■20191116(土)#207クラスタフリーコンサート。

今回も楽しかった。

が、今回自分の演奏は、いろいろあって、演奏時間が4分もオーバー。

みなさんに大変ご迷惑をおかけすることになったこと、

深くお詫び申し上げます。

ほんと、すいません。

次回からは、しっかり時間管理することを誓います。

 

では、今回の感想。

 

演奏者名、曲目は、クラスタのBBSから頂いております。

(マスターありがとうございます。S:スチール弦 N:ナイロン弦)

 

・アンプラグド鈴木さん 小平市(S) スモークオンザウォーター、荒城の月、ぼくたちの失敗、銀の指輪

最初のスモークオンザウォーターが出色だった。

理由の1つは、木村さんの1930年代のマーチンを

使ったからであることは間違いない。

音が、本当によい。

で、音がよいと、演奏がうまく聞こえる。

いや、うまく聞こえる、ということではなくて、

本当にうまくなっているのでは、と思う。

音の良さは、演奏者にフィードバックされているはずだから。

2曲目から、ご自身のギターに持ち替え、

それはそれで、いつもの鈴木さんの味で、よかったが、

もう少し、木村さんのギターでの演奏を聞いてみたい

と思ってしまった。

 

・浜川さん 川崎市(S) ラブオブマイライフ、ウィーアーアールアローン、アイウィル

クイーンの曲から。

MCで、昔郵便局でアルバイトをしたお金で、

12弦ギターを購入した話をされていたが、

そういう風に手に入れたギターは、本当に

大事なものになっていると思う。

さて、演奏の方だが、エフェクターで、きれいな

音作りがなされていて、それを活かした

アルペジオが大変きれい。

自分としては、伊藤けんいちさんのアレンジ、という

最後のI will(ビートルズ)がよかった。

歌心がある演奏は、本当に、いっしょに

口ずさみたくなった。

 

・ビラ松尾さん 国分寺市(N) ガボットショーロ、練習曲5番(全曲ビラロボス)

1曲目の方が曲調としては、メロディーが

はっきりしていて聞きやすい曲ではあるが、

自分は2曲目が好き。

確か、前回も弾かれたと記憶しているが、

自分の場合は、松尾さんの演奏を聴いていて、

この2曲目のエチュード5番が好きになった。

聴いていて飽きないというか、「じわっと」よい。

自分の場合、こういう感覚になると、「弾きたい曲」

になる。

のだけれど、難しすぎて弾けそうにない。

チャレンジングな松尾さん敬服。

 

・フラメンコ井端さん 杉並区(N) ファンダンゴ、デウェルバ、コロンビアーナ

曲のMCで、曲の内容を説明してくれるので、

とてもイメージしやすかった。

1曲目は、「お国自慢の曲」とのこと。

じゃあ、

「決まり文句的なフレーズをズバッと弾く」

ような感じなのだろうな、と思いながら聴いた。

「プロの方よりテンポをずいぶん落として弾いています」

とのことも言っていたが、本当は、ここが、

例のフラメンコの速弾きフレーズなのだろうな、と

イメージしながら聞くことができた。

2曲目も、「子供の踊り」とのことで、なるほど、

楽しく動きだしそうな曲。

でも、上手に弾くのは難しそうな曲だった。

 

マンドリンみかちゃん 横須賀市(M) マザーネイチャーズサン、インマイライフ、余白A、アンドロメダ

黒のベレー帽に、緑のセーター(かな?緑色長袖。)、

ギブソンのフラットマンドリンを抱えると

とても、かっこいい。

で、MCの声はいつものとおり、大変ちいさい。

ゆえに、観客の方としては、最初から耳を澄ませて聞き入る状況。

演奏の方も、1曲目、2曲目は音量控えめで、

耳をすませて聴く状況。

しかし、じゃあ音がしっかり出せていないのか、というと

全くそういうことはなく、1音1音が正確(特にリズム)

で、コントロールされた上での音の小ささなのがわかる。

そのことは3、4曲目で、はっきりわかった。

これらの曲では、コードソロ的なサビ部分があるが、

そこでは、とても大きい音がしっかり出ていた。

改めて、音量コントロールも意図してなされているのだな、

と納得。

すごくよかった。また聴きたい。

(でも・・・MCの声は、もう少し大きい方がいいな。)

 

・松元音楽事務所社長松元さん 栃木(S) 永遠の青い空、セピア色の写真、ミスティ(三宅クラブ)

大変うまい、かつ曲もすごくかっこよかった。

特に音の切り方(休符の使い方)が絶妙。

また、買ったばかり、という1937年製のマーチントリプルOの

音も、これまたすごくきれい。

いつまでも聴いていたい感じだった。

栃木で、クラスタ同様のノーボーカルでの

ギター演奏フリーコンサートを立ち上げて、

4回実施し、4回目は9人の方が参加したとのこと。

盛況になること、祈念しております。

 

・コレクター木村さん 狭山市(M/S) (マンドリンに関するうんちく)、クリスマスメドレー

いつも、最後に演奏されるが、今回は前半の最後での演奏。

「遠方から来られているふみかちゃんにぜひ演奏を聴いてもらいたい」

とのこと。(でも、ふみかちゃん、今日は事情があり、最後までいられたので、今回に限っては、実は考慮不要であった。)

で、その意図からわかるように、今回はまずフラットマンドリンの演奏。

Fホールではなく、ギターのようなセンターホールの

フラットマンドリンだが、木村さんセレクトであり、

音はすごくよい。

クリスマスソングメドレー(というか、インプロ)

だったが、その音の良さを堪能した。

で、次は、同じくクリスマスソングメドレーを

鈴木さんの1曲目にも登場した例のマーチンにて演奏。

これも音の良さを堪能させていただきました。

 

・自分 

今回の自分は、いろいろ反省、気づき等あって、少し長く書いたので、末尾に移動。

・志原さん 新宿区(S) ヒアゼアアンドエブリホエア、リトルウイング、Vooloo child

今回の志原さんの演奏は、いつものクラシックではなくて、

ギブソンハミングバード(ご購入されたばかりとのこと)で、

ピックで「ロックな」演奏。

自分としては、今回の志原さんの方が好き。

適性があっている・・・というか、ナチュラル。

ずっと弾いてきたご自身の表現が随所にでてきて

おそらく、とても簡単に

(少なくともクラシックスタイルで弾くときより簡単に)

弾かれていると思う。で、

「こぅいうロックな曲をアコギソロで、聴かせることができる」

というのは、貴重な才能と自分は思う。

この点は、クラシックを練習していることも、

絶対プラスになっていると思うし。

また是非聞きたい。(他の曲も。)

 

・黒木さん 国分寺市(N) フリアフロリダ、聖母の御子

毎回のとおり、端正な演奏。

カウンター席でお隣になったのだが、

演奏前に付け爪をつけるのを見せていただいた。

仕事上つけられないので、毎日演奏前に

つけているとのこと。

ずぼらな自分では、とても無理だ。

しかし、クラシックの演奏では、爪の感覚というが

とても大事なのだろうな、ということも感じた。

そういう、マメなところが十分感じる演奏だった。

きっと上手になっていくと思う。

 

ゴジラ佐々木さん 国立市(N) ギターのためのトッカータゴジラのテーマ、地球防衛軍のテーマ、モスラの唄(伊福部昭

大作。譜面台を3台つなげて、それでも

はみ出す巻物のような楽譜をみながらの演奏。

特にゴジラのテーマがよかった。

佐々木さんの演奏は、「パワフル」といってよいと

思うが、その演奏が見事にはまっていた。

長い曲であったが、あっという間に感じた。

また聴きたいが、今度は、まずはモスラの唄の

フルバージョンかな。

 

・ウェザー若林さん 府中市(N) (お天気概況)、雨だれ(リンゼイ)、ウィスキーがお好きでしょ(杉真理)、夜が来る(小林亜星

いずれの曲も、かなり完成度が上がっている。

特に夜が来る、は途中の速いパッセージの部分も

かなりスムーズになった。

希望としては、ちょっとでいいので、MCで

演奏の取組状況としてどのような感じか、

というのを話して頂けると、もっと聞きやすくなるのにな、

と思う。

同じ曲を長く続けている、ということは、

それはそれで、いろいろな取り組みをなさっていると

思うもの。

その点が自分としては気になる。

(飽き性な自分は特にその点興味あり)

ただ、若林さんのMCについては、

みなさんの期待するところは

「お天気概況」だったりしているので、

(かつ、これが面白いので)

なかなか話しにくいのかも、とも思う。

 

・優勝箭田さん 国分寺市(N) 松のロマンス(トローバ)、幸福の硬貨、間奏曲OP118-2(ブラームス

相変わらず、すばらしい演奏。

で、今回は、福山雅治が世界的クラシックギタリストを演じる映画

「マチネの終わりに」からの選曲。

(2回も見に行かれたとのこと)

で、その選曲内容が、映画のなかの、「そこですか」というような

部分の曲が選ばれていて、そのMCが大変楽しかった。

また、「で、弾きたいと思って弾ける内容か?」

というくらい、難易度激高の曲であったが、

それを弾き切ってしまう箭田さん、やっぱりすごい。

 

・自作ギター藤井さん 大田区(S) Naked stalk(マイケルヘッジス)、Novenber(ピノコラスラノール、と聞こえたが違っているかも)

今回は新曲2曲。

今回は、マイケルヘッジスのコピーと、マイケルヘッジスを

敬愛するギタリストさんの2曲。

オープンチューニングだが、超絶技巧曲というわけではなく、

ロディアス(コンセプチュアルの方が合うかも)な曲。

丁寧な演奏でよかった。

前回まで、「持ち曲2曲」とおっしゃっていたが、

その演奏の実力通り、ヘッジスの曲を1、2か月でコピー

されてこられているので、今後、曲数は増えていくであろう。

期待しています。

 

・井上郁夫さん 日野市(N) Campero(ピアソラ)、Accentuado(同)、カプリースNo,24(パガニーニ

緊張感をもった3曲を、一気に通しての演奏。

みなさんが、「井上プロ」とおっしゃっていたが、

本当にそんな演奏だった。

気合の入れ方がすごい。

演奏を始める前が、空手の演武前みたいな感じ。

大きく息を吸い込み、視線を落とし、

気合の充実を図り、そして、一気に演奏していく。

演奏の方は、「こういう風に表現したい」

というのが、ビシバシ伝わってくる演奏。

一気に聴けた。

すごい演奏でした。

 

以上、今回も楽しめた。

なお、自分の演奏の感想は、今回、いろいろ

気づきがあったので、以下へ記載。

いつもより、少し長めなので、読み飛ばしてください。

 

以上、次回もまた楽しみましょう。

 

・自分 横浜市(N) ビューティフルネーム、ジェームス、ロビンソン、いとしのエリー五番街のマリー

 

今回は、いきなりトラブル発生。

サイレントギターの電源アダプターが開始直前に

使えなくなってしまった。

サイレントギターは電気がないと、本当に

永久サイレントになってしまうので、どうしようもない。

急遽、お店のガットギターをお借りての演奏になった。

そのあと、弾こうとするも、今度は持って行った、

エフェクターとギターの相性がわるいようで

これも使えない。

以上、演奏前に十分てんぱってしまった。

 

しかしまあ、なってしまったものはしょうがない、

演奏に100%集中しよう、と決意。

少し奈良市が必要だ、1曲目、用意した曲ではなく、

いつも弾いている、ビューティフルネームを

1コーラスのみ入れて、ギターになれることとした。

今回のテーマは、「名前の入っている曲」だったので、

ちょうどいいし。

で、ネックの細さ、14フレットジョイント、等々の

違いになんとかなれた。ただ弦のやわらかさだけは

違和感が残った。

自分はハード弦を使っているのだが、

お店のギターはノーマル。致し方ない。

この違和感は、次のロビンソンの特に最初の

前奏部のところで、顕著に感じてしまい、

ここはボロボロ。でもまあしかたない。

開き直って、普通の演奏部はなんとか、自分なりに歌った演奏とはなった。

・・・・といった感じで、自分のなかでは

一喜一憂というか、一進一退というかいろいろなことを考えながら、

予定していた曲を弾き終えたのだが、マスターから、

「4分もオーバーしましたよ。

  最後のMCであと1分ですって言ったのに」

とのお言葉。

「え・・・それは大変申し訳ない」

と平謝りの状況となった。

マスターのお言葉、ほんとに気づかなかったのだが、

きちんと時間を管理して演奏するのは、基本。

本当に、本当に申し訳ない状況。次回はタイマーを使おう。

さて、

実はそこまでてんぱってしまっていた、といえば、その通りなのだが、

実情としては、「てんぱった」というのとはちょっと違う状況。

ギターも違うし、音色(リバーブとか)も自分の思った

状況でなかったのだが、

「でも・・・というか、だからこそ自分の音出しをしたい」

みたいな思いが、弾きながらどんどん強くなってきたもの。

(故に、演奏中は、観客の方からは、そこまで

 てんぱっているようにはみえなかったかも、と思う。)

特に、最後の「5番街のマリーへ」を弾きながら、

そういう集中(というか、考え方)がまとまってくるのを

感じながらの演奏となった。

で、やれやれ、と思ったところ、4分オーバーとなってしまったもの。

自分としては、大変申し訳ない時間オーバーだが、

自分の演奏で、大事にしたいところを再認識した、

というところも合わせて大変勉強になった。

また次回頑張ろう。