#125クラスタフリーコンサート

お店に行ってみると、お客さんはたったの4人。
まあ、そういうこともあるかも・・・と自分は思って
しまったりしたのだが、それよりも
マスターが肩を落としているので、
心配になった。
マスターが落ち込んでいる???


やはり、お客様が少なくてか・・・・
と思ったりしたのだが、全然そうじゃなかった。


いつもの「超個人的な撮影会」を本日実施したのだが、
その写真のできが悪かったそうだ。


不謹慎にも、
「なーんだ・・・」
と思ってしまったのだが、
マスター的には、そうとう落ち込む事態であったようで、
「フラッシュが・・・」
「大きな画面でみてみたら・・・」
「・・・うーん・・・」
「なんとか・・・リベンジか・・・」
とずっとぶつぶついっていた。


さて、そんな状況で、結局19時からは4人で開始。
JRにて人身事故があったらしく、電車も不通であったことも
あったようだ。
自分は、
「今日は、10曲くらい弾けるかもしれないなあ」
などと思いながらいたのだが、
結局、マスターも入れて7名、聴きに来たお客様が2名。
それなりの人数にはなり、2週目は2曲の演奏となった。


で、自分としては、今回もなかなか楽しい時間だった。



ozawaさん 稲城市(N) 
サラバンド、ドゥブル(以上バッハ)、11月のある日(ブローウェル)、
秋の木の葉(コスト)、アルハンブラの想い出(タレガ)
ozawaさんの演奏は、とても丁寧、かつ正確。
なので、バッハがとてもしっくりくる演奏だ。
そんななか、3曲目の11月のある日は、
もう少し情緒的になるかな、と思ったのだが、
やっぱり「丁寧かつ正確」だった。
こういうのを、「端正」っていうのかもしれない。
あと印象的だったのが、2週目で、最後の
曲となったアルハンブラ
「とてもゆっくり弾きます」
と言って始まった演奏は、たしかにゆっくり。
しかしながら、ゆっくりだが、しっかりとした
リズム・・・というか音楽感を維持していて、
すごく気持ちのいい演奏だった。
うまい方は、やはり本当にうまい。
また聴きたい。



kanaiさん 川崎市(N) エチュードNo.24(カルカッシ)、
前奏曲No.1(ビラロボス)、ひまわり、
ジョージーポージー、バーチャルインサニティ
1週目は、先週行われたEbe先生の発表会で
弾いたクラシック曲、とのこと。
kanaiさんが弾くと、なんか、ジャズっぽく聞こえる気がする。
先ほどのozawaさんもそうだったが、
上手な方は、左手のポジションチェンジが
すばやくて正確だ。
クラシックでは、そういう正確さを自分の
ものとするには一番なのだろな・・・なんてことを
思ってしまった。
ただ、演奏としては、2週目の
「いつもの選曲」のkanaiさんの演奏の方が自分は好き。
特に今回はジョージーポージーという曲が
ご機嫌だった。



masakiさん 東村山市(N) 月光、ムーンリバー
いそしぎ、悲しみのサンバ、鐘の響き、小麦畑
いつものマリンではなく、
新しいギター(2001年:西野春平作)
での演奏。どのような音がでるのか
楽しみにして聞いた。
それにしても、2001年製というわりには
すごくきれい。
昨年製作、と言われても信じてしまいそうだ。
音は、1曲目の月光が最高に相性がよく聞こえた。
中低音域が膨らむ感じで、「やさしい音」がした。
2曲目のムーンリバー、いそしぎ、と
そのやさしい音が活きる選曲に思えた。
ただ、高音域にいくと、masakiさんの
「いつもの歯切れの良さ」
は、ちょっとなくなっていて、
というか、自分の頭の中では、いつもの
「マリンの音」がしてしまって、
やっぱりmasakiさんは、マリンの方がいいなあ、と
思ってしまった。
西野ギターももう少し高音がでるといいのにな、
と思ってしまったのだが、
休憩時間に、kanaiさんが弾いたところ、
足りないと思っていた「高音域の倍音
がきちんとでたのでびっくりした。
あれ・・・・なんで、
と思ってしまったのだが、すぐ気が付いた。
kanaiさんは、高音域、低音域で
意識してか無意識にかはわからないが、
右手の弾く位置を自在に変えて、
「いい音がでるポジション」
で弾いていたのだ。
masakiさんは、「マリンを弾いているゆえ」
かもしれないが、右手の位置が
ブリッジから離れ気味
(マリンは倍音がそこでも十分でる)
でキープされており、それが音の違いに
なっていることがわかった。


自分も、音色の違い、気がけていこうと
思ってしまった。
自分も、一時期左足にギターを乗せ、しっかりした
クラシックフォームで弾いていたときは、
右手の位置取りがずいぶんうまくなった気にしたが、
このところ、そういうことは見る影もなく、
雑になってしまっている気がする。



次 自分 横浜市(サイレントN) 涙そうそう、出会い、案山子、
文楽士の休日、アドリブ〜ハナミズキ、七つの子
今回は時間があったのと、自分の前で
masakiさんが、クラシックギター会を憂いる
コメントをいろいろMCされたので、
自分もつられて、自分の音楽感(というか、ライブに対する考え)
みたいなものをMCしてしまった。
そういう、「自分の本音」
みたいなことをカミングアウトしてからの
演奏というのは、自然と音楽に入り込んで
いけるようで、それなりに、
「夢中に弾いた」演奏になった。
自分としては満足のでき。



ishimizu水さん 武蔵野市(N) スィートメモリーズ、ワルツ(ソル)、
ボヘミアンラプソディ
「常連さんを意識した選曲で」
とのこと。
うれしいことに、1曲目のスィートメモリーズは、
自分の演奏をイメージしていただいたとのこと。
「メロディーを大事にしている」演奏と言っていただいたのは
大変うれしい。
で、ishimizuさんの演奏も、自分なんかより
ずっとその「メロディーを大事にした演奏」
となっていて見事。
また、ishimizuさんのアレンジは、実に開放弦の
使い方がうまい。
そのうまい開放弦の使い方に、メロディーとバッキング
パートの音量の違いをしっかりつけていて、
本当に聴きやすい演奏になっている。
2曲目は、ozawaさん、3曲目はkanaiさんに・・・
とのことであった。
こういう風に、聴く方をイメージされた演奏というのは、
本当に聴いていて楽しい。
音楽の本質ってこういうところにあると思う。


emuraさん 府中市(N) 前奏曲ホ長調ポンセ)、禁じられた遊び
フェリシダーヂ、サンバースト、E-majar Blues(笑)、リメンブランス
相変わらず、うまい。
ポンセとか、フェリシダーヂとかサンバーストとか
速い曲もいいのだが、それだけではなく、
最後のリメンブランスのような、しっとりと
聴かせる曲でのemuraさんの演奏も絶品だ。
今度、秋葉原で演奏されるとのこと。
ぜひとも、いい演奏してきてください。




田中マスター 国分寺市(サイレントN) 風笛、イパネマの娘
今回は、自分のサイレントギターを使っていただいた。
いきなり暗い顔で、
「昼間の撮影会で・・・・」
と5分くらい如何に今回の撮影会が
残念であったのかを淡々とMC。
当然ながら、その撮影会は、あっち方面なので、
濃ゆすぎて、ここでは決して書けないのだが、
そのベタベタの内容のあと、
「じゃあいつもの」と
さわやかな風笛を弾き始める
マスターのアンバランスさは、すばらしかった。
微笑まずにはいられない。


2曲目のイパネマもいつものとおり
さすがの演奏であったが、
今日の場合は、「マスターのMC」
が強烈に頭に残ってしまっていて、
そっちの方が気になってしまう状況であった。


本当に「リベンジ撮影会」はなされるのであろうか・・・・



コレクターkimuraさん 川越市(S) モナリザ、アドリブ、年下の男の子
いつもの、「ギター説明」
だが、今回kimuraさんの持ってきたギターは
前回と同じギター(めずらしい!!)
MCは少なくて、演奏メインか? と思ったのだが、
やはりいつもの長いMCがあった。
(これが楽しみなのでうれしい)
この1か月間、このギターを様々なジャンルの
いろんな方に弾いていただいて、感想を
頂いた話であった。
ジャズ、弾き語り、クラシック、と様々なジャンルの方、
いずれにも、評判がよかったそうだ。
わかる。


で、自分として、思っていることを聴いてみた。


「もう、このギターをメインに弾いてれば、
  新しいギターは、特にほしくならないんじゃないですか」
「コレクター卒業じゃないですか」



そうしたところ、
「今持っている他のギターも、いずれもこのギターに
  負けないものばかりなんで、そうはならないですよ」
とのこと。


さすが。


一度、kimuraさんにコレクトされたギターに
囲まれて、次々と弾き比べしてみたい、
と思ってしまった。


演奏の方は、モナリザ、年下の男の子
とアドリブ以外の演奏もあり。
いずれも、
「頭の中でなっている音をそのまま弾いている」
感じの演奏で楽しかった。
もちろん、音は極上鈴なり。


yamakawaプロ 中野区(N) 粉雪(オリジナル)、トリスチ(A.C.ジョビン)、
妖怪人間ベム(五木田岳彦)
このところ、体調を壊しているとのことで
心配だったが、演奏の方は、そういうことを
まったく感じさせない素晴らしいものだった。
1曲目の粉雪は、ずいぶん前のフィンガーピッキングコンテストの
曲と思うが、なんか、今回、そのときよりずっと良い曲に
なっているように聴こえてしまった。
アレンジ進化させているのだろうか?
また、妖怪人間ベムも、ランニングベースを駆使した
スピード感あふれる演奏がよかった。
yamakawaさんの演奏は、いつもそうなのだが、
弾いている姿、表情が、本当に楽しそう。
こちらまで、元気をいただいているような
気持ちになる。


本当に体調わるいのか?と思ったのだが、
その後、トイレへ直行。
お大事にしてください。


以上、人数が少なくて、ちょっと
心配だったが、自分としては、
いつもと同じように楽しい時間だった。


また、来月もよろしくお願いします。



<去年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20120120

<目に入ったニュース>

><