港南台にあるスプルースというギター店にて

港南台にある、スプルースという
ギター屋さんをみてきた。
主に、中古ギターを扱うお店。
ご主人が応対してくれたが、
ご自身で仕入れ対応をしているとのこと。
集合ビルの2階の一室に、
ソファーが1つ、いすが2つ、テーブルが1つ。
シンプルでさっぱりした感じ。
そして、壁にギターが10本くらいかかっている。
「しっかり弾いてみてください」
といった感じでよい空間だ。


で、そのギターが大変面白い。
メーカはマーチン7割、2割ギブソン
そしてタカミネがちょっと、
といったところであったが、
みたことがないものや、すでに
生産中止品となっているものが
ならんでいる。
「中古」だから、当たり前だが、
なんでもよい、と集めたわけではなく、
「ご主人がこだわりを持って集めてきた楽器」
ということを感じる。


せっかくなので、数本、弾かせていただいた。
・マーチンのOO0-28Custom トップシトカスプルース、バックローズ。
・マーチンのJ-40 トップスプルース、バックローズ。
・マーチン D-18V トップスプルース、バックマホガニー
・D-18Authentic(2008)トップスプルース、バックマホガニー
それぞれの感想を。


・マーチンのOO0-28Custom トップシトカスプルース、バックローズ。
形は、エリッククラプトンモデルと同じにみえる。
但し、カラーがナチュラルでECモデルの黄色がかった
ものとは明らかに違う。
ピックガードがついているが、自分のフィンガーピッキングには
大変マッチしているように思えた。
低音、高音とも音の輪郭がはっきりしていて、
イメージとしては「D45を指弾きようにした」みたいな感じ。
かつ、ギターのサイズ自体小さ目、薄め、であるため
低音がすっきりしていてバランスが大変よい。
以上、自分の試奏してきた中でもかなり上位のギター。
こういうギターを入手して、じっくり弾きこむと
楽しいだろうな、と思う。


・マーチンのJ-40 トップスプルース、バックローズ。
マーチンのJ ??? と思ってしまったのだが、
「Dよりちょっと小ぶりで、くびれがしまっている」
ので、確かにJスタイルだ。
しかし、音の方はマーチン、しかも、「よいマーチン」
そのもの。
ちょうどD45と、先ほど弾いた000-18の間といったら
よいだろうか。
000-18で、もっと低音がほしいな、と思って
これを弾いたら、ジャスト!という感じ。
自分としては、低音が出すぎる(親指が強く弾く)
傾向があるので、000の方がいいかなと思うが、
オープンチューニングで、しっかりした
低音を、ということであれば、文句なくこっちであろう。
マーチンのJってこんなにいいのね、と驚いてしまった。


・マーチン D-18V トップスプルース、バックマホガニー
これは、今回弾いた中では、自分としては
今一つ。マホガニーの温かみのある音は
予想どおりなのだが、低音がボワンといった感じに
なってしまうのが、自分には合わない。


・D-18Authentic(2008)トップスプルース、バックマホガニー
今回一番よいなあ、と思ったのがこれ。
三角の山形ネックで、これの好き嫌いがあると
思うが、自分は好き。
そして、このネックのしっかりした感じは
音の感じにも影響があるのだろうか、
大変しっかりした音。
さっきのJ-40もすごかったのだが、
その感じでドレッドノートにした、という感じ。
で、特筆だったのが、左手の弾きやすさ。
ものすごく軽く押さえてもしっかり音が
でてくれる。
思わずご主人に、
「このギターは細い弦をはっているのですか」
と聞いてしまったくらい。
(今日ひかせて頂いたギターはすべて同じとのこと)
先日、Kヤイリのギターを弾いて、
一つ気になったのが、左手をしっかり弾かないと
音がでない感じがあったのだが、こういう
ギターを弾いてしまうと、その違いを改めて
感じてしまう。
Dタイプなので、フィンガーピッキング向きでは
ないのか、と思ったが、これだけなってしまうと
フィンガーピッキングで是非とも使ってほしいギターだ。
お値段がやはり・・・であったが、自分としては、
もっと高い金額がついてもおかしくないな、
と思うくらい、いいギターだった。


以上、自分の感想は、ご主人にもお伝えして、
お礼を申し上げて引き上げ。
自分はとてもこういう高額のギターに
とても手はでないですよ、
とお話ししたが、
「それはそれとして、また弾きに来てください」
とのこと。
うれしい。


また、時間を見つけて遊びに来たいなと思った。


以上、いい時間でした。


<去年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20120816

<目に入ったニュース>

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