アラスカピックの使い心地

これまでのフィンガーピックより、ずっと実際自分の指で弾いている感覚に近い。弦を爪で弾く人、プロだと中川イサト氏なんかがそうだが、そういった音を好む人で、スカルプチャーとかはいやだという人には、よいかもしれないと思う。非常にクリアな爪弾きの音で、かつ、思ったより繊細な感覚での演奏が可能だ。それと指の爪側にピックがきているので、指による弦のストローク、というか弾きおろしは、、これまでのフィンガーピックよりずっとスムーズだ。ストロークにおけるアップストロークも、ピック自体が円筒形に近いので、これまでのものよりはずっとやりやすい。但し、ピックで弾く圧力は、指を取り巻く形のフィンガーピックの固定部と、自分の爪の2箇所に掛かるが、けっこう爪の方ににかかる力が大きい。これは逆に言うと、上記の”繊細な感覚での演奏が可能”ということの裏返しだ。だから、爪や指を痛めそうということで、敬遠する人もいるのではと思う。なんにしろ、爪の音が好きな方(かつ、スチール弦の方)は、一回試してみる価値があるのではと思う。ちなみに、自分は、ブラスのほうが気に入った。