■2024-11-16(土)#267クラスタフリーコンサート

前回は、演奏開始時に4、5人しかおらず、
最初の数人は順番が前倒しになった。
さて今回はどうだろうと思っていたが、
今回は18:30開演時に10人超で、ほどなく
前半の順番はすべて埋まり前倒しは発生せず。よかった。

さて、以下、今回の感想です。
いつものように演奏データについては、クラスタ
ホームページから頂いております。田中マスター、ありがとうございます。
(N:ナイロン弦、S:スチール弦、U:ウクレレ

・古市さん(初) 三鷹台(N) Aria con variazioni detta、11月のある日、エストレリータ
クラスタのフリーコンサート初出演。
1曲目は、MCなしでスタート。
しっかりした演奏で、クラスタフリーコンサート初とは思えない。
そのあと、2曲目の前でMCがあったが、
「家でしか弾いておらず、人前で弾いたことはありません」
とのこと。
正直、すごいと思う。自分は、
クラスタのフリーコンサートのステージは、
 難度弾いても緊張する場」
と断言するくらいなので、人前で弾いていない方が
初出演でしっかり弾けるのは、すごいと思うもの。
レッスンを受けているとのことで、基礎ができあがって
いるのだろうな、と思う。
2曲目、3曲目も、「弾けている」というレベルではなく、
「表現している」「音楽している」演奏だった。
聴いていて気持ちよかった。特に、曲の山場の、
右手をはじくように使った「強い音」がよかった。
来月も来られるだろうか。ぜひ再演を期待しております。

・小平小島さん 小平(S) チャップリンインニューシューズ、アントネラズバースデイ、ベイビーカミングホーム、キャントテイクマイアイズオフユー
いつも正確無比ですばらしい演奏だが、
今回は、3,4曲目の「新しい取り組み」がよかった。
「叩き系を練習していてまだまだなのですが、聴いてください」
といったMCがあり、右手指のチャッという音と、
肘を使ったドンッという音を入れた演奏。
「まずは、いつも弾きなれている曲でやってみた」
とのことだが、すでに「取り組み中」ではなく、
「完成済」に聴こえた。リズムが正確で、
その叩き系の音もしっかり出ていて申し分なし。
どこが未完成なのかな、と思って演奏自体に目を向けてみると、
・・・・なるほど・・・まだ未完成なのだな、と納得。
右肩ががっつり上がっていて、
「ひどい肩こりをほぐそうと肩回ししている図」
になっている。確かにこれではつらい。
これが楽そうにならないと完成ではないだろう。
ということで、さらなる進化、期待しております。

・スタンディング竹井さん 練馬(N) ユーマストビリーブインスプリング(ミッシェルルグラン)、ロレットの店で(ミッッシェルデルペッシュ)、空へ・・・(岩崎琢)、最後のトレモロバリオス
ここ数回、特に竹井さんの演奏を聴いていて思うのが、
ナチュリバーブの音、選曲、そして演奏スタイルが
すごくマッチしている、ということ。
ちょっとシャンソン系の感じ。
作曲者がミッシェルなんとかだし。
前回弾いた「アイドル曲」、そして今回の3曲目の
「アニメ曲」、いずれも「竹井さんテイスト」に
なっていてよかった。

で、もう1つ、大変共感したのが、
「アレンジした曲は、まだ完全でなくとも、
  この場でひかずにはいられないんですよね」
とのお言葉。本当にそう思う。
あとで話したのだが、アレンジしている曲は、
出来上がって弾きこんだ後より、
「アレンジしているとき」が一番楽しい。
竹井さんのその楽しさは、十分伝わっております。
また、新曲をアレンジして楽しさを感じたら、
そのときの演奏を是非聴きたいです。
今後も期待しています。

・メリル豊嶋さん 小金井(N) イズントシーラブリー、ブルームーン、マイナースイング、ゲゲゲの鬼太郎
今日はナイロン弦ギターをDIでつないでの演奏。
自宅で、手に届くところに置いておいて、作曲に
使っているギターとのこと。
リラックスした感じ、よかったです。
いずれのアレンジも、いつもの豊嶋さんのジャジーな感じで、
1,2、4曲目はランニングベースがかっこいい。
で、ナイロン弦を持ってきたのはもう1つの3曲目が弾きたかったから、
とのこと。そのマイナースイングだが、
「一向に弾けるようにならない」とのMCであったが、
さずがにジャンゴみたいなスピード感は無理としても、
曲のもつ、独特に雰囲気は十分にでていました。
かっこよかったです。
なるほど、ナイロン弦の方がいいのかな、とも思いましたが、
豊嶋さんのギターの音は、いつものメリルの音も、
けっこうナイロン弦に近いニュアンスがあるので、
それで弾いてもよいのでは、と感じました。
そのうち、メリルでのマイナースイングを演奏されることも
期待しております。

・ビートル志原さん 新宿(S) エイトデイザウィーク、ノットアセカンドタイム、ひとりぼっちのあいつ、ロングロングロング(全曲ビートルズ
ビートルズの曲は曲名を覚えていなくとも、
ああ、あの曲ね、となるのだが、今日の選曲については、
進むに従い、「知らない・・・」となった。
マスター曰く、
「選曲がマニアックすぎて、曲名だけで笑ってしまった」
とのこと。
特に4曲目だが、曲想自体がわかりにくくて、
ビートルズが「音楽実験へ」となった時期の曲なのだな、と推察。
しかし、それをギター一本で、しかも、ピック弾きでやってしまう
志原さん。マスターが言った通り、マニアックすぎです。
演奏の方は、「なんかよくわからない」曲想が、
そのとおり再現されていたとのこと。
(マスターおよび木村さんの感想より)
元曲探して聴いてみようと思います。

なお、近々インストのバンドでの演奏があり、そちらも大変とのこと。
(渡辺 香津美のパートとのこと。それは大変でしょう・・・)
ご活躍を祈念しております。

・青ワイン山川義幸さん 中野(U) 人生のメリーゴーランド(ハウルの動く城)、いつも何度でも(千と千尋の神隠し)、海の見える街(魔女の宅急便)(以上久石譲)、アンダーザシー(リトルマーメイド)(アランメイケン)
1曲目は、教えていらっしゃるウクレレ教室の課題曲に
したところ、生徒さんから、「難しすぎる」との声が上がったとのこと。
なるほど、大変きれいなアレンジで、山川さんが弾くと
簡単そうに聴こえるが、難しいに違いない。で、
「そういわれたので、もっと簡単に、とアレンジしたのが次の曲です」
とMCがなされて演奏されたのが2曲目。
・・・・自分には、1曲目と難易度は変わらない、と思える・・・・
また、「難しい」と言われるのではなかろうか。
しかし、山川さんのウクレレのアレンジは、
「その曲のおいしいところがしっかりピックアップされている」
もので、あまり簡単にはならなさそうだ。
でも、間違いなく「弾ける楽しい」だろうから、
きっと受けるだろうな、と思う。
3,4曲目もそういう山川さんのアレンジで最高でした。
明日、多くの音楽イベントに出演予定とのことで、
多忙を極めていらっしゃるとのこと。
よい演奏ができることは、間違いないと思いますが、
いい時間で完走できること、祈念しております。

・武部さん 杉並(N) 月光(ソル)、エチュード25番(カルカッシ)、大聖堂(バリオス
前回、毎日相当の時間をギターに充てられるようになった、
とおっしゃっていた。
で、そのことから、いいな、と思うところと、これはもう1つ、と思うところ
両方を感じた。
いいなと思うのは、一段と演奏がしっかりしてきていること。
エチュードを1つ1つ仕上げてきているので、着実に
演奏力は上がっていると思う。
一方で、これはもう1つ、と思ったのはリズムの揺れ。
当たり前だが、
難しくて苦心しているところでゆっくりになり、得意なところで走る。
この感じがするもの。
ソロ演奏であり、誰かと合わせているわけではないので、
リズム自体の揺れはあってもいいものと思うが、
音楽的な揺れ、と感じられるように、と思うもの。
まあ、技術が上がっているので、この点も、ほどなく
解消されていくだろう。
期待しております。

自分(N/S) なのみ通り、Now&then、4月の風、無題(全曲オリジナル)
今回は、すべてオリジナルを弾いた。1年に1回くらい、
こういう日を作らねば、と思ったもの。
で、やってみて改めて、自分は、技術力は本当にないな、と実感。
オリジナル曲として残っている曲は、いずれも簡単な曲ばかり。
2曲目のNow&Thenは、右手のタッピングを
使っていたりするが、その使い方もイロハのイ的な使い方だ。

ただ、それはそれであり、と開き直る気持ちもある。
簡単に弾けて、気持ちよければそれはそれでいい、と思うもの。
そんな気持ちで、サクッと先日作曲したのが最後の曲。
(現在、曲名をまだつけていないので、無題)、
ほぼローコードのみ。シンプルなメロディー
似たようなメロディーは巷にあふれているし、
この曲も、「忘れていってしまう曲」かもしれないが、
「たまに作る」を復活させて、継続していけたらいいな、
と思っている。

・グールド賀谷さん 国分寺(N) With or without you(U2)、モアザンワーズ(エクストリーム)、タンゴアンスカイ
「小島さんが叩き系にチャレンジしているとのことでしたが、
 私は、「適当に叩く系」です」
とのMCでスタート。自分としては、賀谷さんの場合は、
「いろいろな楽器を適当にこなしてしまう系」
だと思う。
「ふと、これを弾いてみたいと思う曲が浮かんできたんです」
ということで選曲しているとのことだが、
「その選曲での弾きたいところ」が直球でわかるアレンジ。
なので、演奏技術的に弾けていなくても、聴いていて楽しい。
ただ、その演奏技術は進化継続中で、
「適当に叩く」も十分聴けるレベルになっている。
その思いをさらに強くしたのが、最後のタンゴアンスカイ。
1年以上前の賀谷さんの演奏と比べたら、どれほどの進化だろう。

そういえば、その演奏、衝撃的だったな、と思い出した。
「これだけ、技術的に弾けてなくても、
   人前でタンゴアンスカイを弾いて、しかも
     弾き切ってしまう方って、どういう人」
と理解できなかった。(いまだにできていないかも。)

こういう方は、すぐ弾けるようになるのだろうな、
と思ったが、思った通りだ。
で、想像できないのは、今後どれくらいお上手になるのだろうか、という点。
ときどき、「あの曲は今」として、また、タンゴアンスカイを
聴くのを楽しみにしております。

レフティ山下さん 八王子(S) ウォーターイズワイド、オリジナル、ファニーパワー
今日は、1曲目のウォーターイズワイドから、2曲目のオリジナルの
流れ、演奏が最高だった。
アルペジオのシンプルなアレンジだが、
オープンチューニングでドロップしたローデンギターらしい
深い低音の響きに、きれいなアルペジオ
それに乗ったメロディーが美しかった。
オリジナル曲は、なかなか完成しなかった曲とのMCで
あったが、いい曲と思いました。
ぜひとも大事に弾き続けてほしいと思っております。

・セーハ(本名)さん 豊島(S) アイラブユー(尾崎豊)、酒場のギター弾き(山川義幸)、朝日のあたる家(アニマルズ)、Talkin bout a revolution→Fast car(トレイシーチャップマン)
やっと山川さんご本人の前で、酒場のギター弾きを
披露することができて、よかったですね。
いい演奏でした。
そのあと、洋楽を弾いてみようと探してみたとのことで
弾いた2曲、選曲しぶくて最高です。
朝日のあたる家とトレイシーチャップマン曲。
特にトレイシーチャップマンの曲をソロギターにする、
というのは、なつかしさと曲の良さ、セーハさんの
ギターのアレンジの良さ、で最高でした。
いつも思うのだが、セーハさんのアレンジは大変ナチュラル。
ビートの気持ちよさ、みたいなものを感じて気持ちいい。
なお、お子様、奥様が体調を崩されているとのこと。
お大事に。
(フリーコンサートへの安定出演のためにも、ぜひ頑張ってください。)

・優勝箭田さん 深谷(N) ヴァルサアーナ(S.アサド)、オブリビオンピアソラ)、アディオスノニーノ(同)
1曲目は、「前回、聴いていただいた方が少なかったので」
ということで、前回の曲の再演奏。
本当にそのとおりで、前回、箭田さんの演奏、
数人で聴いた際は、もっと多くの方に聴いてもらいたかったなあ、
と思ったもの。前回同様、いい演奏でした。
2曲目、3曲目はピアソラの曲。
相変わらず、すごい演奏でした。
箭田さんの演奏は、自分の文章力では書けない、
とこのところ、毎回思っております。
純粋に音楽として最高でした。

・ウェザー若林さん 府中(N) (お天気概況)、雨だれ(リンゼイ)、OP32-6ギャロップ(ソル)、サラバンドヘンデル
うまくなった。箭田さんを始め、他の方もみんな
そう思ったと思う。
毎回、フリーコンサート後に、「箭田さん教室」が
なされているが、効果絶大。
で、その箭田さん曰く、
「(来年の)8月までに、
 あと50回ここ(クラスタ)で、演奏すること」
とのこと。
本当に、そうやったら来年のアマコンは、
いいとこいけるかも、と思える演奏でした。
期待しております。

ちなみに、今日のご来店は、21:50ごろ。
お仕事が忙しく、閉演間近の来店となった。
なので、来店直後に演奏となったが、それでもしっかりした演奏。
これは、いつものルーチンがいいのだろうな、と思う。
毎回、お約束の「お天気概況」と、「雨だれ」。
これは最強の準備になっていると思う。
なので、アマコン本番も、「イメージ天気概況」と
「イメージ雨だれ」をやれば、ばっちりになるのでは。

・コレクター木村さん 狭山(S) カムトゥマイウィンドゥ(ピーターフィンガー)、他2曲
前々回、うまくいかなかった1曲目は、
前回、相応に復活して、今回、さらによくなった。
今回は、リズムがよかった。3拍子の曲だが、
音がうまくでなかったりするところもあったが、
大きなリズムのノリがキープされているので、
曲の気持ちよさがあって、気にならなかった。
ちなみに、2曲目も3拍子の曲だったが、
最初のルバートは、ちょっとわかりにくかった。
しかし、途中でインテンポの3拍子になり、そのあと
また同じようなルバートのパートに入ったが、
ここでは、途中の3拍子のリズムが入り、
そのノリを感じられたので、ずっと聴きやすかった。
木村さんの演奏は、このリズムの良さがいいところだな、と思う。
よかったです。

演奏終了後
今日は、自分のギターを小島さん、セーハさんに
弾いていただく機会があった。
自分のギターの音を聴く側でじっくり聴けた。
アヌアヌエのナイロン弦ギターだが、
完全にシダーの音。スプルースより甘い音。
ナチュリバーブが自分で弾いているときよりも
掛かっているように聞こえた。
自己評価として、音質は十分満足。
音量がもう少しでるといいのだが、
ショートスケールギターに、これ以上期待するのは酷だろう。
それよりも、弾きやすさの恩恵の方がはるかに大きいし。

後は、たたき系の技術についての話も楽しかった。
でも、ソロギターに入れられるようにチャレンジしていくのは、
ちょっと大変そうにも思える。
ソロでなくても、「カホンとのデュオ」とかでも
いいのかな、とか思う。合奏は楽しいし。
ハンディカホン持っているので、
持ってくたら楽しいだろうか。

以上、今回も楽しかった。
これだけ、様々なソロギタースタイルが一気に聴ける
コンサートは、本当に貴重と思う。
また来月、よろしくお願いします。

 <過去の11月のクラスタフリーコンサート>
2023-11-19 ■2023-11-18(土)#255クラスタフリーコンサート
https://y1kirihara.hatenablog.com/entry/2023/11/19/113056
2022-11-20 ■2022-11-19(土)#243クラスタフリーコンサート
https://y1kirihara.hatenablog.com/entry/2022/11/20/112058
2021-11-21 ■20211120(土)#231クラスタフリーコンサート
https://y1kirihara.hatenablog.com/entry/2021/11/21/175655
2020-11-22 ■20201121(土)#219クラスタフリーコンサート
https://y1kirihara.hatenablog.com/entry/2020/11/22/102040
2019-11-17 ■20191116(土)#207クラスタフリーコンサート。
https://y1kirihara.hatenablog.com/entry/2019/11/17/123415
2014-11-15 #147クラスタフリーコンサート
https://y1kirihara.hatenablog.com/entry/20141115
2013-11-17 #135回クラスタフリーコンサート
https://y1kirihara.hatenablog.com/entry/20131117
2012-11-18 #123クラスタフリーコンサート
https://y1kirihara.hatenablog.com/entry/20121118
2007-11-18 #63クラスタフリーコンサート
https://y1kirihara.hatenablog.com/entry/20071118
2006-11-19 #51クラスタコンサート
https://y1kirihara.hatenablog.com/entry/20061119
2005-11-20 クラスタフリコン:次の課題は・・・
https://y1kirihara.hatenablog.com/entry/20051120
https://y1kirihara.hatenablog.com/entry/20051120/p1
https://y1kirihara.hatenablog.com/entry/20051120/p2

<過去の今日> 
2023-11-16 ■2023-11-16(木)充電式カイロを購入予定。
https://y1kirihara.hatenablog.com/entry/2023/11/16/204426
2022-11-17 ■2022-11-16(水)週末のフリーコンサートに向けて
https://y1kirihara.hatenablog.com/entry/2022/11/17/081223
 2021-11-16 ■20211116(火)意味のある変化は変化しない繰り返しから
https://y1kirihara.hatenablog.com/entry/2021/11/16/204844
2019-11-17 ■20191116(土)#207クラスタフリーコンサート
https://y1kirihara.hatenablog.com/entry/2019/11/17/123415
2018-11-16 家内とビンズイ。近所の公園にて。
https://y1kirihara.hatenablog.com/entry/20181116
「出張中の手帳、ノート状況」
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20171116
「脳の休み方とは」
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20161116
「 走れなかったときは走らないではなくて」
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20151116
「サイレントギター物色」
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20141116
「週末のトレラン」
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20131116