■2022-12-17(土)#244クラスタフリーコンサート

今日も6時ちょうどにお店へ。

そして6時半から開始だったのだが、今回はスタート時、

お店に見えていたのは、4,5人。

また、全演奏者も11名(定員14名)とフリーコンサートにしては、

珍しく少な目。やはり師走でみなさん忙しいのだろう。

とはいえ、今回も楽しかった。以下レポートです。

 

(演奏者情報は、クラスタのホームページからです。

 田中マスター、ありがとうございます。N:ナイロン弦、S:スチール弦、B:バンジョー)

 

・メリル豊嶋さん 小金井市(S) サイレントナイト、EDEN(押尾コータロー)、オレンジ#3(中川イサト)、黄昏(押尾コータロー

サイレントナイトは、ジャズ風にリハモされていて、

これがすごくきれい。

こういうシンプルな美しいメロディーは

いろいろアレンジをするのが面白いが、

ジャズ風のコードが実にはまっていた。

加えて豊嶋さんの演奏も一段と表情豊かでよかった。

 

2曲目は先月に引き続きEDEN。

先月の「リバーブ多め」の演奏もよいが、

自分としては、今回くらいでも十分いい曲だな、と思う。

そして、3,4曲目は、いつも弾かれている2曲。

これもよかった。

 

今回、豊嶋さんの演奏で思ったのは、

右手のタッチの強弱が以前にもまして、しっかりつけられている事。

後で、ずいぶんよくなりましたが、なぜ、と直接聞いてみたのだが、

「いろいろなステージをやるようになって、廻りの方から吸収した」

「うまい人の表情付けはすごく勉強になる」

とのこと。

なるほど。

自分も見習いたいと思う。

(自分は生で聴く量が少ないなあ、と思うが・・・・)

 

・ダンシャーリー市來さん 調布市(U) 主よ人の望みの喜びよ(バッハ)、バイオリンバルティータ1番サラバンド~ドゥープル(同)、天使のセレナーデ(オータサン

前回、全曲バッハだったが、マニアックな曲が多かったかも、

とのことで、今回の1曲目はバッハの中では

1,2の有名曲と思われる「主よ・・・」でスタート。

相変わらず、最高にきれいな音色。

そして、きれいなアレンジだった。

 

2曲目は、先月に引き続きの曲。

先月より、ずっと進歩していたが、途中で止まって

しまうところがあるのが残念。

是非とも、1曲止まらないで、の演奏をお聴きしたいところ。

 

3曲目は、ずっと弾かれている曲で、ウクレレ

弾きたい、と思った最初の曲とのこと。

一段と表情付けが美しくなっていて、さすがだった。

ただ、この曲でも途中で曲が飛んでしまったようで、

途中止まってしまったところが残念。

また、期待しております。

 

市来さんがこのフリーコンサートで初めてウクレレで登場、

となったのが2月。従い、今年はほとんどウクレレ

弾かれてきた状況だが、

「来年は完全にウクレレに絞ろうかな」

「なので、残ったギターも手放そうかなと思っている」

るとのこと。

残された3本(だったでしょうか)

のギターもダンシャリーの対象にするということかと

思いますが、ご自身の一番好きな音、が得られたとの

ことであれば、それもいいのかもしれません。

 

自分としては、

「ちょっと無謀な市来さんのギターアレンジ」

が好きだったので、この点はちょっと残念。

ちなみに、昨年の12月は、ギターでG線上のアリア

弾かれているのだが、アレンジは、ジャック・ルーシェ

演奏を追ったもの。

「普通それをアレンジしようとするか」

との思いを持つと同時に、その熱意溢れるアレンジが

自分は好きだった。

ウクレレジャックルーシェ」

は、さすがに無理だろうなあ・・・・。

 

とか、いろいろ思うところありますが、

ウクレレウクレレに向いたアレンジになると思いますが、

市来さんのアレンジ、また期待しております。

 

・サト小森さん(初) 横浜(S) ダニーボーイ、ミセスロビンソン、スモーキーマウンテンララバイ(チェットアトキンス)

今回初出場。

まず記載しておきたいのが、演奏されたギター。

ライアン・ガーバーという製作家の方のギターとのことだが、

すごい音がしていた。

ソモギ氏のギターのように倍音がすごいのだが、

ソモギギターの「とにかく鳴ってしまう」感じではなく、

「弾いた感じに鳴っている」ように聞こえるのがすごい。

そのうち、一度触らせていただきたいなあ、と思う。

 

1曲目のダニーボーイは、このギターの響きのよさを

感じさせる編曲、演奏だった。

ジャリっとした音の立ち上がりは

金属サムピックの音もあってかと思うが、

こういう倍音まで聴こえるギター。

曲想の方は、開放弦の響きを大事にしたアレンジ。

全編ルバートっぽく弾かれていた。

その音から、自分はオープンチューニングかな、

と思ったが、次の曲もそのままだったので、Gメジャーで

ミドルの開放弦をきれいに鳴らしていたのかな、と思う。

 

2曲目のミセス・・・は、テンポの速い曲だが、

懸命に弾かれている感じ。

終わったところで

「疲れた!」

と一言。(すごくわかります。)

最初から、「すごく緊張しています」

とおっしゃっていたので、本当に

そうだろうな、と思う。

 

最後の曲は、

「チェットアトキンスの生前最後の作曲と思います」

とのことだが美しい曲だった。

ただ、少し息切れ感があって、とぎれとぎれになる状況。

普段はもっといい演奏されているに違いない。

次回、期待しております。

 

ラグタイム北村さん 藤沢(B) ジャグタイム(オリジナル)、ドッグのギター(ドッグワトソン)、パイナップルラブ(スコットジョプリン)

今回一番すばらしい、と思うと同時に

正直、うらやましい、との思った。

 

北村さんは、「ご自身の声を得た」と思う。

それは、今回演奏された、

「6弦ギターのネックを持ったバンジョー

の音が、北村さんにドはまりだったから。

御本人もそう思っているとのことで、

そのことを本当に納得してしまう演奏ですばらしかった。

 

自分も「ジャグバンド」の演奏を聴いたことが

あるが、(もちろん、古い演奏をラジオやネットでだが)

バンジョーの音がキーになっているなあ、

と思うことがある。

言葉では、表現しにくいのだが、ちょっとたどたどしい

感じのスリーフィンガーとかアルペジオ音だったり、

それを高速で弾くときの独特のノリだったり。

その感じが、「そのまんま」で聴かせて頂いた。

バンジョーのあの音。

コンプレッサーを最高強度でかけたというか、

ナチュラルワウがかかっているというか・・・

 

自分としては、「ジャグタイム」が最高でした。

(録音してヘビーローテーションしたいくらい)

他の曲も、ぜひこのバンジョーで聴いてみたいです。

そして、「北村さんの音」が見つけられたこと、

すばらしいです。(正直羨ましいです。)

 

・自分 日立(N) 群青(YOASOBI)、アンコール(同)、イエスタディ(前奏部分のみ)(髭ダン)

さて、今回は1年、続けて弾いてきたYOASOBIの曲を

3曲弾こうと思っていたのだが、時間切れで2曲となった。

 

自分は、同じ曲を続けて弾き続けることは、

飽き症であり、苦手だったのだが、

この1年は弾き続ける曲を持つようになってきたかな、と思う。

そして、その曲として機能したのがYOASOBIの曲

 

なにか意味があるわけでなく、

自分で弾くのに、ちょっと難しいので、弾けるのに

時間がかかった、といってしまうこともできるが、

それはそれとして、もう1つ、

「いい音で弾きたい」ということに

フォーカスすることを始めたことも、

同じ曲を弾き続ける動機になっている。

同じ曲を弾くことで、昨日の自分と今日の自分を

比べている感じ。

 

そして、クラシックの生ギター、ショートスケールギター、

サイレントギターの3本のギターをつかっているのだが

「いい音だそうとしたときに、考えさせられること」

が使うギターで違っている。そして、そこが楽しいところ。

ただ、そうしてみて思うのが、ほんとうは

市来さんのウクレレだったり、北村さんのバンジョーだったり、

「ものすごく好きな音」がみつかると最高だろうな、と思う。

ただしこれは、見つける、というより、「創る」ものなのだろう。

とりあえず、今は

「今のギターで最高の音を引き出す」

という気持ちで楽しんでいこう。

来月は、生ギターの予定。

 

・アンプラグド鈴木さん (S) スモークオンザウォーター、いつくしみ深き、トルコ行進曲

今回もタカミネのギターだったが、今回はラインの音。

タカミネらしい、いい音でした。

 

で、演奏の方dが、まずスモークオンザウォーター。

自分としては、鈴木さんのこの曲は久しぶり

だったが、ずいぶん、弾きなれた感じになっている。

よかったです。

 

2曲目は、「讃美歌弾きます」として弾いた曲。

なるほど「鈴木さんのクリスマス曲」なのだと理解。

 

最後のトルコ行進曲は、観客のみなさんに

「なぜ、できないスピードで弾くのだ」

との声に、

「ユーチューブでみた、あの演奏を、と思って」

という鈴木さんの返答だったが、

無理なものは無理。

やっぱり弾けるスピードから練習しないことには

弾けるようにはならないなあ、と自分も思う。

ただ、それはそれとして、

「弾けないけれど、

  頭の中では、こう聴こえていて、それを

    弾こうともがいている」

というのを聴くのも自分は好きだったりする。

(賀谷さんの演奏とか)

なので、この鈴木さんのトルコ行進曲

今後、どのようになっていくのか、

楽しみにしております。

 

・優勝箭田さん 深谷 (N) 世紀を渡る変奏曲(C.テデスコ)、バルカローレ(クレンジャンス)

相変わらずすばらしい演奏。

ただ、今回は、1曲目においては、

自分の耳がついていけなかった。

 

「変奏曲」とのことで、主題の変化を

楽しもうかな、と思って聴き始めたが、

曲自体が複雑に聴こえてしまって、

変奏を楽しむ、とかに至らず。

ワルツ、とかラグタイムに似たダンスミュージック風、

とか、MCでおっしゃっていたが、

そういう風に聴こえなかった。

 

ただ、では面白くなかったか、というと

そんなことはなく、演奏自体のレベルが超ハイな

ため、聴きごたえ十分でした。

 

2曲目は、聴き易い曲だった。

自分としては、こういう曲の方が聴き易い。

で、こういう風に弾きたいなあ、とか思ってしまうのだが

目で見ると、両手とも縦横無尽に動いていて、

実は、相当の難易度だなあ、とわかる。

素晴らしい演奏でした。

 

・スタンディング竹井さん 練馬区(N) バーデンジャズ組曲よりシンプリシタス(イルマル)、アルファンブラの思い出(タレルガ)、いにしえの宵に(中村由利子)、One Day(ゲイリームーア)

先月は、1曲目がアストゥリアスだった。

今回はバーデン組曲とアルファンブラ、

ギター音楽の王道みたいな選曲だ。

演奏の方は「端正」な感じで、

1音1音がきれいにだされている。

いつも思うが、竹井さんは演奏精度が高い。

 

3曲目、4曲目はこのところ継続して弾かれている曲。

どんどん良くなってきているが、

One dayを弾き終わった後、

(よい演奏はだったな、と自分は思っていたところだったが)

渋い顔で、

「一番練習してきたところでミスっちゃうんだよなあ」

との一言。

気持ち、わかります。

次は大丈夫と思います。

 

・新宿志原さん 新宿区(S) ゲッドバック、ブラックバード、オーダーリン(全曲ビートルズ

今回は、「仕事帰り」とのことで、

背広にネクタイ姿。

そして、ビートルズのゲッドバックを

ヒック1つで弾きこなす・・・。

 

もしも、こういうことをストリートで

なされたら、

「その場から帰れなくなる」

と思う。

少なくとも自分は100%そうなる。

で、そういう演奏で3曲。相変わらず最高でした。

 

ただ、「かなり酔っている」とのことで、

酔っているとリズムとかが、ずれが生じてしまう、

ということが、やっていてご自身で分かったとのこと。

 

なるほど、すごいな、と思うと同時に、

そうだろうな、とも思う。

 

志原さんのアレンジは、細部まで原曲を再現することを

追いかけていて、それをピック1本でやっているわけで

頭の中はフル回転していると思う。

なので、クリアな頭でやらないとしんどいのだろう。

いい演奏でした。また期待しております。

 

・コレクター木村さん 狭山市(S)  フェネスカ(ピーターフィンガー)、イッツオンリーアペーパームーン

ファネスカは、今回は、木村さんご自身として

なかなかよかった、とのこと。

その理由は、自己分析では「疲れていたから」とのこと。

いい感じに力が抜けていた、ということだろう。

 

聴いていた方としても、確かにそういう感じだった。

ただ、脱力はしているが、緊張感はあったし、

曲に集中もしていた。

ここら辺のやり方が、自分なりに確立できたらなあ、

と思うところ。

以上、一段と完成に使づいている。いい演奏でした。

 

2曲目はバイオリンの演奏。

自分としては、木村さんのバイオリンを聴くのは

はじめて。

普通に弾けている、と聴こえたのだが、

箭田さんが、「すごい進歩」といっていたので、

やはり弾けない状況から、ここまで来ているのだろうな、と推察。

 

ただ、この楽器はやっぱり難しい、というのも

聴いていて思った。

それは、音の出だしのところの繊細さ。

ここがかすれた感じになったり、

即太い音がでたり、といろいろな音が

でていたのだが、それらが、

いずれも「表情」として聴こえてくる。

こういうのをコントロールできることも

バイオリンの技術なのだろうな、と

思うが、それらはすごく難しいだろうな、

と聴いていて思ったもの。

 

また聴く機会はあるだろうか。

楽しみにしたいと思う。

 

ゴジラ佐々木さん 国立市(N) BWV998プレリュード(バッハ)、さらに戦う者たち(ファイナルファンタジー7から)

1曲目は、14弦ギターによる演奏。

低音弦の重厚な音、そして、おそらく

これらが共鳴弦ともなっているのだろうと

思うが、ギター全体がずっと響き続けている

ような感じがきれいだった。

クリスマス関係で、教会で演奏されるとのことで、

更にいい響きになりそう。

よい演奏になりますように。

 

2曲目は、アレンジができたばかりとおっしゃっていたが、

ゲーム音楽における戦闘シーンでの音楽。

スピード感あふれるベース音に、

刺激的な高音部が自在に入ってくる。

佐々木さんの演奏は、演奏技術もすごいが、

いつも曲に対する「熱さ」があり、そこが刺激的。

すばらしかったです。

 

で、また楽譜を頂きました。

しかし、佐々木さんの演奏を聴くに、

ちょっと弾けそうにない・・・

と思うところですが、

数小節でも、TAB譜にしてみて

チャレンジしてみようかな、と思います。

(自分はTAB譜でないと弾けないので)

 

演奏終了後

以上、今回も楽しかった。

今回は、特に北村さんのバンジョーの音がよかった。

「演奏者にジャストフィットの音」

での演奏の破壊力はすごいと思う。

箭田さんのギター、山川さんや市来さんのウクレレ

もそういう風に聴こえる。

自分はどうだろうか。

 

また来月、楽しみにしております。

ありがとうございました。

 

 <過去の>12月のフリーコンサート

2021-12-19 ■20211218(土)#232クラスタフリーコンサート

https://y1kirihara.hatenablog.com/entry/2021/12/19/151842

2020-12-20 ■20201219(土)#220クラスタフリーコンサート

https://y1kirihara.hatenablog.com/entry/2020/12/20/112502

2019-12-22 ■20191221(土)#208クラスタフリーコンサート。

https://y1kirihara.hatenablog.com/entry/2019/12/22/163326

2013-12-15 #136クラスタフリーコンサート

https://y1kirihara.hatenablog.com/entry/20131215

2012-12-16 #124クラスタフリーコンサート

https://y1kirihara.hatenablog.com/entry/20121216

2007-12-16 #64クラスタフリーコンサート

https://y1kirihara.hatenablog.com/entry/20071216

2006-12-17 #52クラスタフリーコンサート

https://y1kirihara.hatenablog.com/entry/20061217

 

 

<過去の今日>

2018-12-17 師走を感じる

https://y1kirihara.hatenablog.com/entry/20181217

「サウジ初訪問」
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20171217
「パソコンが逝った」
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20161217
「週末のレースに向けて」
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20151217
「楽譜以外のこと」
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20141217
「年末の追い込み中です」
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20131217