ランニングシューズ試し履き会

ゼビオ主催のランニングシューズ試し履き会@根岸森林公園
に行ってきた。
結論からいうと大満足。
自分がためしてみたかったシューズを軒並み
試し履きして走ってくることができた。
せっかくなので、ざっと自分にとっての
各シューズの評価、感想を記載しておく。


まず、自分が履いていったのが、
アルトラのインスティンクト。
「ドロップゼロ」のシューズだが、昨今、
このドロップが注目されているので、
各メーカーの方に、
「自分は、ドロップが小さいシューズが好きですよ」
と説明する手間が省けるだろうとの思惑。
で、その思惑どおり、ある程度のメーカーの方は、
ドロップに関しての説明をしてくれた。


朝10時から開始。
ほぼ、2,30名の方が集まった。
若い方が多かったが、自分と同じくらいの方も
いたと思う。
準備運動として、9:30くらいに、まずインスティンクトで、
ランニングコースを走ってみた。
おおむね1.2km。
1足につき、この1周を走って評価すればいいな、と思う。
また、1周インスティンクトで走ったので、
自分としての「標準シューズ」
の走り心地を確認することもこれで実施。
ちなみに、中敷きに、スーパーフィート
ブラックをいれているので、厳密なゼロドロップではない。
かつ、このことで、中足部の安定性(ねじれ防止)
についても、自分の足に覚えこませる。


それにしても、ものすごくいい天気・・・
はっきりいって暑い。
体力大丈夫だろうか・・・・
アミノバリューが飲み放題とのことなので、
しっかり取りながら走ろう。


さて1足目。
ブルックスのピュアコネクト。27cm
ドロップも小さく、ベアフット系に近い設計だが、
バリバリのベアフットではなく、
クッションもそれなりとの評価。
自分に合うのでは、と思って1番目に履いた。
結果としては、とてもよいフィーリングだった。
特徴的なのは、シューズの裏の接地面が
踵より中足部外側から、拇指球にかけてが
一段盛り上がっているような感覚がある。
そのため、
・踵のへりとかを擦る感じが生じない
・足裏が転がる感じで走れる
という点がグッド。
一方で、ナビバンドという、足の甲の部分を
ゴムで締め上げるような感じで、
ぴったり感を高める工夫があるのだが、
これが自分は合わなかった。
これは、一言でいうと、ザムスト
HA-1(機能靴下)を思い出してしまう機能だったが、
自分は、これがあると、足裏が圧迫されるような
感じで、ちょっと不快に感じてしまうのだ。
この点だけが残念。
但し・・・だ。
このぴったり感は、トレランシューズでは、
必要なのかも、と思っている。
特に下り坂なのだが、足がつま先方向に
シューズ内で流れる方が、もっと不快だ。
これを防ぐには、効果が高いかも・・・
と思うもの。
なので、ピュアグリッド2を試し履きしたかったのだが、
本日は、なしだった。残念。
でも、今日の感覚からすると、かなりよさそうに思う。


次、ミズノのウェーブライダー17。26.5cm
広告では、かなり頑張った開発をしていた旨
書いてあったので、期待したもの。
で、結果としては、自分としては
「ジョグ用によい」、という評価。
履き心地は、大変ナチュラル。
癖がなく、ゆったりしている。
そして、しっかり守られている感があるのに、軽い。
メーカーの狙いがよくわかる。
ただ、履き心地としては、「ゆったり」
という感じなので、自然とスピードはゆっくり
になった。また、自分としては、踵が高いのが
気になってしまう。
このシューズでは、かかと着地がもっとも走りやすい
と思われ、かつ、ランニングフォームのなかで、
踵から着地し、その次に、足全体が地面に着いた
状況になったとき、その踵の高さゆえ、
ひざが曲がり勝手になってしまう。ここが残念。
まあこれは、シューズのせいもあるが、
それより、自分のフォームとの相性だろうと思う。
そうならないフォームで走ればいいのだろうから。


次は、ニューバランスのRC1100。26.5cm4E。
最初に結論だが、これが今回自分としては
チャンピオンシューズ。
まず、癖を全く感じなく、実にナチュラルだった。
踵が引っ掛かるとか、足がねじれるとか
余計なことを感じず、ピュアコネクトで、
ナビバンドをなくしたシューズみたいにも
思えた。(つまり自分にぴったり)
ただ、自分の足は、どっちかというと
細身なので、4Eが一番いいのか?との疑問あり。
2Eは貸し出し中だったので、あとで履くことにした。
で、
この広告冊子を頂いたのだが、まさに
「踵での余計な引っ掛かりをなくすように設計した」
とのことが書いてあって、なるほど、
自分の感覚と同じだな、と納得してしまった。
このシューズ、売れるのではなかろうか。


次、アディゼロREN 27cm。
これも気になっていたシューズ。
で、感想だが、今持っているアディゼロジャパンの
足の返しのバネはそのままに、
薄く、踵も低く、とした感じ。
すごくスピードがでそうなシューズだった。
(履かなかったが、この上のSENはすごそうだ)
ただ、アディゼロジャパンもそうなのだが、
踵部と前足部のつなぎの部分の剛性が
ちょっと癖がある。
ぐにゃっと曲がる感じと、それが
返しのバネとなる感じ。
その結果、前足部にスパイクを付けているような
攻めの感覚を感じるので、速く走れそうな感覚だ。
ただ、ここを柔らかくするのは、諸刃の剣で
トレイルランとかだと、とても長距離持ちそうにない。
「ねじれによる疲労」が来るのでは、と思ってしまうもの。
自分といては、これを選ぶのであれば、
5km程度の短い距離を
全速力で気合を入れて走る駅伝対応、とかになろう。


ここで、もう1回、NBのRC1100。今度は26.5cmの2E。
自分の足は、細身なのだが、なぜか、
窮屈に感じる。27cmの方が合うのだろうか・・・
一度立ち止まって、つま先のつまり具合を
シューズの上から確かめてみる。
縦方向は、問題なさそうであるが・・・。
さっきの1度目に履いた方がフィーリングが
よかった気がするのはなぜ・・・。
ひょっとして、ここまでで5足目で、最初の
準備をいれると、7km以上走っているので、
ちょっと疲れたのだろうか・・・
と不安になる。
結論。後でもう1回RC1100の4Eを履いてみよう。


次からは、ちょっとトレランモードへ。
イノベイトの3mmドロップのを履いた。
これは実にダイレクトに地面を感じるシューズ。
かつ、前足部の左右のヘリの部分に硬い
材料の突起が配置されており、
これが、がっちりトレイルに食いつく。
その感じが大変気持ちいい。
かつ、これがトレイルシューズ?というくらい軽い。
今アルトラのローンピーク履いているが、
次のトレランシューズの候補として、これも
入れておこう。
なお、ひとつ気になるのは、
ロードの走り心地。
やはり、硬く感じてしまう。
致し方ないのだろうな。


次、サロモンのマントラ 26.5cm。
これもトレラン用だが、ロードも
視野に入れたトレラン用とのこと。
ドロップは7mmで、自分がアルトラを
履いていたのを気づいたメーカーの方から、
「ちょっと高く感じてしまうかもしれませんが・・・」
とのお言葉を頂いた。
で走ってみたのだが、思っていたより、
7mmの高さを感じない。
これは、トレランでのダメージをきちんと
考えていて、シューズのアウトソールの
剛性をしっかり高めにしていることと、
それを1枚のボードみたいにしたうえで、
そこからのクッションをしっかりとっていること、
以上が絶妙で、足が守られている感が前面に
でているため。
このことは、足裏の指先側が落ちているような
ドロップ感ではなく、足裏全体を微妙に角度を
つけている、というようなドロップ感になる、
というような言い方の方がいいのかもしれない。
で、ロードの方も気持ちよく走れた。
サロモンって、やっぱりすごいメーカーだ。


次、ロード用シューズに戻って
プーマのモビアムというトレーニング用シューズ。
これは、かなり特徴的で、
「足の返しを鍛える」
みたいな使い方をするシューズとのこと。
で、自分は、
「足の返しを使わない走りを追及している」、
ので、相性は最悪そうに感じる。
で、走ってみての感想だが、足裏が、
拇指球部と、踵部の2点で設置して、
その2点の接地タイミングがものすごくよくわかる。
フォアフットか、踵か。
そして、それらがどれくらいの時間差で
それぞれ着地するか、がわかりやすい。
ということで、自分が使うと、
接地の練習用シューズみたいな使い方になるようだ。
これはこれで、練習になりそう。
ただ、自分がマラソンのような長距離を
走る際の弱点が「足裏筋の疲労
なので、ここに集中的に負荷がかかりそうな感じが
なんとも・・・。
よいとみるか、悪いとみるか・・・
鍛えるために、グッドと思えばよいが、
けが防止ということからすると、自分としては
選択肢から外す方向だろうな・・・。


さて、ここでもう1度、RC1100の26.5cmの4E。
結果としては、やはり最高に履きやすかった。
やはり、疲れたせいで、評価がかわったのでは
なかった。
じっくり自分の足で確かめてみたが、
自分の足の特徴は、足自体は細身だが、
足の親指が広がり勝手になっている。
この広がりが狭められると、
「窮屈感」をかんじてしまうようだ。
4Eだと、それがなくて、とてもナチュラル。
ということで、このシューズは3回目。
かなり走りこんだ状況だったが、最終チェックをせねば、
と思い、ここまでほぼキロ6分で走っていたのだが、
キロ4分40秒にあげて、1周走った。
気持ちいい。
ということで、やっぱりこれが本日のチャンピオンシューズ。


以上だが、まだ履いていない、重要シューズがある。2社。
ナイキと、アシックス。
ここで、時間はあと30分くらい。
両方いける時間ではある。
ただ、ナイキの方は、メインは
ナイキフリーに見えた。
これは、自分としては、今回は対象外。
なので、アシックスを履くことにする。


アシックスは、現在2160NYを使っているので
ある程度特徴は分かっているつもり。
で、メーカーの方に
「マラソン3時間半を狙うには」
と聞いてみると、
「ゲルフェザーとかいかがでしょう」
とのことで、これで走ってみた。
実は、自分は、今回はアシックスは、
重点フォローメーカーには入れていなかった。
理由は、2160NYがそうなのだが、
足の土踏まず辺りに配置される、硬度が高い
デュオマックスとかが、あまりに過保護に
思えるのと、それがランニングフォームに
影響あり、と思っているため。
なので、自分の2160は、
連続して履かないで、ほかのシューズと
ローテーションで履くことにしている。
で、ゲルフェザーだが、確かに
デュオマックスと同じ位置に、少し
硬度の高めの材は入っていたが、これが
NYに比べれば、ずいぶん柔らかさをもったものだった。
それにより、アシックス独特の
「土踏まずの部分の広い部分がちょっとあがっている感じ」
がなかなか、よい具合に感じられた。
なるほど。
NYを卒業すると、こういう方向にいくのね。
と納得。
アシックスはこの部分を除くと大変ナチュラル。
加えて、自分はスーパーフィートをいれたり
しているが、そうであれば、アシックスの
この足裏の処理は、同じことを目指しているのかもな、
などとも思う。
アシックスは、ドロップ数を公表していないが、
自分としても、アシックスのシューズは、ドロップ
とは違った評価をしていくシューズと思っている。
これは、これでありだな。との評価。


以上、大変楽しい試し履き会だった。


ちなみにゲストで来ていたのが、
尾崎好美さんと、湯田友美さん。


尾崎さんには、雑誌の記事で読んだランニング
フォームに関する発言が
気になっていたので、ちょっと質問をさせていただいた。
これについては、また後程。



<去年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20120922

<目に入ったニュース>

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