#78クラスタフリーコンサート

月曜日朝から横浜出張で。前日移動でホテル泊。
せっかくなので、急遽クラスタフリーコンサートへ。
昨年の9月以来、ひさしぶりだ。


早速皆さんの演奏の感想を。

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ジブリhataさん 八王子市(N) もののけ姫、アシタカせっ記、アルハンブラの思い出
ギターがヤマハのサイレントギターから、
ゴダンのナイロン弦に変わっていた。
いい音だった。
ボディーがないので当たり前だが、
音にボワンとした感じがなく、
芯のある、反応が速い音だ。
こういう輪郭のはっきりした音は、
エフェクターの乗りもいい。
hataさんにぴったりと思う。
演奏の方は、紙芝居にて、弾く曲、ジブリ
場面、曲想等が説明され、楽しかった。
演奏自体もすばらしく、特に聴き入ってしまったのは、
最後のアルハンブラ
トレモロもさることながら、
親指で奏でられるメロディー部、
そしてそのメロディーと、トレモロ
バランスがすばらしい。
今日はいろんな方がアルハンブラ
弾かれたが、関口さんは別格として、
もっともきれいなアルハンブラだと
自分は思った。


furuyaさん 横浜市(S) マリアルイサ、ラグリマ、アデリータ、禁じられた遊び、ルパン3世のテーマ’79
鉄弦による正統派クラシック曲の演奏。
演奏は一言でいうと、「丁寧」
ゆっくりとしっかり弾いている感じ。
ただ、ちょっと丁寧すぎるかな・・・
という感じもした。
鈴なりのようなきれいなギターの音がそうさせるのだろうか。


演奏の途中で、
「なぜ鉄弦でクラシック?」
との質問がなされ、同じ質問をされるんですよね・・・
といろいろなシチュエーション説明があったあと、
「このギターの音が合うんですよね」
みたいなことをいわれていたが、
そのとおりと思う。
自分のみたところ、「アバロン」という
メーカーのギターだが、
このギターは、前のローデンであったと記憶している。
ローデンギターは、自分が試奏したとき、
一番繊細というか、ナイロン弦に近い感覚を
もったことを思い出す。
いい音のギターだった。


yagiさん 亀戸(N) ビリンバウ、コルコバード、アナザーユー
ピックによるナイロンギター演奏。
歯切れのよいリズムに加え、
「1音の表現の多彩さ」
を感じる演奏。
特に最後のアナザーユーがよかった。
メロディー自体美しいのだが、
一つ一つの音が、ピックと左手の
グリスや押さえ方で、表情付けが
なされている。
それが実にジャジーというか、いい味の演奏だった。


yamauchiさん 小平市(N) メヌエットクリーガー)、アンダンテ(ソル)、ノクターン(ヘンルェ)、グリーンスリーブス
大変明るい女性の方。
初めてお会いしたのだが、
チョコレートありがとうございます。
おいしく頂きました。
「初心者でずっと同じ選曲から抜け出せない」
と説明があって、演奏開始。
拙い感は、あるものの、
明るい人柄がでているような
演奏で、好感をもった。
クラスタでチャレンジしているから、
すぐにうまくなっていくのだろうな・・・


kimuraさん 町田市(10N) 練習曲op6−8(ソル)、ロンド風ガボット(バッハ)、アルハンブラの思い出 
以前同様、「木村さんの音・演奏」だった。
端正というか厳しいというか。
でも、以前と比べてやわらかさもでてきたようで、
特にMCはずいぶんなれた感じで楽し内容だった。


saitohさん 立川市(N) メヌエット形式の練習曲(ターレガ)、禁じられた遊び、マリア(ターレガ)、カヴァティーナ(スタンリーマイヤーズ)
ずいぶん上手になられていた。
はっきりした大きい音は、変わらず、
曲がスムーズに流れるようになっていた。
どっかのコンペにでられる??
是非がんばっていただきたい。
応援してます。


ラグタイムmikiさん 世田谷区(S) アイルシーユーインマイドリーム、イージーウィナー、メイプルリーフラグ、スワイペシー
えらい渋い選曲。
ピアノ譜をご自身でギターアレンジしているとのこと。
すばらしい。
演奏の方は、自分もラグタイムは好きなのだが、
mikiさんの演奏は、とっても軽やかで、
すっきりした感じの演奏。
自分はどっちかというと、
レブラントゲイリーディビスとかの
黒っぽい演奏の方がすきなのだが、
もともとのラグタイムは、mikiさんの
演奏の方が近いものなのかも・・・などと思った。
(軽やかなダンスミュージックだったから)


ohshimaさん(初) 立川市(N) 禁じられた遊び、ラグリマ、月光
本日15番目に弾いた関口さんに師事しているとのこと。
自分の印象を一言でいうと、
「一生懸命の音」
がんばって練習中であることが
分かる音だった。
気持ち的にも、そういうところが
あったのであろう、1曲目禁じられた遊び
弾きおわっての一声が
「後何分ありますか!?」


ギターの音は癖がある音で、
中音域で、鼻にかかったような音がでていた。
あれは、ご本人の演奏からだろうか?
それともギター自体の特性?


kanaiさん 川崎市(N) ヒューマンネイチャー、銀河鉄道999、猿とギター、オーバージョイド
自分も久しぶりだが、
kanaiさんも久しぶりであったとのこと。
いつもの太いギターの音は健在で、いい演奏だった。
「フィンガーピッキングコンテスト、今年は落ちました」
とのことであったが、その応募曲が、
真ん中の2曲。
いずれもかっこいいアレンジで、
特に「猿とギター」
はkanaiさんらしい、渋めのコードのついた
曲で面白かった。
・・・しかし・・・・
本人も自ら言っていたが、
・・・曲名はよくないんではなかろうか・・・


どういうつもりでつけたものなのか、
聞くつもりで聞きそびれた。
是非教えていただきたい。


takahashiさん 東村山市(N) アルハンブラの思い出、アストゥリアスリベルタンゴ
アストゥリアスリベルタンゴがよかった。
takahashiさんは、ボサノバで鍛えた
独特のリズム感があるが、それが
リベルタンゴにもぴったりに思える。
でも、
まだ始めたばかりであることもわかる演奏。
今後が楽しみ。(是非聴きたい)


ashohさん 小金井市(N) アルフォンシーナと海、ゴヤのマハ、アルハンブラの思い出
1曲目がもっともashohさんらしい演奏。
ルバートで情感たっぷりに
弾かれていた。
ただ、自分にはちょっと甘すぎかな・・・
インテンポの部分がもう少しあったほうが
聴きやすいかなと思った。


aoyamaさん 小平市(S) ムーンリバー、カノン、ブラックマウンテンラグ、ステラバイスターライト
以前と変わらない演奏だったが、
自分としては、大きな変化に気付いた演奏だった。
単音弾きを、「人差し指と中指」
から、「親指と人差し指」
に変えている。
その結果、リズム感、特にジャズの
「ちょっとだけシャッフル」感が
大変心地よく鳴らせていた。
この変更はaoyamaさんにとっては
大正解ではなかろうか。
ジャズではないが、この弾き方での
ブラックマウンテンラグは
大変気持ちのよい演奏だった。


一方、まったく同じところで気になったのが音色。
青山さんの親指は、たいへんやわらかい音を出す。
一方人差し指は爪での硬い音。
この音色の違いがムーンリバー、ステラといった
曲では、ちょっと耳につく感じがした。
人差し指の音色がもう少し、やわらかいと
聴きやすかったかなと思う。
(ブラック〜のようなガンガン弾く曲では気にならないが)


kawasakiさん 立川市(N) エポニナ
大変やわらかく、きれいな音色。
音色だけいえば、今日の演奏者のなかで、
1,2を争うといっていいくらいきれい。
それは丁寧な演奏からきていると
思うが、そうでありながら、1曲のみの演奏。
この音色なら、簡単な曲でも映えると思うが・・・。


amakaiさん 川口市(N) リュート組曲No2よりプレリュード(バッハ)、無言歌(メルツ)、シャコンヌ(ヴァイス)
別人か!
と思うくらいやせておられびっくり。
昨年メタボのイエローカードをもらい一念発起したとのことだが、
18kg減量!というのはすごい。
「音にも減量の影響はでる」とMCしていたが、
確かに、音もすっきりした(軽め)感じに聴こえた。
なお、1曲目はあと一週間で完成させねばならない
らしいが、ご本人もいっていたように、もう一歩。
「ひとつひとつのパーツはできあがっているのだが、繋がっていない」
という感じ。
ぜひ、いいものに仕上げてください。


sekiguchiさん 武蔵村山市(N) プレリュード(ポンセ)、フローズンフォレスト(佐藤正美)、最後のトレモロバリオス)、ソナチネパガニーニ
相変わらず、「別格」の演奏。
いろいろなコンペで「合格」とか
「2次審査進出」とかMCされていたが、
そうだろうな、と納得。
毎回「いいもの聴かせてもらいました」
の気持ちになる。


fujiedaさん(初) 台東区(N) アグアドエチュードNo2、月光、エンデチャとオレムス、はるかなる郷愁
うーーん、ちょっとコメントしにくいです。
熱意は感じたのですが。


以上、大変楽しい演奏だった。


さて、その後、自分も飛び入りとして
演奏させていただいた。
自分 長崎県(N) 川の流れのように真夏の果実、家族と、七つの子


今日は、弾くつもりできていないので、
どうか・・・と思ったが、
みなさんからありがたいリクエストの言葉を
いただいたので、僭越ながら・・・という感じで弾かせて
頂いた。


MCでも話したのだが、このところの
演奏は、「如何に深く自分の演奏を聴けるか?」
ということ。
大体自分としては、自分の演奏の
主旋律は聴けている。
しかし一方、ベース音、中域構成音は
あまり聴けている気がしない。
これらを聴くというところまで
できるか?
というようなことをやっている。
そうすると、演奏はとても簡単な曲しか
弾けなくなるので、気分としては
ちょっと下手になったような気持ちもある。
でも、
「自分の演奏によりいっそう入り込む」
ことは、これまで以上にできるような気がする。
で、
そういう演奏になった。
極簡単にいうと、前と比べてあがらなくなったというか・・・


もうひとつ。
hataさんギター(ゴダン)お貸し頂きましてありがとうございます。
いい音ですねー。
そして大変弾きやすかったです。


次、
miyakeさん 小平市(S) オールザシングズユーアー
が弾いたのだが、自分としては
時間切れ状態で聴けずにお店をあとに
させていただきました。



以上、大変充実した時間を持てた。


みなさん、ありがとうございます。


また、そのうち演奏を聴かせていただくことを
楽しみにしてます。




<昨年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20080215

<目に入ったニュース>

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