雨脚が強くなってきていて、
今日はクラスタ来るのが大変だな・・・と
思いながらクラスタに到着。18:20くらい。
1番演奏者のsuzukiさんが
ひとしきり練習をされていたが、
ひと段落ついたところで、マスターが
BGMをかけた。
これがつい数日前、自分にも届いた
常連さんであるmasakiさんの「愛奏曲集」だった。
そうしたところ、程なく来店した
shimodaさんが、
「このスタンドバイミー、masakiさんが
弾いていたみたいなアレンジですね」
との発言。
自分「いや・・・これはそのmasakiさんそのものの演奏ですよ」
shimodaさん「えっ、てっきりプロの演奏と思いましたよ」
マスター「masakiさんが来たら、やめてよーなんて言いますよ」
等と言いながら、開演を待っていたところ、
そのmssakiさんもほどなく来店。
そして、BGMに気付くなり、
「やめてよー」
とのお言葉。
マスターの予想はズバリだった。
さて、さっそく演奏の感想を。
suzuki-Mさん 世田谷区(N) アメリアの誓い、サルタレッロ、ロッシータ
開演前の練習で懸命に練習されていて、
そこでは3曲目のロッシータがなかなか
難しい運指なのをお上手に弾かれていたのだが、
それよりずいぶん簡単な曲に思える
1曲目なのに、なかなか思うようにいかない、
といった感じ。
やはりクラスタフリーコンサートの
ステージは上がるのだ。
しかし、3曲目のそのロッシータくらい
までくると、ずいぶん緊張がほぐれたようで
しっかりとうたった演奏になっていた。
音の1つ1つがきれいなので、
緊張がほぐれるともっといい演奏になるだろうと思う。
オシオtoyoshimaさん 小金井市(S) 黄昏、レッドシューズダンス、天使の日曜日
小さ目のギブソンギター。
指板のサウンドホールに近い部分には、
「ロバートジョンソン」とのインレイ。
ただ、toyoshimaさんご本人はロバジョンしらないとのこと。
で、そのギターの音だが、ロバジョンのような
ブルーステイストの音ではなく、
倍音がよく出て、どっちかというと
きらきらした音がでていた。
そしてその音はtoyoshimaさんの演奏には
ぴったりだった。
音はきらきらしているが、
「サイズが小さいギターの音バランス」
で、低音がすっきりしている。
そして、toshoshimaさんの右手の
ピッキングがかなり強めで、マイクなしだった
のだが、実に聴きやすかった。
黄昏はスライドの入れ方が美しく
メロディの歌わせ方が絶品。
レッド〜はランニングベースでの軽快で
ノリノリの演奏。ご機嫌だった。
曲が終わった瞬間
「イェ〜」とみんなから思わず声が上がった演奏。
以上とてもよかった。また聴きたい。
地元クラシックnagaiさん 国分寺市(N) マリアルイサ(サグレラス)、
ノクターン(ヘンツェ)、夏の日の思い出(鈴木道明)
1曲目は左手のポジションがずいぶん
大きく動くのだが、フレーズが
途切れることなく極自然に流れるように
なってきている。
2曲目はポジションの動きが少ない曲だったので、
更に自然にながれていた。
このところずっと来られているが、
どんどんお上手になっている。すばらしい。
で、4曲目は古い歌謡曲だと思うのだが、
ご自身がお好きな曲なのだな、ということを感じる演奏。
こういう曲の楽譜って、どのように入手されて
いるのだろう。
今度お聞きしてみようと思う。
hamumiさん 稲城市(N) 愛の歌(メルツ)、ハンガリー幻想曲
しばらく「簡単な曲をしっかりきれいに演奏する」
ことに取り組んでいたが、
難しい曲にもチャレンジしよう、とのことで
取り組んだのが、「ハンガリー幻想曲」とのこと。
たしかに難易度が高い曲だった。
で、ご本人は
「難しすぎた」とおっしゃっていたが、
そんなことはなく、かなりの完成度に思えた。
なので、
「完成した、とご本人が納得しての演奏というのはどのような
ものになるのだろうか」、
と思ってしまった。是非とも聴いてみたい。
スーパーアレンジャーishimizuさん 武蔵野市(N) アナと雪の女王、
にじいろ、想いの届く日
ひさしぶりにishimizuさんの演奏を聴いたが、
以前とかわらず、「ishimizuさんらしいアレンジ」。
解放弦を上手に使い、とてもナチュラルなアレンジで、
その曲が好きなのだな、というのがよくわかる歌い回し。
で、コピーするときには歌詞をすべて
覚えて頭の中で歌いながら演奏している、
とのことだけあって、メロディーが
大切にされている演奏であった。
よかった。また聴きたい。
shiharaさん 新宿区(N) アラビア風奇想曲、フリアフロリダ、郷愁のショーロ
自分としては、shiharaさんのこれまでの
演奏の中では、一番本日の演奏がよかった。
フォームがこれまでのネックを立たせる
クラシックフォームではなく、
パコデルシアみたいに、
右脚を左脚の上に載せて、ギターのネックが
ぼほ水平のフォーム。
前回お聞きした時は、左手を壊して
クラシックフォームにした、とのことであったが、
それではどうしても違和感があって、
もとのフォームに戻した、とのこと。
で、それは正解と思う。
実に身体の力が抜けていて、楽そうだった。
ということで、演奏の方もしっかり歌っていて
いい演奏だった。
ただ、欲を言えば・・・だが、
歌い回しをもう少しいろいろ変化させてもいいかな
と思う。
shimodaさん 横浜市(N) 星に願いを〜セロリ、オールウェイズソートオブユー、チェンジザワールド
「自分のアレンジに取り組んでいるが、
なかなか仕上がらなくて・・・」
とのMCであったが、
「そりゃそうだろう、そんな高いレベルのアレンジを
めざしていたのでは・・・」
と思ってしまうアレンジだった。
ジャズテイストのご機嫌なコード付の
メロディーとそれらの隙間に入る
ハイスピードの単音パッセージ。
まあ、トミーエマニュエルをコピーしてしまうのだから
それくらいしないとご自身で納得できないのだろう。
ということで、いずれの曲も高い完成度。
まだ、いろんなところで、ひっかかりや
ミストーンはあるのだが、もう少しすると、
「それがあっても気にならない演奏」
に仕上がってきそう。
今後も楽しみにしたい。
自分 横浜市(サイレントS) ハナミズキ、三文楽士の休日、年下の男の子、雨上がり2
今回のお題は愛奏曲。
ハナミズキは現在の愛奏曲。三文楽士の休日は20代から30代での
愛奏曲であった曲。
年下の男の子は、常連さんのだれかの愛奏曲を、
と思い、コレクターkimuraさんの愛奏曲を
「お気楽3分間アレンジ」で、適当に弾いてみたもの。
あとは、自作曲でのよく弾く曲。
いつも思うことだが、
もう少し、自宅で弾いているときの演奏に
近づかないものだろうか・・・。
まあ、でもこのなかなかうまくいかない
ところが、楽しいところ、ということで
頑張っていこうと思う。
masakiさん 清瀬市(N) 禁じられた遊び、未踏の原生林、イパネマの娘、月光
なんかものすごく完成度が上がっている気がする。
うまく弾けるのは当たり前で、
どのように表現するか、といったところを
いろいろ考えている演奏に思う。
特によかったのがイパネマと月光。
イパネマは、正確なリズムワークでの
コードソロ部分が、音の強弱や音色の変化(右手の位置や強弱)
で、うねりのようなものを生み出していて
思わず引き込まれてしまう。
月光は、生音であったのだが、なにか
独特のエコーというかリバーブというか
立体的な音に感じて、すごく奥行のある演奏に
なっていた。
オーディションに出られるとのことだが、
ぜひともいい成績となること祈っております。
ishigakiさん 立川市(S) 雪の華、春の来た日、首飾りのワルツ
今回は雪の華がよかった。
ishigakiさんらしい、浮遊感を感じる
コード付がなされていて、大変面白かった。
こういうセンスはどのようなところから
得ているのだろうか。
あとの2曲はなんどか聴いている
ishigakiさんのオリジナルだが、こちらも
そのような独特なコードの曲。
有名曲のアレンジで、独特なコード感の
面白さを感じられたこともあり、
これらも聴きやすく感じた。
有名曲のアレンジと自作曲をまぜて
やるのは、こういう面でメリットが
あると思う。自分も取り入れて行こうと思う。
トレモロ名人sekiguchiプロ 武蔵村山市(N) アストリアス(アルベニス)、最後のトレモロ(バリオス)、凍てつく森(佐藤正美)
昨日飲みすぎて二日酔いであったこと。
本日雨が強かったので、車でくることにしたこと。
以上の2点が重なった結果、本日、
sekiguchiプロは、
「今日は飲まずに演奏する」
とのことで、sekiguchiプロの
「お酒が入っていない演奏」を
聴くことができた。
(ものすごく久々な気がする・・・)
で、これがすごかった。
本日はこの演奏を聴けただけで、
来てよかった、と心から思える演奏。
で、この演奏について、なんとか説明を・・・
と思うが、説明不能。
とにかくよかった。
しかし、MCでおっしゃっていたのが、
「アストリアスと最後のトレモロはいい練習曲」
・・・・返す言葉がない・・・
メーカーズマークkawakamiさん 立川市(N) カルカッシOP60−1,3,9、愛のロマンス
「なかなかうまく弾けない」とのMC。
で、聴いてみると、指はそこそこ
動いていると思う。
ただ、楽に弾けるところは速くなってしまい、
難しいところは遅くなってしまっている。
で、曲がわかりにくくなってしまっている
というのが残念。
ゆっくりにして、リズムを守っての演奏にすると
それだけでもずいぶん安定すると思う。
最後の禁じられた遊びはそのような
演奏に近かったと思う。
アンプラグドsuzukiさん 小平市(S) スモークオンザウォーター、ゲゲゲの鬼太郎、ウルトラQのテーマ、白い冬
演奏は、ずいぶんよくなっていると思う。
ただ、ご自身がそれを感じていない
(とMCで、かなり残念そうに話されてる)
ところがちょっと残念。
shiharaさんが、
「マイクを使ってみてはどうですか」
とおっしゃっていたが、
自分も同じ思いを持った。
演奏者は演奏者であると同時に
聴衆の一人でもあるべきと思う。
新しいギターを手に入れようとしている
(手に入れた?)とのことで、
目指す演奏に近づくことを期待しています。
コレクターkimuraさん 川越市(S) 年下の男の子、
ノーホエアマン、赤いスイートピー
年下の男の子はkimuraさんならではの
演奏に仕上がっていると思う。
で、今回のうんちくは、この年下の男の子の
演奏記述に関するもの。
なかなか、面白かった。
その曲の演奏の方も、もちろん、とても切れのある演奏
でよかった。
で、その技術は他の曲の演奏にも
好影響なのでは、と後の2曲を聴いて思った。
1,2弦を使ってのメロディの歌わせ方が
実に気持ちよくなされている。
実はご自身の指の事情から
工夫されてきた演奏なのだと思うが、
とても味のある演奏になっていると思う。
赤いスイートピーも、更に完成度を
あげていってほしい。
次に、「今回のkimuraさんのギター」だが、
「suzukiさんと売買交渉中のギター」
とのこと。
相変わらず、いい味のギターだった。
例のごとく、みなさんが弾き終わった後
弾かせていただいたのだが、一言でいうと、
「ピックギターのようなワンホールギター」。
もう少し具体的に書くと
「中音域がファットな音」。
1つ1つの音としては、
「基音がしっかりしていて
倍音は、それほどでもないように整理されている」
ということで、ガットギターよりの味付けともいえる。
なので、ジャズやボサノバのコードとかに
ジャストフィット。
shimodaさんも弾いて行かれたのだが、
かなり弾きやすそうに、気持ちよさそうに演奏されていた。
shimodaさんの曲のテイストからして納得だ。
ちなみにこのギター、聴いていると
「弦がかなり重そうな音」
に聞こえるのだが、弾いてみると、
あまりの弦の軽さに驚く。
ちなみに、sekiguchiさんも手に取って
トレモロを弾かれたのだが、
これがまた、実に味のあるいい感じに
なっていた。
ガットギターと鉄弦ギターの中間みたいな音。
以上、今回も大変楽しい時間だった。
またよろしくお願いします。
<去年の今日>
「今の場所」
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20130719
<目に入ったニュース>
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