■20191221(土)#208クラスタフリーコンサート。

今回も楽しかった。

では、今回の感想。

 

演奏者名、曲目は、クラスタのBBSから頂いております。

(マスターありがとうございます。S:スチール弦 N:ナイロン弦)

 

・浜川さん 川崎市(S) ミセスロビンソン、時の流れに身をまかせ、TUNAMI

MCで、「中学生で初めてのギター購入のときの話」

からスタート。

テレビのヤングジョッキー(だったっけ?)にあこがれて、

その商品であった「白いギター」を購入しようとしたのだそうだ。

で、友人に止められて普通のギター(ヤマキのギターとのこと)

を手にしたとのこと。

ご本人もおっしゃっていたが、

そこで、まともなギターを手にできて、本当によかった、

持つべきものは友・・・と。

たしかに。

 

さて、演奏の方だが、1曲めのミセスロビンソンは、

低音、中音が大きく、メロディーが前にでてこず、

ちょっともう一つの演奏。

今日はエフェクターの調整をミスっているのかな、

と、心配してしまったが、2曲目になると、いつもの

メロディーをしっかり歌わせた浜川さんの演奏に戻った。

単に曲の仕上がり程度(練習のかけ具合)なのかな、と推察。

で3曲目のTSUNAMIだが、自分は、今回の演奏では、これが一番

よかった。

クラスタでは2回目の演奏」とおっしゃっていたが、

夏ごろの1回目の演奏は、かなり苦戦していたのを覚えている。

今回はそのときより、ずっと曲が弾き込まれている感じ。

いい演奏でした。

 

ゴジラ佐々木さん 国立市(N) リベルタンゴピアソラ)、フォーコ(ディアンス)、カノンポップ(Vカロラ)

今回、自分としては、1曲目のリベルタンゴがよかった。

この曲が持つスピード感、ドライブ感がみごとに

あらわされていて、曲に引き込まれる感じ。

アレンジが非常に凝ったものであったが、

みごとに弾き切っておられた。(鈴木大介さんのアレンジとか)

2曲目も同じような曲想の曲とのMC。

で、自分の感想としては、演奏の

質としては2曲目の方が弾きこまれていて

上と思ったが、曲と演奏の緊張感みたいなところが

1曲目にはすごくあって、本日の演奏としては、

自分は1曲目の方がが好き。

3曲目は8ビートのポップなアレンジでのカノン。

楽しい演奏だった。

佐々木さんのようにしっかりした演奏力の

ある方が、このようなポップなアレンジを弾くと、

ほんとに、「自在な感じ」となる。

技術のない自分からするとうらやましい。

 

なお、今回はギターが

「19世紀ギターの型のギター」

とのことで小さなギター。

ただ、音の方はご本人も他の方を

おっしゃっていたが、「現代風」。

ブレイシング等作り自体が今風なのだと思う。

佐々木さんはバリバリ弾きこなしていて、

いい音で鳴ってはいたが、

「19世紀ギターの音ではない」とのこと。

一度、これぞ19世紀ギター、という音色を

じっくり聞いてみたい。

 

マンドリンみかちゃん 横須賀市(M) マンドリンコンチェルト(ヴィバルディ) with 佐々木さん(N)

黒のベレー帽に、黒のセーター(前回は緑のセーター。)、

いつものギブソンのフラットマンドリンでの演奏だが、

今回は、佐々木さんのギターとのデュオの演奏だった。

 

演奏状況としては、やっぱり自分としては、

もう少し音が大きい方もいいなあ、と思う。

ダイナミクスもきちんと音楽的になされているのだが、

デュオの場合、音のバランスがあるので、

やはり、音が小さいのは不利だ。

もちろん、佐々木さんは、しっかり音量を調整していて、

小さい音で合わせていたのだが、

聞いていて、ちょっと、合わせるのが難儀な

感じにみえてしまった。

 

音の出し方は、ふみかさんの特性だと思うので、

いかんともしがたいと思うが、クラシックの方には

反対されるかなと思うものの、自分は、

「ふみかさんだけマイク、もあり」、と思った。

演奏自体は、大曲をしっかり弾き切られており

さすがでした。

 

・フラメンコ井端さん 杉並区(N) ファルーカ、コロンビアーナ

1曲目は、「男性の踊りの曲」、

2曲目も、「子供の踊りの曲」とのこと。

2曲目の楽しい曲は、前回に続いての演奏。

いずれも、上手に弾くのは難しそうな感じで、

ところどころ苦戦しながらの演奏。

 

で、思ってしまったのが、

「踊りの曲」ということで、

「踊り伴奏であることを優先しての演奏をしてみてもよいのでは」

ということ。

すなわち、リズムキープを最優先とする演奏。

その場合、現在の実力で弾けないところは、

弾けるように簡単に自己アレンジしてしまって、

とにかくリズムが踊れるように、

という演奏となるはず。

ギターの修練という点では、NGなのかもしれないが、

もし、これらの曲が現在も踊りで使われているのであれば、

そういう現場では、ギタリストは、そういうふうに演奏

しているのでは、と思うもの。

(なので、結構簡単バージョンがいっぱいありそう、と

 思うもの。)

どうだろうか・・・。

 

レフティ山下さん 八王子市(S) セントパトリックカテドラル、テルウィーミートアゲイン、キングオブフェアリー

アイリッシュの専門家になると決めました」とのMCでスタート。

で、専門家からのお得情報として、

アイリッシュの音源として無印良品のCDは秀逸」

とのことであった。一度近所の無印にいってみてこよう。

さて、演奏の方だが、1曲目から、

アイリッシュの専門家らしく、哀愁味というか、アイリッシュ

きれいなメロディをシンプルに弾きあげる演奏で、すごくよかった。

シンプルイズベストの演奏。

2曲目は、

アイリッシュの専門家だが、ゴスペルの選曲です」

の演奏。

観客の笑いがでていたが、演奏曲としては、

1曲目と同じく、素朴なメロディーをシンプルに

表現されており、「アイリッシュの曲に通じるところあり」

と思ってしまった。さすが。

3曲目は打田先生の曲、とのことで、こちらも

更に気合が入った演奏でよかった。

アイリッシュの専門家の演奏」、今後も楽しみだ。

 

・松子さん 武蔵野市(N) 月光(ソル)、カルカッシ60-7、前奏曲1番(ビラロボス)

1回目より段違いにお上手になられていてびっくり。

MCでは、発表会ではボロボロだった、とのことなるも、

本当だろうか、と思ってしまった。

発表会の結果で発奮して練習を積まれているのかもしれない。

で、更にすごいな、と思ったのは、

「あがってしまうのを直したくて、メンタルトレーニングも

 行き始めて現在2回受けた」

とのこと。(全10回コースとのこと)

目標に向かってのバイタリティというか行動力がすごい。

うまくなるはずだ。

演奏の方は、まず音が明瞭なのがグッド。

また、MCも最初に集めており、あとは

3曲ぶっつづけで、とにかく集中力が高い。

ビラロボスとか、難しい曲と思うのだが、

聞きごたえのある演奏だった。

あっという間に更にお上手になっていくのでは

ないだろうか。次も期待。

 

・武満相川さん 国立市(N)  アストゥリアスサンデーモーニングオーバーキャスト、

今回、あれ・・・と思ったのは、

フリーコンサートが開始される10分くらい前だろうか、

相川さんが、すでにワインの注文をされていたこと。

たしか相川さんは、演奏前はアルコール控えていたのでは、

と思ったもの。

そうしたところ、演奏開始前のMCで、

「今回アルコールいれての演奏にしてみました。」、

との説明があった。今回、単にきまぐれ的に

やってみようと思ったご様子。

で、演奏の方だが、

「いつもの相川さんの演奏」だった。

1曲目から、アストゥリアスでの高速アルペジオ

きれいに演奏されていて、相川さんの

いつもの集中力も健在。

2曲目のポップな曲調の曲も、よかった。

相川さんは、アルコールで演奏が冴える方なのかもしれない。

ちなみに自分は、アルコールが入るとまったくだめ。

飲めないわけではないのだが、飲むと明らかに

反射神経、運動神経が劣化するのを自覚できてしまう。

従い、クラスタでは(電車移動にしたのだが、それでも)

飲まないこととしている。

そういう自分からすると、うらやましい。

なお、演奏後に

「アルコールどうでした」、改めて相川さんに聞いてもみた。

思った通り、

「けっこういいかも」みたいな回答でした。

 

・自分 横浜市(S) NOW&THEN、秋、雨上がり、Lemon

今回の上記の前の3曲がオリジナル。こちらがメイン。

最後のLemon(米津さん)は、おまけ。

自分のオリジナル曲は、いずれもクラスタで過去にも弾いてきた曲。

でもクラスタで弾くのは4年ぶり以上なので、

お聞きになる方としては、初めての方ばかりだったかもしれない。

オリジナル曲は、いつもは鼻歌みたいに弾けるのだが、

クラスタで弾くとやっぱり力みがでてしまい、

この点は、ほんと毎度なのだが反省。

ただ、このところ、自分なりの気づきがいろいろ

得られてはいる。

それらは、今後自分なりに試してみて、

もし、記載できるような内容になったら、

このブログで記載していこうと思う。

 

・復活のオシオ豊嶋さん 小金井市(S) 美しき人生、マーブル、きよしこの夜

復活、おめでとうございます。

半年以上、竜宮城にいかれていたとのことで、

竜宮での暮らしが気になるところだったが、

「あんまり楽しくはなく(それは、そうだろう)、

 ギターばかり弾いていた」

とのこと。

で、その竜宮での練習の成果はどうか、と思って

聞いたのだが、

「しみる演奏」でした。

曲がかっこいい! 演奏がしぶい!

で、こういう感じだと、15分枠とかでなく、ずっと聞いていたい感じ。

最高でした。

演奏中気になったのは、特に1曲目での、

右手に緊張からの震え。

豊嶋さんも当然自覚されていて、弾きにくそうだったが、

でてくる音は、とてもリラックスした、いい感じの音。

本当に弾きこんでおられるのだろう。

いい演奏でした。

・市來さん 調布市(S) 12月のある日に(?)(=11月のある日)、ムードフォーアデイ

「クリスマスなので、12月のある日に、を弾きます」

とのことで、11月のある日を演奏。

みんな、そのMCから、途中なにか工夫がありそう、

と思って聞いていたが、普通の11月のある日であった。

なるほど、こういう風に観客の耳を集めるMCもあるな、

などと思ったが、その後のMCで、

「自分でもなにかいれようと思ったが、

 崩壊しそうでできなかった」

とのこと。

次のムード・・は、おそらく手癖になるくらい

弾きこんでいる曲なのだろう、ということが

伝わってくる演奏だった。

今回黒でペインティングされた

テイラーのギター(614とおっしゃったと記憶)だが、

これが最後に残した1本とのこと。

ラインでの演奏だったが、テイラーらしい、

素直というか「ライン生」みないな音だった。

で、以前のマーチンとかもいい音してたよな、

と思い出してしまったのだが・・・・

で、自分としては、市来さんは、

また、新たなギターを手にしてしまう、に1票。

(大胆予想=2年以内)

 

・ビラ松尾さん 国分寺市(N) 聖母の御子(セゴビア編)、ショティッシュショーロ(ビラロボス)、前奏曲5番(同)

「職場のクリスマスコンサートで4年ぶりに演奏しました」

とのMCでスタート。

「4年前は、ギター弾き始めたばかりのころでボロボロでした」

とのことなるも、今回の1曲目を聴くに、

4年で、ずいぶん進歩した演奏になったのは間違いなし、

と思う演奏。2曲目、3曲目はいつものビラだが、

難しい曲へのチャレンジを継続されている点、

いつも感心してしまう。

で、聞きそびれてしまったのだが、

「4年ぶりの会社での演奏での、会社のみなさんの評価は?」

どうだっただろう。

今度は、かなり評判よかったと思うのだが。

 

なお、今回の演奏は、このように後半の遅い時間と

なったが、松尾さん、いつものアルコールのペースより

かなり、抑えていた。

松尾さんも演奏の為には、アルコールを抑える方なのだな、

と理解。(とはいえ、飲んでも演奏できる方、でもある。)

 

・YLトミー中村さん(S) Digger's Waltz、How deep is your love

久しぶりの出演。ご様子から、手のひらの痛みとかは

全くなさそうで、なにより。

演奏の方も以前のように、また弾けるようになったのだな、

とわかる演奏であった。

おもしろかったのは2曲目だが、

「トミーエマニュエルがピック単音でメロディーを

  弾いているもののコピー」

ということで、バッキングのない、単音での演奏。

ビージーズの有名曲で観客のみなさんも

ご存知の曲。

で、「観客の方がリズムをとるのに合わせて、

単音での歌い上げる」、といった演奏。

これはこれで、なかなか味があるのだ、

と新鮮だった。

メロディーを大事に弾く、というのは、

ソロ演奏の基本なのだ、と改めて認識した。

・優勝箭田さん 国分寺市(N) 素朴な歌、約束、ことは、ひびき、まどろみ、未来への歌(全曲佐藤弘和)

今回、というか、今年のクラスタで聴いた演奏のすべてのなかで、

一番よかったかも。

「演奏だけでなく、MCを含めた、演奏会としてのクオリティ」

に感動した。

亡くなった佐藤弘和さんの曲からの演奏。

1曲目の「素朴な歌」は、ご本人が一番好きだった曲とのこと。

2曲目は奥さんへささげた曲、

3曲目は娘さんへ。

4曲目は息子さんへ

(3曲目、4曲目はお子さんの名前がタイトル)

5、6曲目は、ご病気で入院となった際、

ベットの上で1日1曲作ってきた曲とのこと。

どの曲も、ギターとして、ごく一般的なキーなのだが、

それでも、とても新鮮に感じる。本当にすばらしい。

改めて、偉大なギター曲の作曲家であったのだな、と

思ってしまった。

で、それらをすごく感情を入れて演奏された

箭田さんの演奏、本当に素晴らしかったです。

 

・志原さん 新宿区(S) グッドデイサンシャイン、クローストゥユー、アンジェリーナ

カーペンターズのクロストゥユーとアンジェリーナは、

ユーチューブで、「トミーエマニュエルを初めてみてみた」

とのことからのコピーの演奏。

これがよかった。

トミーは「ピックでロックな演奏」をよくしているので、

志原さんの演奏は、トミーと相性よいだろうな、

と思うが、そのとおりであった模様。

 

志原さんも、MCでトミーの感想として、

「ロックな方なのだなと思った」

とのことであった。

で、そのピック弾きでのコピーが絶妙。

フレーズの歌わせ方とかが、エレキでロックスタイルを

していたところの技術が活かされていてかっこいい。

今後もこの「かっこいい」スタイル期待しております。

なお、前回から新たに購入したという、

ギブソンハミングバードでの演奏だが、

前回より、音が各段に良くなっていてびっくりした。

ギターの細部をかなり調整したそうで、その調整に関するMCも

興味深いものだった。

(ずぼらな自分ではできそうにない。)

 

・アンプラグド鈴木さん 小平市(S) スモークオンザウォーター、ウルトラQのテーマ、ゲゲゲの鬼太郎

今日もいつもの3曲をいつものエフェクティブな音で演奏。

ただ、今日は21時ごろの来店で別の飲み会から、

移動されてのご参加とのこと。

なので、既にアルコールがずいぶん入っているご様子。

したがい、演奏というより、MCがいつも以上に

エフェクティブになっており、(なりすぎ?)

よくわからないところもあった。

ギターは中村さんから拝借であり、

そのメイトンギターの音はなかなかよかった。

(メイトンのギターは、アンプののりは、ほんと、すごくいい)

初めてのお客様といらっしゃったが、

楽しめただろうか。

 

・コレクター木村さん 狭山市(M) (マンドリンに関するうんちく)、クリスマスソングメドレー

 

今回は、ギブソンのフラットマンドリンでの演奏。

もちろん、「マンドリンに関するうんちく」があったのだが、

今回はそれよりも、過去の佐藤弘和さんへの思いで話が

興味深かった。

「木村さんは、過去のフリーコンサートでは、

 佐藤さんの後のフリーコンサートのシメを務めたことがある方である」

ということを理解した。

 

クリスマスメドレーは、いつものフリーというか、

インプロ的な演奏。時間をみながら、自在に楽しんだ演奏であった。

よい楽器は、自分の腕がよくなった気になる、

とのことだが、こういう演奏は、木村さんは本当にうまい。

 

なお、自分は、今回は演奏の後半で、自分の

帰りの電車の時間が気になる状況となってしまい、

自分は聴く方も集中して聴くのだが、

今日はちょっとその集中が低くなってしまったかな、と反省。

演奏者が16名のときとかは、やっぱり車かな、

と思ってしまう。

 

以上今回も大変楽しかった。

マスターならびにみなさんに感謝申し上げます。

また、よろしくお願いします。