ギター工房「フェロー」さんにて楽しいひと時

インターネットで、長崎の楽器屋さんで
なにか新しいところはないかな、
と探したら個人製作家さんが
工房を開いているのを発見。


ここ。
https://ja-jp.facebook.com/fellowguitars


で、見学とかさせていただけるのだろうか、
と電話で問い合わせてみたところ、
快くOKをいただいた。
「午前中は他のお客様がきているので」
ということで、14時からお時間をいただいた。


工房をみるのも楽しみだが、
加えて個人製作家さんのギターを
弾けせていただけるかなあ、
と楽しみにしながら、バスで移動。


住宅街のごく普通の1軒の、
駐車スペースに駐車してある車の先に、
「Guitar fellow」と書かれた看板がでていた。
あ、これだ、とのぞいてみると、
窓からその自分の姿がみえたようで、
「ようこそ」とのお声をかけていただき、
工房に招いていただいた。


10畳くらいの部屋が2つつながっていて、
そこに、ギター材や作りかけのギターが、
が所せましと重なっている。
更にも1室、離れになったところが、
土間になっていて、ここが材料乾燥場所とのこと。


ふとその土間の端っこの腰かけられるスペースのところ
に目をやると、打田さんのコンサートのチラシが。


「ここでするんですよ」
とのこと。
お客様はスペース上20名。
11月15日とのことで、自分も
聴きに行きたいな、と思ったが、
そこは出張の予定が昨日決まった日だ。
残念。
ちなみに情報としては、以下。
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☆打田十紀夫 in 長崎☆
アコースティックギターライブ♪
11月15日(土)
場所 ギター工房フェロー

開場 18:00
開演 18:30

前売 2500円
当日 3000円
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さて、その後工房にあったサンプルギターを
弾かせていただいたのだが、これがまた、
最高によかった。


壁に5本のギターがかかっていて、すべて
弾いていいですよ、とのこと。
せっかく来たのだし、
それでは、とさっそく試奏させていただいた。


まず1本目は、カッタウェイのオリジナル
シェイプのギター。
見た目からして、
「如何にもフィンガーピッカー向け」
にみえる。
で、弾いてみると、倍音のリッチさにびっくり。
サスティーンが長く、しかもそれが
高音部のきらきら感も含めて長く続く。
しかし、これ、なりすぎでは・・・
という感じ。
過去に某有名製作家のギターを
弾いたとき、あまりに
音がリッチすぎてまとまらない、
と思ったことがあるが、そういう感じ。
ただ、こういうのは、オープンチューニングで
はまるはず! と思い、オープンチューニングにして
その手の曲を弾いてみるとズバリだった。


すごく鳴るけど、これを弾きこなすには、
丁寧に丁寧に弾きこなすことが必要と思う。
自分のように雑な弾き方だと
雑な部分も増幅されてしまうので、
ちょっとつらいかも・・・


で、2本目は、オリジナルシェイプの
ノンカッタウェイのギター。
ボディの、ネックと反対側の広がりが
ちょっと広めのシェイプだ。


こちらは1本目に感じた「なりすぎ感」
を「それだけなくして弾きやすくした音」だった。
おもわず、
・・・自分の心の中のコメントを予想していたのか・・・
と思ってしまった。
弾きやすい。
1本目よりはちょっと音量も倍音も抑えてあるのだが、
それと引き換えに、
「コントロールのしやすさ」
が獲得されている。
一言でいうと、
「歌いやすいギター」だ。
その上、1音1音の輪郭もしっかりしている。
ほしい。思わずそう思った。


次の、3本目、4本目は、マーチンのコピー。
3本目がD28、4本目がD18。


まず3本目だが、弾いた瞬間びっくりした。
「最良質のマーチンD28、そのもの!!」
低音の重厚感と鈴なりの高音が最高に気持ちいい。
かつ、特徴的なのが、ネックのしっかり感。
その点を指摘すると、
「わかりますか」
「それはその感じを狙ってのTバーをいれているんですよ」
と、その」Tバー実物を見せていただきながら、解説していただいた。
太目かつトライアングルネックも自分の好み。
このギターで何曲弾いただろうか・・・
次から次へと、勝手に手がいろんな曲を弾きまくってしまった。


すごいものを弾いた、
と思ったので、次のギターは
このギターを弾きすぎたかなと思ったこともあり、
控えめに弾こうかな、
と思いつつ4本目に。


しかし、これもすごかった。
(ので、長く弾いてしまった・・・。)
3本目が、特に低音がガイーンと
響きわたる感じなのに対して、
この4本目は、低音から高音まで、
実に整理されている、という感じ。
低音も含めてコントローラブル。


そのことをご指摘すると、
「わかりますか」
「実はですね・・・・」
と構造上の違いを解説してくれた。


なるほど!
確かにそれはわかる!
という解説で、詳細はここでは記載しないが、
あまりに明快だったので、
納得してしまった。


最後の5本目はミニギター。
これが一番難しいだろうな、
と思いつつ手にした。
ミニギターは、一番「安っぽい音」
になりやすいからだ。
しかし、予想に反して、
これも実にうまく製作されていた。


ウクレレのような、音の立ち上がりの「ポワン」
という感じが、絶妙。
そのことを聞いてみると、
「実はですね」
「そのサイズのギターは4本目で、1本目は
  フルサイズ並みに硬く作ってしまって、
    その感じがまったくでなかったんですよね」
「そこから、サイズの違いを理解してできたのがそれです」
とのこと。


なんと、この音の特徴は、狙って作られたものだったのか!!


そのあと、2本目と3本目を再度弾かせて頂きながら、
音の特徴をあれこれ自分が指摘。
すると、「製作上のあれこれ」
をいろいろ説明いただける、という状況になった。
なんて、たのしい!!


そのあと、ギターメーカー談義で、
マーチンは・・・ギブソンは・・・みたいな
話に突入。


「kiriharaさんが気になったメーカーってどこですか」
「マーチン以外では、自分は、ローデンですね。音にさわやか感があったんですよ」
「私もそれはわかります。音がでたあと、もう1回音がでてくるような」
「そう、それそれ。生音でコーラスかかってますよね」
といったウルトラオタッキーと思われる会話・・・。
楽しかった。


ギター製作家さん、というか、takasakiさん、すごい。


以上、非常に充実した時間だった。
最後にありがたいことに、
帰りは車で送っていただいてしまった。
本当にすいません。


ちなみに、すでにかなりのバックオーダー
をお持ちとのこと。
納得。


以上、楽しい時間ありがとうございます。
また、お会いする時を楽しみにしてます。


<去年の今日>
「再オーブンのハンズにいってきた」
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20131025

<目に入ったニュース>

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