#134クラスタフリーコンサート

横浜からいつものとおり車で国分寺へ。
「こりゃー今日はガラガラかもなぁ・・・」
こんなに降ると、いいギターをお持ちのギタリストほど
「ギター持ち歩きたくない」
と思ってしまうのではなかろうか・・・・


あまりの雨にそんな心配をしたのだが、
田中マスターを入れて9人の演奏者。
よかった。
毎度のとおり、楽しい時間を過ごせた。


さて、今回については、まずは、
初のクラスタフリーコンサートの
ishimaruさんを記載したい。
とてもお若いのだが
(22才とかだっけ。違ってたらごめんなさい)
ワルツNo.4(バリオス)、サンディーの肖像よりI,II(アサド)
と、自分は題目聞いてもわからないが、一聴で
すげー難しい曲! とわかる曲を、
すばらしく「音楽している」演奏で
聴かせて頂いた。
スピード、リズム、は言うまでもなく、
その上での、表現力がすごい。
演奏直後に、マスターより、
「東京国際とか、コンクールにでないのですか」
と声がかかったが、そういう演奏だった。
また、ぜひとも聴かせていただきたい。


そのほかの方の感想も順番に。


ishigakiさん 立川市(S) ブラジルの記憶、首飾りのワルツ、遠い思い出
1曲目のブラジル・・・については、今作りかけ、
とのことで、まさしく「今曲としてできてきている最中」
というような感じを受けた。
自分も作曲をするのだが、自分の場合、
「一応完成」となった曲は、その後、
それなりの期間弾きこんでいくことで
完成していく。
なんか、それと似たような状況を感じてしまった。
まあ、これは、自分の勝手な思い込みかもしれないが。
いずれにしろ、完成形が楽しみだ。
次の2曲目は、自分としては、前回の方が
できはよかったと思う。
そしてできとしては3曲目が一番よかった。
メロディがしっかり歌われていて、美しかった。
で、思ったのだが、前回と今回で、曲の順番での
影響が大きかったのでは。
前回は、メロディアスな曲から
スタートしており、それがよかったのではなかろうか。
1曲目に新曲というのは、すごくよくわかるのだが、
(今一番練習している曲だろうから)
後を引かずに・・・というのが難しくなるように思う。
あと、今回はピックアップシステムを
コンデンサマイクは使わなかった、
とのことだったが、
音自体は前回同様とてもきれいで、自分としては
あまり違いが判らなかった。
以上、いつものとおり、独特の曲想は健在。
また、聴かせてください。


funatogawaさん 東村山市(N) エチュード(コスト)、
主よ人の望みの喜びよ(バッハ)、
ラグリマ(タレガ)、ワルツ(ソル)、タンゴNo.3(フェレール
いつものとおり、音がとてもきれい。
主よ人の・・・・は、自分も時々弾くのだが、
自分が弾くと、往々にして、
「音が短くとぎれとぎれ」になってしまう。、
funatogawaさんの演奏では、全くそういうことはなく、
とてもきれい。
何が違うのだろう、と思って聴いていたのだが、
funatogawaさんの演奏
は、左手が、右手がはじく瞬間に押弦していて、
「両手で弾いている感じ」。
自分の場合、コード弾きのフォークギターで
スタートしたので、左手がちょっと先に押さえてしまい、
これが「音が途切れ途切れ」になる原因かな、と思った。
以上、とても端正かつ丁寧な演奏は、
いつも、見習いたい、と思ってしまう。
なお、funatogawaさんは、来月より実家の佐野に
引っ越しで、お店をやるとのこと。
ぜひ頑張ってください。応援してます。


yamakawaプロ 中野区(N) スマイルアドリブ(チャプリン
「やっととれた休日」
とのことで、完全オフモード。
ワインで気持ちよくなった状態で1曲。
毎日お忙しいのだろうな。
1曲で終了で、加えてそのあと結構酔っぱらっているのが
モロわかりとなったところで、早めの帰宅。
大丈夫だっただろうか・・・
あまり無理せずお仕事頑張ってください。


次のishimaruさん(初) 文京区(N)は前述のとおり。


アンプラグドsuzukiさん 小平市(S) 妹、なごり雪神田川
スモークオンザウォーター、エナジーフロウ
前のishimaruさんの演奏がすばらしかったことから、
プレッシャーを受けてしまったのかもしれない。
「俺ぜんぜんダメ」
というセリフが何度か繰り返された。
ただ、そのセリフとは逆に、演奏の方は、
いずれの曲も、ほぼストップなしで、
弾きこなしていらっしゃる。
1か月ぶりに聴く自分としては、
「ずいぶん進歩しているじゃないですか」
というのが、正直な感想。
なにしろ1か月前は、いずれの曲も
途中ストップがあったのだから。
ただ、「ぜんぜんダメ」というセリフも
それゆえ、わからなくもない。
というのは、
「楽譜どおり弾けるようになった」
というところで、急に、
「自分の演奏がよく聞こえるようになったり」
するからだ。
これからが更にうまくなっていくところと思う。
今後、期待しています。


uchidaさん 杉並区(S) オールザットブルース、波(ウェイブ)、
タイムアフタータイム、テイクファイブ、ヘイヘイ、フレイトトレイン、
フライミートゥザムーン
前回同様かっこいい演奏だった。
今回もご自身でヤマハのサイレントギターの
スチール弦を持ってきていたのだが、
kimuraさんのお声掛けで、kimuraさんの
ギターでの演奏。
いきなりの初ギターでの演奏で心配したが
いずれもしっかりした演奏だった。
かなり弾きこまれているのだろうと思う。
いい演奏でした。
ぜひ今後も続けて出演してほしい。


次は自分。
今日は、涙そうそう(S/N)を、スチール弦とナイロン弦で弾く比べ。
ほぼ1か月、スチール弦とナイロン弦を
1曲ずつ切り替えて弾いてみたのだが、
いろんな気づきがあった。また、
「自分の持っている声が変わるとはどういうことか」
といったようなことを考えてしまったりした。
これらは、また、機会を変えてこのブログに
つづってみたいと思う。
あと、次の曲は、ジャコパスの3views of the secretを
ギターにアレンジしてみたのだが、
ちょっと自分としては、背伸びしすぎたかもしれない。
曲のすばらしさに、アレンジが追いつかないのがくやしい。
最後に、上を向いて歩こう、2周目に、秋(オリジナル)
を弾いたが、こちらは、肩の力を抜いて
楽しく弾けた。
また来月も頑張ろう。


masakiさん 清瀬市(N) ランブラス通り、水色の子供達、永劫のサンバ、悲しみのサンバ
「右手の爪をネイル屋さんで整えてもらってからとても調子がいい」
とのことだが、その言葉に偽りなしで、
大変気持ちのいい演奏。
特に、右手が雄弁で、強弱のつけ方がすばらしい。
みなさんの演奏後にいろいろ話させて頂いたが、
「2本の違うギターを弾くのが、演奏上、 
 とても勉強になっている」
とのこと。
自分も、上述のとおり、ギターを変えて、
というのが今回のテーマだったので、とても
たのしく話を聞かせて頂いた。
間違いなく、2本のギターを弾くことは
masakiさんの演奏のプラスになっていると思います。


田中マスター 国分寺市(N) 風笛、イパネマの娘(2分47秒)、
ブラックバード(S)
マスターの鉄弦弾くのを聴いたのは、自分の記憶にない。
ひょっとしてはじめてかも。
いつもの風笛、イパネマは相変わらずさすがの演奏で、
感動してしまうのだが、
加えてブラックバードもすごくいい演奏だった。
マスター、鉄弦もいけるんじゃないですか!!
ぜひ、今後も1曲鉄弦レパートリーをよろしくです。


コレクターkimuraさん 川越市(S) 
(フジフイルムというメーカー名のギターに関する解説)、
インプロビゼーション小麦色のマーメイド松田聖子
今回も、「新ギター」。
また、毎回のごとく、みなさんの演奏後に弾かせて頂いたが、
その音は「ガーン」というような
重く響く音。なので、どれくらい弾きごたえが
あるのだろうか・・・と心して弾いてみると、
「なんと、こんなに軽く、あの音がでるの!」
と驚いてしまった。
なるほど、kimuraさんが即買いするのがわかる。
kimuraさん演奏の方は、いつものインプロだったが、
メロディがとてもよく歌っていて、
そのときは、相変わらずkimuraさんの右手の
ピッキングは強いなあ、と思ってたりしたのだが、
ギターを弾いて、なるほど、と納得。
また、弾く位置での音の変化も秀逸で、これも
演奏での表現の良さにつながっていたのだなということも
納得だった。
特にネック側での甘い音がいい感じ。
ちなみに、kimuraさんの2周目での小麦色・・・
もそのギターの特性ゆえか、非常に歌っていた。
kimuraさんの曲目のある演奏(つまりインプロ以外)
では、自分としては、一番よかったかも。


以上、楽しい時間だった。
また来月だな。


<去年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20121020

<目に入ったニュース>

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