシックギターによる、ハイウェイスターとスパニッシュフライとジャンプ。

ハイウェイスターだけでもすごいなと思うが、スパニッシュフライ・・・・。

たしかにオリジナルもナイロン弦ギターだが、これをやろうと思って、

練習してステージで披露する、ということだけで自分はリスペクトしてしまう。

そして、JUMP。例のシンセのフレーズが、ギター曲として

アレンジされていて、このアレンジが秀逸。

海外のお友達の方のアレンジとのことだが、

楽しい演奏だった。

ただ、楽しいといっても、演奏は目を三角にして挑みかかるような演奏。

そうならざるを得ない選曲と思う。

それにしても、ゴジラのコピー、山下のコピー、そして、今回のこの選曲・・・

チャレンジャーだ。リスペクト致します。

 

・コレクター木村さん 狭山市(S) (自宅の近所のお店で宮之上さんのライブをやっていた話)、It's All Over、Come to my Window、Vielleicht im nachsten Leben(オールピーターフィンガー)

今回もダンマッサーで、ピーターフィンガーの曲の演奏。

相変わらず音は最高。

曲の感想として、まずずっと取り組んでいらっしゃる2曲目。

木村さんとしては、

「もっと弾けているのに」といった感覚だったのでは、と思う。

速い曲想の難曲だが、「弾けている感じ」になっていて、

しかしながら、「音がついてきていない(指がまわっていない)感じ」

というように自分は感じた。

たぶん、もう1、2回弾けたなら、弾けた演奏がでていたのではないかと思う。

ということで、この曲は、あと一息に聴こえた。

一方、本日よかったのは、そのほか、1曲目、3曲目。

2曲目で、指の練習が十分だからかもしれないが、

スローな曲は、余裕を持って、ギターの音色を

確かめながらの演奏。

自分は、以前の木村さんのインプロの演奏を思い出した。

「こういう風に、こういう音色で」とライブで

愉しみながら弾いている感じ。

以上、よかったです。2曲目の更なる完成度向上、期待しております。

 

■フリーコンサート終了後

今回も少し早く終わったので、少し時間はあったのだが、

3連休の1日目であり、電車も遅くなるほど混みそう、

と思えたので、今日は少し早めに失礼させて頂いた。

 

以上今回も楽しかった。

次回もよろしくお願いします。