謝り方の指導

ある上司が部下に、
「お客様に対して、やる気がありませんでした、と謝れ」
と言っている話を聞いた。


これは、真面目にまずい。


この謝りをその文字面どおりの理解とすれば、
「自分の組織はやる気がない担当をお客様の前に、だすことがあります」
と認めているということに他ならない。
仕事をやる上で、まずもって大切なのはやる気。
これが、ないものを平気でお客様の前に出してました、
と認めるということだ。


最悪だと思う。


もし自分がお客だったら、
そういう謝り方をされても、全然謝られているきにならない。
「さっさとやめれば」
としか、言えない。
技術が下手でした、とか、注意が行き届きませんでした、
という謝り方ならわかる。
しかし、やる気がありませんでした、
では、救えない・・・・


それともっとやばいことがある。


もし、その若者にやる気があったとしたら・・・・


その指導者は、その若者に
対してあまりに失礼だろう。
遊びなら、いいかもしれないが、仕事だ。
上司と部下とはいえ、一緒の仲間。
やる気がないと認めろ、なんてことを言われたら
どう思うだろうか・・・・
かなり残念に思い、本当にやる気をなくしかねない。
そして、その落ち込みは、
やる気があればあるほど、
真面目に取り組んでいるものほど、
純粋にやっているものほど、
大きいに違いない。


若者はやめてしまわないだろうか・・・・


「優秀な働き手というのは、真面目で
 誠実に取り組んでいるもの」、
といえると思うのだが、そうだとすれば、この組織は、
「優秀な働き手ほど、やめたくなる組織」
ということになってしまう。


ということを、その叱っている方に、
申し上げてみたい。


いい日本にしてきましょう、ということで。



<去年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20111004
<目に入ったニュース>

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