■20200215(土)#210クラスタフリーコンサート。

今日も、18時ちょうどにお店に到着したが、市来さんが先にこられており、一番好きな、後半の1番目は既に選ばれてしまっていた。致し方なし。今回は、後半の2番目だ。

それだと、演奏前の練習というのはできないので、今回は、6時半から15分くらい、お店のギターで、指慣らしをした。

いつも思うが、お店のギターはいろいろな方にかわいがられているのであろう、音がなかなかいい。

自分も、クラシックギターの生ギターがほしい、と又思ってしまった。

 

さて、今日の演奏については以下。

演奏者名、曲目は、クラスタのBBSから頂いております。

(マスターありがとうございます。S:スチール弦 N:ナイロン弦)

 

マンドリンみかちゃん 横須賀市(M) インマイライフ、ロンドンデリーエアー、童神(わらべがみ)、アンドロメダ

いつものギブソンのフラットマンドリンの演奏。

前回、音が小さくて聴き取れないところがもったいない、と記載していたが、今回はマイクを使って頂き、しっかり細部まで聴くことができた。よかった。(MCも含めて)

1曲目のインマイライフ、2曲目のダニーボーイを聴いていて思った、というか、感じたのが、こういう風にずーーーーっと家で弾いているのだろうな、ということ。「メロディーを歌いながら、それを上手にサポートするようなコードやベース音が足されている」という演奏で、自分はとても親近感を持った。「ひとりカラオケ」みたいな感じで楽しくなって、気づくと結構な時間弾いている、というのが自分の良くあるケースだが、同じような状況では、と思ったもの。(ご本人に聞いたわけではないので、違うかもしれないが。)

楽しそうな演奏は、聴いていても楽しい。

最後は、いつも弾かれるアンドロメダ。これもよかった。この曲は前の曲より、音量も上がって、本当に好きな曲で、弾きこんでいるのだな、とわかる。

いい演奏でした。

 

・ビラ松尾さん 国分寺市(N) ショリーニョ(ビラロボス)、花は咲く(菅野よう子/佐藤弘和編)

「ネタが尽きてきていて、今回2曲です。」

とのMCで開始。

自分としては、最初このMCの意味がつかめなかったが、演奏された2曲から、これまでも弾いてきた曲を弾きます、ということかな、と推察。

しかし、自分としては、ビラロボス中心の松尾さんのやっている曲は、そうそう「聞いてすり減る(飽きる)」ということは、ない選曲と思う。

毎回楽しませていただいている。

今回も難しい曲2曲だったが、聴きやすさからすると、メロディーをよくしっている「花は咲く」の方だ。で、「最近こればかり弾いている」ということをMCでおっしゃっていたが、そういう曲だよな、と思う。

メロディーはシンプルで美しいが、いろいろな表情をとれるので、「弾き減りしない曲」と思う。弾いている松尾さんも、ご自身なりのイメージをお持ちになって弾いている、というのを感じる演奏だった。

ただ、ご自身の演奏に納得はまだまだのご様子。(だから、「こればかり弾いているになるのかと思う」)

今後ご自身納得の完成形が聴けることを期待。

 

・青ワイン山川義幸さん 中野区(U) (ウクレレにはまった話)、星に願いを、ムーンリバー

自分としては、本当にお久しぶりの再会。で、以前とまったく変わらずの山川さんだった。

と書いてすぐにそれを裏返すようだが、「変わらず」、というのは、当たっていない。今回はギターではなく、ウクレレの演奏だ。

で、そのウクレレの話が面白かった。昨年11月の終わりに、楽器店で、ふと触ってしまったウクレレの音に感動して、5000円くらいのものをその場で購入。その後、1か月たたないくらいで、更に59,800円のものを購入してしまったとのこと。すごい、と思ったが、

「ここが驚きどころではありません」

とのMC。

なんと、本日お持ちのウクレレは、23万1千円!。

「ほれ込んだ音は、ぜったいものにする」

と説明しながらのMC。。

この勢い。やはり「山川さん変わらず」であった。

 

演奏の方は、ウクレレに出会ったばかりとはいえ、ギターをあれだけ弾ける山川さんなので、既に気持ちよい演奏。

それに、なにより音にほれ込んでいるとのことで本当に楽しそう。

いい演奏でした。

 

レフティ山下さん 八王子市(S) サウスウインド、アイウィル、テルウィーミートアゲイン、レディナッシングトイパフ

前回ニューギターとして紹介のあったローデンの一番大きいジャンボサイズのギターでの演奏。

1曲目は、極めようとしている、というアイリッシュの曲。で、

「このメロディと格闘していたら、2週間も費やしてしまった」

「もう少し広く音楽しなくてはと思った」

とのMC。

「1つのメロディーに2週間こだわって過ごした」

というのは、どういう状況なのだろう。この点、とても気になった。機会があればご本人に聞いてみたい。

で、本日の演奏で自分がよいな、と思ったのは、上述の「もう少し広く」との思いから、「忘れないようにと思った」という2曲目のI will。

ビートルズの名曲のアレンジだが曲のカラフルさがグッド。アイリッシュの曲と比べて、このコード展開の面白さなどは、確かに「忘れないように」との思いを持つのはわかる気がする。(勝手な感想なので、あっているか自信ないが)

あとの2曲は難曲。特にジョンレンボーン。自分も昔々、チャレンジして歯が立たなかったのを思い出した。

でも、山下さんだったら、そのうち弾きこなすのでは、とも思う。期待したい。

 

・オシオ豊嶋さん 小金井市(S) シネマ、また明日、月のなみだ、

今回は、DIシステムを使っての演奏。両手の力がなくなったので、とのことだったが、自分は、それも1つの理由かもしれないが、それより1曲目の「シネマ」を、「アンプリファイズして軽く弾いた感じの音」で、弾きたかったためかな、と思った。

その1曲目は、ジャジーというか、メランコリックというか、翳りのあるコード感の曲。この曲は鉄弦のバリバリ系の音は合わない。

でも、やっぱりクラスタのステージなので、力が入ってしまったのか、まだご自身の思っているところではないのかな、と思うような感じであった。ご自宅では、もっと脱力して弾けているのかな、と思う。

次の曲の「また明日」は、明るい曲で、こちらはいい演奏。ギター演奏としてのタッチも1曲目とは逆に、力強い感じが合う。楽しく聴けた。このギターの方が、このギターの音には合っている。

と、ここで、ふと思ってしまったのだが、豊嶋さんのギターの素の特性は、この曲の方が合っていて、1曲目は、合わないのかも、ということ。

そんな考え方をすると、クラスタでも幾人かの方が罹患している「次々と新しいギターが欲しくなってしまう;ギター沼にハマる」ことになってしまうかも。でも、柔らかい音色のギターでの、(ナイロン弦でもよいかも)の1曲目の演奏は、聴いてみたい。

 

・フラメンコ井端さん 杉並区(N) ファルーカ、コロンビアーナ

1曲目の出だしから、今日は右手のタッチがよいなあ、と感じた。なにか工夫あったのだろうか。細かな音までしっかり演奏されていた。

でこのところ定番の2曲目。

前回、リズミックなところがよくなった、ということを記載したが、この点は変わらず。途中右手で表板をたたいてのリズミックな演奏のところがあるが、そのようなところでのリズムが気持ちいい。

一方、曲の最初のリズミックな演奏部に入るまでの部分、および、曲の途中の単音でのランのところは、もう一つ。

フラメンコは、スピードが速いので、表情とか出すレベルは、大変なのだろう。でも、ここもうまく演奏されていくこと、期待したい。

で、今回MCも興味深かった。実はエレキギターも弾くし、ボーカルもする、とのこと。エレキギターはカジノとのことで、ビートルズ好きだと。さらにギターは、「柔らかい弦のギターが好き」とのことで、それってフラメンコとは、ずいぶん違うのでは、と思ってしまう。

「カジノ好きビートルズ好きの井端さんのソロギター」というのも、聴いてみたい。

 

・武満相川さん 国立市(N) アルハンブラの思い出、アストゥリアス

アルハンブラは、最初ものすごくゆっくりで開始し、徐々にスピードを普通速度にしていく演奏。

そして2曲目のアストリアスアルペジオの美しさが突出した曲だ。

前回のMCで、

「プロの演奏はなにが違うのか、と思ったところ、音の良さだと思った」

とおっしゃっていたが、その点を探求しているのだな、というのを感じさせる演奏であった。

しかし、1曲目のトレモロは、自分が全くできない点。そもそもトレモロ苦手。「音の粒をそろえる」ということができない。

本当に音の粒がそろっている演奏、というのは、こういう感じなのだろう。

「音のよさこそ追求すべきこと」というのは、同感であり、ゆえに、正直うらやましく思う。

相川さんの演奏、今後も楽しみだ。

 

・市來さん 調布市(N) (D-28が売れた話)、アディオスノニーノ、中央フリーウェイ~海を見ていた午後

前回に続き、アディオスノニーノ。ピアソラのお父様へささげた曲、だったと思うが、前回よりずっと良くなっていた。

2曲目は、曲名を「調布市の歌」とのMCで開始。

なるほど、ビール工場が見えた気がした。

いずれの曲も「ギター愛にあふれた演奏」であったが、そのギターは、最終的に3本に絞るべく活動しているとのこと、前回に引き続き、そのレポートもMCされた。

で、無事D-28は売れたとのこと。これ以上売れなかったら、更なる値下げを考えなくては、と思っていたとのMCが前回あったが、そうならずに売れたようで、なにより。おめでとうございます。これでフォークはめでたく1本。

で、現在のギターの本数だが、4本とのこと。クラシック、フォーク、エレキをそれぞれ1本ずつにする、とのことだが、現在エレキが2本とのことで、これからこれを1本にする計画とのこと。

しかし、エレキギターは、クラシックギター、フォークギターにもまして、1本1本の使い道が違う楽器だ。1本にするのは、葛藤があるのではなかろうか。

エレキギターを弾かない自分はわからないが、次回の、こちらの方がどうなったかのMCも楽しみだ。

 

・自分 横浜市(N) You are the sunshine of my life、Sir Duke、いとしのアイシャ、I just called to say I love you(時間上、出だしのみ)

今回はスティービーワンダーの有名曲を集めたもの。

なぜスティービーか、というと、MCでも話したが、ラジオで

「1つのアルバム作るのに、千曲くらいつくるくらいの多産な方」

というのを聞いて興味を持ったもの。

で、弾いてみて思ったが、いすれの曲も、すごくキャッチーで忘れられないフレーズをもっているなあ、ということ。

演奏の方は、まあ、自分としては、こんなものか、という状況だが、1つしくじったのが譜面。

自分は、演奏技術が低い為、楽譜(TAB譜だけれど)を書いているものの、実際弾けない場所がけっこうある。そこは、メロディーのみにしたり、重要と思われる音のみにしてしまったりして、とにかく曲として流れるようにしてしまう。すなわち、楽譜をみながら演奏しているが、とっさに(というか、適当に)弾けるようにアレンジして弾いている。今回は、このような部分が、ことごとくミスになってしまった。

本当は、ゆっくり弾いて弾けるようにしていって・・・ということをやって、仕上げていくことが必要なは、わかっている。そうすべきであり、できないなら、楽譜自体を簡単なものに書き直して、弾ける楽譜にして臨むべきだ、と反省。

さて、次は何をテーマにするか。

 

・優勝箭田さん 国分寺市(N) 目覚め、航海者たち、エリカの花(全曲佐藤弘和)

演奏後、豊嶋さんが、

「箭田さんの佐藤さんの曲の演奏は、佐藤さん愛にあふれている」

とおっしゃっていたが、まったく同感。

前々回であったか、佐藤さんのご家族関係の曲を集めた演奏もすばらしかったが、今回もすばらしかった。

自分としては、2曲目の「航海者たち」がよかった。「自分にも、この曲が弾けるだけの演奏力があったなら絶対弾きたい曲」と思ってしまった。

クラスタのフリーコンサートは、みなさんの演奏を本当に楽しませていただいているが、箭田さんの演奏は、ちょっと別格で、これのみで、「いいもん見させていただきました」という感じ。

ありがとうございます。

 

・コレクター木村さん 狭山市(S) (入院の話)、ヒアカムズザサン、ロンドンデリーエアー

前回、かなり体調悪そう、と記載していたが、冗談でなく、本当にやばい状況であったとのこと。前回のフリコンの後の月曜日、病院に行き、ほどなく入院になってしまった、とのことがMCでお話しされた。

で、その状況は聞くまでもなく、明らかにお痩せになっていたので、「お体、どうかされましたか」という言葉を発してしまう状況。

今回フリーコンサートに来られることができるまでに回復なさったとのことで、本当によかった。まだ、検査が続いているとのことなるで、ぜひ大事になさってください。

 

さて、演奏の方は、いつもの木村さんの演奏になっていて一安心。前回の演奏を聴いて、「本当に体調わるいのだろうかと思ってしまった」と記載しているが、今思うと、いつもの木村さんの「遊び」の部分がなく、返って研ぎ澄まされたような感じがあったのだが、これは体調がよくなかった故、逆にそういう風になったのかもしれない、と今になって思う。

今回のロンドンデリーエアーは、時間を勘案しながら、いつもの遊びが入った演奏で、いつもの木村さんだった。

1曲目のヒアカムズザサンは、7カポピック弾きで、クロスピッキング的、というか、「この曲のあの感じ」そのものが表現されていた。しかし、1931年もののマーチンは、こういう演奏では無敵かも。

いい演奏でした。

 

・テリー寺島さん 府中市(N) アルハンブラの思い出、スペインのセレナーデ、鐘の響き、ラグリマ

アルハンブラがとてもよかった。トレモロができない自分としては、うらやましい限り。

マスターも記載されているが、フリーコンサート後の「箭田さん講座」が効果的なのであろう。

しかし、こういう風に、演奏技術が上がっていくと、楽しいだろう。今回、スペイン・・と鐘の響きは、もう一つ、というところであったが、曲は完全に頭に入っておられる状況のようだし、ほどなく完成されていくであろうと思うのと、そこで、演奏技術が向上していくのも、楽しいだろうなあ、と思う。

次も期待。

 

ゴジラ佐々木さん 国立市(14N) バッハBWV998プレリュード、フーガ、アレグロ

今回も14弦ギターの演奏。(前回17弦と記載していまったのは誤りでした。すいません)

で、

「ギタリストにも受けるようにあり得ないスピードで弾きます」

とのMCでの演奏。

そのあり得ないスピードで弾いても14分の大作。

すごい演奏だった。

ただ、聴いている自分としては、前半は楽しんで聴けていた。

のだが、後半になると、頭の感性がオーバーフローしてしまった。

前半は、MCでおっしゃっていたほど速いフレーズではなく、バロックらしい、厳かな雰囲気が、14弦ギターの響きで十分表現されていた。

しかし、演奏は難しいであろうことは、みるからにわかる。

で、5分すぎ、10分過ぎて、その感じが継続し、さらにスピードがあがったようなところで、自分の頭の方がついていけなくなった。

「ピアノの発表会」とかにいくと、延々とクラシックの同じような曲が続くときに、演奏の良さに対する感性がわからなくなるが、その感じ。

自分としては、あり得ないスピードでなくてよいので、普通のスピードで、プレリュードのみ、とかを、曲の解説もいれてもらって・・・みたいな方がよい。

もしくは、少し自宅で、事前にこの手の曲を聴き込んでおく、とかしないと追従は難しいだろうな、と思ってしまった。

以上、今回の佐々木さんの演奏については、自分の感性の方が追い付けなかった。

 

・ウェザー若林さん 府中市(N) (お天気概況)、雨だれ(リンゼイ)、花は咲く(菅野よう子作曲/小関佳宏編曲)

天気予報MCは1つの芸になっている状況。

でも、なかなか演奏に入れず、ちょっと困った風でもあったので、もし演奏時間ほしいなあ、との思いがあれば、是非とも上手にあしらって頂きたい。

さて、今回の演奏だが、1曲目は定番なので、2曲目の方の感想を。

本日は、松尾さんも弾かれていて、松尾さんは佐藤弘和さんのアレンジであったが、こちらは、小関佳宏さんの編曲バージョン。

たまたまだが、自分もこの小関さんバージョンの楽譜(TAB譜付き)は持っていて、時々楽しんでいる。

で、思ってしまったのが、同じ楽譜を弾いている、ということは、そういう状況なのですぐに分かったのだが、曲の解釈はずいぶん違っているなあ、ということ。

多分、若林さんの演奏の方が普通であって、自分が癖多し、なのだろう。と、こういう背景があったので、特に楽しく聴くことができた。

若林さんの選曲は、夜が来る、ウイスキーがお好きでしょ、等々自分の選曲とかぶるところもあって、自分のストライクゾーンにハマるものが多い。今後も楽しみだ。

 

以上、今回も楽しかった。

ありがとうございます。

なお、巷ではコロナも流行ってきてますし、みなさん、お身体に気を付けてお過ごしください。次回も楽しみにしております。