腰を高くして走るとは

昨日ゼビオ主催のランニングシューズ試し履き会の
レポートを書いたが、追加で、もうちょっと。


ゲストでこられていた尾崎好美さんに
以前雑誌の記事に載っていた内容について、
ご質問させていただいた。
それを記載しておこうと思う。


まず、以前雑誌に載っていた内容だが、
これは、極々簡単に記すと以下。
「走っていてつかれてきたとき、
  腰が落ちている、と言われたが、
   これがどういう状況で、どうしていいかわからなかった」
とのこと。
実は自分も、ランニングを始めたころは、
「腰を高くする」
の意味が分からなかった。
「腰の位置を高くするっていったって、
   つま先立ちではしればいいってもんでもなかろう。
      どういうこと?」
と思っていたもの。
そういう状況だったので、尾崎さんの
記事は親近感をもって読んだことを覚えている。


で、まず、以下みたいに聞いてみた。


「以前雑誌で読んだのですが、
  尾崎さんは、腰を高くするってわからなかった
   と書いてあったのを覚えています。
      それって、どういう状況だったのですか」


すると、とても丁寧に、
以下のようなことを、答えていただいた。
「腰を高くっていうのがわからないので、
  胸を張って対応してしまったんですよ」
と、そのその場で、胸を開く、というか
肩甲骨を寄せるような動作をしてくれた。
「これ、まったく違うんですよね」


「で、今は腰が落ちてしまう、というのは
  ご理解されたのですか?」


「はい。今は分かっています。
  胸を出すのではなくて、腰、というか、
   おなかの下の方をしっかり前に乗せる感じです」
「ここが落ちて、腰が曲がってるようにみえると
  (腰の曲がったおばあさんみたいなポーズをとりながら)
    腰が落ちたとなります。」


「なるほど。着地するとき、真下に着地というか、
   腹から脚にかけての角度が直線に近づくということですね」
   

「まあ、そうですね」


以上だが、自分はこれで、すべて納得。
脚の裏側(ハムストリングスとか)で走る、
とか、真下で着地とか、上半身が下半身に
先行するとか、いろいろな言い方があるが、
大体同じような意図、というか、身体の使い方を
含んでいるな、思ってきていて、
「腰を高く」もその線での理解でいいのだな、
と思ったもの。


で、ほんとうに興味があったのは、
そうならないために(腰が落ちないために)
尾崎さんはどうしているか、だが、尾崎さんは、
「腰のあたりをきちんと前に出す」
というアドバイスだったので、このような
意識で、尾崎さんはできてしまったということだろう。


自分は、尾崎さんに比べれば、ずいぶん才能は
劣るであろうと思うので、
(日本で1番を争うような方と比べること自体恥ずかしいが・・・)
もう少しいろいろ考えないと、理解できない、というか
思ったような身体の動かし方ができなかった。
まあ、このようなとき身体の使い方を
どのようなイメージでやるか、
が人それぞれで面白いところかな、と思う。


以上、わずか、数分のやり取りだが、
自分としては、とてもいい時間になった。
ありがとうございます。


<去年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20120923

<目に入ったニュース>

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