下りの走り

今週は4日、5日が長崎出張。


長崎でも昼休みは5km走っている。
で、長崎ではあえて坂道コースを走っている。
坂の町長崎は、いくらでも坂はある。


この長崎での坂道走は、横浜へ引っ越す前から
実施しているので、もう半年以上やっていることになる。


で、思うのだが、下りが難しい。


のぼりは単純で、ピッチを変えず、歩幅を狭くする
しかない。自転車でローギアーを選択するのと
一緒だ。
自分なりの意識上の工夫は、
「かかとで押す」イメージ。
つま先だけの走りとせず、体全体、特に
背面(主は腿の裏)をしっかり使うこと、
および、体を足首から全体を一直線で
保つこと、というために、自分としては
この意識がぴったりだった。



下りは、なかなかうまく走れない。
もちろん、重力が味方してくれるので、
呼吸は楽。
それなのに、脚への負担は大きく感じる。
味方とすべき重力は、脚への負担は増えるが、
速度を増す方向にもっていけない。
平地と同じスピードで走ると、
下りの位置エネルギーを頂ける分は、
脚の受け止める力が増すだけ。
なので、平地を走るの以上に脚の筋肉、
特に、太もも前面の筋肉を酷使してしまう感じ
になってしまう。


ランニングのいろいろな本を読むと、
体の立て方を地面と垂直に、とか
書いてあるが、本当にそういう風にはしれば、
どんどん加速してしまう。
坂道をもっと楽に下ることはできないのだろうか・・・


毎回そういう風に考えながら、いろいろ
試していたのだが、今日、ひさびさに
ちょっとうまくいったことがあった。


これまで、着地、体の向きとかを
いろいろ試していたのだが、
今日は、反対の遊脚、着地しない方の
脚をいろいろやってみたら、すごく
面白かった。


下りなので、重心はどんどん下がらねばならない。
もし、速く下げようとするなら、
逆に、重心を上げる部位を体の中で
持たせてやればいい。
どこを・・・と考えると、走りの中では、
当然ながら、遊脚となる。
で、足をあげる、太ももを上げる、
足の上げ方でも、かかと側に上げる、
ひざ側にあげる、いろいろやってみた。



わかった。



下りのショックを減らすには、
足は当然ながら、垂直方向に上げればいい。
当然だ。
平地よりも、若干だが、簡単に足は上げれるはず。
その上げたパワーをひざを前に出す形で
方向を前に変更する。
すると、ひざに体をひっぱってくれているような
感覚が得られた。
で、もう一工夫。


次に着地にもっていくとき、
その膝は、前ではなく、重心の真下か、逆に
後ろにつくようなイメージに引き戻す。
すると、ひざを後方に引き戻した分、腰が前にだせる。
加えてそれでも余った前へのベクトルは、
もちろん、逆の脚を前にもっていくことで
相殺する。



結構難しいのだが、やれているときは、
まさに膝が体をひっぱっていってくれるような
感覚が得られ、すごく楽に、速く走れる。
納得した。


ただし・・・・
これまで毎日走ってきたが、
「遊脚を引き上げる」
ということは、意識しておらず、
従い、この点はまったく運動神経も筋肉も
できていない。
なので、そこを意識せずとも動くようにしてやる必要ある。
しばらく、そこを集中的に鍛えようと思う。


最後に、なぜ、今回のところに気が付いたのか、
ということだが、実はトレランのおかげ。
トレランでは、下りに、木の枝とかよけるべき
ところがたくさんある。
これをうまく走るのに、重心を上げて跳んでしまうと
まったく安定しない。
重心の位置を変えず、
「足を抜いてやる」
とうまく走れる。


このことと同じだな、と
後付けで気が付いた。


面白い。



<去年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20111005
<目に入ったニュース>

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