■20200620(土)#214クラスタフリーコンサート

3か月ぶりのクラスタフリーコンサート。

本日から24時まで営業OKとのことで、ひょっとしたら人数増えているかな、

と思いながら、いつものとおり、18時ちょっと前(7分前)に到着。

一番乗りであった。ほどなく豊嶋さんがこられ、18時開店で一緒に店内へ。

マスターを始め、クラスタはいつものクラスタので、まったく変りなかった。

よかった。

 

ただ、やっぱりマスターより、いろいろ大変な状況をお聞きした。

それはそうであろう、と思いながらお聞きしたが、

クラスタがこれから、本当に復活となるよう、出来る限りの応援をしたいと思う。

 

さて、今回は22時完了で、8名とのことであったが、自粛解除を受け、

9人でのフリーコンサート。今回も楽しかった。

今回のレポートは以下。

演奏者名、曲目は、クラスタのBBSから頂いております。

(マスターありがとうございます。S:スチール弦 N:ナイロン弦)

 

・オシオ豊嶋さん 小金井市(S) 渚、クリスマスローズ涙のキッス

今回の演奏はよかった。

MCで話されたのが、エフェクターの話。

ユーチューブに演奏をアップしており、この動画の音が気に入らず、

エフェクターを導入したとのこと。これがよかったのだと思う。

バーブのかけ具合がちょうどよく、音がきれい。

そのことをご本人も、

「気に入った音が出せている」

と感じながら演奏しているな、とわかる演奏だった。

その結果、いつもの右手に不安定さが今回は無し。

なので、いつも演奏が不安定になるのは、ギター演奏の音が

納得する音としてフィードパックされていなかったのだな、と推察。

お店に入る前にちょっとした立ち話をしており、

まさにこのエフェクターの話をしていたのだが、

 「エフェクターというものを全くしらず、

   リバーブというものを初めて使いました。」

とのことであったが、とてもそうは思えない、

いい具合の使い方でした。

 

演奏の方は、1曲目、2曲目は押尾さんの曲かと思うが「あたたかな」演奏。

コロナ自粛明けの堅苦しさを溶かしていくような感じ。

3曲目のサザンの曲も、同じくウォーム感じでこれもよかった。

いい演奏でした。

 

・ビラ松尾さん 国分寺市(N) いのちの歌、練習曲11番,12番(ビラロボス)

1曲目のいのちの歌は、少しずつミスが入りながらの演奏ではあったが、

メロディをしっかり歌っている演奏で、自分はとても聞きやすかった。

ビラロボスのひねりの有る曲の演奏も好きだが、

自分は松尾さんが弾く、メロディがきれいな曲の演奏が好き。

この曲も、豊嶋さん同様、ウォームな感じで、

「今日はみなさん、こんな感じの曲を選ぶような心情なのだろうか」

とか思ってしまった。

 

2曲からは、いつものビラロボス。

相変わらず「すごい曲」と思ってしまう。

音楽ではあるが、「抽象画をみているような気分」になった。

ありがとうございます。

 

・青ワイン山川義幸さん 中野区(U) (ウクレレに関するうんちく)、早春(佐藤正美)、Aトレインで行こう(デュークエリントン)、星に願いを、早春(ソプラノウクレレで演奏)

一段とウクレレに傾注されており、もう演奏としては、

ウクレレ初めて半年です」というのは、冗談に聞こえてしまうレベルと思う。

特に、佐藤正美さんの曲のアレンジがすばらしかった。

佐藤さんの曲は、きれいなメロディと、ボサノバ等を研究されたのであろう

斬新なコード感がかっこいい曲が多いが、実にウクレレにマッチ。

ウクレレ用に作った曲」と言われても信じてしまうできであった。

他の曲も、いずれもいいアレンジ、演奏でした。

次はどんな曲をアレンジされるか、楽しみです。

なお、ウクレレのうんちく話も面白かった。

カマカとマーチンはいずれも1916年からウクレレ製作開始したとのこと。

ハワイと米国でたまたま同時というのは面白い。

なお、最後の曲はソプラノウクレレで最初の曲のリピートだが、

これもよかった。しかし、MCでおっしゃっていたが、

これだけサスティーンがあるソプラノウクレレはすごいと思う。

いい音でした。

 

・断捨離市來さん 調布市(S) バッハチェンバロ協奏曲No.5ラルゴ、わだつみの木、クラスタエチュード1番(オリジナル)

1曲目はバッハ。対位法がきれいに流れる曲で、聞いていては面白い。

でも、演奏の難易度は間違いなく高い。さすがの演奏。

で、1曲目が終わった後のMC。

「ギター編曲者として平倉信之さんがお気に入りです」

ということで、あ、自分も好き、などと聞いていたが、

「2曲目は、わだつみの木を弾きます」、といったあと、

「ところで前回、硬い音と桐原さんコメントだったので、

  エフェクター入れましたが、いかがでしょう」

といきなりの自分への質問。

自分は、この硬い音はメイプルバックのテイラーギターである

市来さんのギターの特徴と思っており、味が合っていいなと思いつつも、

 「もうちょっとリバーブがあるとよいと思う」

と思っていることを正直に返答。

そうしたところ、市来さんは、さっそくマスターに、

お店のエフェクターで、リバーブをリクエストされた。

 

2曲目はその結果となるが、

自分としては、(自分の好みで言ったので当然だが)

音はすごく聞きやすくなった。

特に、わだつみの木という曲は、メロディの余韻があった方が

ぜったいに映える曲と思うので、そこはリバーブがあった方がいい。

その点、ハマった演奏になったと思う。

 

ただ、このリバーブについての感想は、箭田さんは別意見だったようで、

「私は1曲目のリバーブ無しの音の方がとても良い音に思った」

「リバーブを掛けると音の立ち上がりが濁って聞こえる」

とのこと。

なるほど、聞いているポイントが自分と違う。

よし、この点は、さっそく自宅の自分の演奏音にて

集中して聴いてみようと思う。

(ただ、サイレントギターでは、ギター自体の鳴り、

 という面がないので、面白くないかもしれないが・・・)

それと、3曲目は、アドリブ、というかインプロビゼーション

思ったが、題名がついている。再現可能な曲?

面白い演奏だったので、そうであれば、また聴いてみたいが・・・。

 

レフティ山下さん 八王子市(S) プリティガールミルキングアカウ、プラグーティケリー、ロードインチワイン

1,2曲目はダックベイカー氏の曲。

「久しぶりの人前の演奏」とのことからか、

いつもの演奏と比べて、ちょっと違和感がある感じであった。

ご本人もそれを感じているようであったが、

ギターの音は、前回、購入報告があった、

レフティー用ビンテージマーチン」

で、音はとてもきれい。かつ、ギターの反応自体は

すこぶるよい感じではあった。

なにが違うかな、と思いながらの3曲目であったが、

これが本日一番よい演奏。演奏終了で開口一番、

「やっぱり自分のアレンジが一番弾きやすい」と。

それはそうであろう。

違和感はそういうところだったのか、と納得。

ちなみに、自分は山下さんのアレンジは、

味が合ってとても好きであり、(ナチュラルな感じがする)

そちらをどんどん磨いていっていいのでは、と思う。

これからまた、人前での演奏も復活すると

いつもの山下さんの演奏になってくるのであろう。

次回も期待。

 

・自分 想い出がいっぱい、スイートメモリーズ、愛のメモリー

今回のテーマは、「思い出」。

延期になってしまった4月用に練習してきた曲で、

3月、4月であれば、いろいろ環境の変化があり、

「思い出」というのも大切だよな、とか思っての

テーマであったが、既に6月。どうしようかな、と

思ったのだが、せっかく練習したし、と、このテーマ、選曲で

やることにしたもの。

 

もう1つ、今回はYAMAHAアコースティックギター用の

アンプ、THR5Aを電池駆動で使用。

さらに、ちょっと不安定だが、サイレントギターも9Vの電池駆動とした。

これで一応、「アウトドアでも同じ環境で弾ける」ということを達成。

ずっと前から、そういう風にしたいと

思っていたもので、これを達成できて、自分としてはうれしい。

なお、

クラスタの音響システム、自分はとても好きで、

 実際の音はそちらの方が上」、

と思っていること、および

「生ギターの生の音がよければ、それが一番」

とも思っていることも書き添えておきたい。

で、演奏の方だが、楽しく演奏できた。

極々簡単なアレンジにして、その代わり、表情付けとかを

できるだけ頑張ろう、としての演奏。

演奏後、木村さんより、

「自粛中、ずいぶん練習したのでは」

とのお声掛けを頂き、うれしかった。

しかし、あまり自粛前後でギター演奏量は変わっていない。

「いやいや、そんなことないです。」

とお答えした。ただ、演奏での気に掛けるポイントは

日々変わっていて、このところ、右手の表現の幅を広げたいなあ、

と思って取り組んでおり、それがよかったのかもしれない。

ということも、付け加えてお答えした。

以上。来月も頑張ろう。

 

・ウェザー若林さん 府中市(N) (お天気概況)、花は咲く(菅野よう子)、夜がくる(小林亜星

ずっと弾き続けている2曲。

花は咲くの方は、メロディは安定して弾かれていて

この曲の良さは十分でていた。

ちょっと惜しいのが、ベース音が短く途切れてしまう点。

ベース音が開放弦のときは当然だが長く響くのだが、

そうでないとき、短くきれてしまう。

この点が、ちょっと気になった。夜が来るの方は

全くそういうことはないので、これからよくしていくことが

できるものと思う。

夜が来るは、十分こなれた演奏になっている。

今回は、小節の頭の音をしっかり弾かれていて、

リズムが安定。

もう十分弾けているので、少しラフに弾いたり、

味をだしていくのも面白いと思う。

 

・優勝箭田さん 国分寺市(N) デラマーサ讃(佐藤弘和)、コスタネラ午前7時、城ケ島の雨、アメージンググレース(壷井一歩)

1曲目は、佐藤弘和さんの曲。

自分は、箭田さんが弾く、佐藤弘和さんの演奏が好きであり、

今回もとてもよかった。

自分も佐藤弘和さんの曲を1曲くらい

弾けないだろうか、と毎回思ってしまう。

で、今回他の曲は、壷井一歩という方のアレンジの曲であったが、

大変重厚なアレンジ。

城ヶ島の雨は、自分もいいメロディだな、と思っているのだが、

この曲については、自分は、これほど重厚にアレンジして

しまうのは、ちょっと好みではない感じ。

なので、アメージンググレースも壷井さんのアレンジ、ということで

ちょっと自分には、重く感じるかな、と思ったのだが、

こちらは、コード感はこれでもか、と重厚だったが、

メロディーはいじらずのアレンジとなっていて、

「あ、これはこれでおもしろい」と楽しめた。

以上、今回もよかった。

なお、こういう聴き方ができるのは、もちろん

箭田さんの演奏力あってのこと。

こういうアレンジを目の前で、生で聴かせて頂ける

箭田さんには、毎度ながら感謝。

 

・復活コレクター木村さん 狭山市(S) (ギターに関するうんちく)、Irische Landschaften、Come to my window、Vielleicht im nachsten、Leben(全曲ピーターフィンガー)

自分が過去の木村さんの演奏で好きなのが、

ウェザーリポートの「バードランド」の演奏。

難易度の高い、また、アレンジしがいの有る曲だが、

「木村さん流」にアレンジされていてすばらしかった。

と、いきなり、過去の例から入ったのは、

今回の演奏については、この、

「木村さん流に取り込んでしまい自在に弾く」

という感じではなかった故。

すべて、ピーターフィンガーさんの難曲であり、

そりゃそうだよな、と思う反面、上述のように

「木村さん流のやり方」を知っているので、

そうしてもいいのでは、との思いも持ったもの。

木村さんは、箭田さんにご指導をステージから乞うていて、

箭田さんも、同じようなことをお答えしていたが、

自分も同感だった。

 

で、木村さんの答えだが、

「ここで、恥をかいて、ギター演奏を頑張ろうと

 思う経験をしたい」

とのこと。

お答えを聞いて、それもあり、と思う。

自分が一番楽しめることを目指しているのだな、と納得。

 

ただ、自分としては、もう1つ、お聞きしたいことがあった。

それは、木村さんは、昨年10月、ピーターフィンガーの曲を

このフリーコンサートでチャレンジしている。

Aus,der TraumとDas fremede Madchenの2曲だが、

たしか、このAus・・・の方が、木村さんにとって重要な曲で

あったはず。これはずっと練習し続けていれば・・・・

現状どうなっているのだろうか?

 

で、まさしくフリーコンサート終了後に、この曲を

弾いてくれたのだが、これはすばらしいものになっていた。

思わず、「これ、なんでやらなかったんですか」

と言ってしまったが、

「1曲9分もあるので」とのこと。

なるほど、それだと他の曲がひけないか・・・と理解した。

しかし、是非とも、この曲については、披露して頂く機会を

期待したい。

 

PS

木村さんの演奏は、なぜだか急に腹痛に見舞われてしまい、

トイレの中&出口のところで、演奏を聴く状態になってしまった。

MC中にトイレに駆け込んだりして、この点、申し訳ありませんでした。

 

以上。

 

今回は、いつもより演奏者少なかった故、

フリーコンサート終了後、いろいろな話をできて

これも楽しかった。

 

クラスタが復活して、本当にうれしい。

まだ、出演者が以前ほど来ておらず、スケジュールも

空いているところがある状態だが、

改めて思ったが、クラスタは間違いなく

「唯一無二の場所」

早晩、いつものクラスタになること、確信しております。

 

マスター、またお世話になります。

よろしくお願いします。