■2019.4.20第200回クラスタフリーコンサート

#200回クラスタフリーコンサート

自分のブログ(このところ記載休止中)をみてみると、

2014年の11月147回が前回であった。

ということは、おおよそ4年半ぶり。

このレポート記載もどうしようか、と思っていたが、

以前ご一緒していた方々から、ぜひとのお声がけもいただいたので、

僭越ながら、簡単なレポートを。

 

注)曲目はクラスタ田中マスターの掲示板から井忠雄ております。

(N:ナイロン弦、S:スチール弦、M:マンドリン

Hamakawaさん 川崎市(S) チェンジザワールド、見上げてごらん夜の星を、船唄(原文ママ)

先日、クラプトンのライブをみてきたとのこと。うらやましい・・・・。

ギターの音色は、芯があるいい音なのだが、

最初のチェンジザワールドは、「ギターの弦が重く感じる」

というのが最初の印象。弦の張りが強いギターなのかな、

と思いながら聴き続けていくと、おもて拍がちょっと重すぎるのかな、

との印象に変わった。

このような曲は、(特に日本人は)

裏拍を意識しないと重くなりがちだ。

ただ、逆に日本らしい曲には、それがあう。

と思っていたが、次からの「見上げて・・・」と「舟歌」、

は、まさしくその感じで、ハマっていた。

楽しい演奏ありがとうございます。

トミーNakamuraさん 新宿区(S) Angelina、Apretty girl milking a cow

メイトンのギター。で、「トミーNakamuraさん」と紹介されたので、

トミーエマニュエルがお好きなのだな、と理解したが、 本当にそのようで、トミーの来日で、

「名古屋はいきません」

とのこと。・・・あとはすべていくのだろうか・・・

(正直、うらやましい・・・)

演奏の方は、特にAngelinaがよかった。

トミー同様(と思うが)フラットピックと中指、薬指での演奏。

自分は、トミーエマニュエルの曲はポジションチェンジが

大変だが、その際、メロディーにスライドを

上手にかませたりしているいのが、

とても好きな点なのだが、そういうところが、

しっかり表現されていて、とてもよかった。

次のアイリッシュの曲はUチューブで、

耳コピ(目コピ)とのこと。

オープンコードがとてもきれい。

出だしで、ちょっとピッキングが弱いかな、と

思ったら、最後のところでは、しっかり音量を

上げていて、表現として音量をコントロール

されているのだな、と納得。

以上、だが、トミーの曲は他にも演奏されるのだろうか。

是非聴いてみたい。

ビラMatsuoさん 国分寺市(N) ショティッシュショーロ(ビラロボス)、ヴァルサショーロ(同)、ショリーニョ(同)

「ビラというのはビラロボスのみ弾いている」とのこと。

これだけで、「間違いなく濃い人」だ。

1曲目は、すごく力が入っていて、演奏会が始まる前の

力みが無い時の方がスムーズかな、と思ったが、

2曲目からは、いい感じとなった。 それは、落ち着いたから・・・というより、

ガッツが入ったから、というような感じ。

ガンガンに攻める演奏が楽しい。

こういう楽しみ方も楽しいのだろうな。

自分もやれたらやってみたいなあ、と思うものの、

あの難易度では、自分は楽しめないだろうな。

ずっと来られているとのことで、

演奏の変化なども今後聴いていきたい。

 

Utagawaさん 中野区(S) ザウォーターイズワイド、タイムアフタータイム、トトラの島

半袖のTシャツに大きなネックウォーマー、

といういで立ち。

(寒いのか暑いのか?・・とちょっと思った)

ギターが、あの「ウォーターロード」で、

確かに、いい音していた。

また、選曲もそれを活かしたものと思う。

特に「ウォーターイズ・・」は、オープンコードでの

解放弦の音を響かせてのアレンジで、とてもきれいだった。

2曲目のタイムアフタータイムは、ちょっと

残念だったがの、低音弦をミュートしての音が

上手くでていなかったこと。

ここが、聞こえなかったり、濁っていたりして、

原曲の軽やかさの表現がもう一つでていなかったのが残念。

一方、同じミュートの表現は、次のトトラの島でも

あったのだが、ここは、ずっといい感じで

なっていた。

思うに、トトラは、4フレカポであり、

演奏ポジションとして、

右手ポジションがしっかりブリッジ側に

よったため、ミュート音がうまく出たのではと思う。

 

マンドリンFumikaちゃん 横須賀市(M) アンドロメダ、インマイライフ

マンドリンだが、「フラット」マンドリンだ。

自分としてはとても楽しみに聴いたが、よかった。

フラットマンドリンは、言ってみれば

「アンサンブルでの主旋律演奏楽器」

と理解していたが、そろ曲もあるのだ、というところから新鮮。

“イシバシ ケイゾウさんの曲”とおっしゃっていたので、

あとで、ぐぐってみよう。

その演奏だが、一言でいうと「フラットピックのストロークソロ」。

で、自分は、それが結構好きなので、聴いていて

とても楽しかった。

Fumikaさんの演奏の感想でなくて申し訳ないのだが、

聴きながら、一番感じたのが、

「自分も早く演奏がしたい」ということ。

Fumikaさんの演奏が、本当に楽しそう故のことであろう。

横須賀から通ってしまっている、というのが

自分としては、とてもよくわかる。

また聴かせていただきたい。

オシオToyoshimaさん 小金井市(S) ハングオーバー、かえり道、黄昏

4年ぶりに聴かせていただいたが、すごくお上手になっていた。

(最初、お名前を思い出せずすいません。)

ハングオーバーは二日酔いということなんですよ」と以前MCでいわれていたのを思い出した。

ちょっとブルージーラグタイムだが、昔より洗練された感じで、一段と

魅力的な演奏。

次の「かえり道」は、Toyoshimaさんがお持ちの

「歌心」みたいなものがしっかり表現されていて、

これもすばらしい。

で、黄昏はもう十八番(おはこ)なのだろうな。

たしか、トミーエマニュエルのアンジェリーナも

練習されていたのでは、と思うが、そのうち

それも聴いてみたい。 ・

Sasakiさん 国立市(N) スズラン通りの女(新間英雄)、うわき女のラグ(同)、フォーコ(ディアンス)、FUHU(?)(←解読出来ず)

「新間さんの曲は35年ぶり」とのMCでスタート。

ということは、ギター歴はそれ以上ということだが、

確かに!! だった。

これも確かに、と思ってしまったのだが

ラグタイムバロックは共通するところがある」

とのこと。

演奏では、ラグタイムにおけるベースのランニングさせるところと

メロディーパートが、見事な「対位法」然なアレンジで、

「ソロのだいご味」みたいなところが満載のアレンジだった。

で、それを、「身体全体で引き倒す」

というような演奏が迫力満点。

すばらしい演奏だった。

後半の曲はビラロボスも演奏されたかと思うが、

これも、高い難易度の曲で、すごかった。

また聴きたい。

自分 横浜市(サイレントN) 上を向いて歩こうなごり雪、桜坂、ハナミズキ大きな古時計、七つの子

ひさしぶりだがやっぱり緊張する。

1曲目に上を向いて歩こうを持ってきたのは、

多分緊張するので、指慣らし、と思っての選曲だが、

頭の中に、遊びのアドリブフレーズがでてきてしまい、

それを追っかけてしまって、追いかけ切らず・・・といった状況。

ということで、次のなごり雪はもう少しメロディー大事に弾かねば、

と反省し、自分で自分の演奏のメロディーを楽しむことに集中。

まあまあ思うように弾けた。

で、調子よく桜坂にいったのだがもう少しアドリブやら

表現変えてやらで、長く弾けばよかったのだが、

もう1曲は弾きたいな、と途中で思ってしまい、短く終了。

次のハナミズキは、途中でアドリブも入れて

気持ちよく演奏できた。

で、15分・・・・・と思ったのだが、なんとまだ10分。

ちょっと時間を意識しすぎた。

あれ・・・どうしよう、と考える時間のために大きな古時計を演奏。

そうしながら、そうだ「七つの子を弾こうかな」と

思いついて、さっと切り上げてそちらにいったが、

これは、ちょっと練習不足で玉砕。

なんか、4年たっても、あんまり変わっていないな、

と我ながら思う。

でも、いい意味で変わっていないみなさんと会えたので、

変わらないことも、悪くないんじゃないかと思う。

また、次がんばろう。

フラメンコIbataさん 杉並区(N) ソレア、ファンダンゴデウェルバ、マラゲーニャ

1曲目のソレアについては、

フラメンコをなされる方は、だいたいみなさん演奏

されるので、いってみれば、聴きなれた曲。

なので演奏される方の特徴がでるなあ、と

思っているのだが、Ibataさんの演奏は、

ちょっとおとなしいかな、という感じ。

(ただ、クラスタにでられるフラメンコ奏者は、

  みなさん濃い人ばかりなので、

   そのような方と比べるべきではない、と

     思っておりますが。)

2曲目は、「お国自慢的な曲」とのことであったが、

であれば、これももっとはじけてもいいのかな、との印象。

ただ、フラメンコでの表現は、

「パワフルなフレーズを弾き切る」ということの連続なので

難しいのだろうな、と思う。

(速弾きが苦手な自分はとても無理)

これから上手になっていくことを期待しております。

 

アンプラグドSuzukiさん 小平市(S) スモークオンザウォーター、ゲゲゲの鬼太郎ウルトラQのテーマ、キューピー3分クッキング

「選曲も演奏も全然変わっていないので・・・」

ということであったが、演奏自体は、

4年前と比べれば、すごくうまくなっている。

(そもそも、4年前は、「とにかく間違わずに弾く」

という状況でした。)

ただ、それゆえ、逆の点もあるなあ・・・と思った次第。

それは、4年前の方が、演奏される曲を大事にされていたと思う。

スモーク・・・もウルトラQもゲゲゲ・・・も

「この曲いいでしょう。好きなんですよ!」

というのがすごく伝わってきた。

「その曲のいいところをだしたい」

という演奏であった。

今回、演奏に余裕がでていて、

途中いろいろなおかずが入ったのだが、

「曲のよさを引き出そう」より、

「曲は変わっていないけど、なにか入れ込みたい」

みたいにも感じてしまった。これはもったいない。

もっと曲のよさを信頼して、その曲の好きなところを

ストレートに演奏すればOKと思う。

もちろん、今回もSuzukiさんの熱い思いは受け取っております。

 

コレクターKimuraさん 狭山市(S) ジエンターテーナー、鐘の響き、ボヘミアンラプソディ

鐘の響きがすばらしかった。

Kimuraさんの演奏は、「完全フリー」の

気持ちよい演奏を思い出すのだが、その気持ちよさは、

「演奏に躊躇するところがまったくない」

というところがある。

いってみれば、

「しゃべるように弾いている」という感じ。

これは、弾きなれたフレーズを構築していく

フリーであればの演奏だが、

今回の鐘の響きは、このフリー演奏のような演奏だった。

リズムが大変気持ちよく、

「流ちょうに話すような」演奏。

けっこう難易度は高い曲と思うのだが、

ものすごく簡単な曲に聞こえた。

いい演奏でした。

ちなみに、他2曲も同様で、フレーズを

歌わせることがお上手だ。

それと、ギターのことを記さねばならないが、

1932年製(いわゆるプレウォー)のマーチン0018とのこと。

その音色は、Kimuraさん本人は、

「まったく穴が無い」といっていたが、

自分としては、鉄弦だが、高品質のクラシックギターみたいな音、

という感じ。

昨今流行りの「倍音たっぷり」という感じではないが、

ナイロン弦のような滑らかな感じの音だった。

機会があれば、ぜひとも触らせていただきたい。 ・

武満Aikawaさん 国立(N) アアストゥリアスアルベニス)、アルハンブラの思い出(タレガ)

「Aikawaさんは、いろいろ奏法改善中のようです」と

カウンターの隣に座ったToyoshimaさんがおっしゃっていたが、

たしかに。特に、右手のタッチが変わった気がする。

以前は、もっとバキバキと力強さが前面にでていた感があるが、

なんというか、

「力は抜けた。しかし、音はしっかりでる。」

というような感じ。

1曲目の出だしのアルべジオが本当にきれいだった。

2曲目のアルハンブラは、なんとも難しいテンポ。

すなわち、ゆっくり。

一言で言ってしまうと、

「右手のトレモロでの誤魔化が全く利かないスピード」だ。

当然ながら、すごい集中力が必要だが、

その集中力は、Aikawaさんは以前からお持ちのところと思う。

「半年かけて完成させる」といったMCであったが、

ここから、スピードアップするのだろうか。

とても楽しみだ。

 

そういえば、「速度の遅いアルハンブラ」は、

昔の常連さんのAoyamaさんがそういう演奏で、

鉄弦で、ゆっくりだが、とてもきれいな

お手本のようなトレモロであったなあ、と思い出した。

どうしているだろうか・・ ・

Takeiさん 中村橋(N) 流宇夢サンド(松原正樹)、エルネグリート、最後のトレモロ、Woman(Wの悲劇のテーマ)

松原正樹氏は、著名なスタジオミュージシャンで、フュージョン

のエレキ奏者と自分は認識していたが、

このような曲も書いているか、と新鮮だった。

その流宇夢サンドという曲だが、とてもおしゃれな感じで、

ナイロン弦の少しボサノバっぽいといったらいいのだろうか、

スピード感もあっていい曲、いい演奏だった。

他の3曲では、Womanがよかった。

以上「メロディがきれいな曲」が自分としては

よかった。

レフティYamashitaさん 八王子市(S) 春日をあびる、オブラディオブラダ、オキャロランズドラフト

ローデンのギター。

倍音が豊富で、複数の弦を響かせながらの曲に合う、

というのが自分の持っているイメージだが、

たしか「アイリッシュ好き」とおっしゃっていたYamashitaさんには

ぴったりと思う。

まさしく今回もそういうハマった演奏だった。

特によかったのは、1曲目の「春日・・」

中国のギタリストの曲とのことだが、

D6系のオープンチューニング(であろうと思う)

で、MCでYamashitaさんも

おっしゃっていたが、「東洋系の人の感性にあう」

というのは、そうかな、と思う。

ただ、運指はそれほど難しくなくみえたが、

こういう曲を「歌わせる」のは、やってみると

結構大変だったりする。

しっかりした技術があるのだろうと思う。

他2曲もさすがの演奏。

これから「購入した楽譜をおっかけてみる」

とのことで、新曲にも期待。

(たしか、ダイアモンドヘッドをすごい編曲

 していたと記憶。こういうのも機会があれば

  また聴きたい。)

 

優勝Yataさん 国分寺市(N) 前奏曲第4,5番(ビラロボス)、荒城の月(佐藤ヒロカズ氏のアレンジ。すいません、漢字思い出せず)、影を慕いて

この1,2曲目のような曲を譜面本をみながら、ページめくりも

自分でしながら、途中でチューニングを直しながら、

表現しきってしまう、

というYataさんへのコメントは、ただただ、

「すばらしい」。

しかし、楽譜みながら、だが、影を慕いて、は

「思いついてドロップDにして弾いてみた。」

「響きはよくなるけど、ここのところの運指が

 こうなってちょっと厳しいけどね」

といったMC。

頭のなかで、運指ができて音がなるのだろう。

すごい演奏でした。

 

以上、ひさしぶりに

フリコン参加からレポート作成まで、

やってみて、シンプルに楽しい。

 

そして、4年ぶりですが、結構覚えていてくださる方がいて、

いろいろお声がけ頂いたのがうれしかった。

今後もよろしくお願いします。