#136クラスタフリーコンサート

かなり寒くなってきた。
ギターを持って街中をあるいていると
手がかじかんでしまうような寒さ。
しかし、18:40くらいに
ついたクラスタは、すでに8人くらいの演奏者が
きていて、場は十分あったまっていた。
自分のいつも狙っている、
中休み直後の演奏順番はすでに予約済・・・。
もう少し早くこないとな、
と思いながら、今日の演奏が一段とたのしみになった。


で、いつものように、マスターに
「例の写真の最新版」
を見せていただく。
なんか、これも継続されていて、
かつ、今後も継続してみてしまいそう感じ・・・・。
趣味ではないのだが・・・。


それでは、感想を。


shiotsukiさん 昭島市(S) 楓(スピッツ)、メロディ(玉置浩二)、
見上げてごらん夜の星を、Can't help Falling in love
いずれもアルペジオできれいに歌い上げていく曲。
自分としては、選曲がとても好き。
「撃沈の連続なので、いつもと同じ曲で勘弁・・・」
とのMCで始まったが、毎回どんどんうまくなって
いるのがわかるので、自分としては、
まったく飽きることはない。
どんどん完成度を高めていってほしいと思う。
メロディの演奏では、
「滑らかに弾くのが課題」
ということもおっしゃっていた。
弾くので精いっぱいの状況から、
ご自身の演奏をしっかり聴ける状況に
なってきているのだと思う。
なので、これからがご自身の表現を出してしていくところ。
期待したい。


アンプラグドsuzukiさん 小平市(S) 妹、
スモークオンザウォーター、神田川
1曲目の妹が、結構いい演奏だな、と思ったのだが、
弾き終わりで、音を伸ばしきらずに止めてしまったので・・・
?・・・と思ったのだが、
ご自身で演奏が気に入らなかったとのこと。
自分としては、まったくそんな風には聴こえず、
少なくとも、毎月確実に上手になられていると思う。
今回は一段とリズムがしっかりしていて、
とても聴きやすかった。
小さな失敗など気にせず、曲自体を
大事に歌いこんでいけばいいと思う。
妹とかは、まさしくそういう演奏が合う曲と思うし。


耳コピ名人ishimizuさん 武蔵野市(N) ニューヨークシティーセレナーデ、
トップオブザワールド、イエスタデイワンスモア、星に祈りを
数か月ぶり。米国お疲れ様でした。
ishimizuさんは、歌ものを演奏するとき、
その歌詞を完全に覚えて、歌いながら弾いているそうで、
歌詞をわすれてしまうと弾けないとのこと。
なんともすごい。
でも、いつも感じるのはその歌心。
今回もそれは健在だった。
で、今日の演奏としては、自分は最後の「星に祈りを」
がよかった。
この曲は、随所に単音での歌い回しが入っていて、
これがishimizuさんの歌心みたいなのものを
とても、よく表していたと思う。
他の曲も、とてもメロディアスな曲が選曲されていて
よかったのだが、メロディの多くが複音で演奏される
ところが多かった。
コード感があるのは、よいのだが、もっと
単音を聴かせるアレンジでもよいのでは、とも感じた。
また、いろいろな曲のアレンジ、期待しています。


masakiさん 清瀬市(N) 悲しみのサンバ、アヴェマリア
ダンサブラジレイラ
1月にコンクールにでるための練習ということで
いきなり、悲しみのサンバ。
以前は、「荒々しい勢いのある」といった
演奏で、それが好きだったのだが、
このところ、クラシックでピッキング
鍛えていたことがあり、荒々しさが少々減ったかな、
と思っていた。
しかし、改めて、masakiさんの
悲しみのサンバを聴いて、
「荒々しさ」がなくなったのではなく「粗さ」
がなくなっただけで、むしろ勢いは
以前より出てきている、つまり、純粋に
うまくなっている、というのがよくわかった。
クラシックがメインのコンクールということだが、
そういう枠組みが意識されないのであれば、
かなりいい線いくのではと思う。
他、アヴェマリアもボサノバタッチのかっこいい演奏。
最後の曲は、かなり難しいので、まだ
仕上がっていなかったが、これが仕上がったら、
すごいだろうな、と思わずにはいられない演奏。
今後が楽しみだ。


オーケストラedaさん 国分寺市(N) 組曲イ短調より プレリュード,
アルマンドサラバンドジーク(M.ポンセ
以前聴いたときも、同じように思ったのだが、
「音楽している」演奏。
楽譜を見ながらの演奏なのだが、ただ譜面どおり
というのではなく、音楽的に解釈した上での演奏で、
その解釈がとてもかっこいい。
「オーケストラ」で鍛えているのだろうな、
というのを、ひしひし感じる演奏。
で、ホルン奏者ということだが、ギターの腕前も、
しっかりしていて、すばらしい。
音楽をきちんと理解することが、
ギターの腕前にも、かなり影響するのかな、
なんてことを思ってしまう。
いい演奏でした。


mochizukiさん 武蔵野市(S) 神秘の障壁、
Ye Banks and Braes、Cumulus
鉄弦。めがねをかけた、落ち着いた感じの方。
とてもお若くみえる。(31歳とのこと)
以前聴いたかな・・・と思っていたが
1曲目始まってすぐ思い出した。
アイリッシュが好きとおっしゃっていた方だ。
ローランドのDI(AD5かな・・)を使って、きれいなコーラス
をかけた音が秀逸。そこに、
哀愁を帯びたメロディがなんともすばらしい。
で、前回も弾いた、アレックスデグラッシの
Cumulusは、前回同様、すばらしいできだった。
あんまり人前では弾かないとのことだが、
もったいないと思う。
ぜひともフリーコンサートでどんどん
聴かせていただきたい。


クラシックyorifujiさん(N) セレナーデ(ソル)
自信なさそうなMCで始まったが、
演奏の方はしっかりしていた。
親指がとても反った形で、右手のピッキングがきれい。
ソルの端正な曲にマッチしていた。
ただ、ちょっと一本調子の感じも・・・。
演奏技術はしっかりしているので、もっと歌えると思う。


レフティyamashitaさん(初) 八王子市(S) プリンセルロイヤル、
ダイヤモンドヘッド、赤いやねの家、大きな古時計
前回、カウンターで自分の隣に座られていて、
次回はぜひ出たい、とのことだったので、楽しみにしていた。
お若い方だが、演奏はしっかりしていた。
左利きで、左利き用ギターでの演奏。
なんでも、以前は右利きのギターを弾いていたことも
あるとのこと。器用なのだろうな・・・。
で、面白かったのは、ダイヤモンドヘッド。
以前、編曲で1か月半かかり、弾くのに2か月かかったとのこと。
それで、こんなに時間がかかるんじゃ、やってられない、
と思ったそうだが、自分からしてみると、
3か月半で、こういう曲が1曲仕上がるのであれば、
ずっと続けたいと思ってしまいそうだ。
それくらい面白い演奏だった。
そのアレンジは、とにかく効率よく弾くことを
意図にしたようなアレンジで、
「あの」ベースのリフをしっかり弾きながら、
メロディも弾いてしまうのだが、
開放弦を実にうまくつかったアレンジ。
で、これだけ開放弦を使うと
音が重なりすぎてしまうところだが、
右手・・・じゃなかった左手での
ミュートでそれをなくし、逆にスピード感まで
感じさせるもの。
なお、一番
「思わせてくれたところ」
は例のテケテケのところ。
ここで、しっかり失敗してくれるところが、
なんとも、いい感じ。
まあ、そういう風に聴衆の気持ちを
確実に引っ張りながらの演奏だった。
なお、他の曲も、開放弦を実にうまく使ったアレンジが
とてもグッド。
ぜひまた聴きたい。とても聴きごたえのある演奏でした。


tomitaさん 品川区(S) 月に向かって、ブッグシングインザスカイ(W.アッカーマン)、
ビギニングス(オリジナル)
前回一番心に残った演奏だったが、今回もよかった。
2曲はウィリアムアッカーマンの曲。
アッカーマンの曲を自分もコピーしたことがあるが、
やってみると、
アルペジオで語るというのはどういうことか」
というのが、ものすごくよくわかる。
tomitaさんも、それを十二分にわかっている演奏で、
聴いていてうれしくなってしまった。
そして、ビギニングスは、前回も聞かせていただいた曲だが、
本当にいい曲だな、と改めて思った。
アッカーマンの曲で、アルペジオの表現を堪能したところで、
さらにこの曲を弾くと、なおさら、「歌」を
感じる演奏だった。いや、本当によかったです。


YAyamauchiYAさん 中野区(N) 愛の賛歌1/2、風笛1/2
1年ぶりくらいの演奏とのこと。
「爪が弱くて、改善したい」
「でも、そこが味だとも思う」
みたいなMCで始まったのだが、本当にそういう演奏だった。
音が繊細。
1音1音の線が細い。
しかしながら、演奏自体は、しっかりしたもの。
以上のことから、独特の表情を持った演奏になっていた。
曲もそれにマッチしていたと思う。
他、どのような曲を弾かれるのだろう。
とても興味あり。


shimodaさん 横浜市(S) ゾウズフーウエイト、
オールウェイズソートオブユー、イマジン、フットプリント
いつも、自分と同様、ヤマハのナイロン弦のサイレンとギター
を弾いていらっしゃるが、今日はマーチン。
カッタウェイで、ちょっと小ぶりだが、音はテイラーみたいだった。
それで、トミーエマニュエルのコピーの演奏。
ちょっと弦が堅そうに思える演奏だったが、
それはトミーエマニュエルの演奏が
すごすぎるからということが主原因と思う。
コピーできるだけですごい内容なので・・・。
特にトミーエマニュエルのリズミックな表現の
ところを完全にコピーしていて見事。
これだけ弾けると、弾いていて楽しいだろうなと
思う。うらやましい。
また次も期待しています。


自分 横浜市(サイレントS/サイレントN) Now&Then、
あのころ、ティアーズインヘブン、恋しくて
久しぶりのオープンチューニング。
たまにはこういうのもいい。
体調がいまいちだったのは、演奏にも
でてしまい、ちょっと苦戦したが、
まあ、自分としては、こんなものだろう。
また、来月も頑張ろう。


祝就職決定期待の新人uchidaさん 杉並区(S) フレイトトレイン、オールザットブルース、
サンタが街にやってくる、ジングルベル、タイムアフタータイム
「フリーコンサートがとても楽しく、楽しみで
 にやにやしながら練習してます」
とのこと。
これが上手になる一番のコツだろうな・・・。
いずれの演奏も、
「弾くのが楽しくてしょうがない」
というのを感じる演奏でよかった。
サンタ・・・ジングルベルは、南澤さんのアレンジで、
ランニングベースの演奏が難しいのだが、
ばっちりのリズム感で、本当に楽しいクリスマスっと
いった演奏。最高でした。


yamakawaプロ 中野区(N) スマイル(チャプリン)、
スターダスト(ホーギーカーマイケル)
kimuraさんのナイロン弦ギターを使っての演奏だったが、
実にいい音だった。
音がどんどん前にでてくる。
特にスマイルでは、その初めてのギターの音色を
楽しみながら、そして、ギターに徐々に慣れていく感じが
なんとも、いい感じ。
ただ、ちょっと残念だったのは、
2曲で息切れしてしまった点。
ルパン、もしくはスペイン、聴きたかったな・・・
次回に期待。


コレクターkimuraさん 川越市(S/N) クリスマスメドレー
自分としては、過去のkimuraさんの演奏で
一番よかった。
いつも、ドロップDでのインプロビゼーションだったのだが、
今回は、クリスマス曲を同じくドロップDで。
よく知られたメロディを軸とすることで、
kimuraさんの歌心や、メロディの崩し方、
音楽での遊び方、がよくわかって楽しかった。
特に、ナイロン弦での演奏が、
クリスマスの雰囲気にぴったりで
いい感じでした。



以上、15人だと結構な時間だが、
あっという間だった。


毎回出演者による独特の雰囲気ができて
それが楽しいのだが、今回も、いい感じだった。


また来月もよろしくお願いします。


<去年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20121215

<目に入ったニュース>

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