17:40に国分寺駅に着いたのだが、
駅からちょうどでるタイミングでいきなりの雨。しかも本降り。
一瞬、「待とうか、もう少し時間あるし」
と思ったのだが、こういうときのためにギターの雨用カバーを
購入したのだった、と思い出し、駅前でそれを装着。
折り畳み傘をさして移動した。
移動途中もだんだん雨が強くきていて、速足でお店に飛び込んだ。
で、そこから6時20分までお客様は4名。
この雨だ、自分も「待とうか」と思ったが普通のギターケースもった
ギタリストは来るのを躊躇しそう。このまま4名でスタートか・・・
と思っていたが、開始時点で8名まで増え前半がうまった。よかった。
以下、本日のレポートです。
演奏者情報は、クラスタのお店のHPからいただいております。マスターありがとうございます。
(N:ナイロン弦、S:スチール弦、M:マンドリン)
・小平小島さん 小平(S) アンジェリーナ(トミーエマニュエル)、ストラッティン(ジェリーリード)、ムーングロウ、ハニーサックルローズ
ラインをつないでの演奏。サスティーンが長く、柔らかく暖かい音。
1曲目は、トミーエマニュエルのアンジェリーナ。
「佐々木さんからのリクエストなんですけど・・・来てないですね」
「でも弾いちゃいます」
とのMCでスタート。
・・・・佐々木さん、絶対聴いた方がよかったです。
相変わらずすばらしい演奏。ミストーン皆無。
アンジェリーナはクラスタのフリコンでは、けっこういろいろな
方が弾いていて(かなり特殊なお店と思う・・・)
それを思い出しながら聴いたが、小島さんの演奏は
「洗練された」という感じ。よかったです。
2曲目のストラッティンは、ギャロッピングの跳ねたリズムの
歯切れの良さが気持ちいい。
3,4曲目はジャズ。これがまたすばらしい演奏。
途中でシングルトーンの高速フレーズが入るのだが、
それを含めて完璧でした。
また楽しみにしております。
・渡邊さん(15年振り) 大田(N) ドラクエ序曲、ホールニューワールド、若い王子と王女、カプリス変奏曲
楽譜をみての演奏だったが、ちらっと見えたその楽譜に
いろいろ書き込みが見えた。
それをしっかりみながら一生懸命の演奏。
同じように楽譜を見て弾く自分は親近感を感じました。
弾きながら、絶えず口元が動いていて、フレーズを
歌いながら弾いているのがわかる。
そういう演奏なので、歌っている演奏なのだが、
楽譜に忠実に弾こうとしているからか、
難しい部分、運指が難しかったり、ポジションチェンジが
大きい場所とかで、テンポがゆっくりになる。
これがちょっと残念。弾けていたので、こういう部分を
テンポを落とさず弾き切ってしまうともっといい演奏になると思う。
また期待しております。
・武部さん 杉並(N) エチュード24,25番(カルカッシ)、大聖堂(バリオス)
前回が初クラスタで32年ぶりにギター再開したとのことであった。
そのMCでレッスンも再開したとのことで、前回はカルカッシの
エチュードNo.11,22,23,24だった。
今回はその続きで、24番、25番。
で、24番より、25番が弾きなれているように聞こえて、
さらにそれよりも大聖堂が弾きなれているように聞こえた。
大聖堂は、32年前ギターを10年ほどレッスン受けていた
とのことで、その際に弾きこんだ曲なのではないかな、と想像。
(違っているかもしれません。あくまで自分の想像です。)
大聖堂の方は、有名なパートだけでなくフルパートの演奏。
最初のスローテンポのところから表情を持った演奏で、
エチュードとは違って、いろいろ表現を考えられた演奏に
聴こえた。よかったです。
今回にてエチュードは25番までいきましたが、今後は大聖堂のような
作品曲になるのでしょうか。また期待しております。
・小川さん 国立(N) エレジー(トローバ)、練習曲(ソル)、前奏曲2番、ショティッシュショーロ(ヴィラロボス)
4月から3か月ぶり。5月は風邪。6月は申し込むも満員だったとのこと。
前回、緊張して震えてしまう、とのことをMCでおっしゃっていたが、
今回の演奏も、その震えは最初から最後まであった。
震えている割には、ミストーンは少なく、かつ、ピッキングも強いが、
ぜひとも、「普段の震えがない演奏」を聴いてみたい。
もちろんご本人もそう思っているのだろうと思うし、
「何とかしようと思っていて、スローな曲からやります」
とのMCだった。
そのうち場慣れして緊張はしているけど震えていない演奏となること、
期待しております。
・ヒロッシーさん(初) 渋谷(S) 何から始めよう、ブルーエンジェル、夕暮れに、アデイインザライフ(ビートルズ)
今回初出演。最後の曲以外はオリジナル曲でしょうか。
シンプルなコードで、3曲とも3拍子系。
親指のダウン、人差し指のアップでのコードカッティングを
中心とした演奏。そこに時々単音でのフレーズが入る。
普段弾き語りをしている、とのことで、その弾き語りの
バッキング的な演奏だった。
で、感想としては、オリジナル曲のメロディーをもっと聴きたかった。
時々入る単音部分はもちろん、それがメロディーだと
思うのだが、カッティングの部分はどの音がメロディーで、
どのようなフレーズになっているか(息継ぎとか、フレーズの表情とか)
がわからなかった。
ちなみに、最後のビートルズの曲は、知っている曲なので、
自然とそのメロディーが聞こえる。なので他のご自身の
オリジナル曲も、そういう感じで弾いているのだろうな、と思う。
でも、そういう演奏でメロディーが共有できるのは、みんながしっている曲だ。
今度は、メロディーの単音でもいいので、
「オリジナル曲のメロディー」を聴きたい。期待しております。
・スタンディング竹井さん 練馬(N) 流宇夢サンド(松原正樹)、古風なティエント(ロドリーゴ) 、最期のトレモロ(バリオス)
今回の1曲目は、これまでで一番よかった。(自分としてですが)
ナチュリバーブの音もはまっていた。
この曲をプロのピアノの方と演奏する機会ができた、とのことで、
集中練習したとのこと。
やはり、そういう機会が演奏を磨くのだ、と納得。
で、そういうのは、演奏全体に好影響があるのだと思う。
2曲目、3曲目もよかった。
最後のトレモロはしばらく完成をめざして弾いていく、といったことを
おっしゃっていたが、今回の演奏、先月よりずっとよかった。
かつ、竹井さんらしい、独特の雰囲気が出てきたように思う。
ナチュリバーブのせい? 箭田さんが、クラシックらしくない、
とおっしゃっていたが、「違っている」と言っていただくのは誉め言葉だ。
完成形、期待しております。
・ビートル志原さん 新宿(S) 渚のシンドバッド、夏の扉、(アマコンの話)、ヒアカムズザサン
自分は志原さんのピック弾きソロギターのファンを自認しているが、
もちろんビートルズ曲は大好きだが、日本の歌謡曲のアレンジも好き。
で、久しぶりの渚のシンドバット、および新アレンジの夏の扉、
最高でした。
渚のシンドバットは、ひさしぶりなるも、以前よりパワーアップした感じ。
今回、エフェクターをつないでの演奏だったが、そのせいだけでなく
アレンジを見直ししていると思う。
夏の扉も、細かい音をピックで的確にヒットするところと、
カッティングによる軽快なノリをだすところが絶妙で、曲の再現力が
すばらしい。よかったです。
なお、最後のヒアカムズザサンは、自分は志原さんのビートルズアレンジ曲の
なかでは、一番好きな曲かも、と思う曲ですが、今回は
使ったエフェクターがアンマッチだったと思う。
ストリングスのバックがつくエフェクターだったが、音の立ち上がりが
遅れて聴こえるエフェクターだったので、フレーズの頭がはっきりしない。
この点が、ヒアカムズザサンの曲調にアンマッチだったと思う。
で、志原さんの演奏も途中ロストしたりとイマイチとなった。
やはり、音色のセレクトは重要だ。
この曲は、また次の機会を期待しております。
・自分(N) ブルーライトヨコハマ(いしだあゆみ)、銀座の恋の物語(石原裕次郎/牧村旬子)、恋のバカンス(ザピーナッツ)、真赤な太陽(美空ひばり)
実は、今日の演奏は演奏前に体調不良になってしまって
自分としては、最悪だった。
雨に相当濡れて冷えたところで、お店についてすぐ
食事したので、それがいけなかったようだ。
腹痛ではないが胸やけのような気分の悪さを生じてしまっていたもの。
なおその後、自分の演奏が終わってしばらくして、その状況は解消したので、
なおさら残念。次回は食事のタイミングを考えようと思う。
それはそれとして、演奏はなんとか完走。
最低限の演奏はできたかな、と思う。
しかしどの曲も、もっともっと良さが表現できる曲なので、
機会があれば、また弾いてあげたいと思う。
・コレクター木村さん 狭山(S/M) ファネスカ(ピーターフィンガー)/サーデューク(マンドリンによる演奏)
ファネスカが終わった後に、
「なんか、気持ちよく完成と言えないんですよね」
とおっしゃっていたが、自分も同じような感想だった。
今回はマーチンのオールドギターで、木村さんがお持ちのギターで
一番弾きやすいギター。
(と木村さんはおっしゃっているギター。自分も同感。)
で、そのギターをフィンガーピックでガンガン弾く感じなのだが、
なんというか、
「すごく軽く音がでるギターを、フィンガーピックでガンガン弾いている」、
みたいな感じに聴こえたもの。
このガンガン弾く感じは、木村さんの他のギター、
「ちょっと弾きこなすに力はいるが、弾けば応えてくれるギター」
みたいなギターの方があうなあ、と思ったもの。
ただ、実際はフィンガーピックでも繊細な表現はできるし、
弾きごたえがあるギターを軽々弾いているように聴かせることもできると思う。
なので、あくまで、「個人的印象」としてであり、
おそらく、木村さんが感じている、
「完成とは言えない」ポイントとは、また違っていると思う。
木村さんが、気持ちよく「完成」と言える演奏が近々できること、
期待しております。
次に2曲目のサーデュークだが、これが最高だった。
木村さんのマンドリンの演奏では、自分が聴いた中では一番好き。
マンドリンはなかなかソロ演奏で自立した曲というのが
得にくい楽器と思うが(基本的には単音のリード楽器と思うため)
今日の木村さんのサーデュークは、1つのソロ演奏作品としてよかった。
録音があったら、なんども聴いてたのしみたいみたいと思ってしまうような曲だった。
よかったです。これは、もう1回聴きたいです。
・セーハ(本名)さん 豊島(S) 涙のキッス(サザンオールスターズ)、ララララブソング(久保田利伸)、若者のすべて(フジファブリック)
今回も「セーハさんワールド」な演奏。
ローコードが多く、シンプルなアレンジなのだが、
きもちいい8ビードをパーカッシブなカッティング音と
ベース音で構築し、さらに音の伸ばし方、切り方を
うまく調整し気持ちいい曲の世界が展開されるもの。
で、今回、途中でいくつかミスがあって弾きなおしとかが
あったのだが、そのやり方を聞いていてセーハさんの場合は、
メロディーとバッキングが一体となってでてくるのかな、と思った。
普通は、メロディーを追いかけていて、それに
どのようにバッキングをしていくか、みたいな感じと
思うのだが、セーハさんの場合は、メロディーは
バッキングと一体でアレンジした形で、でてきているような感じ。
それがこのナチュラルな感じにつながっているように思える。
なお、現在毎回1つ新曲に取り組まれているとのこと。
来月も期待しております。
・ゴジラ佐々木さん 国立(N) (コンクールに挑戦する話)、セビリアの理髪師(ロッシーニ)、スペイン舞曲1番(ファリャ)
セビリアの理髪師が前回に続いての演奏。
MCで、
「自分でアレンジしたのに、自分で弾けない」
「オーケストラをギター1本で表現するのは大変」
とおっしゃっていたが、納得する。
佐々木さんのアレンジは、もう、運動競技のできるできない、
と同じような感じ。
「そのフレーズをその速さで弾けるのか」、みたいなところが
随所にある。
でも佐々木さんの場合は、ぜひとも、そのまま突き進んでほしいです。
山下和仁をコピーするような方だし・・・。
ぜひ、佐々木さんによる、完成形の演奏を聴きたい。
と同時に、プロの演奏家による佐々木さんの楽譜の演奏も聴いてみたい
との思いも持ちました。
ゴジラ交響曲や、展覧会の絵、ライディーンとか、すごいアレンジたくさんだし。
また期待しております。
・復活の箭田さん 深谷(N) エリのためのパッサカリア(ブローウェル)、ラグランサラバンダ(同)
お久しぶりに演奏が聴けうれしいです。
まずもって音、「一音の質」からして違いを感じた。
今回ブローウェルの曲であったが、曲の面白さ、難易度、
自分としては別次元のもの。
聴くだけですが、よかったです。
これから以前のように、また続けて出演の予定とのこと。
楽しみにしております。
・アンプラグド鈴木さん 小平(S) ウルトラQのテーマ、ゲゲゲの鬼太郎、神田川
いつもの曲なるも、2曲目から、マスターがマイク調整し、
別世界を構築。
マスターのPAも一芸になっていると思う。
いつものことなるも、鈴木さんのこのステージにおいては
MCもたのしい。
今回は、五木ひろしのテレビの歌謡番組でのエピソードが
面白かった。
五木ひろしを酷評していた作詞家の方が、その後
その五木ひろしの曲で大ヒットしたという事実はなかなか興味深い。
なにか、インターネットで面白い裏話とかないか、探してみようかと思う。
演奏の方は、今日は神田川がよかった。
いつか五木ひろしの方も、聴いてみたいです。
・グールド賀谷さん 国分寺(N) 葬送行進曲(ショパン)、ライスラボニータ(マドンナ)、花(ミスターチルドレン)、あしたのジョー(尾藤イサオ)
「ライブのお知らせを毎回わすれるので、
そのライブで弾く曲を選曲して弾くことにした、」
とのMCでスタート。で、いきなりの葬送行進曲。
これは、ライブでは普通やらないだろ、と思ったら、
「これは、ライブではやらないんですけど」
とのMC。そりゃそうだよね、と思っていたら、
鈴木さん、
「なんだ、いい曲なんだから、やればいいじゃん」
とのお言葉。
やはり鈴木さんの感性は、一味違う・・・。
ちなみにその告知のライブだが、ピアノ曲、洋楽、邦楽、アニメ、で
物まねをするライブとのこと。
そこでそういうジャンルから4曲を選曲しての演奏だったが、
賀谷さんの場合は、この選曲がたのしい。
いずれの曲も、C(Am)にアレンジして
弾けるようにして弾いてしまうところもすばらしい。
ひさしぶりの箭田さんが、
「すでにピアニストではなくてギタリストですね」
とおっしゃっていたが、半年前の賀谷さんから
今回の賀谷さんの演奏を聴いたら、
ずいぶん進化したのを感じると思う。
楽しい演奏でした。
・ウェザー若林さん 府中(N) 月光(ソル)、サラバンド(ヘンデル)、アメリアの遺言(リョベート)、(お天気概況)
アマコン、テープ審査合格とのこと、おめでとうございます。
で、今回は2次予選の課題曲の月光から。
これはすばらしかった。
ギターを箭田さんのギター(超高額)をお借りしての演奏で、
ギターの音自体もよかったのだが、それを抜きにしても、
今回の月光はすばらしかった。これなら、コンテストでも
けっこういい評価がもらえると思う。
一方、そのほかの曲は、途中ひっかかったりして、
これから追い込みが必要と理解。
8月後半なのであと1か月、頑張り期待しております。
コンサート終了後
コンサート終わった時点で外は本降りの雨。
小ぶりになるまで、お店でとどまらせていただいた。
木村さんへ今回の演奏の感想をお話した後
しばらく音楽談義をしたが、その後、雨が止まず時間が
あったので、今回は今一度じっくり自分のギターを
ステージに行って演奏。
上述の自分のところで記載のとおり、その時体調不良で
あったため、納得がいく演奏ができなかったため。
当たり前だが、コンサート終了後は、緊張もないので、
普通に演奏できる。
次回こそは、納得できる演奏をしたい。
少なくとも、この程度はがやれるはずだ。
(と、毎回思っている気がする・・・・)
雨が止んだのは23時40分すぎ。
今回も楽しかった。また来月、よろしくお願いします。
■過去の7月のクラスタフリーコンサート
2023-07-16 ■2023-07-15(土)#251クラスタフリーコンサート
https://y1kirihara.hatenablog.com/entry/2023/07/16/122557
2022-07-17 ■2022-07-16(土)#239クラスタフリーコンサート
https://y1kirihara.hatenablog.com/entry/2022/07/17/112221
2021-07-18 ■20210717(土)#227クラスタフリーコンサート
https://y1kirihara.hatenablog.com/entry/2021/07/18/111713
2020-07-19 ■20200718(土)#215クラスタフリーコンサート
https://y1kirihara.hatenablog.com/entry/2020/07/19/145528
2019-07-21 ■20190720(土)第203回クラスタフリーコンサート
https://y1kirihara.hatenablog.com/entry/2019/07/21/100439
https://y1kirihara.hatenablog.com/entry/20140719
https://y1kirihara.hatenablog.com/entry/20120715
2007-07-29 7/29クラスタ・とびいりフリーコンサート日曜版
https://y1kirihara.hatenablog.com/entry/20070729
https://y1kirihara.hatenablog.com/entry/20070722
https://y1kirihara.hatenablog.com/entry/20060716
<過去の今日>
2023-07-23 ■2023-07-21(金)流れがわるいとき
https://y1kirihara.hatenablog.com/entry/2023/07/23/143649
2022-07-21 ■2022-07-20(水)通勤ランがつらくなる暑さ
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2019-07-21 ■20190720(土)第203回クラスタフリーコンサート
https://y1kirihara.hatenablog.com/entry/2019/07/21/100439
https://y1kirihara.hatenablog.com/entry/20180720
「文章作成環境見直し中」
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20170720
「散歩のお供」
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20160720
「散歩付き合いの工夫をしたい」
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20150720
「トレラン with ストック」
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20140720
「期間限定」
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20130720