#63クラスタフリーコンサート

今回はいろいろ自分は勉強になった。
まず、皆さんの演奏感想。
(データは、クラスタHPより。N:ナイロン弦、S:スチール弦)


NISHIMURA侍さん 小金井(S) デイトリッパー、レディマドンナ、出航、キープイットシンプル
いつもにもまして、「熱さ」を感じる演奏。
ゴキゲン!!な演奏だった。
いつもそうだが、NISHIMURAさんの演奏は
気持ち的な盛り上がりと
それを曲想、特にビートに反映していく様は
聴いていてとても気持ちいい。


KAWAMURAさん 羽村(N)(初) 子守り唄(ブローウェル)、フェア(ヨーク)、11月のある日(ブローウェル)
ギターが大好きだ!!という気持ちが伝わってくるような
演奏だった。
前回もカウンターでお隣の席だったのだが、
そのときは、弾かずに聴いていただけ。
しかしそのとき、弾きたくてうずうずされていたのでは
ないだろうか。
ご自宅でなんどもこのステージでの
弾くイメージ練習をされているのでは、
などということを感じてしまった。
終わった後は、
「あがってしまって・・・」
ということで、言葉尻は「不満足」
だが、その表情は「満足」だった。
実に楽しそう。
次もまた、期待してます!


TOYAMAさん 八潮(S)(初) 深遠〜origin〜、ガイアの奇跡、ハピーフレイムオブマインド、トワイライトベル
若い方だが、すばらしい演奏だった。
すべてオリジナルとのことだが、
いずれも完成度が高く、
聴いていて引き込まれた。
「ハピー〜」
以外はゆったりとしたアルペジオ
基調とした曲だが、ピッキング
とても丁寧で、神経の行き届いた
演奏がすばらしかった。
強弱のつけ方、音の切り方、ビブラート等の
入れ方、タッピングみたいな派手な演奏はなかったが、
音の出し方として、非常に高いレベル。
こういう丁寧さ・・・見習わないと・・・
なお、
自分としては、1曲だけテンポの速い曲だった
「ハピー〜」が気に入った。
是非また聴きたい。


PS
「深夜のバイト」
とのことで途中で帰られた。
大変だろうと思う。
風邪など引かない様に頑張ってください。
また、それゆえ
聞く事ができなかったのだが、
ギターの音もすばらしかった。
マーチンの00042?
だろうか?
こちらも是非もう一度近くで
みてみたい。



SATAKEさん 千葉(N)(初) 禁じられた遊びアルハンブラの思い出、魔笛の主題による変奏曲、ソルのエチュードバリオスエチュード
年配の方だが、この方も初めて。
クラシックの王道の曲をずらりと演奏。
ただ、はじめてということであがられていたのだろう、
ちょっとチューニングが甘かったのと、
テンポが全体的に走り気味だったのが、残念。
でも、
曲は完全に把握されているので、
場慣れすると本来の演奏がでてくるのではと
思う。
(自分の初めてのときなんかよりは、
 ずっと上手です・・・)



AOYAMAさん 小平(S) 魔笛の主題による変奏曲、ムーンリバー
衝撃を受けました・・・・
魔笛をスチール弦でやってしまうということ
は、まあ、ありかな、とも思うが、
自分がしびれたのは、そのスピードと表現。
通常弾かれる魔笛の速さの1.5倍くらい
『遅い』テンポで演奏された。
普通それくらい遅くなると、
「たどたどしさ」とか、
「流れの悪さ」
なんかを感じてしまうのだが、
まったく違う。
「新しい魔笛
を聴けた。
まともに音楽しているのだ。
これは楽譜の譜面づらのみを追っているのではなく、
音楽の一音一音の意味をきちんと自分で
ご理解され、その上で弾かれているためだろう。
自分は魔笛は30分弾いて、
これは弾けないとあきらめたが、
この演奏を聴いて、見習わなければ・・・
と思ってしまった。


なお、こういう前向きな姿勢ゆえだろう、
次のムーンリバーも一段とよくなっていた。



SHONOZAKIさん 中野(N) アストゥリアス、タンゴアンスカイ、アルハンブラの想い出
21歳の若さあふれるクラシックギタリスト。
しかし、音の出し方がよくなった。
以前から音のダイナミクスが大きく
バキバキと引き倒す感じだったのだが、
今回はうって変わって、
実にやわらかい音色に聴こえた。。
なので、自分は
「ギターが変えました?」
と質問してしまったほど。
(変えていないとのこと)
いい演奏でした。



MURAKAMIさん 町田(S) 海岸通、マイライフ、なごり雪
相変わらず音がいい。
今日はマーチンD28でスタンディングでの演奏。
演奏が終わったあと話したが、
「基礎演奏技術の大切さ」
を見直しているとのこと。
そういうことがわかる、丁寧な演奏だった。
こういう取り組みをずっと続けているから、
いい音が得られるのだろう。


次自分。
反省事項多々・・・・最後に記載。




AIKAWAさん 国分寺(N) バーデンジャズ組曲よりシンプリシタス、シークレットラブ、ロンドンデリエアー
前回一番感動したので、今回も期待していたが、
期待通りのすばらしい演奏だった。
特に自分はロンドンデリーエアー
(またはダニーボーイともいう)
がよかった。
武満徹氏のアレンジと思うが、
実にいい感じだった。
まず、音がいい。
しっかりしたタッチで表現もすばらしかった。
演奏後、
「是非ギターを触らせてください」
とのお願いをすると快諾いただき、
弾いてみたのだが、
「すげ-いい音」
だった。
takahashi Mさんのギターもいい音だが、
この音は、乾いた明るい感じで、
歯切れがよく、TAKAHASHIさんの
スピード奏法によくマッチしているが、
こちらは、ものすごく深みのある音。
芯のある音、とそのままの余韻が残る感じで、
ある方は、
「音切れしないギター」
などと表現していた。
自分としては、
「弾いたように素直に音が出て、しかも
 芯のある音が全体が均一にでてくる」
といった感じ。
ちなみに、自分は余り詳しくないのだが、
「テサノスペレス」
なるギターで、お値段
「1?0万円(!!)くらいするのでは」
とのこと。
いや〜いいもん弾かせてもらいました。
ありがとうございます。



TAKAHASHIさん 東村山(N) ジェット機のサンバ、悲しみのサンバ、プレリュードのサンバ
10月から11月にかけて、
ラッシュのごとくステージに
上がりつづけているとのこと。
確かにそれだけの演奏!!
いずれも難しい曲ばかりなのだが、
実に華麗に演奏。
もう、すばらしいの一言。


MATSUDAさん 所沢(N) ピアノソナタ、ジュピター、アレグリアス、タンゴ、オーバーザレインボウ
MATSUDAさんの演奏は、毎回聴かせて頂いているが、
すごくよく聴こえることもあれば、
いまいちというときもある。
なぜかな・・・
と思っていると、となりで聴いていた
Kさんが
「フラメンコの音色ははまるときとそうでないときが
 ありますね」
とのお言葉。


・・・・納得。


そうか、音色がフラメンコのバキバキした音色なので、
それに合う合わないで、(もちろん自分の主観でだが)
面白く聴こえたりいまいちに聴こえたりするのだ。
ということは・・・
自分のタッチが曲にあうかどうか、
というのは、とても大切なことなのだ。
というか、
いろんなタッチができるようになりたい、
そう思う。



FUNATOGAWAさん 羽村(N) ソナタ3楽章(ジュリアーニ)、練習曲1番(ヴィラロボス)、ラガマフィン(マイケルヘッジス)
どんどんうまくなっている。
アルペジオを重点的に練習している」
とのこと。
それがわかる選曲だった。
ラガマフィンを弾く前、
オープンチューニングに変更完了後、
ちょっと時間を置いて運指の確認を
されたが、その確認されている個所が、
ラガマフィンの右手タッピングの派手な
ところではなく、曲の後半の
アルペジオのところであるのをみていて
自分としては納得した。
この曲は、そのアルペジオをきれいに
響かせるのが、実は簡単ではない曲と
思う。
演奏の方は、そこの部分が特にきれいだった。



ASOUさん 小金井(N) ノルウェーの森、アルハンブラの思い出、タンゴアンスカイ、ワルツクリオーロ
技術的に一段と安定した。
今回は最終演奏まで安定していた。
ピッキングがどちらかというと
軽めなので、マイクを載せてもらったほうが
聴きやすいかなと思った。
特に右手のトレモロはほんとに美しい。



KAMAYAさん 小平(津軽三味線) ワイハ節、塩釜おはら節、麦屋節、いわき地固め唄、舟こぎ流し唄、六段 
今回は、新しい曲にチャレンジされていた。
自分は舟こぎ流し唄が面白かった。
あまり左手のポジションがかわらない
曲であるが、リズム的に面白かった。
また、
最後に弾いたいつもより速いテンポでの
六段がさすがのでき。
自分はこの速いテンポの方が、いつもより
かっこよく聴こえた。
明日kamayaデーとのこと。
頑張ってください。
(それにしても、kamayaさんも相当ステージに
 たっているようだ)



MIYAKEさん 小平(S) ラブイズヒアトゥステイ、イッツオンリーペーパームーン、ステラバイスターライト、恋のダイヤル6700
今回は、今年の総決算とのことで、
今年弾いた曲から気に入ったものをピックアップして
弾かれていた。
ジャズのソロは相変わらずすばらしい。
元はアールクルーとのことであるが、
音がピックギターであるからだろうか、
自分はアールクルーとはずいぶん
違って聴こえて、
miyakeさんのオリジナルの味がでていると思う。
また、一番よかったのは、自分としては
6700!!
miyakeさんは、実はとても熱い!!
ということがよくわかる演奏だった。


以上


さて、
最後に自分の演奏。


・風笛(あすかのテーマ)、
・タイムゴーズバイ、
・クリスマスイブ
の3曲弾いたのだが、最初の風笛がぼろぼろだった。
でも、
いろいろ考えることができた。
(「なにができるか」を知ることより、
 「何ができないか」を知る方が勉強になる・・・つらいけど)


あとの2曲はまあまあだった。


何が違うのか?


風笛は自信がなかった。
自信がないが、今回のテーマは
「この曲を得意とするTANAKAマスターの演奏に
 敬意を表して」
だったので、できるだけ楽譜に忠実に弾こうとした。
そうしたところ、
弾きながら、
「このポジションは指を届かせるのが大変」
「ここは大きく弾くのがいいかな」
とか、もろもろ、「演奏技術」
みたいなことを頭に浮かべてしまった。


そうすると、
「頭が遅れる」
のだ。
結果、音楽にのれない。


音楽するときには、
音楽に没頭せねば!!


あとの2曲だって、失敗している。
しかし失敗の質が違う、


風笛:楽譜との違いという失敗
他の2曲:歌おうとしての失敗


でもまあ、いい反省になった。
・・・次はもっといい演奏したい・・・


そう思った。


tanakaマスターからは、
「これはぜひ来月も弾いてくださいねー!」
とのお言葉。


来月はオープンチューニングをやりたいと
思っているのでその後となるが、
必ずリベンジしようと思う。


また来月頑張ろう。
<昨年と3ヶ月前の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20061118
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20070818
<ギター趣味人>
http://guitar-shumijin.g.hatena.ne.jp/y1kirihara/20080427
<目に入ったニュース>
・「五輪が近づいた」…東京国際女子Vの野口が一夜明け心境
すごい劇走だった。
感動した。
「走った距離はうそをつかない」
というような発言があったが、すごいと思う。