#138クラスタフリーコンサート

雪で、横浜からの移動は大変だったが、
家人が東京に用事があったので、その送りをして
その足で(車で)国分寺へ。
途中、やはり雪の影響で渋滞(というか、動けない車)
がいくつかあり、なかなか大変だった。


そんなこともあり、参加者少ないかな、と
思ってきたのだが、11人の参加者ということで
今回も楽しかった。
それでは感想を。


shiotsukiさん 昭島市(S) いちご白書をもう一度、
楓、なごり雪、メロディ
ちなみに、今日、自分は18時ちょっとすぎには
クラスタに到着していて、、
一番乗りかな、と思ったのだが、
すでにステージではshiotsukiさんが
一生懸命練習されていた。
上手になるわけだ。
しかし・・・・。


自分が聴いたところでだが、
一番上手だったのは、このみなさんが来る前に、
一人で弾いていたとき。
いちご白書・・・も、なごり雪も、
とてもスムーズ、というか歌えていた。


それが、本番になると、その70%くらいのできに
なってしまっていた。
たった数十分の時間差なのに。


人前での演奏のむずかしさ、ってなんなんだろう。
と改めて考えてしまった。


ただ、演奏自体は確実に進歩していて、
右手の弱さ(不安定さ)は、ほぼ
なくなってきていて、とても聴きやすい演奏
になってきている。
どんどん上手になりそう。
次回も期待しています。


アンプラグドsuzukiさん 小平市(S) 22才の別れ、神田川
ゲゲゲの鬼太郎ウルトラQのテーマ、スモークオンザウォーター
suzukiさんも、shiotsukiさんと同じように、
本番前に練習されたがそのほうがお上手に聴こえた。
ご本人もそれを自覚なさっているようで、
「場数を踏むしかないよな」
とおっしゃっていた。


自分も、
「そうだよな・・・」
と思いながら聴き始めたのだが、
shiotsukiさん、suzukiさんと聴いて、
改めて
「気持ちはわかる」
と思った。


わずか数十分前に弾けていたのが、
そのように弾けないところがでてきた、
というのを、自分は
同じように体験したような気分になったのだが、
そのとき思ったのは、
「自分自身で、直前の自分の演奏と
 ステージの今の演奏を比べてしまうと、
 マイナス評価になるかも」
というもの。


そうなると、
「ここ間違った」
「ここは、こういう風に弾きたかった」
ということばかりが頭に残ってしまい、
楽しくない演奏、にむかってしまいそうだ。


どうすればいいのだろう。


ステージでの演奏は、
「自分の一番低いところくらいの出来を予想」
しておいて、その上で、
「あ、ここはうまくいった」
「ここもうまくいった。気持ちいい」
「間違ったけど、これくらいは、想定内」
というような気持ちの方がうまくいくのかもしれない。


suzukiさんは演奏の方は、どんどん上手に
なられている。
特に感じたのは、右手の脱力。
以前はかなり力の入ったピッキングだったが、
今日みたところでは、大変軽やか。
それがいいリズムにつながっている。
また、ウルトラQとか、ゲゲゲの鬼太郎とか、
選曲もツボだった。


uchikoshiさん 川崎市(N) ワルツニ長調(ソル)、エチュード1、6番(ソル)、
makarapua(Traditional)、Hear is happiness
「長靴で来て、来てからビーチサンダルに履き替えました」
というMCでスタート。
ということで、いでたちを含め
リラックスした感じ。
演奏の方は、前回もそうだったが、
「しみじみ美しい」
という感じで、
「ひとりで自宅でじっくりこういうのを
 弾くのは、気持ちいいだろうな」
というような、選曲と表現。
特に今回いいなあ、と感じたのは、
後ろの2曲で、ハワイアンの曲。
ハワイということで、
ギタリストとしては、スラックキーギター(オープンチューニング)
だが、それをしっかり使って、ギターの響きがとても
きれいだった。
右手のピッキングもとてもクリアで、
ほのぼのした雰囲気が気持ちよかった。。


地元クラシックnagaiさん 国分寺市(N) 舟歌(コスト)、月光(ソル)、
悲しい酒(古賀政男
クラスタについたとき、
「kiriharaさんの七つの子のアレンジよかったです」
と言っていただいてうれしかったです。ありがとうございます。


演奏の方は、前回からかなりの進歩。
一生懸命練習されているのがよくわかる。
特に右手のタッチが大変安定し、きれいになっていて、
nagaiさんの「歌心」みたいなものがしっかり
伝わってきた。
演奏中は、演奏に本当に「没頭する」というような
集中力で臨まれていて、これが急成長のポイントなのだろうな
と思う。
ただ、すこし力みすぎのところもあって、
いったん流れから逸脱すると、
「真っ白」になってしまい、途中で止まってしまった
曲もあったのは残念。
でも、ほどなくすらすら弾けるようになるだろうなと思う。
次回も期待しております。


ishigakiさん 立川市(S) 首飾りのワルツ、
風鈴の音、Water color、瞳を閉じて
いつもは、エフェクターを駆使して、きれいな音像を
作り出すのだが、今日は雪だったので、手ぶらでご来店。
そのため、kimuraさんのギターを借りてのの演奏だったが、
これが大当たりだった。


ishigakiさんはオリジナルを演奏するが、
けっこう複雑なコードを使うため、あまり
スチール弦の倍音が響きすぎると、コードの
響きが濁らないかな、と心配だったのだが、杞憂だった。
kimuraさんのギターとベストマッチではないか、
と思えるようないい演奏、いい音だった。
表現が難しいのだが、「深みのある」感じ。
ご自身はMCで
初めてのギターだったので、ちょっと
難しかったといったようなことを
おっしゃっていたが、まったくそういう
ことは感じない、すばらしい演奏だった。


shiharaさん 新宿区(N) 11月のある日、
エスタデイ(武満徹アレンジ)、アラビア風奇想曲
「雪だったので19世紀ギター(小さいギター)を持ってきました」
とのこと。
いずれの曲もしっかり歌った演奏ですばらしかった。
音の強弱はもちろんだが、音の切り方、
フレーズの息継ぎ場所といった、細かなところまで
表現されていた。
音のコントロール、特に右手のタッチに対しての
耳がしっかりできているのだろうと思う。
最後のアラビアでは、
「メロディーをすべてアポヤンドで弾く
 練習をしてきたが、このギターでは
 やりにくいので、普通に弾きます」
とMCされていたが、これは、そういう
右手の音に対しての耳ができていないと
できないことと思う。
ちなみに、自分はアポヤンドができないので、
ちょっとうらやましい。


なお、自分としては、(ご本人もいっていたが)
演奏の表現としては、19世紀ギターより
普通のクラシックギターでの演奏が
合うだろうな、と思う。
今度はふつうのスケールのギターでの
演奏を聴いてみたい。


自分 横浜市(サイレントN) 
サマー(久石譲)、悲しみはぶっとばせ、モンバサ、リカンベントの自転車にのって
今回は、自分としては、ここ数年で一番「悪い」出来だった。
しかし、その「悪い」理由について、
自分としては、「思い当たる原因がいろいろある」状況なので、、
いい勉強になった。
これについては明日のブログで改めて記載しようと思う。


shimodaさん 横浜市(折りたたみS) ゾウズフーウェイト、パドレ、
ドライブタイム
ギターが(折り畳みS)と記載されているが、
本当にネックのところから弦を張ったまま、
パタンと折りたためるギター。
「ボヤージギター」  http://www.3g-jp.com/voyage-air/
新しく購入されたとのこと。
自分ははじめてみたのだが、インパクト大。
しかも音がいい。


さて演奏の方は、トミーエマニュエルのコピーだが、
今回は、特に右手のタッチがすごくよくなっていた。
コピー対象がトミーエマニュエルなので、
それ自体が大変なのだが、
前回までの演奏の感想として、どうしても、
「細かいところでのスピード感」が
追い切れていないな、と思っていて、
具体的には、右手がもたっている感じが
あった。
しかし、今回はそれがきれいになくなっていて
実にスピード感がある演奏だった。


そのことを演奏終了後shimodaさんに聞いてみたところ、
この折り畳みギターの「ボヤージギター」は
テンションがかなり低く、それゆえ、弾くのに
力が少なくてすむから、とのこと。


なるほど。
ギターの音色としては、音の立ち上がりに
ジャリっとしたビビりに近い音が入って
これがかっこいい。
これで鳴りが悪いと、単に「チープな音」なのだが、
ギターはしっかり箱なりしていて、
音は大きいし、演奏にしっかりついてくる。
トミーエマニュエルの曲にはベストと思う。
いい演奏でした。


tomitaさん 品川区(S) ウンターイントゥスプリング、
スィートコーンワルツ
相変わらず、オープンチューニングのかっこいい演奏。
1曲目は、題目からわかるように
ストーリー性のある曲でとても面白かった。
テーマを繰り返しながら、徐々に発展、展開
させていく曲想で、アルペジオでの語り方が
ウィリアムアッカーマンを彷彿させるもの。
説得力のあって思わず曲に弾きこまれた。
開放弦のドローの響かせ方も秀逸。
なお、今日はいつものヤマハのギターではなく
Kヤイリのギターであったが、こちらの音も
よかった。
音の感じとしては、ヤマハのギターもそうなのだが、
「ウェットで情緒的な音」。
いってみれば、いいギターとしてよく言われる
「軽い乾いた枯れた音」とは対極。
昭和のフォークソングなんかが合いそうな音だった。


なお今度、別のところでも(喫茶店とのこと)
人前で弾かれるとのこと。
きっと高い評価を頂けると思う。
頑張ってください。


はぃぱぁすのぅきゃっとinagakiさん 東大和市(N) メヌエット(バッハ)、
ヤマトより愛をこめて(沢田研二
inagakiさんといえばピアノだが、
本日はギターフリーコンサートということでギター演奏。
ピアノをすらすら弾ける方が、
思うに任せないギターを弾くのって
ストレス感じたりしないだろうか。
しかし、頭の中で音符がなる故だろうか、
このようなギターアレンジもさくっと
できてしまうようだった。
うらやましい。
今回はギターだったが、ピアノの方の
演奏も終わった後で気になってしまった。
(リクエストすればよかった・・・)


コレクターkimuraさん 川越市(S) 年下の男の子、スワニー、
帰って来たヨッパライ小麦色のマーメイド
なんか、ここ数か月ですごくうまくなった感じ。
年下の男の子からして、メロディーが
結構速く動くので、それをうまく歌うのは大変。
しかも、kimuraさんのスタイルは
左手のポジションをギターを縦(フレット方向)
に広く使うので、なおさら大変なのだが、
スライド等を使って、スピード感を損ねず
返ってそこを聴かせどころにした演奏となっていた。
そのようにメロディーの歌わせ方が秀逸であるため、
若干コードの選択が単調になるところがあるが、
それを感じさせない、よく歌う演奏。
さすがです。


飛び入りゲスト koyamaさん 北区(Vo,Pf) ねこのきもち
2月26日のクラスタショートライブデーでの
出演が予定されており、そのPRもかねてご来店とのこと。
歌うたいの方によくある、「あくの強さ」
は、まったく感じず、大変柔らかな人当りの方だった。
曲の方も、そういう感じ。
ふわっとした感じが面白かった。



以上。


雪だったので、ちょっと心配したが、
いつも通り、大変楽しい時間を過ごせた。
ありがとうございます。


ただ、自分の演奏は自分的にはとても残念な出来。
来月はもっと頑張ろうと思う。

PS
帰りは、高速がつかえないので、
大変でした。
来月は雪が降りませんように。


<去年の今日>
レスリングニュースからポストオリンピックを考える」
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20130215

<目に入ったニュース>

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