ヤマハNXシリーズ試奏

土日で、ヤマハの新しいガット弦ギターの
試奏をしてきた。
「なかなか九州に入ってこなかったんですよ」
と長崎の島村楽器の店員さんがいっていたが、
確かにそのようだ。


長崎では、形状がフォークギターに近い
NTXという機種しかまだ入ってきていないとのこと。
翌日日曜日、家族サービスで福岡に
いったので、福岡の島村楽器にいくと
NCXというクラシックギターの形状のほうも
置いてあった。


ということで、二日に渡って弾き比べをしてみた。


感想としては、まず第一に
ピックアップが秀逸。


メインのボリュームと3セットのEQのほかに、
ベースサイドとトレブルサイドと書いてある
2つのボリュームがある。


これが、トップ板についた、
2つの圧電ピックアップの出力とのこと。
要するに、低音弦側と、高音弦側
の2つのピックアップの出力ボリューム
になっている。


それぞれの音質を聴いてみようと思い、
片方のみで演奏してみると、
ベースの方の音が、ナチュラルで
ほとんどこれのみで、満足する音に近い。


それにトレブルサイドの音を加えて、
「音の分離のよさ」を
作り出していく感じ。


トレブルのみだと、ぺちぺちしてしまうのだが、
これをぺちぺちと感じる手前
くらいにすると、大変分離のよい
音がアレンジできる。


わかりやすい。


次にNCXシリーズとNTXシリーズを
弾き比べてみてだが、
自分はNTXの方が気に入った。


まず、自分のメインギターである
ヤマハのサイレントギターにネックの
感じにとても近い。
このことが弾きやすさを感じる
第一要因と思う。


音色としては、スプルースらしい音で、
自分の好みとしては、倍音
高めにでて、分離がよい、シダートップの音が
すきなのだが、
NTXは、音の立ち上がりが速い音なので、
これはこれで、自分としては、
コントロールしやすい。


NCXの方はそれと比べると
やはりクラシックギターに近く、
余韻を味わう感じの音だ。


今の自分としては、
すっきり目の音が好みであり、
NTXの方が気持ちいい。


ただ、自分は12フレットジョイントで、
右手の弾く位置がネックよりに
きた方がすきなのだが、
このギターの立ち上がりの速さを
活かすのであれば、14フレットジョイントで
駒に近いところを弾いた音の方が、
それを引き出せるかな、と思う。


ということで、NTXが気に入った。
ちなみにサイド&バックは
その立ち上がりの速さを活かすのであればメイプルのもの。
あまりに硬くなりすぎて・・・という場合は、
ローズウッドというところか。


楽しい試奏だった。


ありがとうございます。




<去年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20081219

<目に入ったニュース>


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