ギター試奏 続き

昨日「続く・・・」と書いたのは、
その後もギターの試奏をもう1店
いったから。


福岡ビルにあるヤマハで、高級手工ギターの展示試奏会をやっていた。
GC60シリーズ、70シリーズ
がそれぞれ3本ずつならんでいた。
GC60シリーズが100数万円。
70シリーズが168万円だ。
確かに「高級」・・・・。


「試奏していいですか?」
と聞くと、
「どうぞどうぞ」
と二つ返事でOK。

当然ながら、買える値段ではないので、「買うことは、できませんが・・・」
というのを表情で表しながらの、
試奏の打診だったので、
2つ返事でのOKは、うれしかった。


で、GC60から試奏。
これらのギターは、著名製作家
を手本にしているものと、
その結果から、ヤマハの思想で
つくられたものがあるが、
これは、後者。
で、印象だが、
音もいいし、弾きやすい。音量も大きい。
やっぱりいいギターは違うなあ、
という好印象。
やはり、値段だけのことはある、
ということだろう。


次はGC61へ。
著名製作家を手本にしているやつとのこと。
これもいいのだが、正直
「音暴れすぎではないか」
と思ってしまった。
自分には、ちょっと弾きこなせない感じ
という感じ。
音の明るさが60よりさらに際だって、
どんどん音が前にでてくる感じで、
いいギターには、違いないが。


で、次がGC62。
これが・・・・GC61に輪をかけて、
明るく前にでてくるキャラクターだった。

ということで、61より、評価は
さらに悪くなった・・・というのが、
通常の流れだろうが、実は、逆で、
ここまではじけられると、
「暴れ馬を乗りこなす楽しさ」
みたいな感じで、逆に好きになって
しまった。
おもしろい!という感じ。


ただ、本当にぎりぎり感があって、
これ以上だと、
「おいしいが、脂っこいになってしまう」
ような状況。
本気で自分が今後長く使っていく
ということになると、
60を選ぶかも・・・・
というところ。


さて、以上60シリーズを十分楽しんで、次に70シリーズへ。


まず、GC70を弾いたが、
これは、GC60の兄貴分
というのがよくわかる。
「よく整理されている」
という特徴が、60と同じ。
さらに精度を増したという感じ。


ただ、ちょっと自分の感性に???
となったのが、60の方が音に元気が
あるように感じる。
ブラインドテストをやったら、
自分は、60のほうに高い金額を
つけてしまうかも
・・・なんて思いながら、なんでかなあ・・ともう少し引き続けていて、
ふと気がついた。


「60の方が弦長が長いのか?」
あとで、カタログもらったら、
ずばりで、60シリーズが66cm、
70が65cmだった。
弦長の違いって、そうだ、こういう
感じだったと思い出した。
なので、その後は、それを頭にいれて
試奏を継続。


次は、GC70C。表板の材が杉。
自分は杉の音は
倍音がきれいにでて、整理された音」
という印象を持っているが、
そのとおりの音。とても好きな音。
ただ、最近、松の明るい音が好きに
なってきていて、今日は、もうひとつ
周りのギターの方がいいかな、
と思った。


そして、最後にGC71。
このギターが自分は一番気に入った。
ほかのギターとの違いは低音。
とにかく低音の「輪郭」がすばらしく
はっきりしている。
スピーカーの質の高さを評価するのに、
自分はこの「低音の輪郭」
がどれくらい聞き取れるか、
を重要な判断基準としているが、
同様の評価方法をギターに用いれば、
この点において、抜群のよさだった。
ほんとに、かっこいい音・・・・


以上、とても楽しい時間だった。
おそらく20分くらい弾いていただろう。
お店が空いていたこともあり、
店員さんが、試奏室の扉を途中から
完全に閉めてくれて、
「完全貸し切り状態」
としていただいたことから、
申し分のない、試奏ができた。


深く御礼申し上げたい。


しかし・・・・・・・


こういう試奏は、
自分のギター購入検討に対しては、
マイナスかもしれない。
壁ばかりが高くなっていく気がする・・・



<去年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20090710
<目に入ったニュース>

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