#141クラスタフリーコンサート

18:30頃クラスタについたが、
既に席は満席に近い状況。
あれ・・・・雰囲気が違う。


と思ったところ、マスターから、
「今日は土田ギター教室の方が団体様で
  参加されているんですよ」
とのこと。
なので、フリーコンサートはいつもはギターソロ限定なのだが
今回は合奏もOKにした、とのこと。
また、これは団体様に限ったことではないが、
「女性はボーカルOK」で、今回は
弾き語りもあった。


ということで、いつもとはずいぶん違った
クラスタフリーコンサートだった。


それでは感想を。



sanoさん&suzuki洋美さん&tsuchida先生 土田教室(N,N,N) 100万本のバラ、ロシア民謡メドレー
ギターでの3重奏。
ひとりひとりは、簡単な演奏だが、
それらを合わせて重奏になると
ソロよりずっと音楽的な演奏になる。
ギター教室は、ギター好きな方が
集まるところ。
重奏を楽しめるというのは特権みたいな
ものかもしれない。
とても楽しそうでよかった。
ただ、少しチューニングが甘かったかも。


nagaiさん&sanoさん&suzuki洋美さん 土田教室(N,N,N) スプリングソング、夏の思い出
ここからは土田先生がチューニングを
気にしてくださった。
また、出だしのスタートを土田先生が
指揮とって頂いた。
これだけでぐっといい演奏になった気がする。


聴きながら思ったのは、
合わせているときは楽しいが、
自宅での練習は大変かもな、ということ。
メロディパートは、それのみだと
ちょっとさびしい感じだし、それ以外の
セカンド、ベースは、楽譜を見ながらと思うが、
なかなかたのしめないかもしれない。
ただ、そういうのが、楽譜を読むという練習に
なったり、リズムの練習になったりするのだろう。
そして、合奏となると音楽が
パッと広がったようになって、すごく楽しいのだろうな
と思う。
自分も合奏やってみたい気がするが、
ちょっと現状は難しいだろうな。


nagaiさん 土田教室(N)舟歌(コスト)、モズが枯れ木で(徳富繁)、ミスターロンリー(ジェーンアラン)、悲しい酒(古賀政男
ここのところフリーコンサートに毎回
みえておられるnagaiさんだが、
どんどん上手になられている。
今回はリズムがすごく安定していた。
2曲目からは、
「先生に内緒で弾いている曲なのですが」
とのMC。
どんどんご自身の好きな曲を弾くのが、
上達への1番の道だと思う。
で、その演奏はその曲がお好きであることが
伝わってくるような演奏。
メロディーが大事にされていて、
とても聞きやすかった。
自分としては最後の古賀メロディーと、
ジェットストリームのテーマであるミスターロンリーが
特に気に入っている。
今後、完成度がさらに上がってくると思う。
楽しみにしたい。


suzuki洋美さん 土田教室(N) コストのNo.1
重奏で弾いた後だったこともあってか、
ソロの演奏でもあまり緊張することなく
弾かれていた。
なので、リズムとしては安定していた。
ただ、音の立ち上がりのところで
ちょっとずつ雑音が入るというか、
1音1音の音の質がもうひとつ。
今後教室でうまくなっていくものと思う。


watanabeさん 土田教室(N) 太陽がいっぱいシチリアーナ
かなりお年を召されたようにみえたが、
おいくつくらいの方なのだろう。
人前で弾くのは初めて、とのことで
演奏の方は、とつとつと、という感じ。
この曲を弾きこんでいることが感じられる演奏だった。


junさん 土田教室(N) カルカッシOP60No.3
若い女性の方。
膝に穴があいたジーパンが
元気な感じでお似合い。
演奏の方は、教室で習っている姿が
目に浮かぶような、
「先生の前で弾いているような感じ」の演奏。
しかし、かなりあがってしまったようで、
おそらく実力の半分もだせていないのでは。
後半は若干落ち着いたが、もう少し慣れると
もっと歌った演奏ができるのだろうな、と思う。


suzuki洋美さん&junさん 土田教室(N,N) 月光、Ajisai
自分は月光の2重奏を始めて聴いたが
なかなか面白いアレンジだった。
弾いていて楽しいアレンジと思う。
ただ、そう思ったこともあって、もっともっと
よくすることが、案外簡単にできるのでは、
とも思った。
アーティキュレーションというか、お互いの音の強弱というか、
「ここは、こっちが大きく、逆にここはそっちが大きく」
みたいなことをちょっとだけでも
相談し意識して演奏したら、
簡単にもっともっと良くなりそうに思った。


なお、本日の演奏は、
フリーコンサートの通常である
「一人15分ずつ」
というやり方ではあるが、土田教室の方は
ほぼ、1曲か2曲ずつで終了。
なので、かなり早い進捗となった。
ここまでで40分くらい早い進捗。


武満aikawaさん 国分寺市(N) アベマリア(バビロフ)、島へ(武満徹)、ムーンタン(ヨーク)
次は常連のaikawaさん。
相変わらず音が大きい。
ギターを腕と膝で挟み込むようにして、
身体全体をゆすりながらの演奏で、
とても情感がこもっていた。
曲目もいつものとおり、一癖も二癖もある
もので、そこも自分は大変好き。
ただ、
「コンテスト向きではない、と評価される場合もある」
ということがMCされていた。
でも、まったく気にすることなく、
自由曲は「aikawaさんらしい選曲」
でいけばいいと思う。
すばらしい演奏でした。


ここまでで前半終了だが、時間が早く進んでいたので、
sekiguchiプロと猫垣さんが飛び入り演奏してくれた。


sekiguchiプロ 武蔵村山市(N) アルハンブラの想い出(タレガ)
「酔っぱらっているので、弾けるかどうかわからない」
といういつものセリフでスタート。
確かに酔われていて、きつそうにみえたが、
自分にはsekiguchiさんは酔わずに弾く方が
少ないように思える。(というか、あまり覚えていない)
確かに弾き始めでちょっとふらふらしていたが、
少しミスがでたところから、逆に
気合が入ったようで、後半になるに従い、
いつものきれいなトレモロが全開となった。
さすがの演奏でした。


土田先生 土田教室(N) タンゴアンスカイ
記載漏れ、すいません。
演奏は、先生(=プロ)の演奏なので、
さすがに素晴らしい演奏。
特に、曲目からもわかるように、
「フレーズのキレ」がすばらしい演奏。
高速フレーズにおいて、1音1音が
しっかり鳴らされており技術の高さが
聴いていてわかる。
また、ご自身の音をしっかり自分で
モニターされているのがわかる、
というか、実に「余裕がある」
演奏だった。
そういうところは、後のsuzukiさんとの
重奏でも一段と感じられるところで、
演奏全体をしっかり聴いての演奏で
安定感抜群だった。


(休憩中BGMピアノ演奏) 猫垣さん 東大和市(Pf) 風笛、アルハンブラの想い出、リベルタンゴ
猫垣さんも、聴きにこられただけ、とのことであったが、
休憩時間にいつものすばらしいピアノを演奏してくれた。
「風笛はマスターのギターソロをピアノに置き換えたもの」、
とのことであったが、まったくそのとおりで、
表情付なんかもマスターの演奏にそっくりで面白かった。
マスターのギターソロと合わせて弾くのも面白いかも。
他、アルハンブラリベルタンゴもよかった。
ギターアレンジをイメージしたピアノ演奏というのは、
他にもなさっている方がいたが、自分は結構好き。


ということで、後半へ。


kikuchiさん 土田教室(N) カルカッシNO.6
「人前で弾くのは初めてです」
とのことであったが、しっかりした演奏だった。
1音1音の出し方がしっかりしていて、
とても人前で弾くのが初めてとは
思えない演奏。
続けていくと、すぐにお上手になりそうだ。


リアル14歳美少女kosakaさん 土田教室(Vo,S) SAKURA(いきものがかり)、花の名(BUMP OF CHIKIN)、It's all to much(YUI)
弾き語りの演奏。
クラスタフリーコンサートは基本的に
ギターのインストだが、
「女性ボーカルはOK」
という「マスタールール」でOKとなったもの。
(もちろん、マスタールールに全面的に賛成)
演奏の方は、
「今日運動会で、応援で声を枯らしてしまって」
ということで、高音まで声が
でなくなってしまっていたのがちょっと残念だが、
とても素直な歌い方で、気持ちよかった。
弾き語りをする方は、往々にして
オリジナルの真似を過剰にしてしまったり、
いろいろ自分なりの味付けをしてみたり、
といったところが、聴きづらさになったりするが
そういったところが全くなく、
とてもナチュラル。
ぜひとも今後も歌い続けていって頂きたい。


suzuki洋さん&土田先生 土田教室(S,N) ボヘミアンラプソディ、地中海の舞踏
選曲、演奏とも、高校生か大学生の学祭のような
のりというか、すごく楽しい演奏だった。
まず、選曲が40代から50代のギター好きの方には
「ツボ」だと思う。
で、suzukiさんは、オベーションの鉄弦。
これも、「まさしく」のもので、
そこからイメージされる演奏がそのままでてきた。
しかも、地中海の方は、
「あのスピード」での演奏。
いや〜楽しかった。
また聴きたいです。


自分 横浜市(サイレントN) 舟唄、上を向いて歩こう、恋(松山千春
次は自分。
今回は
「アレンジを易しくして、
  メロディを歌い上げる」
ということをテーマにしたため、
演奏上で特に難しさはなし。
直前で人差し指の爪を割ってしまって、
少し空振りしてしまうところがあって
その点はちょっと残念。
適当なアドリブも入れつつ、
自分としては気持ちよく演奏できた。
もうちょっとアレンジを作りこんで
いくようなこともしたいが、
いましばらくはこの路線でいろんな曲を
弾いていくつもり。


奥多摩harashimaさん 奥多摩(S) 木漏れ日、ジュピター
いつものとおり、「押尾アレンジ」での演奏。
押尾アレンジなので、ジュピターでの盛り上げ部などの
タッピング奏法がでてくるのだが、
自分としては、木漏れ日のじっくりと
歌い込む演奏、ならびにジュピターの
スケールの大きいテーマ部の演奏が
よかった。
歌い回しがとても丁寧で
「気持ちが入った演奏」。
音を通してharashimaさんの
歌心のようなものがビンビン伝わってきた。
いい演奏でした。


masakiさん 清瀬市(N) 月光、前奏曲第一番(ビラロボス)、イパネマの娘、スペインの子守歌
相変わらず素晴らしい演奏。
今回は「新たに手に入れたニューギター」
とのことであったので、その音をじっくり聴いた。
その音を聴いての感想だが、
最初、1曲目では、masakiさんのこれまでの
メインギターである、マリンと似ているのかな、
と思った。
ただ、それはmasakiさんの演奏、タッチから
そう思ったのであって、聴き進めるにつれ、
「これはずいぶん違うギターだ」
と思うようになった。
マリンは音がバーン、と大きく前に
でてくる感じだが、その点がない。
その代り、中域(ギター弦でいうと3,4弦)
のところが豊か。
従い、ボサノバの演奏時の
「ボサノバコードの独特の色合い」
とか、クラシックでの中域での
重厚な響き、みたいなところが
きれいに出てくる。
masakiさんの演奏でマリンの方で自分が好きなのは、1,2弦。
ここは出すぎるくらいなので、
「少し絞り気味に」というような感じに
聴こえていたが、今度のギターは、
ここの音はもう一つ
前にでてこない感じがした。
しかし、よく聴くとそうではなく、
実は音自体はかなりでているようだ、
と思い返した。
音量がでないのではなく、
音色がとんがっていないのだ。
「音が丸い」とでもいったらよいかと思う。
で、それはフリーコンサート終了後に
そのギターを弾かせていただき、納得に変わった。
「えっ・・・こんなに1、2弦鳴るの!」
と驚いてしまった。
しかも、軽く弾いても大きくなる。


このようなギターの音の特性は
masakiさんも十分認識されているようで、
「まだまだ使いこなせない」
とのこと。
で、マリンとこのギターをそれぞれを活かすように
弾くことに取組中とのこと。
すばらしいギター2本への取組み・・・
・・・なんともうらやましい・・・・
また次の演奏が楽しみとなった。


アンプラグドsuzukiさん 小平市(S) スモークオンザウォーター、ゲゲゲの鬼太郎ウルトラQのテーマ、オバケのQ太郎エナジーフロウ
演奏の方は、もうしっかり安定している。
そして武道をやられていることも
あると思うが、右手、左手とも「脱力」が
うまくなっている。
ただ、ここで自分としては気になるのが、
その脱力と関係あるかもしれないが、
右手のピッキングの軽さ。
現在弾かれているギターは、
鉄弦でどっちかというとピックで
弾いた方が向いているな、と思うギターなので、
これを鳴らしきるには、ちょっとピッキングが弱い。
しかし、「目指す音楽はエンターテイメント」
とおっしゃっているので、音量の
強弱は必須と思う。
なので、もう少しピッキングを強くしていくか、
マイクかアンプを使う方がよいと思う。
ただ、ほんとうに一番よい手段は
「本当にいいギターを使うこと」
だろう。
軽く弾いてもなってしまい、思わず
強弱をつけて弾いてしまうようなギター。
ただ、現在フトコロの方が「入用」
になってしまったとのこと。
・・・でも、いいギターはおすすめです。


コレクターkimuraさん 川越市(S) (ウンチクはなし)、年下の男の子、インプロビゼーション
一段と演奏にキレがでているのが
「年下の男の子」の演奏でわかる。
メロディーを弾く時の
スライドとピブラートの使い方がすばらしい。
また、非常に密度の濃い、太い音なのだが、
それでありながらかなりスピード感のある
演奏となっている。
すごいなあ、と思って聴いていたのだが、
また例のごとく、フリーコンサート終了後、
ギターを触らせて頂いたが、またまたびっくり。
上述のとおり、かなり芯の入った音が
するのだが、それがすごく軽く弾いてだせる。
「フジフィルム」と命名されているギターだが
kimuraさんにとって2本目で、1本目も
自分は弾かせていただいているが、
音色は1本目と同じような感じだが、
2本目はその音が驚くほど軽く弾いてだせる。
なので、速いフレーズを1音1音はっきり
だせるので、弾いていて自分がギターが
うまくなってしまった感覚になる。
思わず、数曲弾き続けてしまった。
(時間を忘れて弾きこんでしまう・・・)


以上、今回も演奏を楽しく聴かせていただき、
また、すばらしいギターも触らせていただいた。
みなさんに感謝致します。


来月も楽しみ。


<去年の今日>
「張り合い」
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20130517

<目に入ったニュース>

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