#142回クラスタ・フリーコンサート

今回も楽しかった。
ただ、不覚にもちょっと遅刻をしてしまい、
一人目のsuzukiさんは、ちょっとしか聞けなかった。
残念。


演奏順と(N:ナイロン弦、S:スチール弦)はクラスタBBSから。


suzukiさん 世田谷区(N) 二人の友、ロッシータ
残念ながら、遅刻して感想云々を書けるほど
聴くことができなかった。
申し訳なし。


uchikoshiさん 川崎市(N) カルカッシ3番、ソル6番、
タレガのワルツ、見上げてごらん夜の星を
「休みの日の練習で、カルカッシの3番をやって
  調子がいいと、1日調子がいいんです。」
ということで、カルカッシの3番を1曲目にしたとのこと。
この曲は
「薬指での音量をしっかり出すこと」
が課題とのことであったが、しっかり
音がでてて、きれいにメロディーが聞こえて
聴きやすかった。
次のソルの6番も、メロディーを大事にしている
のがよくわかる演奏だった。
一方、ちょっと残念だったのが次の曲。
メロディを大切にしているのだが、
それを優先するあまり、
「ワルツ」の踊れるリズムがよれてしまっていた。
ワルツについては、メロディーより
乗りの軽い3拍子のリズムと思う。
次の見上げて・・・、は、
ルバートであり、リズムよりメロディを歌い上げること、
が優先なので、こちらはよい演奏だった。
以上だが、自分はuchikoshiさんの演奏は
クラシック以外が好きで、今回も
見上げてごらん・・・がよかった。


POPSshiotukiさん 昭島市(S) 島唄、メロディ
腱鞘炎になってしまったとのこと。
なんでもお医者様に、
「こういう風には、長い間ストレスをかけ続けないと
 ならない」
とかいわれてしまったとのことで、
「お金をためずに疲れをためてしまったんです」
とおっしゃっていた。
お大事に。
(フトコロの方も、お大事に。
  ・・・こちらはお互い様です・・・)
ということで、演奏の方はちょっと練習不足
とおっしゃっていたが、音はずいぶんきれいに
出てくるようになっており、
とつとつとした演奏だが、選曲がそういう演奏に
ぴったりなこともあって楽しく聞けた。
ただ、2曲目のメロディーの方は、かなり緊張していた
のがわかる状況で、ご本人も
「緊張で手が震える」といっていたが、
おそらくそれこそが一番の
「過度な力み」であり腱鞘炎の一番の原因と思う。
くれぐれもお大事に。


メーカーズマークkawakamiさん 立川市(N) カルカッシOP60−3,17,18
まずは3番で指ならしです。
とのことだったが、なかなか思うように弾けていないご様子。
その1曲目が終了したところで、
「すいません。お酒の飲み方が足りませんでした」
とのこと。
やはりクラスタのステージは難しい、ということと思う。
そのあとの17番、18番も大方同じ状況で、
さらに厳しくなってしまっていた。
でもまあ、「完走」だったので、
今後仕上がっていくことと思う。今後に期待。


shimodaさん 横浜市(N) ディスタイム、ベネズエラの夜、五十の手習い、ブックスワルツ
相変わらず「ご機嫌」な演奏。
1曲目はアールクルーの曲だが、アールクルーの
きれいなメロディーをそのとおり歌い上げていて
さすがの演奏だった。
2曲目は、自分からするとレベル高すぎ。
すごく速いパッセージ。
まずそれをコピーできるように聴けること
自体からすごいし、それを実際弾いてしまうところがすごい。
それと最後のオリジナル。
実に哀愁味があって、こういうのを3拍子で
やりたいなあ、と思っていた自分としては
ストライクゾーンど真ん中だった。
いい演奏でした。
(ちなみにブックスワルツって、どういう意味なのだろう)


yamamotoさん(初) 足立区(N) 秋のソナチネ(佐藤弘和)
初参加、かつ
「この曲を人前で弾くのは初めてです」
とのスタートだったが、すばらしい演奏だった。
佐藤弘和さんの作品で、最初のMCで
受けるかどうか心配なのかな、というような
発言をなさっていたが、そういう心配は
まったく無用の演奏だった。
「その曲のよさ」を十分理解して、
音色やテンポまでしっかり考えられた演奏で、
聴き入ってしまった。
素晴らしい演奏でした。また聴きたい。


超絶アレkawashimaさん 国分寺市(N) アレグリ、タンゴ
相変わらず、すごいスピードと、
小気味よいリズム。
kawashimaさんも腕を壊している、
とのことであったが、まったくそういうことを感じない。
まあ、以前からずっと「壮絶な」
感じの演奏なので、腕や指を壊した、
と言われれば、さもありなん、と思うが、
本日の演奏を聴いて、
「壊している」といわれても、まったく信じられない。
一方で、MCの方も全開。
こちらは、
「壊れてしまっているんです」とかいわれたりしたら、
リアクションに困りそうな乗りだった。
楽しかったです。


ヒューマンネイチャーkanaiさん 川崎市(N) 月光(ソル)、シンプルエチュード1,2,10番(ブローウェル)、アイムノットインラブ、ヒューマンネイチャー
前半がクラシック。後半がポップスの演奏。
聴いていて一番楽しめたのは、10CCの曲だが、
これは「懐かしさ」みたいなものも一因。
演奏としては、クラシック演奏の方が、
緊張感が高くて自分としてはよかった。
ご本人が、
「まさか自分がブローウェルを弾くとは思わなかった」
とおっしゃっていたが、
自分もそうだなあ、と演奏前は思ったが、
演奏を聴いてみると、
あの独特の不協和音の演奏が、
「kanaiさんらしさ」みたいに思えるような演奏で、
実にいい味になっていた。
こっちも他の曲もきいてみたい。
今後も期待。


harashimaさん 奥多摩(S) タイムアフタータイム、ファーストラブ
いつもの押尾さんアレンジだが、
しっかりご自身の歌心が伝わってくる演奏だった。
女性ボーカルの美しい2曲だが、
1曲目はリズムに乗った演奏がご機嫌。
メロディ自体はシンプルなのだが、
様々なアレンジで飽きさせることなく
最後まで飽きることなく聴き入ってしまった。
2曲目は、たっぷりのリバーブをかけて、
メロディを大事にした、
これぞバラードという演奏。
なお、2曲とも手持ちのエフェクター
使っての演奏だったが、普段から
それを使って演奏されているのだろうな、
と思う。音色の表現の面でもばっちりだった。
いい演奏でした。


masakiさん 清瀬市(N) ラクンパルシータ、禁じられた遊びベサメムーチョ、影を慕いて
このごろ、老人ホームで慰労の演奏をなさっている、
とのことで、そこで喜んで頂ける曲での選曲とのこと。
なるほど、
「ザ・クラシックギター
というべき選曲だった。
ただ、こういう
「誰でも知っている曲」
というは、一方で、それらしく弾けないと
逆に下手さが際立ってしまったりする
リスクもあると思うが、masakiさんの演奏は
もちろん、そういう心配はまったくなし。
演奏の方も、「これぞクラシックギター
という演奏だった。
そして、実に楽しそう。
これはさぞかし喜んでいただける演奏だろうと思う。
自分としては、最後の古賀メロディーが
最高でした。
またベサメムーチョは、ローコードを主とした
簡易なアレンジだったが、こういう曲でも
masakiさんの演奏がしっかりしていることが
よくわかった。見習いたい。


自分 横浜市(サイレントS) 今はもう誰も、夢の途中、渚のシンドバッド、アメージンググレイス
今回は先日のブログで書いているように
「ローコードストロークで、メロディを浮き出させる」
ということでやってみた。
「今はもう誰も」(アリス)とか、
みんな知らないかもしれないな、と思って弾いたのだが
思いのほか、ご存じの方が多くて救われた。
なお、やっぱりクラスタのステージは
難しさは、相変わらずで、
渚のシンドバッドは、いつもの自分の
半分くらいしかだせなかった・・・。
ちょっと悔しい。
でもまあ、楽しかったのでよし。


替え歌kubotaさん 横浜市(N) コーヒールンバベネズエラワルツNo.3、夢をあきらめないで、ミタカ(唄)
「とりとめのない選曲で3曲弾きます」
とのMCでスタート。
とつとつとした演奏で、ひっかかりながらの
演奏になってしまっているのだが、、
真剣な真顔で、ニコリともせず、
一生懸命弾くことで、
独特の雰囲気があった。
で、この
「真剣な真顔でニコリともせず」
が芸風なのだ、といやでも納得したのは
3曲演奏のあと。
マスターがいきなり、
「それでは、替え歌1曲お願いします」
とマイクを準備した。
みなさん、「え・・・」
とちょっと驚いた。
ボーカル禁止のマスターが進んで
マイクを用意するとは・・・・。


しかし、その驚きは、あっという間に
「納得」というか、「爆笑」で
吹っ飛んでしまった。


「それでは、今日は自分でメロディーも作ってみました」
「東京の町シリーズで、今日は、三鷹です」
とのMCから、
「真剣な真顔でニコリともせず」
すさまじい破壊力の歌が披露されてしまった。
みなさん大爆笑。
いや・・・最高でした。ありがとうございます。


shiharaさん 新宿区(N) オーバーザレインボー、最後のトレモロ、ショーロジサウダージ
shiharaさんも腱鞘炎というか、腕から指に
かけての故障をもっているとのこと。
一時期手術か、というところまでいってしまったが、
なんとかそれは回避して、うまく
故障と折り合いをつけているとのこと。
結構故障を持っている人は多いのだな、
と感心(?)してしまった。
自分は、指も腕も特に故障はない。
ただ、ランニングでひざに故障があり、
そっちが気になっているが・・・


で、shiharaさんの場合は、ギターを
右ひざにおいて水平にするフォームが
悪かったとのこと。
クラシックにおけるギターを立てるフォームに
したところ、腕のストレスがなくなっている
とのことだった。
ただ、
「なぜだかしらないが、ギターを立てるフォーム
  にすると緊張するんですよね」
とのことで、このフォームは、
腕のストレスを精神的なストレスに
転化するような説明になっていた。
・・・・本当だろうか・・・・


演奏の方は、1曲目のオーバーザレインボー(武満徹アレンジ)
が秀逸だった。
ギターの響きがとてもきれい。
2曲目は、トレモロは粒がそろっていて
よかったのだが、親指による音の方が
もう一つばらけてしまっていたのが残念。
こちらが丁寧に表現されると
ぐっとよくなると思う。
(自分の耳に、sekiguchiプロの演奏が
  こびりついているため、この曲の評価が
   辛口になってしまっているのかもしれない)


アンプラグドsuzukiさん 小平市(S) ウルトラQのテーマ、神田川、秘密のアッコちゃん
このところすごく安定してきていたが、
今日は、
「真っ白になってしまった」ところがいくつも
出てきてしまい、ご本人としては不本意だったと思う。
自分もそういうことが多々あったため、状況は
よくわかる。
自分もよくあるのだが、
曲が弾けるようになったとき、
いきなりミスがたくさんでてしまうように
なるときがある。
しかもクラスタのステージとかでなりやすい。
これは、余裕がでてきたゆえ、
演奏中、いろいろなことを考えることが
できるようになったことが原因。
「ここ、もうちょっと大きく弾いてみよう」
とか考えてしまうと、
いつもは「自動的に弾けていたところ」
ができなくなる。
そうすると、まるで違う曲を弾いているように
「真っ白」になり、演奏が止まってしまう。


でも、これは「とにかく弾く」という演奏から
「聴かせる演奏」へsuzukiさんが
うまくなっていっているからの状況では、
と自分は思う。


ということで、次回の演奏に期待。


なお、
「ひみつのあっこちゃん」のアレンジは
初アレンジ、とのことだが、
とてもそう思えない。
なかなかかっこいいアレンジだった。
こちらも、次々とチャレンジされることを
期待したい。


コレクターkimuraさん 川越市(S) (ギターケースに関するうんちく)、年下の男の子、アドリブ
富士フィルムギターの新旧2本。
いずれもすごくよくなるギターになっていた。
自分はマホガニーバックが好きだが、
ハカランダバックの方が、鳴りが以前より
よくなっており、どちらもすごく
いいギターとなっていた。うらやましい。


演奏の方は、年下の男の子が
さらにレベルアップしている。
さらっと弾いているが、
実は、ものすごいスピードのポジション
チェンジと、それをしながらの
スライド音をしっかりならすこと、
など、実はかなりの力技の演奏。
すごい演奏でした。
で、自分としては、本当は、2本のギターで
この年下の男の子を弾いていただき、
聴き比べてみたかったな、と思った。


・・・あまりにマニアックか・・・。


以上、今回も楽しかった。


みなさんに御礼申し上げます。



<去年の今日>
「山場のまえ」
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20130614

<目に入ったニュース>

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