#59クラスタフリーコンサート

今回は、クラシックの方の演奏が
すばらしかった。


自分の出来のほうは70点。
まあ、及第点というところ。


まず他の方の演奏感想から。


NishimuraYさん(初)
いきなり魔笛
そして、アルハンブラの思い出
魔笛の方は、「覚えたて」
とのことであったが、とても
丁寧な演奏で、出音がきれい。


Matsumotoさん
ひまわり、禁じられた遊び
Matsumotoさんは
「とつとつと」というのが、
ご自身の演奏の味になっていると
思う。
すごく上手という感じではないが、
聴き入ってしまう。
左手が腱鞘炎の一歩手前で調子悪いとのこと。
無理をせず、養生ください。


Matsudaさん
グラナイーナ他フラメンコの曲4曲。
フラメンコに絞っていたこともあり、
いつもにもまして、丁寧な演奏だった。
それにしてもフラメンコの方の右手は
よく動く。


Kamedaさん
今回のクラスタフリーコンサートで
一番楽しめた。
「19世紀ギターのレプリカ」
とのことで、小ぶりのギターだが、
これでバッハの
プレリュード、フーガ、アレグルを
弾かれたのだが、めちゃくちゃよかった。


まず、音がいい。自分は
小ぶりのギターの低音のクリアさが
好きなのだが、その好きな音そのものを
聴いた感だった。まさに
自分にとっての「ツボ」。
まるでチェンバロみたいというか、
とても立体感のある音と言うか・・・
そして演奏の方も、表現が絶妙。
もっと情感こめても弾けるのだろうが、
ちょっとクールに纏めていて、
バロックらしい、美しさがでていた。
最高でした。
同じ曲でもいいので、また聴きたい。


Funatogawaさん
この方の音色も深みがあっていい。
前回は一旦鉄弦でマイケルヘッジスにチャレンジしていたが
今回は、またナイロン弦にもどり、
ジュリアーニソナタを演奏。
「音がいい」ということは、演奏者に
とって、一番の利点と思う。


Onoさん
女性の方で、ご主人がギターの製作家とのこと。
Funatogawaさんの音が”深みのある”
という感じに対し、
”乾いた”とか”枯れた”感じの音。
弾いている姿が姿勢がよく、
演奏もすごく丁寧でよかった。
ヴィラ・ロボスのプレリュード番、アルハンブラの思い出
を演奏。


Shinozakiさん
21歳の若者らしく、迫力のある演奏の
アストゥリアスがよかった。
マイクを使わない生音なのだが、
店中に響き渡るような音が気持ちよかった。
あと前回に引続き亡き王女の為のパバーヌを
弾かれたが、確実に前回よりよくなっている。
今後が愉しみだ。


Yamakawaさん
なんと広島から、3回連続出演!!!
1曲目のオリジナルの「お化け」という曲がよかった。
「お化け」といいながら、曲想は、メジャーセブンス、
メジャーナインス系のコードに、ボサノバのリズムで、
実に爽やか。
なんでお化け???
聞いてみようと思っていたが、聞きわすれた。


Miyakeさん
自分にとって、毎回愉しみになっている方。
ジャズの王道ソロがいいのだ。
今回は、イフアイハッドアブレイン、
イッツオンリーペーパームーン
ラヴイズヒアトゥステイ、
ステラバイスターライト
本当によく歌う演奏。
これだけ弾けると本当に楽しいだろうと思う。


さて、Miyakeさんのチャキのピックギター
演奏終了後に弾かさせていただきました。
いいギターです。
ピックギターというのは、その独特の
中音域が盛り上がった音に特徴があるが、
その特徴が裏目に出ると
「鼻にかかった感じ」
「音が前にでていかない感じ」
「もこもこ輪郭がはっきりしない感じ」
等になってしまう。
Miyakeさんのこのチャキは
音量は押さえ気味なのだが、その分
各弦の分離が絶妙でとくに、低音弦の
すっきり感がいい。
そして、高音にかけてが、
ジャキジャキ感というか、なんか
ギターのつくりが甘くてビリつきが
でているのではと思うくらいの、
独特の倍音がある。
これが中音域の盛り上がりとあいまって、
「いい味」を出している。
自分にとっては、以上の特徴から
「弾きべりしないギター」
という感じでいつまででも弾き続けたくなる
ギターだった。
Miyakeさんがソロギターうまいのは、
このギターのせいもあるのでは、
などと思ってしまった。


次自分だったが、これは後ほど。



Takahashi−Mさん
いそしぎ、ムーンリバーアルハンブラの思い出、
ということで、Takahashiさんがみんなの演奏をきいて
いいなと思う曲を選んでチャレンジしたとのこと。
どんどんレパートリーが増えていてすごい。
自分もレパートリーを増やすことは
負けていないと思うが、
いずれも暗譜。すごいと思う。
(自分は無理)
最後に、悲しみのサンバ。いつものとおりさすがの演奏。


Asouさん
タンゴアンスカイ、ゴヤのマハ、アルハンブラの思い出
前2曲が大曲だが、難しい曲だけに、
ご自身の注意が、曲の細かいところ細かいところへと
向いている気がする。
自分は小さなミスはあまりどうでもよくて、
大きな表現の部分を聴こうと思っているので、
もっとのびのび弾いて欲しいななどと思った。


Sekigutiさん
いつもお酒を召されて、
「いい気分」で、すごく上手なのだが、
肩の力の抜けた演奏を聴かせて頂いていたが、
今日は、酒なし。
酔ってても上手い方が酔わずに本気で弾くと
これほどうまいのか!!
といいたくなるくらい、いい演奏だった。
出音からして違う。
郷愁のショーロ、森に夢見る(バリオス
を弾かれたのだが、
森に夢見るなどは、自分は村治佳織さんの
演奏を彷彿してしまった。
ほんと、すばらしい演奏。


Nishimura(侍)さん
久しぶり。いつものビートルズメドレーに
引き続き、「ハイウエイスター」、
そして、Horioさんの「出航」
最高でした。
どうしても、以前(6ヶ月くらい前か・・)
と比べてしまうのだが、
リズム的には、前よりいい意味でルーズ
になり、自分としては聴きやすく感じた。
一方、1,2弦の音が前より細くなって
しまい、この点は不満。
もっといい音出せる方と思う。



Kamayaさん
いつもながらのフラメンコギターだが、
ご自身が「歌うように」
といっていたとおり、よく歌うさすがの演奏。
日本の優しい曲で歌うことを愉しんだこと、
音量の小さい方を使えるようになったこと、
以上より、一段とギターを弾くのが楽しく
なったのではなかろうか。
いい演奏でした。


さて、自分の演奏だが、
今日は、良くも悪くも、
「いつもの自宅での演奏」
に近いものがだせた。


小さなアンプだが自分のアンプで
演奏したこともあって、
アットホームみたいな感じでできた。
しかし、
そのアンプの音自体は、輪郭のシャープさが
今一歩で、ちょっともこもこしており、
これはマイナス。
もうちょっと中域落とすなどなんとかできたはず。
また、
自分の曲だが、自分では、このところ
当たり前のように毎日弾いていたこともあり、
聴いていただいた方にどのように聴こえたのか、
まったくわからず・・・・
(もちろん、弾いているとき、
 聴いている方を観察するなんてことは
  絶対無理だし)
ということで、
自分らしくできたから、よし
としよう。


また、来月も楽しみだ。


そして、もし家族との予定がゆるせば、
来週、29日の飛び入りフリーコンサート日曜版、
可能だったら、いってみたいと思っている。




<昨年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20060722
<ギター趣味人>
http://guitar-shumijin.g.hatena.ne.jp/y1kirihara/20080427


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