#132回クラスタフリーコンサート

前回は3月なので、4か月ぶりの参加。
来られる常連さんみなさんから、
「ひさしぶり」
と声をかけていただいた。
ありがとうございます。
マスターも、まったくお変わりなく元気。
自分が出張中で不在の4か月間に増えた
「撮影した美モデル写真」
を、
「kirihrasさんが見ていないのは、ここらへんからですかね」
と見せていただいた。
(注 自分は見せてくれとお願いはしていません)
小型アルバム、小型写真集それぞれ数冊。
かなり多い・・・かつ、力作・・・。
しかし、感想を述べるのは大変難しい。
「マスター・・・すごいです・・・・」


さて、今日の演奏の感想を。
(N:ナイロン弦、S:スチール弦 曲目はクラスタHPより)


masakiさん 清瀬市(N) アストゥリアス、インスピレーション、
魔笛の主題による変奏曲
アストゥリアスの1音目から、まずもって音がきれい。
表現もすばらしくて、相変わらず、
「すごい場数」をふんでいらっしゃるのが
その演奏からひしひし伝わってくる。
もう少し、高音(親指に対して、人差し指から薬指の方)の
ピッキングがはっきりすると、更にすばらしく
なると思う。
インスピレーションはジプシーキングスの曲だが、
こういうリズミックな曲でのmasakiさん演奏は最高。
最後は魔笛だが、かなり仕上がってきた。
進歩を続けるmasakiさん、すごいです。


アンプラグドsuzukiさん 小平市(S) テキーラ、妹、なごり雪神田川
スモークオンザウォーター
suzukiさんもかなり頻繁に出演されているとのことであったが
自分は4か月ぶり。で、かなり上手になっていた。
「ここで上がらないで演奏できるまで、
  クラスタに通うつもり。でも、そうすると、ずっと永遠にかも・・・」
とMCされていたのはともかく、確実に実力が上がっているのを感じた。
以前の演奏は、親指のベース音がかなり強く、
かつ、縦のりの癖であったが、それはほぼ改善され、
癖というより、味になっていてよかった。
かぐや姫の曲が3曲あったが、こういった
しっとりしたフォーク曲がぴったり向いていると思う。美しい。
なお、演奏しながら、いろいろな思いが
頭の中にあるのだろうと思う。
そちらが強くなりすぎてしまったであろうと思うが、
演奏が飛んでしまうことがあった。
あとはこの点が改善されればと思う。
(それが上がらなくなったときか?)


ohmoriさん 府中市(N) 愛のワルツ、月光、プレリュード(G,サントルソラ)
ギターの音が琴のような透き通った音で、
かつ、極近くで弾いているように
聴こえるいい音だった。
なので、アルペジオが大変きれい。
こういうのを「音が通る」というのだろう。
演奏の方も、右手のタッチがすばらしく
曲がしっかり表現されていた。
いい演奏でした。
他にもいろいろ聴いてみたい。


オーケストラyadaさん(N) 国分寺市(N) 北の国から、ジルイリマル、
バーデンジャズ組曲
譜面を見ながらの演奏だが、
オーケストラで演奏されている方(ホルンとのこと)
とのことで、譜面を「完全に読みこんで」の演奏。
曲を音楽的にしっかり
解釈してひかれているのがわかる。
ギターがうまいのは、もちろんだが、
「音楽表現もうまい」。
すばらしい演奏でした。


shimodaさん 国分寺市(サイレントN) チェインジザワールド、
ドントノウホワイ、ドライブタイム
ヤマハのサイレントギターでの演奏。
自分と同じサイレントギターということで親近感を覚えてしまった。
しかし、ギターの腕の方は、自分よりずっとお上手。
ドライブタイムは、トミーエマニュエルのコピーだが、
この曲をコピーできてしまうところからしてすごい。
演奏の方もばっちりで
この曲の最後の方にアドリブ部分があるが、
そこまで、かなりの精度で
コピーしており、かつ、それらは、
自分なりのアドリブにもなっているようで
非常に高い演奏技術と思う。
そういう技術をお持ちなので、
チェインジザワールド(クラプトン)
ドントノウホワイ(ノラジョーンズ)といった渋い選曲でも
ビシバシとかっこいい決めフレーズがちりばめられていて
ほんとうに「かっこいい」演奏。
人前で弾くのは3年くらいぶりとのことだが、
もったいないと思う。
是非とも、どんどん人前で弾いてはと思う。
また聴かせていただきたい。
ちなみに、サイレントギターの音も、
とても美しかった。
(自分のギターはこれほどなっているだろうか・・・)


ishimizuさん 武蔵野市(N) ウィーアーザワールド、風に吹かれて、
カントリーロード、好きにならずにいられない、マイウェイ、she
来週からアメリカへ出張とのこと。
そして、出張先で、ギターを弾くとのこと。うらやましい。
で、そのための練習として、今回有名曲を1部分ずつ
抜き出して弾かれるような形での演奏。
ishimuzuさんは曲を弾くとき、
歌詞をすべて覚えて、頭の中で
その曲を歌いながら弾くとのことで、
自分はishimizuさんの
「そういう感じ」がでた演奏が好きなのだが、
「1部分のみずつ」の演奏だったので、
少し、その感じが少なく感じた。
ちなみに、19時の開演前に練習でも弾かれていたのだが
今回はなぜか練習していたのはishimizuさんのみ。
クラスタでは結構めずらしい。いつもは多くの方のギターの音で
  あふれるときが多い)
その時の演奏が大変歌っていて、かつ、
肩の力が抜けているリラックスしたかっこいい演奏で、
そちらが、とてもよかった。
アメリカでも、こういう感じで、
「普段のishimizuさん」の演奏ができれば、
きっと受けると思う。
楽しんできてください。
そして、楽しい土産話期待しております。


自分 横浜市(サイレントN) ハナミズキ、桜坂、敦賀の山を思いながら
今回は、
「出張で4か月いた敦賀の思い出を語って、
 聴いてくださる方々との間でできた雰囲気
  にのって、弾きなれた曲を弾こう」
という趣旨での演奏。
で、いずれの曲も、「アドリブ部を入れる」
というテーマ。
出来の方はまあ、こんなものだろう、といったところ。
演奏技術はうまくないので、とにかくメロディを歌わせることと、
アドリブも難しいことはせず、自分なりのメロディを
歌うことに集中。
ひとつまずったのは、桜坂で、
「自分なりのメロディ」でアドリブに突入していったのだが、
調子に乗ってコードまで崩してしまって、(自由にやりすぎた)
元に戻るのが、どう戻っていいかわからなくなったこと。
まあ、楽しかったからよしとしよう。


バッハsaitouさん 東大和市(N) ブーレ、サラバンドドーブル
ロンド風ガボット(バッハ)
バッハの曲3曲だが、いずれも(バッハなので当たり前だが)
対位法で、左手が忙しく動く難しい曲。
こういう曲だと曲を覚えているかどうか、
が大きいのだなと思った。
2曲目サラバンド〜は覚えている途中という感じ。
これは流れが今一つ。
一方3曲目のロンド〜の方は
しっかり暗譜されているようで、
流れがスムーズでいい演奏だった。
2曲目も、今後仕上がってくるのだろうと思う。



田中マスター 国分寺市(リバーブN) 風笛、アルハンブラの思い出、
イパネマの娘
田中マスターが「リバーブの力でいい音」
とおっしゃっていたが、確かにすごくきれいな音。
ただ、これはリバーブのおかげではなく、
マスターの力量、特に右手のタッチのよさがあってのことと思う。
いずれの曲も、かなり弾きこまれており、
これだけ弾かれていると、逆に雑になってきて
しまったりしないのかな、とも思うが、
そういうことはまったくなく、いつものとおり
丁寧な演奏。いい演奏でした。


コレクターkimuraさん 川越市(S) (今回ギターのうんちくは特になし)、
年下の男の子、夏のおじょうさん、星にねがいを(ぶんこ)、
エノケンの月光価千金
kimuraさんは、いつものギターに関するうんちくはなし。
そして、ギター演奏も、いつもの「アドリブ」ではなく普通の曲。
(これが、ふつうだが、kimuraさんの場合は珍しい)
さてその演奏だが、「星に願いを」がよかった。
メロディがよく歌っていた。
一番練習したとおっしゃっていたが、
そのとおりで、いい演奏でした。
他の曲も、kimuraさんらしい演奏で、
よかったのだが、自分としては、もっともっと
kimuraさんらしく弾けると思う。
年下の男の子、夏のお嬢さんについては、
いつもの「アドリブ」で使っているパーツを組み合わせることで、
曲ができてしまうゆえ、「自在な感じ」はあるのだが、
逆に、自分としては「曲想がみえてしまう」
感じがあった。
ここで、いつものアドリブの場合、アドリブなのに
飽きないで聴けるのは、kimuraさんが、弾きながら
ギターの音に集中していて、その
「いい音からのインスパイアされて」
弾いているのがわかるから。
しかし、今回は「メロディを追う」方に気持ちがいってしまい
もう一つ音へのこだわりは少なかったかなと思う。
「音の良さを引き出して曲のメロディを歌わせる」
といったふうに(それでアドリブが入ってもいいと思う)
弾くと、もっともっとkimuraさんらしい演奏になると思う。


ちなみに本日のギターは
3月に弾いせていただいたコアバック、三角ネックのマーチン。
いつものとおり、演奏後ひかせて頂いたが、
kimuraさん曰く「少し丸くなったでしょ」とのこと。
確かに丸くはなっているが、
kimuraさんの丸くは他の方から
しては、まだまだ固い部類と思う。
ギターの音は確かにいいのだが、
しっかり弾いてあげないと、しっかりならない。
しかし、このしっかり弾くとしっかり応えてくれる
感じが、kimuraさんの好きなところなのだろう。
この音が、「軽く弾いてもでる」
となれば、すごいギターで、kimuraさんは
そこらへんを期待しているといったことを
おっしゃっていた。
しかし、コレクターのkimuraさん、こういうギターに囲まれているって、
どういう感じなのだろう。


konishiさん(初) 八王子市(N) カヴァティーナ、オルガのために
最後は飛び入りでkonishiさん。
1曲のみで終わろうとしたところ、観客のみなさんから、
1曲目のカヴァティーナの出来からして、
1曲のみしか弾けないなんてありえない、
としてリクエストがでたもの。
確かにそのとおりで、2曲目もしっかりした演奏だった。
ただ、本人は1曲目終わった時に、
「相当へこんでいるですけど・・・」
とのMC。
これで、へこむ演奏・・・?
しっかり弾けたとすると、どんな演奏なのだろう。
期待してしまう。



以上、楽しい時間だった。
演奏者のみなさんに感謝申し上げます。
ありがとうございます。


<去年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20120818

<目に入ったニュース>

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