LSDを考える

LSD。Long Slow Ditance。
つまり、ゆっくり長く走ること。
確かに効く。
ゆっくり走るので、息は上がらない。
なので、全く疲れていないような
気持ちになるが、自分は40分を超えると、
なぜか気持ちが萎える感じになる。
そして、その理由は走り終わった後に
わかるのだが、思ったより強く疲れがくる。
きっと身体はそのために、気持ち面で
休みたいという信号を出すのだろう。


しかし、LSDって難しい。
それなりの「快適ペース」で
走るのが一番効率がいいと思われるが、
LSDは、そこを敢えてゆっくり走らねば
練習にならないとのこと。
LSDをきちんとやると、毛細血管が
強くなるとのことだった。


ということで、自分もたまにやる。


昨日、56分12秒で走ったコース。
大体10kmと思うが、これを今日は
とにかくゆっくり走った。
69分8秒。約70分。


物の本では、LSDは、7分/kmとのことだから、
これくらいゆっくり走ると、LSDだな、
と走り終わって思った。


さて、
そういうゆっくり走りながら考えたのは、
LSDって、身体を鍛える(毛細結果をつくる)
という事以外としては、どんな練習にすべきか?
ということ。
特に、「フォームをよくする」
というために、どんな練習になるかということだ。


ゆっくり走るので、身体の各部には余裕がある。
なので、「悪い走り方でも走れてしまう」
というところが恐ろしいところ。


ギターだと、ゆっくり弾くのは、
速く弾く以上に実は難しくて、
粗いところがしっかり聞こえるので、
すごく練習になる。
ゆっくり弾いて美しく聞こえれば、
速くしていっても、しっかり弾けるものだ。


しかしランニングの場合は、ちょっと違う。
足をすり足にして、むちゃくちゃかっこ悪く
走ってもゆっくりにできるし。
ぴょこぴょこはねるように走っても
ゆっくりにできる。
もちろん、それで長く走ると劇的に
疲れるので、自然となおってはくるが・・・・


どういう点に気をつけて走ったらいいのだろう?


よいランナーは、LSDでもフォームはしっかり
きれいなままだという。


それでゆっくりはしるには、以下のいずれかということになる。
  1)ピッチを落とす。(歩幅はさほど落とさない)
  2)歩幅を短くする。(ピッチはキープする)
いずれもやってみたが、
明らかに2)が正解だ。
1)は歩きでやるべきことと思う。
2)で歩幅を短くして、しかもできるだけ
楽に身体を使おうと思うと、
軸足にすっと体重を乗せることが肝心であると
わかる。
そうすると、足の着地は、踵からではなく、
ミッドフットより前、踵としても、
ほとんどフラットに着地するようにするのが
よいのだと理解できる。
同じように、右半身と左半身の連動のさせ方、
下半身と上半身の連動のさせ方、
これらをピッチにのせて楽にできるように
することが練習なのだ、と思うと、とても
有意義なものに感じられる。


以前、このような感覚があったろうか・・・・
と思い出してみると、あった。


ちょうど、縄跳びで、長くひっかからないで
飛ぶときの感性に近い。
できるだけ体の力を抜いて、
スタミナを温存し、しかし、ひっかからないように
リズミックに跳ぶ。


いまの自分は40分を過ぎると、
体がきつくなる。
これは昨日の快適ペースでも、
今日のLSDでも変わらずに来た。
ということで、
LSDにて、40分過ぎた後で、
一段とフォームを気にして走ることで、
よいフォームが得られるかもしれないと
思った。


お盆休みなので、
明日も同じコースをゆっくりLSDしようと思う。


<去年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20100814

<目に入ったニュース>

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