今日は、ちょっと早めの18:20ごろ
クラスタに着いたのだが、
もうすでに10名以上のお客様が入っていた。
今日も楽しみだ、と思いながら席に着いた。
すると、寄せ書きの色紙が回ってきた。
ご療養中のmasakiさんを励ますものだ。
やはりフリーコンサートは、masakiがいなければ。
「masakiさん、お待ちしております。」
ということで今回の感想を。
(曲目はクラスタホームページより。N:ナイロン弦、S:スチール弦、M:マンドリン)
ラグタイムsatohさん 越谷市(N) グラジオラスラグ、センセーション、キンクレッツ
自分としては、初めて聴かせていただくのでは、と思う。
アストリアスのカッタウェイのナイロン弦ギター。
かなりマニアックなギターと思う。
で、演奏は軽快なラグタイム。
ラグタイムは、黒人のブラックさを感じさせるものと、
ラグタイムピアノ曲をギターに置き換えた、
どっちかというと白人系の感じがする、
「クラシックラグタイム」
があるが、後者の演奏。
しかもかなり正統派というか、ピアノ曲をしっかり
アレンジした大曲を3曲。スピード感のある演奏だった。
途中MCで、
「浜田さんのアレンジも好きですが、自分は
自分なりのアレンジをしています」
との言葉があったが、確かにアレンジも
すばらしくて楽しめた。
ただ、ラグタイムの軽快なのりを表現するには、
かなりのスピードでの演奏となるが、それには
ちょっと緊張が大きかったようで、
「人前で弾くのは難しい」
とのお言葉だった。
おそらく、普段はもっとノリノリで演奏
ができているのだと思う。
ぜひとも、どんどん慣れていただいての、
「本来の演奏」も聴かせていただきたい。
tachibanaさん(初) 杉並区(S)
The Days Of Wine And Roses(酒とバラの日々)、オーバーザレインボー、
ジョージアオンマイマインド
自分と同じ40代か50代くらいの方。
「学生時代にジャズ喫茶に入り浸った」
とのMCのとおり、本当にジャズが好きなのだな、
というのを感じる演奏だった。
ちなみにギターは、テイラーだろうか、小ぶりで
ちょっとピックギターテイストも感じさせる音。
楽譜を見ながらの演奏ではあるが、
ジャズコードでコード感を示し、
メロディーをシングルノートでつないでいく
ジャズギターらしい、アレンジでの演奏だ。
「人前で弾くことなんて、本当にないので」
とのMCではあったが、テクニックとかは別に、
「聴ける」演奏だ。
つまり味がある。
ジャズを本当にお好きで、「こういうところが気持ちいい」
というのを思って弾いているのが伝わってくる。
なので、弾きこんでくると、すごくお上手になるのでは
と思う。
ちなみに、ギター譜は「原曲通りのキー」に
こだわって探してこられたとのこと。
やはり、こだわりが音に出てくるのだと思う。
uchikoshiさん 川崎市(N) エチュード(ソル)、愛の歌(メルツ)、PRIDE
いつもの丁寧な演奏は変わらず。
クラシックの王道の練習曲がきれいな音で演奏された。
でも、毎回そうなのだが、自分は、
uchikoshiさんの、クラシック以外の曲が
好きだったりする。
ハワイのスラックキーギターや、前回は
加山雄三だったが、今回は今井美紀のプライド。
丁寧な音だしのuchikoshiさんにぴったりの
選曲で、メロディがきれいに歌い上げらていた。
よかった。
M.suzukiさん 世田谷区(N) 放課後の音楽室(ゴンチチ)、Cuban Dance、ベネチアの舟歌(メンデルスゾーン)
1曲目のゴンチチの放課後の音楽室が
興味深く感じた。
デュオのメロディパートのみが
単音で訥々と演奏された。
途中でベース音とかが入るのかな
と思ったが、最後まで単音のまま。
ギターでの単音のソロって
どういうのが、いいのだろうか、
などということを考えてしまった。
他の演奏も含めて落ち着いた感じの演奏だった。
POPSshiotsukiさん 昭島市(N) 見上げてごらん夜の星を、
オーバーザレインボー、プラネタリウム(大塚愛)、デスペラード
今日は鉄弦での演奏。
田中マスターにて、マスター仕様の
「リバーブたっぷり」エフェクトが施されたため、
大丈夫だろうか、とちょっと心配したが、
思いのほかよかった。
途中のMCでは、
「だめかも・・・だめかも・・・だめかも・・・」
と繰り返され、緊張しているのだろうな、
と心配になったが、
実際の演奏のほうは、間違いなく上達していて、
特に右手の音だしが安定してきている。
安心してきけた。
よかったです。
でも、最後のディスぺラードは、自分は
ナイロン弦の演奏の方がいいかな、と思う。
レフティyamashitaさん 昭島市(S) 小かげの思い出、プリンセスロイヤル、
ヒアゼアアンドエヴリホエア、赤いやねの家
4月以来ということで、久しぶりにお聴きした。
で、自分の感想としては、以前より演奏が丁寧に聴こえた。
「アイリッシュとかが好きで弾いているが、
地元の本家の方にはかなわないのかな、と思う時がある」
「日本人が日本の曲弾くのと、外国人が弾くのは、
どうしても違うように感じるように・・・」
といったことがMCで話されたが、こういう
音楽についてあれこれ考えることは、
きっと音楽を丁寧に(リスペクトして)演奏する
ことにつながるのだと思う。
今日の演奏では、「最後の赤いやねの家」
がよかった。3拍子の哀愁味のある曲。
いい音楽はどこの国の方が弾いても、
それぞれの味がでるもの、と思う・・・きっと・・・。
miyakeさん 小平市(S) 天国の階段から見た荒城の月はスペインの青い珊瑚礁(メドレー)
/三宅さんの伴奏でぶんこちゃん(17)(歌)(曲名未記載)
相変わらず、ぶっちぎりで熱い演奏だった。
「天国の階段から見た荒城の月はスペインの青い珊瑚礁」
という曲目から、想像できる人が想像するそのもの、
の演奏が、とんでもない「熱さ」で繰り出される。
圧倒されてしまった。
みんなの演奏が終わった後、自分(kirihara)の演奏に
ついて、
「演奏の技術より、気持ちが伝わってくる演奏だった。よかった。」
とのお言葉をいただいたのだが、(ありがたすぎるお言葉)
こういうことを、直接言ってくださる
ハートを持った方なのだ。で、演奏技術もすごく高い。
とんでもなく熱くて最高の演奏だった。
特に曲の融合部がすばらしい。
「天国の階段テイストの荒城の月」
「荒城の月をフラメンコテイストで疾走しスペインへ突入」
等々。
加えて、途中のMCも曲の1部として
実にいい味だった。
おばあ様の、「ビブラートがない」
の一言、きっとmiyakeさんと同じ熱さをもった
おばあ様だったのでしょうね。
また聴きたいです。
なお、そのあと前半戦終了後の休み時間に
ぶんこちゃんとのジャズボーカル+ギターデュオで1曲。
こちらも、よかった。
ただ、
自分としては、もう少しテンポを落とした方が、
ボーカルの色がだせるのでは、と思う。
こちらも、また聴きたい。
武満aikawaさん 国分寺市(N) 緑の季節、つばさ、ファンタジー
いずれも、aikawaさんの演奏で
以前聴いたことがあると思うが、
特に、緑の季節(佐藤弘和作曲)が
自分は好き。
aikawaさんの演奏にぴったりと思う。
で、そのaikawaさんの演奏だが、
このところ、すごく音だしがよくなったな、
と思っていたところ、最後に、その音だし
について、このごろ考えているテクニックについて
説明を披露いただいた。
これが自分としては、実に興味深いものだった。
説明は、音だしの実演付きだったのだが、
あまりの音色の違いにびっくりした。
そこで、みなさんの演奏が終わった後、
帰りがけのaikawaさんを呼び止めて
今一度解説していただいたてしまった。
(aikawaさん、呼び止めてしまい、申し訳ございません。
丁寧なご説明大変ありがとうございます。)
その内容だが、わかるには、わかるのだが、
aikawaさんのように、自分で実演はできなかった・・・。
自宅に帰ってから、もう少しじっくり
音の違いがだせないか、チャレンジしてみようと思う。
aikawaさん、ありがとうございます。
アンプラグドsuzukiさん 小平市(S) 荒城の月、サウンドオブサイレンス、神田川、22才の別れ
今日は実にびしっと決めた紳士が
一番前の席に座っているなあ、とクラスタに
着いたときに思ったのだが、
よく見ると、suzukiさんだった。
(最初気づきませんでした。失礼しました。)
いつも柔道で鍛えて締った身体なので、
スーツ姿もかっこいいです。
(うらやましいです)
さて、演奏の方は、「間違えないで弾く」
というレベルは終了し、如何に味を
出していくか、というところ。
ご自身も調子がいいときと悪いとき、
があるのを自覚されていたが、
その、どういうときが調子がいいのか、
については、試行錯誤中のご様子。
ぜひともご自身が納得される
演奏を見つけていってほしい。
shimodaさん 横浜市(N) アルハンブラの思い出、サンデーモーニングオーバーキャスト、カバティーナ
今回は、
「前回kiriharaさんがクラシックのスタンダード曲に
チャレンジしたので、それに影響されて自分も取り組んでみました」
とのこと。
自分の取組を参考にしていただくことは、
ちょっとうれしかったりするが、
取り組む曲のレベル、完成度、においては、
自分より、ずうううっと上。
アルハンブラとかが、きちんと弾けてしまうのは、
自分としては、とてもうらやましい。
で、終わった後の話で、
「クラシックも取り組むと面白いですね」
とのこと。思わず、
「自分もそう思います」
と答えてしまった。
しかし・・・・
じっくり取り組んだ先に行きつけるところは、
shimodaさんのような技術を持った方の
方がずっと上に行けるのだろうな、と思う。
今日の曲は、shimodaさんであれば、
もっともっと完成度が上げられるはず。
いつものご機嫌な曲も好きだが、
shimodaさんのクラシック曲の完成形も
ぜひいつか聴かせてください。
サイレントじゃない自分 横浜市(N) My Lonely、ハナミズキ、イエスタデイ
今日は、サイレントギターを持ってこれず。
鉄弦のギターを持って行ったのだが、
直前に爪に割れが見つかったので、
持って行った鉄弦ギターは急きょ取りやめ、
お店のナイロン弦ギターをお借りして演奏した。
で、今日の演奏だが、
先週の自分が出席させていただいた、
結婚披露宴のことを、ちょっとMCさせて
頂き、このお二人へ捧げる曲として
ハナミズキを演奏させていただいた。
思いを込めた演奏は、技術云々ではなく、
伝わるものがある、と信じたい。
「いつまでもお幸せに。」
、
甲府のmikamiさん 甲府市(N) 夜霧のしのび逢い、ジャーニーギター、ベネズエラワルツ2番
mikamiさんは、いつも正統派クラシックを
弾かれるので、今日の最初の2曲はとても新鮮。
やはり音の出し方がしっかりしている方の
演奏は、歌謡曲を弾いても、
しっかりうたった演奏になるのだな、と感心した。
ただ、本日のベネズエラワルツは、
前回より、調子が悪かった。
入店された際、ちょっとお話をしたとき、
「レッスンで、右手を直されてしっくりこない」
とおっしゃっていたので、その影響があるのだと思う。
しかし、mikamiさんのレベルでも、
レッスンで右手を直す、ということがあるのだ、
とちょっと驚いている。
でも、きっと完成度をさらに上げたものが
仕上がってくるのだと思う。次回に期待。
かえ唄kubotaさん 横浜市(N) バレット、コルドバ、国立(かえ唄枯葉)
相変わらず、kubotaさんは、「独特の味」だ。
でも、根本は即興的なものが
あるのだろうと思う。
最後の替え歌「国立」だが、
演奏を終わったkubotaさんのほかの曲の楽譜の
端っこの白い部分に、
「国立」の今書いたばかりの歌詞が
走り書きされていた。
マスターに「替え歌お願いします」
と言われて、今書いたのだろうと思う。
「なんとかする」
というのを、平然とこなすkubotaさん。
一度、替え歌でのステージをみてみたい
と思ってしまった。
shiharaさん 新宿区(N) フリアフロリダ、ワルツ4番(バリオス)、タンゴアンスカイ
相変わらずうまい。
しかし、
「以前は完成形にしてから、人前で弾いていたが、
ここでは、完成形になる前に弾いて、自分の弱点を
把握するようにしている」
とのことで、ところどころ、
「歯がゆく感じる部分」
がでてくる状況。
そこを、曲としてテンポを押し通して
弾き切ってしまう方が、そのステージとしては
気持ちよく聞こえるのでは、と思う。
しかし、そういうところを、なんとかよくしよう、と
とりくんでいるため、全体的なノリの部分が
もう一つに感じ「歯がゆさ」となっている。
ぜひ完成形を聴いてみたい。
あと、
shiharaさんは、エレキギターのスキルが大変高い。
これを活かした曲なども、披露していただくと
面白いのではないかと思う。
コレクターkimuraさん 川越市(S) (今回はうんちく無し)、年下の男の子、
クリスマスメドレー
年下の男の子の完成度はいうまでもないが、
クリスマスメドレーが、すごくよかった。
ご自身は、11月なので、今弾くのはフライングなのですが、
とおっしゃっていたが、これを12月のクリスマス1度のみ
としてしまうのは、あまりにもったいない。
今回聴けてよかったと思う。
ぜひとも、あと3回は、クラスタのいろいろな
ステージに出演して弾いてほしい。
特に、「メロディの歌い回し」が、
年下の男の子で鍛えられているのか、
非常に流暢。
すばらしい演奏でした。
以上、今回も最高に楽しかった。
また、よろしくお願いします。
なお、自分は12月は、ちょっと出演
難しいかも・・・の状況。
<去年の今日>
「目指しているもの」
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20131115
<目に入ったニュース>
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