ミュージカント

「ミュージカント」という、
とても興味のある言葉にであった。
ものの本で読んだ。


ヨーロッパには、
ミュージシャンと区別して、ミュージカントという
言葉があるそうだ。


ミュージシャンが音楽技術を生業としている人、
例えばスタジオミュージシャンとか演奏家とか
言われる人に対して、
ミュージカントというのは、
人々を楽しませることを主としている、
大道芸人みたいな人を指すのだという。


ミュージシャンには、なれないけど、
ミュージカントにはなれるかも、


なんてことをちょっと思って、
すぐ思い直す。


いやいや、実はミュージカントになる方が、
よっぽど難しいのかも。


自分のなかで、
技術的に音楽がうまいのと、
音楽で感動させることがうまいのとが
違うことを感じていたが、
どんな言葉があうのかなあ、
なんて思っていたので、
なんか、すごくはまった。


職業としての音楽が永く愛されている
ヨーロッパだけあって、言葉も面白い。


日本ではこんな言葉があるのだろうか・・・・


日本の古典芸術においては、実は観客と言うのは
そもそも、神様だそうだ。だから神楽などという。
「お客様は神様です」
は本当に本当だったらしい。
神様にみせるのを、端からちょこっと
覗かせてもらうというのが、日本式の
観劇、演奏会みたいなものだったらしい。
(詳細を語れるほど知らないが・・・)


こちらの人間を超越したものに
自分の感性を従えていく感じも
いいなと思う。


いつか、本物の、
ヨーロッパのミュージカントを
みてみたい。
もちろん、機会があれば、
日本の本物も。


<去年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20051204

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