ゆっくり走る事は、意味あるのか

「ゆっくり走れば速くなる」
という名著もあるくらいで、ゆっくり
走ることは、効果があることは間違いないと思う。
LSDは、もっとも知られているランニングの
練習法のひとつだ。
ちなみに、このLSDの「ゆっくり」
というのは、「楽に走れる」という意味での
ゆっくりではなく、
「不快なくらい速度を落としたゆっくり」
とのこと。


と、以上の思いを持っているのだが、それでも
このゆっくり走ることは、本当に意味がある
(効果がある)ものなのだろうか。
と時々思ってしまうことがある。
インターネットでも、以下のような
LSDに後ろ向きな意見をみることが少なくないが、
同じようなことを思ってしまうことがあるもの。


「対時間効率がよくない。(時間がかかりすぎる)」
「ゆっくり走るとフォームが崩れるのでやらない」
「そもそも、LSDのランニングとレースでのランニングは違いすぎる」
等々。


そこで、今一度LSDって効果があるのか、
を同じくインターネットで拾ってみた。


1.毛細血管が発達する。
   スピード系トレーニングでは、交感神経が優位に
   なってしまい、血管は収縮してしまう。
   毛細血管はゆっくり走ることで鍛えられる。
2.エネルギー源として脂肪利用割合の向上
   スピード系はグリコーゲン(糖分)を使うが
   ゆっくり系は脂肪も使う。
3.肺活動の効率化
   速く走ると、活性酸素がでて疲労するが、
   ゆっくり走ると横隔膜内に活性酸素除去酵素が発生する。


なるほど。
確かに効果はあるのだ。


ただ、これらは、
「交感神経が優位にならない、すなわち、
 がんばらないペースであれば、OK」
というように読むこともできる。
つまり、普通のジョグでいいのではないか、
と思えてしまう。
もっというと、この条件を満たす、最速の
ランニングがもっとも目指すべきものではないか、
というような思いが生じる。
自分でいえば、ハーフをキロ5分ペースで
走りきれるので、キロ6分から6分半くらいでも
頑張らない(交感神経優位となっていない)
ランニングとなりそうだ。(距離が5kmとかなら)


じゃあ、そういうスピードで走ることにしよう、
としているか、というと、そうはしていない。
夜のランニングでは、
キロ8分から9分というもっと極端に
遅いスピードで走っている。
しかも距離も5kmなので、
LSDではなくて、SSD(ショートディスタンス)だ。


なにを目的にしているか。


自分が興味をもっているのは、
LSDをやらない理由の方で、
「ゆっくり走るとフォームが崩れるのでやらない」
というものがあること。
つまり、
「ゆっくり走って、フォームを崩さないことは難しい」
ということだ。


ギター演奏でも、
「速くやるのはできるけど、ゆっくりやるとできない」
というのは、よく聞くことで、本当に難しい技術は
ゆっくり弾いても、聴けに耐えうる音楽にするところと
思っている。
つまり、ゆっくりやることは、技術を
鍛えることに他ならないのでは、と思っている。


ということで、
「必要以上にゆっくり走る」
ということを継続中。


じゃあ、速度を上げて走ることは
やらないのか、ということになるが、
これも現在試行錯誤中。
これはまた、別の日のブログにて。


<去年の今日>
「毎日の繰り返しを大事に」
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20130107

<目に入ったニュース>

><