今回も楽しかった。
演奏者名、曲目は、クラスタのBBSから頂いております。
(マスターありがとうございます。)
(N:ナイロン弦、S:スチール弦)
・ゴジラ佐々木さん 国立市(N) アメリカ組曲(疾風,新しい人生,スコットランドの空の上)(マレックパセッニー)
なんとお店に16時40分ごろからきて並んだ、とのこと。
(18時が開店だが・・・)
通常、18時からしか開けない主義のマスターだが、
さすがに早く開けてくれたとのこと(例外)
と、それくらい気合の入った佐々木さんの演奏。
もちろん、よかった。
9年前にここにこられた、ポーランド人の方の曲、
とのこと。(作曲者名は上述のとおり)
この作曲者の方は、本当にギターが好きな方
なのだな、というのがよくわかる曲だった。
特に自分は、1曲目が気に入った。
「ストロークで押しまくる曲」
といった感じで、とても気持ちよさそう。
しかし・・・・
家で練習していると、うるさがられる曲だと思う。
「ザ・ギタリストのための曲」という感じで、自分は
とても気に入ったが、一方、ギターを
弾かない方からは、「うるさい」といわれるかも。
ほかの2曲もよかった。また面白い曲、期待しております。
・アンプラグド鈴木さん 小平市(S) スモークオンザウォーター、銀の指輪、バス通り
いずれの曲も、いつもの鈴木さんの演奏。
自分は、2曲目の、銀の指輪がよかった。
それにしても、おそらく、この曲を
ギターソロにアレンジする、というのは
誰もしていないのでは、と思う。
で、自分はそんなギターソロを聞くのがとても好き。
その鈴木さんのアレンジはとてもストレート。
思わず、そうそう、となってしまう。
ただ、曲を知らない方は、
「そうそう」という部分は難しいかも。
次の甲斐バンドの曲は自分は知らなかったので、
そういう楽しみ方ができなかった。
しかし、是非とも、懐かしの名曲のギターソロを
また新たに聴かせていただきたい。
・浜川さん 川崎市(S) エヴリシング、舟唄、TSUNAMI
前回MCでおっしゃっていた、教室の発表会は
上手くいったのとこと。しかも、トリを務めたとのこと。
よかった。おめでとうございます。
今回の演奏も、いつもの浜川さんの演奏でよかった。
今回よかったのは舟唄。
やっぱりこれは日本のブルースだ。(自分も弾きたくなった)
なお、サザンの「つなみ」は、
モノにするまで、もうちょっと、といったところ。
一番大変そうな、サビの部分はとてもよくて、
一方、最初のローコード付近がまとまらない、
という状況だったので、難しいところを中心に練習しているのかな、
と思う。
ぜひ完成形を聞きたい。期待しております。
・フラメンコ井端さん 杉並区(N) マラゲーニャ、秋の気配、インスピレーション(with 佐々木さん)
1年前、最初に弾いた曲です、とのことで弾いた2曲目の
「秋の気配」(オフコース)がよかった。
歌モノのギターソロは、演奏者の「歌心」
みたいなものが、よく分かるので、自分は好き。
井端さんの場合は、右手の弦のはじき方が
やっぱりフラメンコなので、そのテイストが
でるところが面白い。
こういう歌モノも、もっと取り入れても楽しそうに思う。
3曲目は佐々木さんとのデュオ。
バッキングをなさっていたが、もっとパーカッシブな音
(ストロークでのざっという音とか、表板のタッピング等)を
ガシガシ入った方が自分としては好き。
(佐々木さんとのデュオで、緊張していたのかも、とは思うが)
・ビラ松尾さん 国分寺市(N) 前奏曲第5番、練習曲第5番,ブラジル民謡組曲第5番(全曲ビラロボス)
上が赤のTシャツ一枚。下もランニングスタイル。
気合が入っている。
今回もビラロボスの曲で、面白かった。
松尾さんにも、直接話していたのだが、
自分としては、2曲目がよかった。
「不協和音のおいしいところが入っている曲ですよね」
といったら、
「開放弦の使い方がじつにうまいですよね」
とのこと。なるほど。
で、自分としては、フリーコンサートが始まる前に、
松尾さんは、練習で、この曲を通しで弾いていたのだが、
本番より、自分はその演奏の方が、一段よく聞こえた。
フリーな空間で、観客のみなさんも
なごんでいるときのBGM的な環境に実にマッチして
聴こえたため。
この演奏も含めて、いい演奏でした。
・松子さん(初)武蔵野市(N) 牛を見張れによる変奏曲(ナルバエス)、月光(ソル)
来週発表会で、その練習とのこと。
感心したのは、右手とかが震えているのが
みえるのに、そうでありながら、演奏は
しっかり最後まで一定以上のクオリティで
弾ききったこと。
練習していることがよくわかる。
そして、集中力がすごい。
(みならいたい・・・・・・)
クラスタでこれだけ弾けるのだから、
発表会も問題なしと思う。
よい発表になること、祈念しています。
・市來さん 調布市(S) (人生最後のギター(テイラー)のお話)、ダンスウィズミー、アディオスノニーノ
楽しい演奏だった。
演奏しながら、思うようにいかないと、
「あれ・・・」という感じになるのだが、
その際、ご自身で、
「あははは・・・」
と笑ってしまう。
聴いている方も、まさしくそういう感じなので、
思わずつられて、
「あははは・・・」
やっぱり、
「まず弾いている本人が楽しむ」
というのは最強だ。
自分も、こうならねばと思う。
(楽しむ、という点は、そこそこできていると思う。
なかなか笑えないけど。)
なお、そういう個所もあったが、
それを超えて、「音楽に入った」状況に
すぐになって、そこからはすばらしい演奏。
以上、大変たのしかった。
また聴きたい。
・ラグタイム北村さん 藤沢市(S) ジャグタイム、銀河高原ラグ、ハンブルパンブルズランブル
演奏会開始前にお話しさせていただいており、
「ラグタイムはダンスミュージック」
というところを大事にしていることをお聞き
していたが、まさしくダンスミュージックのラグタイム、
を聴かせて頂いた。
オリジナル曲とのことだが、1曲目、2曲目は、
いわゆるCのコードポジションのギターラグで、
コード展開や途中に挿入される単音ソロなど。
「そうそう、それ」となってしまう
ギターラグタイムならではのおいしいフレーズ満載で
すごく楽しめた。さすがです。
藤沢に引っ越しされたとのことで、ちょっと
遠くて大変ですが、また、期待しています。
・優勝箭田さん 国分寺市(N) タンゴ、カタルーニャ奇想曲、マジョルカ(アルベニス)
正直言って、箭田さんの演奏の感想が、
一番書きにくい。なにしろ、
「スキなく、うまい」
今回は、「さらい始めて1週間なので、まだまだ」
みたいなことをMCで言っていたが、
自分みたいなものからすれば、完璧としか思えない。
箭田さんの演奏は、「呼吸がみえる演奏」
という感じで、身体全体で弾いている感じがすごい。
ダンスの上手い方は、そのダンスから、
リズムというか「音楽がみえる」みたいなことを
感じるのだが、箭田さんの演奏はそういう感じ。
いつも勉強になります。
・自分 横浜市(N) ウルトラセブンのテーマ、ロート製薬CM、水戸黄門のテーマ、銭形平次、太陽にほえろ
このところ、自分の演奏が一番気に入らない。
今回弾いた曲は、普段お遊びでちょくちょく弾いている曲
であり、いってみれば、目をつぶっても弾ける曲、
なのだが、なぜかうまくいかなかった。
今回は、1曲目のウルトラセブンのところで、
右手の爪にささくれを作ってしまい、
それが気になってしまい不本意な演奏に
なってしまった。
聴いてくださっている方に申し訳ない。
次回は、またテーマを決めてやろうと思うが、
もう少しマシな演奏せねば・・・・
気合を入れなおそう。
・黒木さん 国分寺市(N) アキーレ、悲しみ、フリアフロリダ
前回もそうだったが、楽譜をみながら
しっかりした演奏。
で、感じるのは、きちんと習っている、ということ。
いろいろな演奏注意点を、しっかり
弾いていこう、というのが感じられる。
徐々にだが、うまくなっていくのだろうな・・・。
次も期待しています。
(自分は、そういうところができない・・・
ので、うまくならないのだろうな。)
・志原さん 新宿区(N) ワルツ3番(バリオス)、アラビア風奇想曲(タレガ)
毎回よくなっているが、今回も「前回より、よくなったな」、
と思った。着実に上達中。
そして、弦を変えた、とのことが
ちらっと聞こえてきえてきたが、自分は今回の
弦は、とても志原さんにあっているように聞こえた。
なお、毎月「レパートリー増(復活)計画中」
なるも、今回は、台風の影響でできなかった、とのことで、
(MCで説明あったが、長くなるので割愛)
次回はそちらも期待。
・ウェザー若林さん 府中市(N) (台風20号の解説)、雨だれ(リンゼイ)、ウィスキーがお好きでしょう(杉真理)、夜が来る(小林亜星)
着実に、上達している。
曲目を絞りじっくり取り組んでいる。
すばらしいな、と思うのが、単に曲を
弾けるようになる、というところで、終わらず、
・音をよくしよう(特に、雨だれで感じた)
・表現を深めよう(夜がくる、で感じた)
と、深化の方向で上達していること。
いい演奏でした。
・藤井さん 大田区(S) Turning(アレックス・デグラッシ)、The Reason(アンディ・マッキー)
弦を太くしたら、つらくて
1曲目は、全音(2フレット分)音程をさげての演奏、
であったが、これはちょっとテンション落とし過ぎの感あり。
表板のしっかりしたギターに、コンパウンド弦を
貼った際に、弦の音が全くギターに入っていかないような
感じになるが、その感じになってしまい、
音の立ち上がりが、弦だけが振動している音に。
ちょっと残念。
一方、2曲目は、逆にとても良い音に聴こえた。
ご本人も1曲目で落とし過ぎか、との実感があったとのことで、
2曲目は半音下げにしたとのこと。
こちらは逆に、弦の硬さ感もなく、前回よりも
更によい演奏だったと思う。
しかし、これだけ弾けるのに、弾ける曲は
2曲のみ(すなわち、今回の2曲のみ)とのこと。
技術的に、それはない、というかもったいない。
是非、いろいろな曲で楽しんでは、と思った。
ということで、新曲も期待しています。
・コレクター木村さん 狭山市(S) (ニューギターテイラーに関するうんちく)、Aus,der Traum、Das fremede Madchen(ピーターフィンガー)
上述の田中マスターの説明はニューギターを
テイラーと記載しているが、ダン・マッサーと
言われていたと記憶。
(ロイ・ノーブルを師匠にもつ、著名なギタービルダー)
相変わらず、いい音。
で、このギターを手に入れたのは、ピーターフィンガー氏の
テンションの高いオープンチューニングを弾くため、
とのこと。
そういう気合をひしひしと感じる演奏だった。
「2曲目は、とても難しくて、申し訳ないですが、
失敗が自分を上達させてくれると思って弾きます」
とのMCがあったが、これがよかった。
木村さんのいつもの演奏は、フリーな感じ、を
感じる演奏なのだが、この曲においては、
「本当に好きで、弾き込んだ曲」
に聴こえた。
で、演奏後、そのことをお伝えしたら、
まさしく
「木村さんとして、そういう歴史を持った曲」
であった。
このような曲と演奏は、その人を輝かせる。
少しかかるかもしれませんが、完成形、
期待しています。